86 エンジン情報まとめ！【高出力/大トルク】

自家用車にも実用性、そして燃費などの環境性能が求められる様になった昨今。

『アルファード/ヴェルファイア』といった大型な車や、軽自動車でも『N-BOX』や『ムーヴ』『デイズ』といった、いわゆる『ファッショナブルな四角形スタイル』の車が売れるこの時代。

こんな時代だからこそ、運転する楽しさを『形』として現代に蘇らせた、TOYOTAが誇る FRスポーツカー、『86』について今一度語りたい 。

甦った、名車の志「トヨタ８６」

引用：https://toyota.jp/86/

『TOYOTA 86』は、トヨタ自動車とSUBARUが共同開発し、86（TOYOTA）/ BRZ（ SUBARU）として発売させたライトウェイトスポーツカーだ。

その『86』という名前の由来はズバリ、往年の名車である『カローラレビン/スプリンタートレノ』から受け継がれたものだ。

1983年（昭和58年）に、カローラ/スプリンターのスポーツモデルとして生まれた4代目の カローラレビン/スプリンタートレノは、『AE86』という共通車両型式番号から「ハチロ ク」という相性で親しまれ、その人気は発売から数十年が経った今でも衰えてはいない。

軽量かつコンパクト、そしてひとたびアクセルを踏み込めば、エンジンが高回転域まで気持 ち良く吹け上がる。

当時の多くのドライバーに「車を操る楽しさ」を教えてくれた『AE86 』の志は、現代に甦ったこの『86』にも、しっかりと受け継がれている。

高出力/大トルクのエンジン

引用：https://toyota.jp/86/gallery/

『TOYOTA 86』に搭載されるエンジンは、SUBARU製の『FA20型』が搭載される。

低重心と重量配分を重視し、走行時の安定性とバランス、更には高出力と燃費の向上といっ た環境性能を追求したこのエンジンは、排気量：1998リットルという数値にして、

・6速マニュアル ・最高出力＜ネット＞（kw(PS)/r.p.m.） 152(207) / 7.000 ・最大トルク＜ネット＞　(N・m(kgf・m)/r.p.m.)　212（21.6）6.400～6.800 ・燃料消費率（JC08モード） km/L 11.8

・6-Speed SPDS (6 Super ECT) ・最高出力＜ネット＞（kw(PS)/r.p.m.） 142(200) / 7.000 ・最大トルク＜ネット＞　(N・m(kgf・m)/r.p.m.)　205（20.9）6.400～6.600 ・燃料消費率（JC08モード） km/L 12.4

という数値をたたき出している。

引用：https://toyota.jp/86/performance/

尚、この数値は2018年6月に実施されたアップデートにて、インテークマニホールドやエキ ゾーストマニホールドなどの吸・排気系部品の改良により、6速マニュアル車の低速域からのトルクの向上等といった変更が行われたものとなる。

引用：https://toyota.jp/86/performance/

このパワフルなエンジンを制御する『ミッション』にもぜひ注目して欲しい。

ショートストロークに拘った6速マニュアルは、『トリプルコーンシンクロ』を採用し 気持ちの良いシフトフィールを感じる事が出来る。

また、ファイナルギアも加速感を重視した数値にセッティングされ、トルクフルでパワー感 のある加速フィーリングを味わう事が出来る。

スポーツ走行をする上で、楽しさを味わえるのはマニュアル車というのはわかるが、だが驚 くべきは、『レクサス IS-F』にも採用された『SPDS』の制御を採用した、『TOYOTA 86 』に搭載されたATシステムだ。

引用：https://toyota.jp/86/performance/

引用：https://toyota.jp/86/performance/

アイシン・エイ・ダブリュ製のこのATミッションは、世界最速レベルの変速レスポンスを 誇ると言われる。

また、シフトダウンを行なった際に、自動で回転数を最適な数値まで上げて変速を行ない、 シフトダウン後の回転数と同期させる機能を持つ。

つまり、マニュアル車で言うところの『クラッチを踏む→アクセルを踏んで回転数を上げる →シフトダウンする→アクセルを離す→クラッチを離す』という一連の動きを、ATシフト レバーか、ステアリングに取り付けられたパドルシフトならば、指先だけでこの一連の動作 を自動で瞬時に行なってくれるのだ。

『オートマチックでスポーツ走行は出来ない』と言われたのは、もう昔の話。 今では人の操作よりも、ATミッションの方が早いと言われている。

フェラーリやランボルギーニ、そして世界に誇る日産GT-R（R35）が、なぜマニュアル ミッションを採用しないのかというのを考えれば、納得も出来るのではないだろうか。

引用：https://toyota.jp/86/

そして『TOYOTA 86』のコクピットは、他のどの車にも無い独創的なデザインと、スポー ツカーらしいテイストが盛り込まれたコクピットとなっている。

グレードにもよるが、赤ステッチ/アルカンターラで纏められたデザインや、タンレザーで 彩られたデザインを選ぶことも出来るのが魅力だ。

２ドアクーペだが、後部にも大人２人がしっかりと座れるスペースは確保されている。 （前後合わせて４人乗り）

外観を変えず、中身にコダワルというカスタマイズも、『TOYOTA 86』を楽しむ方法の一 つであろう。

乗り方・楽しみ方は人それぞれ

引用：https://toyota.jp/86/performance/

車を『趣味』として楽しむ上で、 忘れてはいけない事は『楽しみ方は一つではない』という事だ。

「自分だけの１台を、楽しみながら育てる」というコンセプトで生まれた『TOYOTA 86』 だからこそ、楽しみ方は人それぞれであって良い。

スポーツカーとして生まれた『TOYOTA 86』は、純粋に走りを楽しむ為に購入する人もい れば、その流れるスタイルに惚れ込んで購入する人もいる。

スポーツカーだからといって、必ずしもサーキットに行く必要も無い。 峠道を、スピードを出して速く走る必要も無い。

所有する事だけで満足できても良いのだ。

「こういった車に乗るのは、若者だけ」という考え方も、『TOYOTA 86』には当てはまら ない。

白髪の年配者が運転席に座っていたとしても、この車ならとてもカッコよく見える事だろう。

引用：https://toyota.jp/86/performance/

『TOYOTA 86』は、デビューから７年近く経とうとしているが、そのスタイリングには古 臭さが微塵も感じられない。

『箱型』や『エコカー』、『SUV』といった車が溢れかえる近年の一般道にて、この『 TOYOTA 86』でゆっくりと、優雅に走ってみてはいかがだろうか。

ひときわ輝くスタイリングを持つこの車は、必ず道行く人の瞳に映る事だろう。

自分が子供だった時に、マフラーから奏でられる良い音を響かせて走ってくるスポーツカー を見て、「かっこいい！自分もいつか、あんなカッコいいスポーツカーに乗ってみたい！」 と夢見た人もいるだろう。

そんな夢を叶え、『TOYOTA 86』のオーナーになれた幸せな人は、今度は自分の愛車が子 供たちに夢を与える、そんな存在となって欲しい。

そうやって『TOYOTA 86』は様々な人に愛され、『AE86』のように、いつまでも輝く名車 となり続けるのである。

引用：https://toyota.jp/86/