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コンパクトミニバンでは、販売台数1位を突き進むトヨタ・シエンタ(9万4,048台を販売/2018年)です。
一方、今やハイブリッドカーの代名詞でもあり、ハイブリッドカーのパイオニアとしてデビューしたプリウスは、10年以上の実績と共に、常に人気を保ち続けるクルマです(11万5,462台を販売/2018年)。
純粋なガソリン車もあるシエンタですが、今回は双方人気車のHybridモデルにフォーカスして、比較対決を行いました!
シエンタとプリウス、果たしてHybrid対決の結果は如何に!?いかに!?
シエンタとプリウスのHybrid比較対決/排気量とパワートレイン
同じHybridでも、排気量1.5Lのシエンタと、
引用:https://toyota.jp/sienta/design/?padid=ag341_from_sienta_navi_design
排気量1.8Lのプリウスですが、
引用:https://toyota.jp/prius/design/?padid=ag341_from_prius_navi_design
まずは両車のパワートレインをご覧ください。
排気量の大きさの違いで、1.5Lシエンタの74馬力よりも、1.8Lプリウスが98馬力なのは順当だと思われるでしょう。
でも2WDのモーター容量は、プリウスの53kw(≒72馬力)よりもシエンタが61kw(≒83馬力)で、意外にも加速トルクはシエンタの169N・mが、プリウスの163N・mを上回っているのには、驚かれるかも知れません。
とは言え、単純にエンジンパワーとモーターパワーを加算した2WDの比較結果では、プリウスが合計170馬力で、シエンタが合計157馬力です。
さらにプリウスには後輪モーターを加えた4WD仕様がありますから、両車のパワートレイン対決は、プリウスの勝ちとします!
シエンタとプリウスのHybrid比較対決/サイズ
では、シエンタとプリウスの外観サイズと室内サイズについて見てみましょう。
シエンタとプリウス(Hybrid)/外観サイズ
最小回転半径で同等とも言える小回り性能を持つ、Hybridシエンタとプリウスの外観サイズにおいて、最も異なるのが全高スペックです。
高さ1,550mmまでのタワーパーキングという制約があれば、プリウスの選択に縛られますが、高さの制約に捕らわれなければ、プリウスよりも205mm高いことで、さらに高さ方向の空間スペースが稼げる、シエンタという選択が見えてきます。
では、両車の室内サイズをご覧ください。
シエンタとプリウス(Hybrid)/室内サイズ
高さ寸法で大きく異なるシエンタとプリウスですが、高さを覗いて、プリウスよりも外観サイズがコンパクトなシエンタは、プリウスよりも室内高さで、285mmも余裕があります。
これは、シエンタに採用された、業界でもトップに君臨するレベルの薄型タンクを搭載したことに起因します。
また薄型タンクによって、最低地上高は145mmの高さに抑えられていて、実際の乗り降りする室内床は地上から330mmに完成されていて、頭上の高さは最大限に高く、床は最小限に低いシエンタは、乗り降りしやすいクルマに仕上がっています。
さらにシエンタの薄型タンクは、低重心をもたらして、安定した走行性能をも実現しています。
一方のプリウスは最低地上高は130mmと低いですが、乗り降りには頭を下げる必要が生じます。
引用:https://toyota.jp/sienta/utility/space/?padid=ag341_from_sienta_utility_space_luggage#luggage
ラゲッジスペースはと言えば、プリウスも502L (2WD)と457L(4WD)で頑張っていますが、ハイデッキの985mm荷室高からローデッキの1085mmまでの荷室高を装備したシエンタには、収納力ではかなわないでしょう。
高さ寸法のみならず、室内長さ寸法でも、プリウスより325mmも広い3列シートという選択肢を持つシエンタは、サイズ比較では圧勝!と言わざるを得ません。
サイズ比較対決は、シエンタの勝ちです!
シエンタとプリウスのHybrid比較対決/燃費
燃費はHybridモデルなら、当然気になるスペックでしょう。
では、低燃費を掲げる両車の燃費比較をご覧ください。
※レギュラーガソリン135円/Lでの、年間ガソリン費用も併記しました。
燃費性能では、トップをひた走るプリウスの、王者たる性能が際立ちます。
シエンタの燃費に比べると、プリウスは4WDで年間8,640円のガソリン費用の差が生じます。
さらに、2WDなら年間で1万2,690円の差が生じますが、年間12,000km以上走行するなら、その差はもっと開くでしょう。
燃費性能は、ハイブリッドカー王者のプリウスの圧勝です!
シエンタとプリウスのHybrid比較対決/標準安全装備
引用:https://toyota.jp/prius/safety/?padid=ag341_from_prius_navi_safety
トヨタ・シエンタと、トヨタ・プリウスには、標準でサポカーS<ワイド>と呼ばれる安全性能が装備されています。
サポカーS<ワイド>には、突然の歩行者の飛び出し時に対する自動ブレーキ機能の他、ペダル踏み間違え、車線逸脱警報、自動でハイビームを切り替えるオートライトが備わっていますから、高齢ドライバーの方でも安心です。
標準安全性能は、両車引き分けです。
シエンタとプリウスのHybrid比較対決/購入価格
シエンタとプリウス、Hybrid モデルの最安グレードの乗り出し価格をご覧ください。
金利3%、頭金なし、ボーナス払いなしの5年フルローンで見た場合、意外にもプリウスとシエンタHybridで、3,414円の差にとどまることがわかります。
では、年間維持費で見るといかがでしょう?
シエンタとプリウスのHybrid比較対決/年間維持費
シエンタとプリウス、Hybrid モデルの最安グレードの年間維持費をご覧ください。
※重量税を含む車検費用、自賠責保険、ブレーキパッドやタイヤの消耗品、任意保険料は含みません。
年間維持費で見てみると、2WDのHybrid仕様では、意外にも両車の差は、わずかに3万3,278円/年であることがわかります。
ただし4WD仕様となると、プリウスは10万円に程よく近い、9万7,700円/年もの差になることがわかります(でもシエンタHybridには4WDはありません)。
とは言え、月々の支払いで見てみれば、シエンタHybridとプリウスの差はわずかに月々3,000円未満で、4WD仕様でも月々8,000円程度の差であることがわかります。
ではシエンタとプリウスのHybrid比較対決、結果をまとめてみましょう。
シエンタとプリウスのHybrid比較対決/結果まとめ
これまでの結果をまとめると、
●パワートレイン:1.8L排気量で、モーターとの総合パワーが勝るプリウスに1勝
●サイズ:全高が高いハンディ以上に、室内サイズに優れるシエンタに1勝
●燃費:走れば走るほどに、王者の燃費性能が差を魅せる、プリウスに1勝
●標準安全装備:両車ともにサポカーS<ワイド>で引き分け
●購入価格と年間維持費:2WDでは、優れた低燃費で、わずかに年間3万円程度の差にまで歩み寄ったプリウスですが、そもそもの購入価格のコストパフォーマンス差で、シエンタの1勝です。
シエンタとプリウスのHybrid比較対決の勝敗は、2勝2敗1分けで、両車互角となりました。
引用:https://toyota.jp/sienta/utility/?padid=ag341_from_sienta_navi_utility
でも、7人乗りの3列シートと、広くてシートアレンジが豊富な大容量移動空間を選ぶならシエンタの魅力は絶大です!
一方で、1,550mm以下の駐車スペースの高さ制限に阻まれる方は、シエンタよりも大きな排気量による自動車税、+5,000円/年のハンディをものともしないまでの、優れた低燃費を搭載しているプリウスだって後悔はしないでしょうし、安心の4WDを備えたHibridを望むなら、プリウスなしには語れません。
走れば走るほどに、燃費が維持費の差をどんどんカバーしてくれるプリウスか?
あるいは、7人乗りで室内が広くて乗り降りもし易い上に、薄型タンクの低重心で、安定した走行性能のシエンタか?
どちらも僅差のコストパフォーマンスで、それぞれ、しっかり個性という特徴を持ったクルマたちですが、家族の笑顔を乗せて、優れた低燃費のエコロジーで私たちが暮らす地球にも優しくて、大切な家族との、人生のロングドライブにおいても安心を運ぶ、重要な役割を担ってくれる相棒のような存在になるでしょう。
アイキャッチ画像引用:https://toyota.jp/sienta/design/?padid=ag341_from_sienta_navi_design