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ホンダ インサイト2代目ZE2は、1.3L+IMAを5ナンバーの5人乗りボディに収め、低燃費と実用性を両立したハイブリッドカーです。
中古車では特に2011年11月の大幅改良が重要で、後期型は燃費だけでなくVSA、後席、後方視界、足回りまで改善されています。前期・後期の差とZE2固有の確認ポイントを知れば、価格だけに振り回されず選びやすくなります。
インサイトZE2の前期・後期は何が違う?
結論からいうと、最大の境目は2011年11月です。後期の1.3L車ではJC08モード燃費が27.2km/Lとなり、VSAの標準化、後席居住性や後方視界の改善、サスペンションの見直しなどがまとめて行われました。
中古のインサイトZE2を探していて「前期と後期、どちらがいいの?」と迷っているなら、まずこの違いを押さえておくと判断しやすくなります。
| 比較項目 | 前期型 | 2011年11月改良後の後期型 |
|---|---|---|
| 大きな区分 | 2009年登場~2011年11月改良前 | 2011年11月改良以降 |
| 1.3L車の燃費 | 年式・仕様によりJC08 24.0~26.0km/Lなど | JC08 27.2km/L |
| VSA | グレードなどにより装備差あり | 標準装備 |
| 後席 | 登場時の仕様 | シート形状などを見直し |
| 後方視界 | 登場時の仕様 | 改善 |
| サスペンション | 2010年10月にも改良あり | さらに特性を見直し |
| 外観 | 初期デザイン | 前後バンパーなどを変更 |
ここで注意したいのは、「前期=2009年式そのまま」ではないことです。
ZE2は2010年10月にもサスペンションや装備が改良されています。そのため、中古車では単純に前期・後期の2種類だけで考えるより、年式と改良時期まで確認したほうが正確です。
僕が中古車を比べるなら、まず「2011年11月改良後か」を見ます。
理由は27.2km/Lという燃費差だけではなく、安全性・視界・後席・乗り心地という毎日感じる部分がまとめて手直しされているからです。
一方で、前期型だから候補から外す必要はありません。
前期が十分に安く、整備履歴が明確で、IMAやCVT、足回りの状態まで良好なら、状態の悪い後期型より魅力的な場合があります。中古車では「改良内容」と「その一台の状態」を分けて評価することが大切です。
ホンダ インサイト2代目ZE2とはどんな車?
2代目ホンダ インサイトは、2009年2月に登場した5ドア・5人乗りのハイブリッドカーです。1.3Lモデルの代表的な型式はDAA-ZE2で、1,339ccの1.3L i-VTECエンジンとIMAを組み合わせています。
初代インサイトは2シーターで、後輪付近をボディパネルで覆った個性的なスタイルを持つ車でした。
それに対して2代目は後席とリアゲートを備え、通勤や買い物、家族での移動にも使いやすい方向へ大きく変わっています。
つまりZE2は、インサイトという名前を受け継ぎながら、ハイブリッドを日常生活へぐっと近づけた世代と考えると分かりやすいですね。
代表的な仕様は次の通りです。
- 登場:2009年2月
- 代表型式:DAA-ZE2
- エンジン:1.3L i-VTEC
- 排気量:1,339cc
- ハイブリッドシステム:IMA
- 駆動方式:FF
- 変速機:CVT
- 乗車定員:5名
- 全長:4,390mm
- 全幅:1,695mm
- 全高:1,425mm
- 空気抵抗係数:Cd値0.28
全幅は1,695mmなので5ナンバーサイズです。
現在の車と比べても幅を抑えたボディで、狭い道路や駐車場を使う人にとっては、このサイズ感そのものが中古車としての魅力になり得ます。
登場時にはCd値0.28という空力性能も実現していました。
ハイブリッドカーの燃費は、エンジンとモーターだけでは決まりません。空気抵抗や車重、タイヤ、変速機など、車全体でどれだけ損失を減らせるかが重要です。
ZE2を見ると、ホンダが小型のハイブリッドシステムを載せるだけでなく、車体全体を使って効率を追求していたことが分かります。
なお、2代目インサイトは2014年3月までの生産モデルとして扱われています。中古車を確認するときは登録年月だけで改良時期を決めつけず、車台情報や装備内容も含めて確認すると確実です。
インサイトZE2のIMAとエコアシストは何が特徴?
ZE2の中心にあるのが、1.3L i-VTEC+IMAです。
IMAは「Integrated Motor Assist」の略で、エンジンの働きをモーターが補助するホンダのハイブリッドシステムです。ZE2では小型・軽量化されたシステムとCVTを組み合わせています。
そしてZE2を語るうえで面白いのが「エコアシスト」です。
登場時には主に、ECONモード、コーチング機能、ティーチング機能を組み合わせ、ドライバーの低燃費運転を支援していました。
ECONモードは車両側の制御を低燃費運転向けに調整し、コーチング機能ではアンビエントメーターの色などを使って運転状態を知らせます。
ティーチング機能ではマルチインフォメーション・ディスプレイを利用し、エコドライブの結果を確認できます。
今では運転状況をメーターで知らせる仕組みは珍しくありませんが、2009年登場のZE2で興味深いのは、「車が燃費を良くする」だけでなく「運転する人にも燃費を意識してもらう」設計だったことです。
アクセル操作に対して目で分かる反応が返ってくるため、初心者でも「今の踏み方は燃費にどう影響しているのか」を理解しやすい仕掛けですよね。
燃費値は年式やグレードで条件が異なります。
2010年10月発表モデルの1.3L車では、10・15モード30.0km/L、JC08モード26.0km/Lの仕様があり、一部仕様では10・15モード28.0km/L、JC08モード24.0km/Lとされていました。
2011年11月改良後の1.3L車は、エンジン内部の摩擦低減や省電力型燃料ポンプなどによる効率改善で、JC08モード27.2km/Lとなっています。
ただし、これは決められた条件で測定されたカタログ燃費です。
実際の燃費は気温、渋滞、エアコン、道路環境、タイヤ、運転方法、車両のコンディションなどで変化します。中古車ではカタログ値と実車の状態を混同しないようにしたいですね。

インサイトZE2のG・L・LSと改良の流れは?
2009年2月登場時のZE2には、G・L・LSの3グレードが用意されました。
Gはベーシック仕様、Lは快適装備を充実させた仕様、LSはスポーティな装備を加えた仕様と考えると分かりやすいです。
Gでもフロントアクティブヘッドレスト、フルオートエアコン、キーレスエントリー、プライバシーガラスなどを装備していました。
Lではディスチャージヘッドライト、本革巻ステアリング、ドアミラーウインカー、前後席アームレストなどを採用しています。
LSには16インチアルミホイール、VSA、パドルシフトなどが用意され、燃費だけではなく運転を楽しむ要素も持たせていました。
2009年2月モデルの新車時価格はGが189万円、Lが205万円、LSが221万円です。
また、2009年10月モデルで示されたJC08モード燃費ではGとLが26.0km/L、LSが24.0km/Lとなっており、同じZE2でもグレードによって燃費値が同一ではありません。
その後もZE2は細かな改良を重ねています。
2010年4月にはGをベースとする「HDDナビ スペシャルエディション」が設定されました。
ETC車載器、アームレスト付きセンターコンソールボックス、プロジェクタータイプのディスチャージヘッドライト、リンクアップフリー対応Honda HDDインターナビシステムなどを標準装備し、新車時価格は227万円でした。
さらに2010年10月には、サスペンション特性を見直して操縦安定性と乗り心地を改善しています。
内装ではエアコンアウトレットやドアライニングにシルバー加飾が追加され、センターパネルも変更されました。
Gにはマップランプやアームレスト付きセンターコンソールボックス、LとLSにはクルーズコントロールやリバース連動ウォッシャー付き間欠リアワイパーなどが加わっています。
そして2011年11月に大幅改良を実施。
1.3L車では燃費向上に加え、新しい前後バンパー、リアシート形状の変更、後席居住性と後方視界の改善、サスペンション特性の再調整、VSA標準化などが行われました。
2013年5月にも一部変更され、LではHondaスマートキーが合計2個となり、ウォッシャー付き間欠リアワイパーが全タイプに標準装備されました。
こうして見ると、ZE2は発売時の仕様のまま数年間販売された車ではありません。
年式が1~2年違うだけでも装備や乗り味、安全装備に差が出る可能性があるため、中古車では「Gだからこう」「Lだからこう」だけで判断しないのがポイントです。
1.5Lインサイト エクスクルーシブはZE2と何が違う?
2011年11月には、1.3Lモデルの改良と同時に1.5L i-VTECを搭載したインサイト エクスクルーシブも追加されました。
中古車検索ではここが少しややこしい部分です。
1.3Lモデルの代表型式がDAA-ZE2なのに対し、1.5LのエクスクルーシブはZE3系です。
同じ2代目インサイトとして中古車サイトに並ぶ場合があるので、「後期型だから全部ZE2」と考えないよう注意してください。
エクスクルーシブにはXG、XL、XL インターナビセレクトが設定されました。
JC08モード燃費は23.2km/Lで、1.3L改良車の27.2km/Lより数値は低くなりますが、1.5Lエンジンによる力強さや高速走行時の余裕を狙ったモデルです。
外装にはLEDアクセサリーランプ内蔵フロントグリル、専用フロントバンパー、サイドシルガーニッシュ、リアバンパーディフューザー、シャークフィンアンテナなどが採用されました。
室内にも黒木目調パネルと高輝度シルバーパネルを組み合わせ、パドルシフトを標準装備。吸音材や遮音材も追加されています。
僕なら、1.3L ZE2と1.5L ZE3は単に排気量で比べるのではなく、燃費と日常性を優先するか、走行時の余裕や装備を優先するかで考えます。
中古車の掲載ページでは車名だけで判断せず、型式と排気量を確認する癖をつけると間違えにくいですよ。

中古のインサイトZE2は何を確認すべき?
今回確認された中古車検索データでは、2009年2月~2014年3月生産モデルについて130台、平均価格29.6万円、価格帯4.5万~75.3万円と表示されていました。
この数値は固定された相場ではなく、今回の記事作成用資料で確認された時点の掲載情報です。中古車の台数や価格は日々変動するため、2026年9月現在に購入を検討する場合も、最新の掲載状況を改めて確認してください。
掲載例では、2009年式1.3 G・5.6万kmで支払総額34.8万円という車がある一方、2014年式1.3 G・1.3万kmでは支払総額80.9万円という例もありました。
さらに2012年式1.5 エクスクルーシブ XG・2.6万kmでは支払総額79.8万円という掲載例も確認されています。
ここから分かるのは、「古いZE2だから一律に安い」とは考えられないことです。
年式、走行距離、グレード、車検残、保証、整備内容、修復歴などによって価格差が大きくなります。
そして2026年時点では、ZE2は最終期の個体でも10年以上が経過しています。
だからこそ、僕が整備の視点で特に重視したいのは、走行距離より「時間も含めてどんな状態になっているか」です。
まずIMAについては、メーターに警告表示がないかを見るだけで終わらせたくありません。
駆動用バッテリーは年数を重ねたハイブリッド車で確認しておきたい部分なので、購入店で過去の警告履歴や診断結果、交換・修理歴を確認できるか聞いてみたいところです。
警告灯が現在消えているからといって、駆動用バッテリーの状態まで新品同様だと判断することはできません。
一方で、年式だけを理由に「バッテリーが必ずダメ」と決めつけるのも適切ではありません。個体ごとの診断や整備履歴を見て判断するのが基本です。
次にCVTです。
試乗できるなら、停止状態からゆっくり発進し、低速から中速まで穏やかに加速してみます。そのとき、回転数の上がり方と車速の伸び方に極端な違和感がないか、不自然な振動や異音がないかを確認したいです。
一度強く踏んだだけではなく、普段の街乗りを想定した低速域で確認するのがポイントです。
ブレーキも同様です。
ZE2はハイブリッド車なので、減速時にはモーターによる回生も関わります。試乗では低速から自然に減速したときに、ペダル操作に対して制動が極端に不自然ではないか、異音や片効きのような感覚がないかを確かめます。
もちろん、異常の有無を初心者だけで断定するのは難しいので、違和感があれば販売店へ具体的に伝え、点検結果を確認しましょう。
12Vバッテリーも忘れたくありません。
ハイブリッド車というと駆動用バッテリーばかりに目が行きますが、電装品などに使われる12Vバッテリーも経年劣化します。交換時期や交換履歴が分かれば購入後の出費を予想しやすくなります。
タイヤでは残り溝だけでなく製造年とひび割れ、偏摩耗を確認します。
走行距離が少ないZE2でも、長期間タイヤを交換していなければゴムが硬化している可能性があります。「低走行=消耗品まで新しい」とは限りません。
足回りでは段差を越えたときの異音、車体が必要以上に揺れ続けないか、直進時に不自然に左右へ流れないかを見たいです。
下回りも錆や腐食、液体のにじみ、損傷がないか確認します。
特に長く乗る予定なら、購入価格だけでなく納車後にタイヤ、バッテリー、足回りなどを交換する費用まで含めて考えるのがおすすめです。
僕なら中古ZE2を、次の順番で比べます。
年式・改良時期 → 型式とグレード → IMAやCVTを含む整備履歴 → 試乗時の状態 → 消耗品 → 支払総額
この順番なら、「5万円安いから」という理由だけで状態の悪い車を選びにくくなります。
インサイトZE2は前期の安さと後期の改良、どちらを優先する?
ここからは僕なりの考察です。
個人的には、価格差が小さく車両状態も同程度なら、2011年11月改良後の後期型を優先したいと考えます。
理由は、改良内容がカタログ燃費だけにとどまらないからです。
VSAの標準化、後席や後方視界、サスペンションなど、普段の運転や同乗者の使い勝手に関係する部分まで手が加わっています。
ただし、「後期なら多少状態が悪くても買い」という意味ではありません。
例えば後期型が前期型より高いうえに、タイヤ交換が目前で、整備記録が少なく、試乗で違和感もあるなら、価格差以上の追加費用が発生する可能性があります。
逆に前期型でも、定期的な点検記録が残り、タイヤやバッテリーなどの消耗品が適切に交換され、走行状態も良好なら十分検討できます。
ここで大事なのは、前期・後期の価格差に一律の「何万円なら得」という基準を作らないことです。
中古車は一台ごとの状態差が大きく、同じ10万円差でも、その中にタイヤ交換、整備、保証、走行距離、安全装備など何が含まれているかで意味が変わります。
僕なら価格差そのものではなく、「後期型に多く払う金額で、どんな改良とどんな車両状態を買えるのか」と考えます。
これはZE2選びでかなり重要な視点です。
また、ZE2の魅力として見逃せないのが5ナンバーサイズです。
全幅1,695mmなので、道路幅や駐車スペースに余裕が少ない環境では現在でも扱いやすさにつながります。
一方、流線形で低めのボディはZE2らしいデザインですが、後席への乗り降りや頭上空間については数字だけでは判断しにくい部分です。
家族を乗せる予定なら、購入前に実際に後席へ座ってみることをおすすめします。
僕がZE2を面白いと感じるのは、ハイブリッドカーがまだ「特別な環境車」というイメージを持たれやすかった時代に、5ドア・5人乗り・5ナンバーという身近な形へ落とし込んだことです。
初代の個性的な2シーターから大きく方向転換し、普段の通勤や買い物にも使える車になりました。
さらに2010年、2011年、2013年と細かく改良を重ねています。
つまりZE2は、発売年だけを見るより「どこまで熟成された時期の車か」を知ることで中古車としての価値が見えやすくなるモデルなんですよね。
ホンダ インサイト2代目ZE2の特徴まとめ
ホンダ インサイト2代目ZE2は、2009年2月に登場した1.3L i-VTEC+IMAの5人乗りハイブリッドカーです。
全幅1,695mmの5ナンバーサイズに、CVTやエコアシストを組み合わせ、燃費だけでなく日常の扱いやすさまで意識して作られていました。
中古車で最も分かりやすい境目は2011年11月の大幅改良です。
後期の1.3L車ではJC08モード燃費27.2km/Lとなり、VSA標準化、後席・後方視界、サスペンションなども改善されています。
ただし、前期だから悪く後期だから安心という単純な話ではありません。
2026年時点では最終期の個体でも10年以上が経過しているため、IMA関連の診断や整備履歴、CVTの動き、ブレーキ、12Vバッテリー、タイヤ、足回り、下回りなど、実車の状態確認がますます重要です。
そして2011年11月に加わった1.5Lインサイト エクスクルーシブはZE3系なので、ZE2を探している場合は排気量と型式も確認しましょう。
「前期か後期か」と「その個体がきちんと維持されてきたか」を別々に判断する。
これが、僕が中古のインサイトZE2を選ぶうえで一番大切だと考えるポイントです。安さだけに目を向けず、自分の使い方と改良内容、現車のコンディションまで比べて選んでみてくださいね!
よくある質問
インサイトZE2の前期と後期はいつが境目ですか?
この記事では、2011年11月の大幅改良を前期・後期の大きな境目として整理しています。
後期では1.3L車のJC08モード燃費が27.2km/Lとなり、VSA標準化、後席居住性、後方視界、サスペンションなども見直されました。
インサイトZE2の中古ではIMAバッテリーをどう確認しますか?
まずメーターの警告表示を確認し、可能なら販売店に診断結果、過去の警告履歴、駆動用バッテリーの交換・修理歴を確認しましょう。
現在警告灯が消えていることだけで状態を断定せず、年式や整備履歴も合わせて判断することが大切です。
ZE2とZE3の違いは何ですか?
ZE2は2代目インサイトの1.3Lハイブリッドモデルを代表する型式で、ZE3は2011年11月に追加された1.5Lのインサイト エクスクルーシブ系です。
同じ2代目インサイトとして中古車検索に表示されることがあるため、購入時には車名だけでなく型式と排気量も確認してください。
















