プリウス50前期とは?年式・特徴・後期との違いを詳しく紹介

プリウス50系前期の特徴的なフロントデザインと低重心ボディを紹介するイメージ

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プリウス50前期とは、2015年12月から2018年12月の改良前まで販売された、個性的な外観と高い燃費性能を備える4代目プリウスです。

後期型と比べてもハイブリッドシステムや基本的な走行性能に大差はなく、年式や安全装備を正しく選べば、中古車として高いコストパフォーマンスが期待できます。

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プリウス50前期とは?該当する年式を確認

プリウス50前期とは、4代目プリウスである50系のうち、発売当初から2018年12月のマイナーチェンジ前までに生産されたモデルを指します。

販売期間の目安は、2015年12月から2018年11月ごろまでです。中古車情報では、主に2015年式、2016年式、2017年式、2018年式がプリウス50系前期として扱われます。

プリウスの世代と販売期間を整理すると、次のようになります。

世代 型式の呼び方 主な販売期間
初代 10系 1997年12月~2003年9月
2代目 20系 2003年9月~2009年5月
3代目 30系 2009年5月~2015年12月
4代目前期 50系前期 2015年12月~2018年11月ごろ
4代目後期 50系後期 2018年12月~2023年1月
5代目 60系 2023年1月~

「50系」と呼ばれていますが、すべての車両の正式な型式が「50」だけで統一されているわけではありません。

FF車にはZVW50やZVW51、電気式4WDのE-Four車にはZVW55などが存在します。中古車を探す際は、「50プリウス」「プリウス50系」「ZVW50」など複数の呼び方が使われている点を覚えておきましょう。

なお、2018年式には前期型と後期型の両方が存在する可能性があります。

年式だけで判断せず、初度登録年月やヘッドライト、テールランプの形状まで確認することが重要です。ここを見落とすと、「2018年式だから前期だと思ったら後期だった」という行き違いが起こります。


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プリウス50系前期にはどのような特徴がある?

プリウス50系前期の大きな特徴は、鋭い外観デザイン、高効率なハイブリッドシステム、TNGAによる安定した走りの3点です。

先代の30系プリウスから見た目だけでなく、車体構造や足回りまで大きく進化しました。

個性の強いフロントと縦長テールランプ

プリウス50前期をひと目で識別しやすい部分が、ヘッドライトとテールランプです。

前期型のヘッドライトは、ボディ下側へ鋭く伸びる複雑な形状を採用しています。その姿から「Z型」「稲妻型」「歌舞伎顔」などと表現されることもあります。

リアには、上から下へ長く伸びる縦型のテールランプが採用されました。

このデザインは好みが分かれやすい一方、現在の車と並べても埋もれにくい強い個性があります。後期型よりも前期型の造形が好きで、あえて探している人も少なくありません。

筆者としては、50系前期のデザインは単に奇抜なのではなく、プリウスを従来の「燃費優先の実用車」から、ひと目で分かる先進車へ変えようとした意欲的な設計だったと感じます。

TNGA初採用で走行安定性が向上

50系プリウスは、トヨタの新しい車づくりの基盤であるTNGA(Toyota New Global Architecture)を初めて採用したモデルです。

TNGAとは、プラットフォームやパワートレインなどを総合的に見直し、走行性能、燃費、安全性、生産効率を高める開発思想を指します。

50系ではパワートレインを低い位置に配置し、先代より低重心化されました。ボディ剛性も高められ、カーブを曲がる際の安定感や、高速道路での直進性が改善されています。

リアサスペンションには、左右のタイヤをある程度独立して動かせるダブルウィッシュボーン式を採用しました。

路面の凹凸に対して足回りが柔軟に動きやすく、30系に比べて落ち着いた乗り心地を実現しています。プリウスは燃費だけの車と思われがちですが、50系は走りの土台そのものが大きく進化した世代なのです。

1.8Lハイブリッドと優れた燃費性能

プリウス50前期は、1.8L直列4気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載しています。

エンジンとモーターを走行状況に応じて効率よく使い分け、減速時には回生ブレーキによって運動エネルギーを電気として回収します。

JC08モード燃費では、最も燃費性能を重視したEグレードで最高40.8km/Lを達成しました。

実際の燃費は道路状況、気温、タイヤ、エアコン使用状況、運転方法によって変わりますが、現在でも日常車として十分に優れた経済性を持っています。

プリウス50系にはFFだけでなく、後輪を電気モーターで駆動するE-Fourも設定されました。

E-Fourは常時4輪を強く駆動する本格クロスカントリー向けの機構ではありませんが、雪道や滑りやすい路面での発進を補助する装備として有効です。

※画像はAIによるイメージ

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プリウス50前期のグレードにはどんな違いがある?

プリウス50系前期の主要グレードは、E、S、A、Aプレミアムの4種類です。

さらに、Eを除くグレードには、17インチアルミホイールなどを備えたツーリングセレクションが設定されています。

Eは燃費を最優先したグレード

Eは、装備や車両重量を抑えて燃費性能を最優先したグレードです。

カタログ燃費の数字を重視する人には魅力的ですが、中古車市場での流通量は多くありません。快適装備や安全装備の条件も車両ごとに慎重な確認が必要です。

価格だけを見て選ぶより、必要な装備がそろっているかを確認しましょう。

Sは流通量が多い実用グレード

Sは、価格と基本装備のバランスに優れた売れ筋グレードです。

中古車の掲載台数が比較的多く、色、走行距離、価格などを比較しやすい点が魅力です。一方、前期SではToyota Safety Sense Pの装着状況に個体差があるため、車名に「S」と書かれているだけで安全装備の有無を判断してはいけません。

フロントガラス上部の単眼カメラ、レーダークルーズコントロールのスイッチ、装備欄などを確認しましょう。

Aは安全装備と快適装備のバランスが良い

Aは、前期型でも予防安全装備や運転支援装備が充実した上級グレードです。

ブラインドスポットモニター、ヘッドアップディスプレイ、レーダークルーズコントロールなどが装備された車両が多く、中古車としての実用性に優れています。

価格と装備、安全性を総合的に考えるなら、前期AまたはAツーリングセレクションは有力な候補です。

Aプレミアムは内装の上質さを重視

Aプレミアムは、本革シートやパワーシートなどを備える最上級グレードです。

中古車では新車時ほど大きな価格差が付かない場合もあり、内装の質感や快適性を重視する人には魅力があります。

ただし、本革シートは手入れの状態によってひび割れや擦れが目立つことがあります。運転席の座面外側や背もたれの側面を重点的に確認してみましょう。


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プリウス50前期と後期の違いは?

プリウス50前期と後期の主な違いは、外観、内装、安全装備、通信機能です。

一方で、1.8Lハイブリッドを中心とする基本的なパワートレインは大きく変わっていません。

ヘッドライトとフロントバンパーの違い

前期型は、下方向へ鋭く伸びる特徴的なヘッドライトと、エッジを強調したフロントバンパーを採用しています。

後期型はヘッドライトの形状が整理され、全体的に水平基調で落ち着きのある表情になりました。フォグランプの位置や形状も変更され、ロアグリル付近に小型の丸形ランプが配置されています。

また、前期型のウインカーには電球が使われているのに対し、後期型ではLED化された部分があります。

見た目の印象は大きく異なりますが、前期が古く、後期が無条件に優れているという話ではありません。デザインについては、最終的に所有者の好みが大きく影響します。

テールランプとリアバンパーの違い

前期型は縦方向へ長く伸びるテールランプが特徴です。

後期型では横方向への広がりを意識したデザインへ変更され、リア全体が低く安定して見えるようになりました。リアバンパーの造形や、ナンバープレート周辺のラインにも違いがあります。

後期型ではリアウィンドウのプライバシーガラスも見直され、後方視界やセンサーの検知性能に配慮した変更が行われています。

前期型は夜間に後ろから見ても判別しやすく、唯一無二の存在感があります。一方、後期型は一般的に受け入れられやすい、まとまりのあるデザインだといえるでしょう。

内装のホワイト加飾とブラック加飾

前期型のインテリアでは、ステアリング周辺やセンターコンソールに白い加飾が採用されています。

未来的で清潔感がある一方、「家電製品のように見える」と感じる人もいます。後期型ではブラック加飾へ変更され、落ち着きと上質感が強まりました。

後期型では大型スマートフォンに対応するため、「おくだけ充電」のスペースも拡大されています。

また、Aグレード以上では縦型11.6インチナビを選べる車両が増えました。ただし、ナビはメーカーオプションや特別仕様車によって搭載状況が異なるため、前期か後期かだけで判断しないようにしましょう。

Toyota Safety Senseの標準装備範囲

安全装備は、前期と後期を比較するうえで特に重要なポイントです。

後期型ではToyota Safety Senseが全車標準装備となりました。プリクラッシュセーフティ、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール、車線逸脱警報、オートマチックハイビームなどが含まれます。

前期型では、A系グレードを中心に標準装備されていた一方、S系などは装着状況を個別に確認する必要があります。

同じ前期Sでも、安全装備付きと非装着車では運転支援機能に大きな差があります。中古車の価格差が小さい場合は、Toyota Safety Sense装着車を優先したほうが安心感を得やすいでしょう。

後期型には、駐車場から後退する際に左右後方の車両接近を知らせるリアクロストラフィックアラートの設定や、DCMと呼ばれる専用通信機の全車装備なども加わりました。

※画像はAIによるイメージ

プリウス50前期の中古車を選ぶときの注意点は?

プリウス50前期は価格がこなれてきていますが、2026年時点では初期車が約10年経過しています。

購入価格だけでなく、これまでの整備状況と今後必要になる消耗品交換まで確認することが大切です。

ハイブリッドバッテリーの状態を確認する

ハイブリッドバッテリーは、年数や走行距離だけで寿命を一律に判断できません。

短距離走行の繰り返し、長期間の放置、高温環境、冷却口の汚れなどによっても状態が変化します。

確認したい兆候は次の通りです。

  • バッテリー残量表示の増減が極端に速い
  • エンジンが不自然に頻繁に始動する
  • 燃費が同条件の車両より大きく悪い
  • ハイブリッドシステムの警告灯が点灯している
  • 後席付近の冷却ファン音が目立つ

試乗だけでは判断できない場合もあるため、診断機によるチェック結果や保証内容を確認すると安心です。

「10万kmを超えたら必ず交換」と決めつける必要はありませんが、走行距離が多い車両では、将来の修理費を見込んだ予算を組んでおきましょう。

整備記録簿と修復歴を確認する

中古車選びでは、走行距離の少なさよりも、適切に整備されてきたかどうかが重要になる場合があります。

定期点検記録簿が残っていれば、エンジンオイル、冷却水、ブレーキフルードなどの交換履歴を確認できます。

事故歴を調べる際は、フロントフェンダーやドアだけでなく、ラジエーターサポート、ピラー、フロアなど骨格部分の修理歴にも注意が必要です。

エアロパーツや大径ホイールを装着した車両は魅力的ですが、最低地上高、タイヤの片減り、足回りの異音、ボディへの加工痕も確認しましょう。

年式より装備内容を優先する

プリウス50前期を選ぶ際は、「新しい2018年式だから安心」と単純に判断しないことが大切です。

2016年式でも整備状態が良く、安全装備や必要なオプションがそろっていれば、2018年式の装備が少ない車両より満足度が高くなることがあります。

特に確認したい装備は、次の通りです。

  • Toyota Safety Senseの有無
  • バックカメラ
  • ブラインドスポットモニター
  • ヘッドアップディスプレイ
  • インテリジェントクリアランスソナー
  • シートヒーター
  • AC100V・1500W電源
  • E-Fourの有無

中古車サイトに掲載された装備欄だけでなく、現車のスイッチやメーター表示も確認しましょう。


プリウス50前期は今でも買う価値がある?

私見では、プリウス50前期は、デザインを気に入り、装備と車両状態を見極められる人には今も買う価値があるモデルです。

後期型と比べて外観や安全装備の標準化には差がありますが、ハイブリッドシステムやTNGAによる基本的な走行性能は大きく変わりません。

つまり、前期型は「性能が大幅に劣る旧型」ではなく、デザインと装備構成が異なる同世代の選択肢と捉えたほうが適切です。

特に2017年式や2018年式のA系グレードは、安全装備と中古価格のバランスを取りやすいでしょう。流通台数も多いため、走行距離、色、装備、修復歴を比較しながら選べます。

一方、前期SやEを検討する場合は、Toyota Safety Senseの有無を必ず確認してください。

安全装備が付いていない車両がすべて危険という意味ではありません。しかし、同程度の価格で装着車が見つかるなら、運転支援機能のある車両を選ぶ合理性は高いと考えます。

また、プリウス50前期はカスタムパーツが豊富です。

前期用と後期用では、エアロ、ヘッドライトカバー、バンパーガーニッシュなどの適合が異なります。購入後にカスタムする予定がある人は、パーツ名に「前期用」と明記されているか、対応する型式と年式を確認しましょう。

外観部品の互換性が低い一方で、前期専用品が豊富に残っていることは、今後も自分好みに仕上げやすいという利点でもあります。

中古車相場は走行距離、修復歴、グレード、地域、販売店保証、カスタム内容などによって大きく変わります。

掲載価格の安さだけで飛びつかず、支払総額と購入後の整備費を合わせて比較することが、結果的に満足度の高い選択につながります。


まとめ

プリウス50前期とは、2015年12月から2018年12月のマイナーチェンジ前まで販売された、4代目プリウスの前半モデルです。

鋭いヘッドライトと縦長テールランプ、ホワイト加飾の内装が特徴で、TNGAによる低重心化や1.8Lハイブリッドによる優れた燃費性能も備えています。

後期型では外観が落ち着いたデザインに変更され、Toyota Safety Senseの全車標準化や通信装備の充実が図られました。一方、基本的なパワートレインには大きな変更がないため、前期型でも走行性能や経済性に大きな不満を感じにくいでしょう。

中古車として選ぶなら、年式だけでなく、安全装備、ハイブリッドバッテリー、整備記録、修復歴を確認することが重要です。

価格と装備のバランスを重視するなら、2017年式から2018年式のA系グレードを中心に探すと、条件の良い一台を見つけやすいでしょう。


よくある質問

プリウス50前期は何年式ですか?

主に2015年式から2018年式です。販売期間では2015年12月から2018年11月ごろまでが前期型の目安となります。

ただし、2018年式には前期型と後期型の両方が存在する可能性があるため、初度登録年月とライト形状を確認してください。

プリウス50前期と後期は走りが違いますか?

パワートレインの基本構成は大きく変わっていないため、走行性能や燃費に決定的な差はありません。

主な違いは外観、内装、安全装備の標準化、通信機能です。タイヤサイズや車両重量、整備状態による乗り味の差はあります。

プリウス50前期のおすすめグレードはどれですか?

安全装備と価格のバランスを重視するなら、AまたはAツーリングセレクションが候補です。

Sを選ぶ場合は、Toyota Safety Senseの装着有無を必ず確認しましょう。内装の上質さを求める場合は、Aプレミアムも検討価値があります。

執筆者:THUNDERBIRD(さんだーばーど)
現役メカニックエンジニア兼専属ライター



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