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プリウスPHV・PHEVは、旧型なら年式と装備、現行型ならG・Zの装備差を比べると、自分に合うグレードを選びやすくなります。
この記事では初代ZVW35も簡潔に押さえつつ、中古車で比較候補になりやすいZVW52型のS・A・Aプレミアム・GRスポーツ、現行プリウスPHEVのG・Z・G “Night Shade”を中心に整理します。
プリウスPHV・PHEVのグレードはどう違う?まず世代を確認しよう
結論からいうと、プリウスPHVのグレード名だけを見て比較するのは危険です。 世代や年式によって、同じ車名でもグレード体系や安全装備、乗車定員まで違います。
「SとAならどっち?」「GとZでは何が違う?」と迷ったら、まず車両の年式と世代を確認してみましょう。
大きく分けると、次の3段階があります。
| 世代 | 主な時期 | 主なグレード・仕様 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| 初代ZVW35 | 2012~2016年 | S・G・Gレザーパッケージなど 価格だけでなく充電・バッテリー状態を確認 |
| ZVW52型 | 2017~2023年 | S・A・Aプレミアム・GRスポーツなど 年式による装備変更が大きい |
| 現行プリウスPHEV | 現行型 | G・Z・G “Night Shade” 装備・価格・デザインの方向性で選ぶ |
初代プリウスPHVは2012年1月30日に発売され、1.8Lの2ZR-FXEエンジンと4.4kWhの駆動用バッテリーを採用。JC08モードのEV走行換算距離は26.4kmでした。
当初はS・G・Gレザーパッケージが設定され、その後Lも追加されています。現在の基準で見るとEV走行距離は短いものの、プリウスPHVの中古車を低予算から検討するときには見かける世代です。
そして2017年2月からのZVW52型では、S・A・Aプレミアムを軸に、ナビパッケージやGRスポーツ、セーフティパッケージなど複数の仕様が登場しました。
たとえば2021年6月モデルの主要グレードは、Sが3,383,000円、Sセーフティパッケージが3,464,000円、Aが3,758,000円、S GRスポーツが3,842,000円、Aプレミアムが4,010,000円でした。
一方、現行プリウスのPHEVはGとZを中心とした分かりやすい体系になり、2025年7月1日にはGをベースとする特別仕様車G “Night Shade”も登場しています。
つまり、検索結果に出てきた「S」と「G」をそのまま比べるのではなく、初代なのか、ZVW52なのか、現行PHEVなのかを先に分ける。これがグレード比較のスタート地点です。
旧型ZVW52のS・A・Aプレミアムは装備がどう違う?
ZVW52型を中古で探す場合、基本的にはSがベーシック、Aが安全・快適装備を充実させた仕様、Aプレミアムが質感まで高めた上級仕様と考えると理解しやすいです。
ただし、ここで重要なのが年式です。同じグレード名でも改良によって標準装備が変化しているため、以下では主に後期の2021年6月モデルを基準に考えていきます。
SはPHVの基本性能を重視する人向け
Sは、豪華装備よりもプリウスPHVとしての基本部分を重視したい人が比較しやすいグレードです。
2021年6月モデルは新車時3,383,000円。1,797cc、FF、5人乗りで、WLTCモード燃費は30.3km/Lでした。
2021年6月の改良では8インチディスプレイオーディオが全車標準装備となっています。
さらにこの時期はToyota Safety Senseやパーキングサポートブレーキ(静止物)も全車標準です。そのため後期型Sなら、「ベースグレードだから安全装備がほとんどない」と考える必要はありません。
僕が中古車としてSを見るなら、グレード名よりも「必要な安全装備が年式的に標準化されているか」を先に確認します。
Sセーフティパッケージは名称だけで判断しない
2021年6月モデルのSセーフティパッケージは3,464,000円で、Sとの新車時価格差は81,000円でした。
ただ、中古車検索ではここが少しややこしいところです。
2020年7月の改良でToyota Safety Senseの機能が向上し、パーキングサポートブレーキ(静止物)も全車標準化されています。
つまり、「セーフティパッケージだから通常のSより必ず安全装備が圧倒的に多い」とグレード名だけで判断しないことが大切です。
中古車では登録年だけでなく、仕様・メーカーオプション・実車装備まで確認しましょう。
Aは安全・運転支援装備を重視する人向け
Aは、Sから価格を上げる代わりに、より充実した装備を求める人向けのグレードです。
2021年6月モデルでは3,758,000円で、Sとの差は375,000円。車両重量はSの1,510kgに対して1,530kgでした。
A系では、ブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックアラート、インテリジェントパーキングアシストなど、運転時の確認や駐車をサポートする装備がポイントになります。
さらに2021年6月モデルではAとAプレミアムに「ナノイー」が標準装備されました。
ここがSとAを比較するときの大事なところです。
単に「AはSより豪華」と覚えるのではなく、周囲の確認や駐車を助ける装備まで欲しいかという視点で差額を考えると、選びやすくなります。
ただし装備内容は年式や仕様によって異なるため、中古車では現車の装備確認が前提です。
Aプレミアムは内装の上質さまで求める人向け
Aプレミアムは、Aの装備に加えてシートなどの質感にもこだわりたい人が比較したい上級仕様です。
2021年6月モデルの新車時価格は4,010,000円。Aとの差は252,000円、Sとの差は627,000円でした。
Aプレミアムの代表的なポイントとなるのが本革シートなどの上級装備です。
つまりAからAプレミアムへ上げる理由は、「PHVとしてさらに速くなるから」というより、毎日触れる内装や快適性の質まで重視するかどうかにあります。
中古車になると新車時の252,000円という価格差がそのまま残るわけではありません。
状態の良いAとAプレミアムが近い価格なら上級装備の価値が出てきますし、逆にAプレミアムの状態が悪ければ、グレード名だけを理由に選ぶ必要はないと僕は考えます。
中古車では「新車時に高かったグレード=今も一番お買い得」とは限らない。 ここは覚えておきたいポイントです。

プリウスPHVは何年式を選ぶ?2019・2020・2021年の違い
ZVW52型プリウスPHVでは、グレードと同じくらい年次改良が重要です。
中古車を探すなら、特に2019年5月、2020年7月、2021年6月をチェックしてみてください。
まず大きな転換点が2019年5月です。
それ以前のプリウスPHVは4人乗りでしたが、2019年5月の一部改良で5人乗りへ変更されました。
「家族4人だから4人乗りでも大丈夫」と思っていても、友人や親族をもう1人乗せたい場面はありますよね。
中古PHVを普段のファミリーカーとして使うなら、僕はグレードより先に4人乗り・5人乗りを確認したいです。
2019年5月モデルではS、Sナビパッケージ、A、Aプレミアム、S GRスポーツ、Sナビパッケージ・GRスポーツなどが設定されました。
リヤクロストラフィックアラートやパノラミックビューモニターが設定され、専用通信機DCMも全車標準搭載。さらにV2Hにも対応しています。
この時期のEV走行距離はJC08モードで68.2km、EV走行最高速度は135km/hとされていました。
ソーラー充電システムについても、最大約6.1km/日、平均約2.9km/日の走行分に相当する電力量を充電できるという特徴がありました。
続いて2020年7月にはToyota Safety Senseの機能が向上し、パーキングサポートブレーキ(静止物)が全車標準化。
急アクセル時の加速を抑制する「プラスサポート」がトヨタ初採用され、外部給電機能も全車標準となりました。
2021年6月には8インチディスプレイオーディオが全車標準となり、A・Aプレミアムにはナノイーも標準化されています。
そのため僕ならZVW52型を探すとき、次の順番で比較します。
- 5人乗りが必要か:必要なら2019年5月以降を軸にする
- 安全・給電機能を重視するか:2020年7月以降をチェック
- ディスプレイオーディオなどを重視するか:2021年6月以降をチェック
- その条件を満たしてからS・A・Aプレミアムを比較する
- 最後に走行距離、整備履歴、車両状態、価格を比べる
同じ予算なら「古いAプレミアム」と「新しいS」が並ぶことも考えられます。
そんなとき、グレードの上下だけで決めず、年式によって追加された機能のほうが自分に重要ではないかを考えるのがポイントです。
S GRスポーツやナビパッケージはどんな人向け?
ZVW52型には通常のS・A系以外にも、S GRスポーツやSナビパッケージなど、中古車検索で見かける仕様があります。
特にGRスポーツは「Sより上の豪華版」と考えると少し違います。
2017年9月、SとSナビパッケージをベースに「S GRスポーツ」「Sナビパッケージ・GRスポーツ」が追加されました。
GRスポーツでは専用チューニングサスペンションをはじめ、GRロゴ付き専用タコメーターやスモークブラック加飾のシフトノブなどが採用されています。
2021年6月モデルでは通常のSが全長4,645mm、車両重量1,510kgだったのに対し、S GRスポーツは全長4,685mm、1,550kg。
新車時価格もSの3,383,000円に対して、S GRスポーツは3,842,000円でした。
つまりGRスポーツで払うお金の方向性は、Aプレミアムとは異なります。
快適・上級装備ならA系、スポーティな外観や走りの味付けならGRスポーツという違いです。
一方、初期のZVW52で見かけるSナビパッケージは、11.6インチT-Connect SDナビゲーションシステムなどを備えた仕様です。
中古車サイトでは「S」「Sナビパッケージ」「Sセーフティパッケージ」が一緒に並ぶことがありますが、これは単純な上・中・下ではなく、販売された時期と装備テーマが異なる名称として整理したほうが分かりやすいですよ。
現行プリウスPHEVのG・Z・Night Shadeは何が違う?
現行プリウスPHEVは、価格とのバランスならG、上級装備ならZ、Gの実用性にブラック基調のデザインを加えたいならG “Night Shade”という分け方が分かりやすいです。
2025年7月1日の一部改良・特別仕様車発表時点のメーカー公表内容を基準に整理すると、次のようになります。
| グレード | 価格(税込) | 主な方向性 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| G PHEV | 3,884,100円 | 必要十分な装備を備えたPHEV | 価格と実用性を重視 |
| G “Night Shade” | 3,947,300円 | G+ブラック基調の専用デザイン | 見た目にもこだわりたい |
| Z PHEV | 4,645,300円 | 上級装備を充実 | 快適性・装備を重視 |
ZとGの価格差は761,200円です。
そのため「Zが最上位だから、とりあえずZ」というより、約76万円の差額に対して欲しい装備があるかを確認するほうが納得して選びやすいでしょう。
Zでは12.3インチディスプレイオーディオPlusや合成皮革シート、運転席8ウェイパワースポーティシート、前席シートベンチレーションなど、日常的に触れる快適装備が充実しています。
Gでは8インチディスプレイオーディオや上級ファブリックのスポーティシートなどを採用し、装備を絞りながらPHEVとしての基本的な魅力を狙える位置づけです。
この違いなら、「長距離移動が多く、毎日の快適装備にもお金をかけたいからZ」「PHEVの走行性能や実用性が目的なのでG」と、自分の使い方に落とし込みやすいですね。
そしてGを検討するなら、2025年7月1日に登場したG “Night Shade”も候補になります。
Gをベースに、フロントバンパーロアグリル、リヤバンパーロア、アウトサイドドアハンドル、センターピラーガーニッシュ、ホイールアーチモールディングなどを艶ありブラックで仕上げています。
195/50R19タイヤとブラックの19インチアルミホイールを装着し、トヨタマーク、車名、PHEVエンブレムにもブラック加飾を採用。
室内もブラック加飾のインストルメントパネル、運転席6ウェイマニュアルスポーティシート、専用ストライプ入り上級ファブリック表皮などでまとめられています。
設定されたボディカラーはマスタード、プラチナホワイトパールマイカ、アティチュードブラックマイカ、アッシュの4色です。
Night Shadeは「GとZの中間グレード」というより、Gをベースにデザインへ価値を振った特別仕様車と考えるのが自然でしょう。
なお、現行Z PHEVのEV走行距離はWLTCモード102kmとされています。
旧型ZVW52で示されていた68.2kmはJC08モードなので、102kmと68.2kmをそのまま同じ測定条件の数字として比較することはできません。
測定モードが異なる以上、「34km伸びたから、そのまま約1.5倍」といった評価は避けたいところです。
それでも、PHEVで電気だけを使って日常移動できる範囲を広げようとしてきた進化は、世代を比べるうえで注目したいポイントだと僕は感じます。

中古プリウスPHVはグレード以外に何を確認すべき?
中古プリウスPHVでは、希望グレードを決めたあとに実車の充電環境とコンディションを確認することがかなり重要です。
整備を勉強している僕としても、ここはカタログスペックとは切り分けて考えたい部分です。
まず確認したいのが充電ケーブルです。
自宅充電を考えているのに、購入後に「必要なケーブルが付属していなかった」と気づけば困りますよね。付属品の有無だけでなく、実際の充電動作について販売店へ確認しておくと安心です。
次に見たいのが充電口周辺です。
充電リッドがスムーズに開閉できるか、コネクター周辺に目立つ破損や異常がないかなど、PHVならではの部分も実車で確認したいところです。
さらにタイヤも見逃せません。
PHEVは駆動用バッテリーを搭載するため車両重量もあります。残り溝だけでなく、4本の摩耗状態、ひび割れ、製造時期などを確認し、購入後すぐ交換が必要にならないか見ておきましょう。
そして重要なのが、整備履歴と保証内容です。
駆動用バッテリーを含めて何が保証対象になるのか、保証期間・条件はどうなっているのかを販売店で確認してください。
中古PHVなら、少なくとも次のような順番で候補を絞ると分かりやすいと僕は考えます。
年式→5人乗りか→安全・給電装備→グレード→充電関連→整備履歴・保証→車両状態→価格
ここまで見ると、「Aプレミアムだから買う」「走行距離が少ないから買う」という一項目だけの選び方から離れられます。
たとえば装備豊富なAプレミアムでも充電関連や車両状態に不安があれば慎重に考えたいですし、Sでも後期型で必要な装備がそろい、整備履歴が明確なら有力候補になり得ます。
中古車では、グレード表の一番上にある車が、自分にとって一番良い車とは限らないんです。
プリウスPHV・PHEVは結局どのグレードがおすすめ?
僕なりの結論は、旧型ZVW52ならAを基準にS・Aプレミアムへ広げ、現行型ならまずGとZの差額に欲しい装備があるかを考える方法です。
ZVW52のAは、安全・運転支援系を含む装備と価格のバランスを比較しやすいポジションです。
そこから「この装備は必要ないからS」「本革などの上級感まで欲しいからAプレミアム」「走りや外観を楽しみたいからGRスポーツ」と枝分かれさせると、自分の目的を整理できます。
ただし中古車なら、最終的には状態を優先します。
個人的には、予算いっぱいで古いAプレミアムを買うよりも、必要装備がそろった新しめのSやAで、整備履歴や保証条件に納得できる個体があれば、そちらを優先して比較したいです。
現行型ではさらにシンプルです。
PHEVとしての実用性と価格のバランスを取りたいならG、ディスプレイやシートを含めた快適装備まで求めるならZ、Gの装備で十分だけれど外観にはこだわりたいならG “Night Shade”という選び方ができます。
僕がこのグレード変遷を調べて面白いと感じたのは、プリウスのPHEVが「電気で走れる特殊なプリウス」から、装備やデザインを自分の好みで選ぶ日常車へ変化してきたように見えることです。
初代ZVW35はJC08モードのEV走行換算距離26.4kmでした。その後ZVW52では5人乗り化やV2H、安全装備・外部給電機能の強化が進み、現行型ではGとZに加えてデザイン性を前面に出したNight Shadeまで選べます。
だから現在のプリウスPHV・PHEV選びでは、単純な「上級グレードほど正解」という考え方がますます合わなくなっています。
何人で乗るのか、どんな安全・快適装備が欲しいのか、自宅で充電するのか、内装やデザインにどこまでお金を払うのか。
この使い方を先に決めれば、カタログのグレード順ではなく「自分にとっての上級グレード」が見えてくると僕は考えています。
まとめ
プリウスPHV・PHEVのグレード比較では、最初に世代と年式を確認し、そのあと装備差を見ることが大切です。
初代ZVW35にはS・G・Gレザーパッケージなどがあり、2017年以降のZVW52型ではS・A・Aプレミアムに加え、ナビパッケージ、セーフティパッケージ、GRスポーツなど多彩な仕様が登場しました。
ZVW52では2019年5月に4人乗りから5人乗りへ変更され、2020年7月には安全・給電機能を強化、2021年6月には8インチディスプレイオーディオが全車標準となっています。
そのため中古車なら、S・A・Aプレミアムというグレード名だけでなく、年式、安全・運転支援装備、給電機能、充電ケーブル、整備履歴、保証、実車状態まで確認して選びましょう。
現行プリウスPHEVなら、価格と実用性のG、上級装備のZ、Gをベースにブラック基調のデザインを採用したG “Night Shade”という違いが分かりやすいです。
最上級を買うことより、自分が日常で使う装備にきちんとお金を払うこと。これがプリウスPHV・PHEVで後悔しにくいグレード選びにつながると僕は考えています。
よくある質問
プリウスPHVのSとAはどちらがおすすめ?
基本性能と価格を重視するならS、安全・運転支援系を含む装備の充実度を求めるならAが比較候補です。
ただし中古車では新車時の価格差が縮まることもあるため、年式と実車装備、整備履歴、車両状態を合わせて比較してください。
プリウスPHVは何年式から5人乗りですか?
ZVW52型プリウスPHVは、2019年5月の一部改良で4人乗りから5人乗りへ変更されました。
家族や友人を含めて5人で乗る可能性があるなら、中古車検索で優先して確認したいポイントです。
現行プリウスPHEVのGとZ、Night Shadeはどう選ぶ?
価格と必要十分な装備を重視するならG、上級の快適装備まで欲しいならZが分かりやすい候補です。
G “Night Shade”はGをベースにブラックの19インチアルミホイールや外装・エンブレムなどへブラック加飾を施した特別仕様車なので、Gの実用性と個性的なデザインを両立したい人が比較するとよいでしょう。















