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ムーヴカスタムのターボ4WDは、雪道や坂道を日常的に走り、整備履歴が良好な中古車を選べる人におすすめです。ただし、低価格車は修理予算の確保が前提になります。
特に狙いたいのは、整備記録が残り、下回りの腐食が少ない6代目LA160S型です。一方、5代目LA110S型も購入費用を抑えたい人には魅力がありますが、車齢に応じた点検が欠かせません。
今回は、過去の中古車掲載例33.2万〜151.9万円を参考に、世代別スペック、燃費、雪道性能、故障リスク、5年間の維持費、2025年発売の新型ムーヴRSとの違いまで詳しく解説します!
ムーヴカスタムのターボ4WDとは?LA110S・LA160Sの違い
ムーヴカスタムのターボ4WDは、力強い加速を助けるターボエンジンと、滑りやすい路面での発進を助ける4WDを組み合わせた軽自動車です。
中古車では、主に5代目のLA110S型と6代目のLA160S型が比較対象になります。
こんにちは!駆け出しディーラー整備士のTHUNDERBIRDです!
僕も整備の勉強を始めた頃、同じ「カスタムRS」という名前なのに、年式によって安全装備や車の仕組みが違うことに驚きました。
まずは、購入前に知っておきたい基本情報から整理していきましょう。
5代目と6代目の型式・年式を比較
| 型式 | 世代・登場時期 | 駆動方式 |
|---|---|---|
| LA100S | 5代目・2010年12月 | 2WD |
| LA110S | 5代目・2010年12月 | 4WD |
| LA150S | 6代目・2014年12月 | 2WD |
| LA160S | 6代目・2014年12月 | 4WD |
4WDを探す場合、5代目ならLA110S、6代目ならLA160Sが目印です。
なお、2008年式などのさらに古いムーヴカスタムRS 4WDには、L185S型なども存在します。
中古車サイトでは、ターボ車を検索しても2WDが混在することがあります。
グレード名だけでなく、型式と駆動方式をセットで確認することが、購入時の最初のポイントです。
ターボエンジンの性能はどれくらい?
5代目と6代目のカスタムRSには、KF型の658ccターボエンジンが採用されています。
代表的な4WD仕様を比較すると、次のようになります。
| 項目 | 5代目LA110S RS | 6代目LA160S RS |
|---|---|---|
| 排気量 | 658cc | 658cc |
| エンジン | KF型ターボ | KF型ターボ |
| 最高出力 | 64PS | 64PS |
| 最大トルク | 92N・m | 92N・m |
| 変速機 | CVT | CVT |
| 使用燃料 | レギュラー | レギュラー |
| 駆動方式 | 4WD | 4WD |
最高出力64PSという数字は共通していますが、実際の加速感まで同じとは限りません。
車両重量、CVTの制御、アクセル操作に対するエンジンの反応などが関係するためです。
ここで覚えておきたいのが「トルク」という言葉です。
トルクは車を動かす回転力のことで、特に発進や坂道での扱いやすさに関係します。
個人的には、最高出力だけで車を比較するより、普段よく使う速度域で運転しやすいかを重視したいと考えています。
LA110SとLA160Sの燃費はどう違う?
燃費を比較する際は、測定方式と年式をそろえる必要があります。
5代目LA110S型は改良によって燃費性能が変化しており、初期型と後期型を同じ数値で扱うことはできません。
一方、6代目LA160S型のカスタムRS系4WDには、JC08モード24.2km/Lという代表的なカタログ値があります。
| 比較項目 | LA110S | LA160S |
|---|---|---|
| 燃費測定方式 | 10・15、JC08など年式による | JC08、後年の表示方式など仕様による |
| JC08モード燃費 | 年式・仕様別の確認が必要 | 代表例24.2km/L |
| 実燃費 | 使用条件によって変動 | 使用条件によって変動 |
| 燃費比較の注意点 | 初期型と改良型を区別 | グレード・年式を区別 |
JC08モードは従来の燃費測定方式で、WLTCモードは市街地・郊外・高速道路などの走行条件を考慮した測定方式です。
測定条件が違うため、JC08モード24.2km/LとWLTCモード19.9km/Lを直接比較して、前者のほうが燃費性能に優れていると判断することはできません。
また、実燃費についても、走行環境をそろえた信頼できる比較データがない状態で「平均○km/L」と断定するのは避けたいところです。
そこで、後半では実燃費を仮定した燃料代の試算を紹介します。
【出典:ダイハツ工業 『ムーヴ 車種情報・主要諸元』 https://www.daihatsu.co.jp/lineup/move/】
ムーヴカスタムのターボ4WDは雪道・坂道に強い?
ターボ4WDのメリットは、坂道で加速の余裕を得やすく、雪道などの滑りやすい路面で発進しやすくなることです。
ただし、4WDは雪道での停止性能を保証する装置ではありません。
ターボが坂道で役立つ理由
ターボは、排気ガスのエネルギーを利用してエンジンに多くの空気を送り込む仕組みです。
自然吸気エンジン(NA)と比較すると、同じ排気量でも大きな力を得やすい特徴があります。
例えば、次のような場面でメリットを感じやすいと考えられます。
- 長い上り坂を走るとき
- 高速道路へ合流するとき
- 家族や荷物を乗せて走るとき
- エアコンを使いながら坂道を登るとき
軽自動車は排気量が限られているため、乗車人数や道路の勾配によって加速の余裕が変わります。
ターボ付きなら必ず快適というわけではありませんが、日常的に坂道を走る人には有力な選択肢です。
4WDなら雪道でも安心して走れる?
4WDは、前輪だけでなく後輪にも駆動力を伝えられる仕組みです。
ムーヴカスタムのような生活向け軽自動車では、路面状況などに応じて前後輪への駆動力を配分する方式が使われています。
雪の積もった駐車場や滑りやすい上り坂では、2WDより発進しやすくなる場合があります。
ただし、ここで大きな注意点があります。
4WDは発進を助けますが、ブレーキを踏んだときの停止距離を必ず短くするものではありません。
停止性能にはタイヤと路面の摩擦が大きく関係します。
そのため、雪道では適切なスタッドレスタイヤを装着し、速度を落として十分な車間距離を確保することが大切です。
また、深い雪では最低地上高も重要になります。
ムーヴカスタムは一般的な乗用軽自動車であり、悪路走破を主目的とした車ではありません。
車体の下側が雪に乗り上げるような状況では、4WDでも動けなくなる可能性があります。
雪道で重視したいのは車両重量とタイヤ
4WD車は、後輪へ動力を伝える部品が追加されるため、同世代の2WD車より重くなる傾向があります。
車両重量の増加は、燃料消費や制動時の車の動きにも関係します。
また、4WD車でも摩耗したスタッドレスタイヤでは十分な性能を発揮できません。
購入時はタイヤの溝だけでなく、製造年、ゴムの状態、4本のサイズがそろっているかも確認したいですね。
僕なら雪国で使う中古車を選ぶ場合、4WDという表示だけで安心せず、タイヤと下回りの状態を優先します。
これは、車の性能を安全に引き出すには、装備だけでなく整備状態も重要だと考えるからです。

ムーヴカスタムRS 4WDの中古車価格は?過去の掲載例を比較
ムーヴカスタムRS 4WDは、年式や走行距離によって中古車価格が大きく異なります。
提供された過去の掲載資料では、支払総額33.2万〜151.9万円の具体例が確認されています。
ただし、これは現在の市場相場を示すものではありません。
年式・走行距離別の中古車掲載例
| 年式・グレード | 走行距離 | 支払総額 |
|---|---|---|
| 2008年 カスタムRS 4WD | 11.7万km | 33.2万円 |
| 2013年 カスタムRS 4WD | 8.8万km | 54.9万円 |
| 2014年 カスタムRS SA 4WD | 6.8万km | 69.9万円 |
| 2015年 カスタムRS SA 4WD | 10.8万km | 67.8万円 |
| 2019年 カスタムRS ハイパーリミテッド SAIII 4WD | 4.1万km | 132.8万円 |
| 2020年 カスタムRS ハイパーリミテッド SAIII 4WD | 3.1万km | 151.9万円 |
| 2021年 カスタムRS ハイパーリミテッド系4WD | 4.0万km | 144.3万円 |
調査条件とデータの扱い
今回の比較対象は、提供されたカーセンサー関連の参考掲載資料に含まれる7台です。
資料の取得日、個別車両URL、販売地域、修復歴、保証条件を統一した抽出条件は確認できていません。
そのため、2026年10月11日現在の在庫や平均相場として扱うことはできません。
また、検索資料には134台という件数もありましたが、検索条件と取得日時が不明なため、現在の流通台数としては採用していません。
中古車は一台ごとに状態が異なります。
価格比較では、走行距離だけでなく、修復歴、保証、車検残期間、整備費用を含む支払総額を確認しましょう。
50万円台のLA110Sは買い?
2013年式カスタムRS 4WDには、走行8.8万km、支払総額54.9万円という掲載例があります。
購入価格を抑えたい人にとって魅力的ですが、2013年式は2026年時点で約13年前のモデルです。
車齢が進むと、走行距離だけでは判断できないゴム部品や冷却系統、足回りの経年劣化も考える必要があります。
特に毎日の通勤に使用する場合は、購入後の故障によって車を使えなくなるリスクも考えたいところです。
僕なら、50万円台の中古車を購入する際は、車両代金とは別に整備予算を確保します。
購入直後の点検で交換が必要な部品が見つかっても、対応できる余裕を持つためです。
100万〜150万円台のLA160Sは何が違う?
2019年式のカスタムRS ハイパーリミテッド SAIII 4WDには、走行4.1万km、支払総額132.8万円という例があります。
参考資料では、純正8インチナビ、パノラマモニター、運転席シートヒーター、衝突被害軽減ブレーキなどが紹介されています。
2020年式では、走行3.1万km、支払総額151.9万円という例もありました。
こうした車両は、比較的新しい安全装備や快適装備を重視する人に向いています。
ただし、2013年式54.9万円と2019年式132.8万円の価格差は77.9万円です。
この差額をどう評価するかが、購入判断の大きなポイントになります。
新型ムーヴ発売で旧型の中古価格は下がった?
2025年6月5日、ダイハツはフルモデルチェンジした新型ムーヴを発売しました。
新型では後席スライドドアが採用され、ターボモデルとしてムーヴRSが設定されています。
一方、旧型ムーヴカスタムRSは、従来のヒンジ式後席ドアを採用したモデルです。
新型発売によって新旧モデルを比較できるようになりましたが、旧型の中古車価格が実際に何万円下落したかは、今回の資料だけでは確認できません。
価格の変化を判断するには、新型発売前後で同じ年式、走行距離、修復歴、地域などの条件をそろえた掲載データが必要です。
個人的には、新型発売を理由に旧型の値下がりを期待するより、希望する装備と車両状態に対して価格が妥当かを判断するほうが合理的だと考えています。
【出典:カーセンサー 『ダイハツ ムーヴ 中古車情報』 https://www.carsensor.net/usedcar/bDA/s012/】
【出典:ダイハツ認定中古車 U-CATCH 『ムーヴ 中古車検索』 https://u-catch.daihatsu.co.jp/】
ターボ4WDの故障リスクは?LA110S・LA160Sの点検ポイント
中古のムーヴカスタムRS 4WDでは、ターボ、CVT、4WD駆動系、下回りの腐食を重点的に確認したいところです。
特にLA110S型とLA160S型では、車齢や搭載装備の違いを踏まえて点検の優先順位を考える必要があります。
LA110S型は経年劣化を優先して確認
5代目LA110S型は、2010年12月に登場したモデルです。
2026年時点では初期型の登場から約16年が経過しているため、ゴム部品や冷却系統、足回りの状態が重要になります。
例えば、冷却水ホースやラジエーター周辺の劣化は、冷却水漏れにつながる可能性があります。
冷却水が不足した状態で走行を続けると、エンジンに重大な損傷が発生するおそれがあります。
また、エンジンマウントやサスペンションのゴム部品が劣化すると、振動や異音の原因になることがあります。
僕ならLA110S型では、走行距離が少なくても、冷却系統とゴム部品の点検履歴を確認します。
LA160S型は安全装備と駆動系の状態も確認
6代目LA160S型は、2014年12月に登場しました。
5代目と比較すると、安全装備や車両制御が進化した世代ですが、すべての車両に同じ装備が付いているわけではありません。
購入時はスマートアシストの世代、警告灯の状態、カメラ周辺の損傷や修理歴などを確認したいところです。
また、4WD車では後輪へ動力を伝える駆動部品も点検対象になります。
走行中の異音や振動があれば、タイヤ、ハブベアリング、駆動系など複数の原因を考える必要があります。
年式が新しいから安心と決めつけず、整備履歴と現車の状態を組み合わせて判断しましょう。
KF型ターボエンジンで確認したい整備履歴
KF型ターボエンジンでは、エンジンオイルの管理が重要です。
ターボチャージャーは高温環境で高速回転する部品で、内部の潤滑にもエンジンオイルが使われています。
オイルの管理状態が悪いと、エンジンやターボの摩耗・不具合につながる可能性があります。
購入前には、オイル交換の実施時期、使用状況、オイル漏れの有無を確認しましょう。
特に、整備記録簿に交換履歴が継続して残っている車両は、管理状態を判断する材料になります。
ただし、記録簿がないだけで整備されていなかったと断定することもできません。
販売店に過去の整備内容を確認し、必要に応じて現車点検を依頼しましょう。
CVTと4WD駆動系は何を確認する?
CVTは、変速比を連続的に変化させる自動変速機です。
試乗時は、発進時の不自然な振動、加速時の異音、警告灯の点灯などを確認したいところです。
ただし、CVT特有のエンジン回転数の変化を故障と誤認しないことも重要です。
気になる症状があれば、販売店や整備士に正常な動作かどうか確認してもらいましょう。
4WD車では、4本のタイヤのサイズや摩耗状態にも注意が必要です。
タイヤの外径差が大きいと、前後輪の回転差が継続的に発生し、4WD機構に余計な負担をかける可能性があります。
これは、後輪への駆動力配分に関係する部品が、想定外の回転差を受ける場合があるためです。
タイヤ交換時はメーカー指定のサイズと条件を確認し、異なるサイズや摩耗状態のタイヤを安易に組み合わせないことが大切です。
雪国使用車は下回りの腐食を確認
雪国で使用された車両では、凍結防止剤による下回りの腐食に注意が必要です。
特に確認したいのは、ブレーキ配管、サスペンションの取り付け部分、マフラー、車体骨格などです。
表面の軽いサビと、金属が深く腐食している状態では、危険性が大きく異なります。
ブレーキ配管や重要な骨格部分に深刻な腐食がある場合は、安全性に関わるため慎重な判断が必要です。
僕なら雪国使用歴のあるムーヴカスタムRSを購入する際、販売店に下回りの写真を見せてもらい、必要ならリフトアップ点検を依頼します。
なお、雪国で使われた車両がすべて腐食しているわけではありません。
防錆処理や洗車、保管環境によって状態は変わります。
修復歴ありの車は避けるべき?
ダイハツ認定中古車U-CATCHの過去の参考掲載資料には、2015年式カスタムRS ハイパーSA 4WDがありました。
走行距離5.1万km、支払総額93.5万円、修復歴ありという車両です。
参考情報には、車両状態証明書付き、部分保証12か月・走行距離無制限という条件も記載されていました。
ただし、現在の販売状況や個別車両の詳細は確認できていません。
修復歴は、一般に査定基準で定められた車体骨格部位の修理・交換歴を指します。
単なるバンパー交換などとは区別され、骨格部位でも修理内容や判定基準によって扱いが異なります。
保証付きでも修復歴がある車両は存在するため、保証の有無だけで安全性を判断しないことが重要です。
購入前には修復箇所、修理内容、走行への影響、保証対象を確認しましょう。

ムーヴカスタムRSの維持費はいくら?5年間の支出を試算
中古車選びでは、購入時の支払総額だけでなく、購入後の維持費も重要です。
ここでは、2013年式54.9万円と2019年式132.8万円の掲載例を使い、5年間の想定支出を比較します。
年間5,000km・10,000kmの燃料代
燃料代は、実燃費と年間走行距離によって変わります。
今回は比較条件を明確にするため、ガソリン価格を1L当たり170円、実燃費を14km/Lと16km/Lに仮定します。
これは実測データではなく、計算例です。
| 年間走行距離 | 実燃費14km/L | 実燃費16km/L |
|---|---|---|
| 5,000km | 約60,700円 | 約53,100円 |
| 10,000km | 約121,400円 | 約106,300円 |
| 5年間・5,000km/年 | 約303,600円 | 約265,600円 |
| 5年間・10,000km/年 | 約607,100円 | 約531,300円 |
年間10,000km走る場合、実燃費14km/Lと16km/Lでは、年間約15,200円の差になります。
5年間なら約75,900円です。
このように、燃費差は長く乗るほど積み重なります。
ただし、燃費がよい車両でも購入価格が大幅に高ければ、燃料代だけで差額を回収できるとは限りません。
2013年式と2019年式を5年間所有した場合
次に、購入価格と整備費用を組み合わせて考えてみましょう。
比較するのは、過去の掲載例にあった次の2台です。
- 2013年式LA110S系:支払総額54.9万円
- 2019年式LA160S系:支払総額132.8万円
5年間の維持費について、以下の条件を仮定します。
| 試算項目 | 2013年式 | 2019年式 |
|---|---|---|
| 購入時支払総額 | 54.9万円 | 132.8万円 |
| 5年間の整備・修理予算 | 30万円 | 15万円 |
| 5年間の燃料代 | 約60.7万円 | 約53.1万円 |
| 合計 | 約145.6万円 | 約200.9万円 |
この条件では、5年間の支出差は約55.3万円です。
2013年式のほうが整備・修理予算を多く見込んでいても、購入価格の差が大きいため、総支出は低くなります。
ただし、ここで重要なのは、安い車両ほど必ず得になるという意味ではないことです。
2013年式で想定以上の大きな修理が発生すれば、差は縮まります。
また、故障によって通勤に使えなくなる場合、修理代以外にも代車や移動手段の確保が必要になることがあります。
整備費用の参考目安
一般的な軽自動車の整備費用を考えると、次のような項目があります。
| 整備項目 | 参考費用 |
|---|---|
| エンジンオイル・フィルター交換 | 5,000〜12,000円程度 |
| バッテリー交換 | 8,000〜25,000円程度 |
| タイヤ4本交換 | 25,000〜60,000円程度 |
| ブレーキ消耗品交換 | 15,000〜40,000円程度 |
| 冷却系統の部品交換 | 数万円以上の場合あり |
| CVT・ターボの大きな修理 | 十万円単位の場合あり |
僕が重視したいのは、購入価格と維持費を別々に考えないことです。
例えば、支払総額54.9万円の車両に購入直後5万円の整備が必要なら、合計59.9万円になります。
タイヤやバッテリーも交換する場合は、さらに費用が増える可能性があります。
購入前に必要な整備を見積もってもらえば、納車後の予想外の出費を減らしやすくなります。
ムーヴカスタムRSの安全装備は?新型ムーヴRSとも比較
ムーヴカスタムRSの安全装備は、年式とグレードによって異なります。
特にスマートアシストの世代は、中古車選びで確認したいポイントです。
スマートアシストの世代別の違い
| 安全装備 | 主な特徴 |
|---|---|
| スマートアシスト(SA) | 主に低速域での対車両衝突回避支援や誤発進抑制など |
| スマートアシストII(SAII) | カメラなどを追加し、歩行者への警報など検知機能を拡充 |
| スマートアシストIII(SAIII) | ステレオカメラを採用し、歩行者への衝突回避支援ブレーキなどに対応 |
特に注意したいのは、歩行者を検知して警報を出す機能と、歩行者に対して衝突回避支援ブレーキが作動する機能は同じではないことです。
また、スマートアシストは事故を必ず防ぐ装置ではありません。
天候や道路状況によって正常に作動しない場合があるため、運転者自身による安全確認が必要です。
2025年発売の新型ムーヴRS 4WDとの違い
2025年6月5日、ダイハツは新型ムーヴを発売しました。
新型では後席スライドドアが採用され、ターボグレードとしてRSが設定されています。
発売時の代表的な仕様を整理すると、次のようになります。
| 項目 | 旧型ムーヴカスタムRS 4WD | 新型ムーヴRS 4WD |
|---|---|---|
| 代表型式 | LA160S | LA860S |
| エンジン | 658ccターボ | 658ccターボ |
| 最高出力 | 64PS | 64PS |
| 最大トルク | 92N・m | 100N・m |
| 変速機 | CVT | CVT |
| 後席ドア | ヒンジ式 | スライド式 |
| 安全装備 | 年式・仕様による | 新世代のスマートアシスト |
| 燃費表示 | JC08など年式による | WLTCモード19.9km/L |
| 価格 | 中古車ごとに異なる | 発売時202万4,000円 |
新型ムーヴRSの大きな違いは、後席スライドドアの採用です。
狭い駐車場での乗り降りや、小さな子どもを乗せる機会が多い家庭では、使い勝手の違いを感じやすいでしょう。
また、新型は安全装備の進化も注目ポイントです。
ただし、装備が新しいからといって、すべての人に新型が必要とは限りません。
後席ドアの使い勝手をあまり重視しない人や、購入費用を抑えたい人には、状態のよい旧型LA160Sも十分に検討する価値があります。
旧型と新型の価格差はいくら?
過去の参考掲載資料には、2026年式の新型ムーヴRS 4WDとして、支払総額196.4万円という例があります。
一方、2020年式の旧型カスタムRS 4WDには、151.9万円という例がありました。
差額は44.5万円です。
この差額を5年間で単純に割ると、年間8.9万円になります。
もちろん、これは維持費や売却価格を含まない計算です。
新型の安全装備やスライドドアに年間8.9万円相当の価値を感じるかどうかは、生活環境によって異なります。
僕なら、家族の乗り降りが多い人には新型を、購入費用を抑えつつターボ4WDを使いたい人には旧型LA160Sを優先して比較します。
【出典:ダイハツ工業 『ムーヴ 車種情報・主要諸元』 https://www.daihatsu.co.jp/lineup/move/】
【出典:ダイハツ工業 『ニュースリリース』 https://www.daihatsu.com/jp/news/】
ムーヴカスタムのターボ4WDは今でも買い?僕の購入判断
僕は、ムーヴカスタムのターボ4WDは今でも購入候補になると考えています。
ただし、選ぶべき年式や予算は、走行環境と整備状態によって変わります。
予算50万円台ならLA110S型を慎重に検討
50万円台の中古車は、購入費用を抑えたい人に向いています。
ただし、車齢が進んでいるため、整備記録や下回りの状態を重視する必要があります。
僕なら、次の条件がそろう車両を優先します。
- オイル交換などの整備履歴を確認できる
- エンジンやCVTに不自然な異音がない
- 下回りに深刻な腐食がない
- 購入後の整備予算を別に確保できる
特に毎日の通勤で使う場合、故障時の影響も考える必要があります。
安いという理由だけで購入するのではなく、安心して使い続けられる状態かを確認したいですね。
予算100万〜150万円ならLA160S型が有力
比較的新しい年式を選びたいなら、6代目LA160S型が候補になります。
特にスマートアシストIII搭載車は、安全装備を重視する人にとって魅力があります。
ただし、高年式でも整備履歴が不明な車両や、下回りに深刻な腐食がある車両は慎重に判断したいところです。
個人的には、年式が新しいことよりも、整備履歴と現車状態が確認できることを優先します。
そのうえで、保証内容や装備の違いを比較するのが合理的だと考えています。
雪道を走らないなら2WDも比較したい
ターボ4WDは便利な組み合わせですが、すべての人に必要なわけではありません。
例えば、平坦な市街地を短距離だけ走り、雪道をほとんど利用しない人なら、NA・2WD車でも十分な場合があります。
一方、冬季に積雪があり、坂道を日常的に利用する人には、ターボ4WDのメリットが大きくなる可能性があります。
僕なら、年間走行距離、積雪頻度、坂道の多さ、購入予算を整理してから駆動方式を選びます。
ターボ4WDを選ぶこと自体が目的ではなく、自分の生活に必要な性能を選ぶことが大切だと考えています。
なぜこの記事を書こうと思ったのか
今回この記事を書こうと思ったのは、ムーヴカスタムRSの中古車を調べると、5代目、6代目、新型ムーヴRSの情報が混在していて、初心者には違いが分かりにくいと感じたからです。
僕自身、ディーラーで整備を学ぶ中で、同じようなグレード名でも年式や型式によって点検項目や安全装備が異なることを勉強しています。
そこで、公開されている車両情報と中古車掲載資料を基に、購入判断に必要なポイントを整理しました。
なお、この記事で紹介した個別中古車は、僕自身が現車確認や試乗を行ったものではありません。
実際の車両状態については、販売店や経験豊富な整備士による確認が必要です。
今後の中古車選びで重視したいこと
2025年の新型ムーヴ発売によって、旧型ムーヴカスタムRSと新型ムーヴRSを比較する選択肢が生まれました。
ただし、旧型の中古車価格が今後どのように変化するかは、流通台数や需要、車両状態などによって左右されます。
僕は、価格の下落を待つことよりも、条件のよい車両を見つけたときに適切に判断できる準備をしておくことが重要だと考えています。
そのためには、型式、整備履歴、保証、修復歴、下回りの状態を確認することが欠かせません。
特にターボ4WDは、エンジンだけでなく駆動系統も点検対象になります。
購入後の整備費用まで含めて比較することで、見た目の価格に惑わされにくくなるはずです。
まとめ:ムーヴカスタムのターボ4WDは状態と予算で選ぼう
ムーヴカスタムのターボ4WDは、雪道や坂道を日常的に走る人にとって、今でも魅力のある中古車です。
購入費用を抑えるならLA110S型、比較的新しい安全装備や快適装備を重視するならLA160S型が候補になります。
ただし、低価格車は購入後の整備予算を確保し、ターボ、CVT、4WD駆動系、下回りの状態を確認することが重要です。
2025年発売の新型ムーヴRSも含め、価格だけでなく安全装備、使い勝手、今後の使用予定年数を比較しましょう。
僕が一番伝えたいのは、安い中古車を見つけることより、購入後に安心して乗り続けられる一台を選ぶことです。
皆さんが自分の生活に合ったムーヴカスタムを見つけられるよう、僕もこれから学び続けていきます!
よくある質問
ムーヴカスタムのターボ4WDは10万kmを超えても買えますか?
10万kmを超えていても、適切に整備されている車両は購入候補になります。
ただし、走行距離だけで判断せず、オイル交換履歴、CVTの動作、冷却系統、足回り、下回りの腐食を確認することが重要です。
購入前に整備工場で点検してもらうと安心です。
ターボ4WDは2WDより維持費が高いですか?
ターボエンジンや4WD駆動系統があるため、NA・2WD車より点検対象となる部品が増えます。
燃料代も走行環境や実燃費によって変わります。
ただし、必ず大きな修理費が発生するわけではなく、整備履歴と車両状態によって維持費は異なります。
ムーヴカスタムRSの中古車で最初に確認することは?
最初に型式、年式、走行距離、修復歴、整備記録簿、保証内容を確認しましょう。
特にターボ4WDでは、オイル管理、CVTの異音、4WD駆動系、タイヤ4本の状態、下回りの腐食が重要です。
販売店に点検記録や車両状態の説明を求め、必要なら専門的な点検を依頼してください。
ムーヴカスタムRSと新型ムーヴRSは何が違いますか?
旧型ムーヴカスタムRSはヒンジ式後席ドアを採用していますが、2025年発売の新型ムーヴRSは後席スライドドアを採用しています。
安全装備や車両制御も進化しています。
購入費用を抑えたいなら旧型、後席の使い勝手や新しい安全装備を重視するなら新型も比較する価値があります。
参考情報
この記事では、ダイハツの公式車両情報と中古車検索サイトの参考掲載資料を基に、ムーヴカスタムRSの特徴を整理しました。
中古車価格は過去の個別掲載例であり、2026年10月11日現在の市場平均価格や在庫を示すものではありません。
【出典:ダイハツ工業 『ムーヴ 車種情報・主要諸元』 https://www.daihatsu.co.jp/lineup/move/】
【出典:ダイハツ工業 『ニュースリリース』 https://www.daihatsu.com/jp/news/】
【出典:カーセンサー 『ダイハツ ムーヴ 中古車情報』 https://www.carsensor.net/usedcar/bDA/s012/】
【出典:価格.com 『ダイハツ ムーヴ 中古車価格・スペック情報』 https://kakaku.com/kuruma/used/】
【出典:ダイハツ認定中古車 U-CATCH 『ムーヴ 中古車検索』 https://u-catch.daihatsu.co.jp/】
※上記は車種情報・検索ページであり、過去の個別中古車掲載例を特定するURLではありません。旧型の年式別諸元、安全装備、整備基準については、対象車両の公式カタログや取扱説明書で確認してください。最新の価格や販売条件も公式情報で確認することをおすすめします。
THUNDERBIRD(さんだーばーど)
駆け出しディーラー整備士ブロガー。整備の資格を取得し、現在はディーラーで先輩から整備の基礎を学んでいます。初心者の皆さんと同じ目線で、クルマの仕組みや安全なカーライフについて発信しています。















