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ホンダ インサイトの排気量は初代ZE1型の995ccから3代目ZE4型の1.5Lへ変化し、馬力だけでなくハイブリッド制御技術によって走りの価値も進化しました。
ホンダ インサイトの「排気量」「馬力」「エンジン性能」を調べると、単なる低燃費車ではなく、時代ごとに異なる考え方で開発されたハイブリッドカーであることが分かります。
初代ZE1型は軽量ボディと小排気量エンジンで燃費性能を追求し、2代目ZE2/ZE3型では5人乗り化によって実用性を高めました。
3代目ZE4型では1.5Lエンジンと2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」を採用し、燃費だけでなくセダンらしい上質な走りも重視されています。
この記事では、歴代ホンダ インサイトの排気量・最高出力・最大トルク・エンジン型式を比較しながら、中古車選びにも役立つ視点で分かりやすく解説します。
ホンダ インサイトの歴代排気量・馬力・エンジン性能一覧は?
ホンダ インサイトの性能は、世代ごとに「小さなエンジンで効率を高める設計」から「モーターを活用して力強さを出す設計」へ変化しています。
まずは歴代モデルの主要スペックを確認してみましょう。
| モデル | 販売期間 | 排気量 | エンジン型式 | エンジン最高出力 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 初代 ZE1型 | 1999年〜2006年 | 995cc | ECA型 直列3気筒 | 70PS | 軽量化を徹底した2人乗りハイブリッド |
| 2代目 ZE2/ZE3型 | 2009年〜2014年 | 1,339cc・1,496cc | LDA型・LEA型 | 88PS・111PS | 5人乗り化、実用性を向上 |
| 3代目 ZE4型 | 2018年〜2022年 | 1,496cc | LEB型 | 109PS | 2モーター式ハイブリッド搭載 |
同じインサイトという名前でも、開発の方向性は大きく異なります。
初代は「燃費性能を追求する技術の象徴」、2代目は「多くの人が使えるハイブリッドカー」、3代目は「快適性や走行性能も重視したセダン」として進化しました。
筆者としては、インサイトの面白さは排気量アップだけで性能を高めていない点だと感じます。
車の性能はエンジンの大きさだけでは決まらず、車両重量、空気抵抗、モーター制御など多くの要素で決まるからです。
初代ホンダ インサイトZE1型の排気量と馬力は?

初代ホンダ インサイトZE1型は、1999年11月に発売されたホンダ初のハイブリッド専用車です。
搭載されたエンジンは、995ccのECA型直列3気筒SOHCエンジンでした。
主なエンジン性能は以下の通りです。
- 排気量:995cc
- エンジン型式:ECA型
- 気筒数:直列3気筒
- 最高出力:70PS(51kW)/5,700rpm
- 最大トルク:92N・m(9.4kgf・m)/4,800rpm
このエンジンにホンダ独自のIMA(Integrated Motor Assist)システムを組み合わせています。
モーターはエンジンを補助する役割を持ち、5速MT車では10kW、CVT車では9.2kWの性能を発揮しました。
初代インサイトの特徴は、パワー競争ではなく徹底した軽量化です。
車両重量は約820〜850kgに抑えられ、アルミニウム製ボディや空気抵抗を減らした流線型デザインを採用しました。
その結果、10・15モード燃費35km/Lという当時として非常に高い燃費性能を実現しています。
現在の感覚では「995ccで70PSは少ない」と感じるかもしれません。
しかし初代インサイトは、エンジン出力よりも「少ないエネルギーで効率よく走る」という別の性能を追求した車でした。
2代目ホンダ インサイトZE2 ZE3型の馬力とエンジン性能は?
2代目ホンダ インサイトは2009年2月に発売され、初代の2人乗りクーペから5人乗り5ドアハッチバックへ大きく変化しました。
日常利用しやすいハイブリッドカーを目指し、トヨタ プリウスなどと競合する市場へ投入されたモデルです。
2代目インサイトでは、排気量の異なる2種類のエンジンが設定されました。
1.3Lモデルの性能
標準モデルには1,339ccのLDA型直列4気筒SOHCエンジンを搭載しています。
性能は以下の通りです。
- 排気量:1,339cc
- 最高出力:88PS(65kW)/5,800rpm
- 最大トルク:121N・m(12.3kgf・m)/4,500rpm
IMAハイブリッドシステムによって燃費性能を重視した設計でした。
低速域ではモーターがエンジンを補助し、街中で扱いやすい特性になっています。
インサイト エクスクルーシブ(1.5Lモデル)の性能
2011年には、より余裕ある走りを求めるユーザー向けに「インサイト エクスクルーシブ」が追加されました。
搭載されたLEA型エンジンの性能は以下の通りです。
- 排気量:1,496cc
- 最高出力:111PS(82kW)
- 最大トルク:142N・m
1.3Lモデルと比較すると、高速道路での合流や坂道走行で余裕を感じやすい仕様でした。
ここで注目したいのは、ホンダが燃費だけではなくユーザーの使い方に合わせて選択肢を増やしたことです。
買い物や通勤中心なら1.3L、長距離走行や力強さを求めるなら1.5Lというように、車の役割が広がりました。
3代目ホンダ インサイトZE4型の最高出力とモーター性能は?

3代目ホンダ インサイトZE4型は、2018年12月に日本で発売されました。
このモデルでは、1.5L DOHC i-VTECエンジンと2モーター式ハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」を採用しています。
エンジン単体の性能は以下の通りです。
- エンジン型式:LEB型
- 排気量:1,496cc
- 最高出力:109PS(80kW)/6,000rpm
- 最大トルク:134N・m(13.7kgf・m)/5,000rpm
ただし、3代目インサイトの走行性能を見る場合、エンジン出力だけでは判断できません。
走行用モーターは以下の性能を持っています。
- 最高出力:131PS(96kW)
- 最大トルク:267N・m(27.2kgf・m)
モーター最大の特徴は、発進直後から大きなトルクを発生できることです。
そのため、アクセルを踏んだ瞬間の滑らかな加速感や、市街地での扱いやすさにつながります。
筆者としては、3代目インサイトは「1.5Lだから普通のファミリーカー」と考えるともったいない車だと思います。
カタログ上のエンジン馬力よりも、電動モーターによる制御技術こそ、この世代の大きな魅力だからです。
ホンダ インサイトのハイブリッド技術はどう進化した?
3代目インサイトに採用されたSPORT HYBRID i-MMDは、現在のホンダe:HEVにもつながる電動化技術の流れにあるシステムです。
走行状況に応じて、主に以下のような制御を行います。
- EVドライブモード:バッテリーの電力でモーター走行
- ハイブリッドドライブモード:エンジンで発電し、モーターで走行
- エンジンドライブモード:高速巡航時などでエンジンの力を直接活用
この仕組みにより、エンジン排気量だけでは得られない効率と力強さを両立しました。
3代目インサイトのWLTCモード燃費はグレードによって異なりますが、代表的なモデルでは28.4km/Lを達成しています。
燃費性能だけでなく、静粛性や乗り心地も重視されたことで、初代とは違う方向性のハイブリッドカーになりました。
ホンダ インサイトを中古車で選ぶなら性能以外に何を見る?
ホンダ インサイトを中古車として検討する場合、排気量や馬力だけで判断するのはおすすめできません。
特にハイブリッド車では、以下のポイントも確認したいところです。
- ハイブリッドバッテリーの状態
- 整備記録の有無
- 走行距離だけではなく使用環境
- 補機バッテリーや消耗部品の交換履歴
初代ZE1型は希少価値がある一方、年式が古いため部品供給やバッテリー状態の確認が重要になります。
2代目ZE2/ZE3型は実用性が高く、日常利用しやすいモデルですが、購入時にはIMAシステムの状態確認が大切です。
3代目ZE4型は比較的新しく、購入候補として考えやすいですが、モーター制御や電装系の状態も確認したいポイントです。
整備士を目指して学んでいる筆者の視点では、カタログ数値より「その車がどのように扱われてきたか」が中古車では重要だと感じます。
同じ走行距離でも、定期的な点検を受けた車と、メンテナンスを後回しにされた車では状態が大きく変わることがあります。
ホンダ インサイトの排気量・馬力から見る進化とは?
ホンダ インサイトの歴史を見ると、ハイブリッド車の進化そのものが分かります。
初代ZE1型は995ccエンジンと軽量ボディによって燃費性能を追求しました。
2代目ZE2/ZE3型では1.3Lと1.5Lを設定し、より多くのユーザーが使える車へ変化しました。
3代目ZE4型では1.5Lエンジンと高性能モーターを組み合わせ、走りの質感まで高めています。
私見ですが、インサイトの最大の魅力は「大きなエンジンを積めば高性能」という考え方から早い段階で離れていたことです。
車の未来では、排気量や馬力の数字だけではなく、電動化技術や制御システムを含めて性能を見る必要があります。
インサイトは、その価値観の変化を先取りした存在だったと言えるでしょう。
まとめ:ホンダ インサイトは排気量より技術で性能を高めたハイブリッド車
ホンダ インサイトの排気量は、初代ZE1型の995ccから3代目ZE4型の1.5Lへ進化しました。
しかし本当の進化ポイントは、排気量アップではなく、軽量化・IMA・SPORT HYBRID i-MMDなどの技術にあります。
歴代モデルの特徴をまとめると以下の通りです。
- 初代ZE1型:995ccエンジン+軽量ボディで燃費性能を追求
- 2代目ZE2/ZE3型:1.3L・1.5Lを設定し実用性を向上
- 3代目ZE4型:1.5Lエンジン+2モーターハイブリッドで走行性能を向上
ホンダ インサイトを見ると、車の性能は単純な馬力競争では決まらないことが分かります。
エンジン、モーター、車体設計、制御技術を組み合わせて初めて、その車ならではの価値が生まれるのです。
よくある質問
ホンダ インサイトの排気量は何ccですか?
世代によって異なります。初代ZE1型は995cc、2代目ZE2/ZE3型は1,339ccまたは1,496cc、3代目ZE4型は1,496ccです。
3代目ホンダ インサイトの馬力はいくつですか?
エンジン最高出力は109PSです。さらに走行用モーターは131PS、最大トルク267N・mを発生します。
中古のホンダ インサイトで確認すべき点は?
ハイブリッドバッテリーの状態、整備履歴、消耗部品の交換状況を確認することが大切です。年式だけで判断せず、車両全体の状態を見ることが重要です。
















