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新型リーフの電費はB5 Sが約8.47km/kWh、B7 Xが約7.69km/kWh。電費はB5 S、公式の一充電走行距離はB7 Xが優位です。
「新型リーフの燃費はどれくらい?」「B5 SとB7 Xでは、どちらが電気代を抑えやすいの?」と気になっている人も多いですよね!
3代目となる新型日産リーフ(ZE2)は、2025年10月に78kWhバッテリーのB7が発表され、続いて日産自動車が2026年1月29日に55kWhバッテリーのB5を発表しました。
そして新型リーフの燃費を調べるうえで、まず区別しておきたいのが日産公式のWLTCモード値と、第三者が示す実電費の目安です。
2026年6月30日公開の中古車売買サービス「SellCa(セルカ)」の記事では、B5 Sの実電費を約7.2km/kWh、B7 Xを約6.5km/kWhとする目安が紹介されています。
ただし、これは日産が公表した実測電費ではありません。同記事でもユーザーの声などを基にした目安として扱われているため、公式値とは分けて見ていきましょう。
出典:セルカ 『日産リーフの燃費(電費)を徹底解説!実燃費やガソリン換算、年間維持費シミュレーションまで』 https://www.sellca-sellcar.com/deals/leaffuelefficiency/
新型リーフの燃費は?B5 SとB7 Xの公式電費を比較
新型リーフはガソリンを使わないEVなので、一般的な「km/L」ではなく、1kWhの電気で何km走れるかを示す電費で効率を考えるのが基本です。
日産公式の主要諸元では、WLTCモードの交流電力量消費率と一充電走行距離が公表されています。
| グレード | バッテリー総電力量 | WLTC交流電力量消費率 | km/kWh換算 | WLTC一充電走行距離 |
|---|---|---|---|---|
| B5 S | 55kWh | 118Wh/km | 約8.47km/kWh | 521km |
| B5 X | 55kWh | 131Wh/km | 約7.63km/kWh | 469km |
| B7 X | 78kWh | 130Wh/km | 約7.69km/kWh | 702km |
ここで大切なのは、8.47km/kWhや7.69km/kWhという数字は、日産公式の交流電力量消費率を逆数換算した値だということです。
たとえばB5 Sなら118Wh/km=0.118kWh/kmなので、「1÷0.118」で約8.47km/kWhとなります。
B7 Xは130Wh/km=0.130kWh/kmなので、「1÷0.130」で約7.69km/kWhです。
つまり、電費だけならB5 Sが上。一方、一充電走行距離ではB7 Xが702kmとなり、B5 Sの521kmを上回ります。
電費はB5 S、航続距離はB7 X。
この一文を覚えておくと、新型リーフのグレード選びがかなり分かりやすくなりますよ!
なお、WLTCモードの一充電走行距離は国土交通省審査値であり、実際の走行距離を保証する数字ではありません。気温や道路状況、速度、エアコンの使用などによって実際の航続距離は変化します。
実電費7.2・6.5km/kWhと396・507kmは何の数字?
ここは今回の記事で特に整理しておきたいポイントです。
2026年6月30日公開のSellCaの記事では、3代目リーフについて次の実電費目安が掲載されています。
- B5 S:実電費の目安 約7.2km/kWh
- B7 X:実電費の目安 約6.5km/kWh
- B5 S:満充電時の実質航続距離 約396km
- B7 X:満充電時の実質航続距離 約507km
ただし、約396kmと約507kmは日産公式のWLTC一充電走行距離ではありません。
数字を確認すると、B5 Sは「55kWh×7.2km/kWh=396km」、B7 Xは「78kWh×6.5km/kWh=507km」となります。
つまり、この396kmと507kmは、それぞれのバッテリー総電力量に記事中の実電費目安を掛けた単純計算上の航続距離目安として理解するのが適切です。
日産公式のWLTC一充電走行距離はB5 Sが521km、B7 Xが702kmなので、混同しないようにしたいですね。
また、「55kWhのバッテリーなら実際に55kWhすべてを常に走行へ利用できる」と単純化することにも注意が必要です。
そのため396kmや507kmについては、実車で測定された航続距離として断定するのではなく、実電費目安から計算した参考値として見るのが安全です。
僕はEVの記事では、この「公式認証値」「ユーザーなどを基にした実電費目安」「そこから計算した推計値」を分けることが、とても大事だと考えています。
数字だけが一人歩きすると、「新型リーフは521km走るの?396kmなの?」と余計に分かりにくくなってしまうからです。
出典:セルカ 『日産リーフの燃費(電費)を徹底解説!実燃費やガソリン換算、年間維持費シミュレーションまで』 https://www.sellca-sellcar.com/deals/leaffuelefficiency/
B5 Sの電費がB7 Xより良いのはなぜ?
B5 SとB7 Xを比べると、B5 Sは118Wh/km、B7 Xは130Wh/kmです。1km走るために必要な電力量はB5 Sのほうが少ないことになります。
では、なぜ差が生まれるのでしょうか。
まず大きな違いとして確認できるのがバッテリーです。
日産自動車の技術資料では、新型リーフB5のバッテリー総電力量は55kWh、B7は78kWh。どちらも約400Vで、水冷とバッテリーヒーターを採用しています。
さらにタイヤ・ホイール仕様を見ると、B5 Sは215/55R18タイヤと18×6.5Jスチールホイール、B7 Xは215/55R18タイヤと18×7Jアルミホイールです。
つまり、「B5 Sはタイヤが細いから電費がいい」と単純に説明することはできません。B5 SとB7 Xのタイヤサイズはともに215/55R18だからです。
バッテリー容量の違いに伴う車両条件や装備など、複数の要素を含めた結果として交流電力量消費率に差が出ていると考えるのが自然でしょう。

ここで僕が注目したいのは、大容量バッテリー=高効率ではないということです。
スマートフォンでも、大きなバッテリーを積んだ機種が必ず省電力とは限りませんよね。
EVも同様で、バッテリー容量は「蓄えられるエネルギーの大きさ」、電費は「電気をどれだけ効率よく移動距離へ変えられるか」を見る指標です。
B7 Xは電費でB5 Sに及ばなくても、78kWhという大容量バッテリーによってWLTC一充電走行距離702kmを実現しています。
この違いこそ、新型リーフを数字だけで比較するときに見落としやすいポイントです。
新型リーフの電気代はいくら?年間1万kmで試算
新型リーフの「燃費」を家計の負担として比較したいなら、km/kWhよりも1km走行するための電気代へ置き換えると分かりやすくなります。
ここでは比較しやすいよう、電気料金を31円/kWh、年間走行距離を1万kmと仮定して単純計算してみます。
まずB5 Sの公式WLTC電費換算値である約8.47km/kWhを使うと、
10,000km÷8.47km/kWh≒1,181kWh
必要になります。
1kWhあたり31円なら、
1,181kWh×31円≒約36,600円/年
です。
B7 Xを約7.69km/kWhとして同じ条件で計算すると、
10,000km÷7.69km/kWh≒1,300kWh
となり、
1,300kWh×31円≒約40,300円/年
です。
ただし、これはあくまで公式電費換算値と仮定した電気単価を使った机上の試算です。
実際には充電時の損失もありますし、契約している電気料金、季節、走行条件、充電方法なども影響します。そのため「B5 Sなら年間3万6600円で走れる」と断定できるものではありません。
さらに、自宅の普通充電を中心に使う人と、外出先の急速充電を頻繁に利用する人ではコスト構造そのものが変わります。
EVの維持費を検討するときは、
年間走行距離÷自分の実電費×実際の充電単価
を基本に、自分の利用環境で計算するのがおすすめです。
「電費がいい=必ず維持費が安い」ではなく、電費はクルマ側の効率、充電料金は利用者側の条件なんですね。
新型リーフの電費は季節や高速道路でどう変わる?
新型リーフのWLTC電費が良くても、実際の電費はいつも同じにはなりません。
EVでは速度、加減速、気温、冷暖房、道路状況などによって消費電力量が変化します。
特に意識したいのは次のポイントです。
- 急加速を繰り返さず、滑らかな速度変化を心掛ける
- 不要な加速を減らし、回生によるエネルギー回収を生かす
- 高速道路では速度上昇による空気抵抗の増加を意識する
- 冬季は暖房などによる電力消費も考慮する
- 可能な環境では充電中の乗車前空調を活用する
高速道路では速度が上がるほど空気抵抗の影響が大きくなります。
そのため、普段の市街地走行で表示されている電費をそのまま使って、冬の高速道路での航続距離を予想するのは避けたほうがいいでしょう。
回生ブレーキについても、「回生すれば使った電力を全部取り戻せる」という仕組みではありません。
エネルギー変換には損失があるため、そもそも不要な加速を減らすことも効率のいい走行につながります。

そして新型リーフでは、バッテリーの温度管理にも進化があります。
日産自動車の技術資料によると、3代目リーフのB5・B7はともにバッテリーを水冷化しています。2代目リーフe+が自然冷却だったことを考えると、単に容量を増やしただけではない進化です。
こうした技術は充電性能やバッテリーの温度管理まで含めて新型リーフを評価するうえで重要で、カタログ上の電費だけでは見えない部分だと僕は感じます。
B5 SとB7 Xはどっち?使い方別に考えてみた
ここからは公式数値を踏まえた僕なりの考察です。
新型リーフ選びでは「一番航続距離が長いグレード」を自動的に選ぶのではなく、自分が普段どれだけ走り、どこで充電するのかから逆算したほうが合理的だと考えています。
通勤や買い物が中心ならB5 Sの効率に注目
毎日の通勤や買い物が中心で、自宅などに安定した充電環境があるなら、B5 Sは興味深い選択肢です。
55kWhバッテリーながら公式WLTC一充電走行距離は521km。交流電力量消費率も118Wh/kmで、今回比較したB5 SとB7 XではB5 Sのほうが優れています。
日産の技術資料でも、55kWhのB5は都市部や短距離中心のユーザーを意識した位置付けが示されています。
「大容量バッテリーを使い切る場面がどれくらいあるか?」と考えるのがポイントですね。
長距離移動が多いならB7 Xの702kmが強み
高速道路を使った遠出が多いなら、B7 Xの78kWhバッテリーとWLTC702kmという一充電走行距離には大きな意味があります。
日産側も78kWh仕様を長距離走行を重視するユーザー向けとして位置付けています。
電費だけを比較するとB5 Sが有利ですが、長距離では「次の充電場所までどれだけ余裕を持てるか」も使いやすさを左右します。
だからB7 Xは、電費の数字だけで評価すると本来のメリットを見落としてしまうモデルだと僕は考えます。
自宅充電がないならグレード以前に充電環境を確認
僕が最も慎重に考えたいのが、自宅で充電できないケースです。
たとえ電費が優秀でも、普段利用できる充電設備が生活圏から遠かったり、外部充電中心になったりすれば、料金だけでなく充電に使う時間まで含めた検討が必要になります。
この場合はB5 SかB7 Xかを決める前に、「普段どこで充電するのか」「週に何km走るのか」「長距離移動は月に何回あるのか」を確認したほうがいいでしょう。
僕はここが、ガソリン車の燃費比較とEVの電費比較の一番大きな違いだと感じています。
EVは車両単体の効率だけではなく、生活の中に充電をどう組み込めるかまで含めて完成する乗り物だからです。
まとめ:新型リーフは電費ならB5 S、航続距離ならB7 X
新型リーフの「燃費」はkm/Lではなく、交流電力量消費率やkm/kWhに換算した「電費」で確認するのが基本です。
日産公式のWLTCモードでは、B5 Sが118Wh/kmで約8.47km/kWh相当、一充電走行距離521km。B7 Xは130Wh/kmで約7.69km/kWh相当、一充電走行距離702kmです。
一方、2026年6月30日公開のSellCaの記事にある約7.2km/kWh、約6.5km/kWhは実電費の目安であり、日産公式の実測値ではありません。
同記事にある約396kmと約507kmについても、それぞれ「55kWh×7.2km/kWh」「78kWh×6.5km/kWh」と一致するため、公式WLTC航続距離ではなく、実電費目安からの単純計算値として区別する必要があります。
僕なら、通勤中心ならB5 Sの電費と521kmの航続距離、長距離移動が多いならB7 Xの78kWhバッテリーと702kmの航続距離に注目します。
「どちらの数字が大きいか」ではなく、自分が必要とする距離をどれだけ無理なく走れるか。そこまで考えて初めて、新型リーフの電費を自分のカーライフに結び付けられると思います!
出典:セルカ 『日産リーフの燃費(電費)を徹底解説!実燃費やガソリン換算、年間維持費シミュレーションまで』 https://www.sellca-sellcar.com/deals/leaffuelefficiency/
よくある質問
新型リーフB5 Sの燃費(電費)はどれくらい?
日産公式のWLTC交流電力量消費率は118Wh/kmです。km/kWhへ逆数換算すると約8.47km/kWhに相当します。
公式のWLTC一充電走行距離は521kmですが、実際の電費や走行可能距離は気温、空調、速度などによって変化します。
B5 SとB7 Xではどちらの電費がいい?
公式のWLTC交流電力量消費率から換算すると、B5 Sは約8.47km/kWh、B7 Xは約7.69km/kWhなので、電費ではB5 Sが上です。
一方、一充電走行距離はB5 Sの521kmに対してB7 Xは702km。長距離を走れるのはB7 Xです。
396kmと507kmは新型リーフの公式航続距離?
いいえ。日産公式のWLTC一充電走行距離はB5 Sが521km、B7 Xが702kmです。
396kmと507kmは、第三者記事で紹介された実電費目安の約7.2km/kWh、約6.5km/kWhに、それぞれ55kWh、78kWhを掛けると得られる単純計算上の目安です。実測値や公式認証値と混同しないようにしましょう。
THUNDERBIRD(さんだーばーど)|駆け出しディーラー整備士ブロガー
クルマ初心者の皆さんと同じ目線で学びながら、安全で楽しいカーライフに役立つ情報を分かりやすく発信しています。















