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一般庶民でも、1生に1度は乗ってみたいショーファードリブン。
たまにはセレブな気分を味わってみたいですね。
ところで、ショーファードリブンとはどういう意味でしょうか?
対義語ドライバーズカーと合わせて理解してみましょう。
ショーファードリブンの意味とは?【自動車用語】
ショーファードリブンのショーファーとは、お抱え運転手つきの車の意味で、企業経営者や政府要人を乗せる高級車のことをいいます。
いわゆるVIPが乗る特別な車のイメージで、かつては貴族を乗せる馬車を指しました。
現代におけるショーファードリブンの定義は、ドライバーの快適性を重視した車よりも、ホイールベースに余裕があってリアシートの快適性高い車となります。
例えばリムジンのような車がそれで、ゆったりと上質なシートに座れたり、快適に移動を行えるのがポイントです。
究極のショーファードリブンといえば、やはりロールスロイスのイメージが強く、疑う余地はないと思われます。
リアシートの居住空間が広く、足を伸ばしてシートに深く腰掛けたり、横になって眠ることすらできる余裕があります。
ドリンクキャビネット搭載で何時でも冷えた飲み物が楽しめる、そういう仕掛けや配慮があるのも、VIP向けの高級車ならではの魅力です。
お抱え運転手つきだけでも贅沢ですが、贅を尽くした車だからこそ、誰もが憧れる価値ある車となっています。
スピードや運転する楽しみよりも、リアシートに乗って快適にくつろげる、ゆったりとした空間と時間の使い方が特徴だといえるでしょう。
ショーファードリブンの対義語ドライバーズカーとは?
ショーファードリブンの対義語にあたるドライバーズカーは、オーナーが自ら運転する車を指します。
お抱え運転手に運転を任せるのではなく、自分でハンドルを握って車を操れるのが醍醐味です。
運転の一切を運転手に委ねたり、車の整備や管理に気を使う必要のないショーファードリブンとは違い、ドライバーズカーはオーナーの管理が必要です。
しかしだからこそ、ドライバーズシートに座る楽しみがあったり、車の挙動の個性や魅力に気がつくことができます。
どちらが良いというよりも、目的や方向性が異なりますから、用途に分けて使い分けることが可能です。
また、別の定義をつけるとしたら、前者はVIPが主役で後者はオーナーが主役となります。
ただし、オーナー主体といっても大衆車全般ではなく、リアシートに十分な快適性があって、パワートレインやハンドリングに優れる中上級セダンのサルーンに限定されます。
運転が楽しめることは条件の1つですが、ただ楽しいだけでは駄目だということです。
ショーファードリブン輸入車3選
ベントレー ミュルザンヌ
ショーファードリブンの輸入車といえば、ベントレーのミュルザンヌを挙げることができます。
ミュルザンヌはベントレーのフラッグシップモデルで、4ドアセダンに分類されるラグジュアリーサルーンです。
このカテゴリの頂点ともいえるラグジュアリーな作りで、パワフルな加速性能と乗り心地を両立している贅沢な車です。
引用:https://www.bentleymotors.jp/
究極の快適性と高揚感を重視して開発されていますから、VIP向けのエレガントで贅沢な乗り心地が楽しめるでしょう。
価格帯はグレードにもよりますが、3,000万円以上は珍しくなく、中古でも1,000万円から2,000万円台で取引されるほどです。
加速が癖になる気持ち良さなのに、不快な揺れは感じないバランスの良さですから、高額でも多くの人達を魅了していることに頷けます。
ロールスロイス ファントム
ロールスロイスのファントムは、5,000万円以上のクラスに位置する高級車で、ブランド名自体は1925年頃から使われています。
パルテノン神殿がモチーフのグリルに、いわゆるスピリットオブエクスタシーが取りつけられていて、堂々とした貫禄を感じさせます。
引用:http://www.rolls-roycemotorcars-nicole.com/
コストを度外視した高級車ですから、ファントムはやはり内装も贅沢で、何処を取ってもショーファードリブンに相応しい作りです。
誰でも分かる特徴としては、非常に高いレベルの静粛性に上質なオーディオと、オーナーの要望に合わせて変えられるカスタマイズ性があります。
大切な商談をまとめたり、政府の要人が移動手段として使うので、基本的な静粛性が高いのは勿論ですが、ガラスを防弾仕様に変えたりできるわけです。
メルセデス マイバッハ
メルセデスのマイバッハは、元々は1900年代にエンジンの製造会社として誕生しています。
高級車としては1920年頃から設計と販売が行われ始め、ブランドの廃止など紆余曲折はありましたが、今では復活して立派なショーファードリブンに位置づけられます。
引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars.html
ロング化されたホイールベースと、リクライニングやフットレストつきシートが特徴で、シートに腰掛ければまるで夢心地になります。
内装素材に良質なものを採用しているのは当然で、思わず手で触れたくなる心地良さがあります。
クーリングボックスにシャンパングラスなど、VIPが乗るショーファードリブンに相応しい装備を備えます。
ショーファードリブン国産車3選
トヨタ センチュリー
日本を代表するショーファードリブンといえば、伝統と技術を併せ持つ、トヨタのセンチュリーが浮上します。
センチュリーは天皇陛下や皇族が乗る御料車に採用されている車で、質感や落ち着いた乗り心地は、数ある国産車の中でもトップクラスです。
引用:https://toyota.jp/
価格は2,000万円からで、海外の高級車と比べればやや控えめですが、それでも採算度外視で作られている贅を尽くした車です。
トヨタが持つ技術を注ぎ込み、部品の1つ1つに妥協しないからこそ、高精度で快適な乗り心地が味わえるようになっています。
仮にもし海外メーカーが販売したとしたら、現在の価格で手に入れることは難しいと考えられるほど、価格に対する満足感の高さがあります。
トヨタ レクサス
トヨタのレクサスは、価格帯は最上位のクラスで1,000万円台と、割と購入しやすい価格設定です。
企業経営者や政府要人が乗っても違和感のない車で、ドライバーズカーとしても楽しめますから、まさにいいとこ取りの国産車です。
引用:https://lexus.jp/
トヨタが力を入れているだけあって、静粛性は高くエンジン音も耳につかない静かさです。
しかし、加速性が高いのに振動はあまり伝わらないことから、乗り心地の良さと性能にギャップが感じられます。
これもまたレクサスの魅力で、空間の余裕は海外や国産の高級車に譲りますが、新しい世代のショーファードリブンとして今後に注目が集まります。
トヨタ アルファード
ファミリーにも愛されるアルファードもトヨタの車で、実はショーファードリブンにも分類される国産車の1つです。
車の種類としてはミニバンですが、リアシートの作りや空間に余裕があって、VIPを乗せる用途にも適しています。
引用:https://toyota.jp/alphard/
最高級車と比べれば流石に差はあるものの、700万円クラスのグレードが用意されることを考慮すれば、納得のショーファードリブンだといえます。
ミニバンで価格帯が異なるアルファードがショーファードリブンにあたる理由は、価値観に変化が見られ、認識が変わってきたことにあります。
将来的には、ミニバン以外の車もショーファードリブンになり得ますし、人気のSUV車も何時かそうなる可能性が高いです。
空間や静粛性に乗り心地など、アルファードには改良の余地がありますが、その分今後大化けすることに期待できます。
ショーファードリブンまとめ
ショーファードリブンはお抱え運転手つきの車で、企業の経営者や政府要人が乗るためのものです。
オーナーが運転を楽しむドライバーズカーとは違い、リアシートでくつろぎながら移動や商談を行うのが目的となります。
VIPを乗せて走る車ですから、静粛性と上質なシートや空間の余裕など、様々な条件を満たす必要があります。
だからこそ数千万円クラスの高級車が対象で、ラグジュアリーとカスタマイズ性を兼ね備えることが求められます。
ただ、ミニバンもこのカテゴリに認められ始めている傾向で、価格帯も下がりつつあるのが近年の動向です。
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