下取りは必ず一括査定サイトを使うこと!
下取りは必ず一括査定サイトを使うこと!
ディーラーでは30万円の下取りが、
買取業者では80万円になることも
多々あります。一括査定サイトを使うことで、
大手下取り会社の最大10社があなたの車の買取価格を
競ってくれるので、
結果的に値段が吊り上るのです。
トヨタMIRAIの12V補機バッテリーは世代で規格が異なり、JPD20では装備による容量差や排気処理、交換後の車両状態にも注意が必要です。
「燃料電池車なのに12Vバッテリーがあるの?」「初代と2代目で同じものを使える?」と疑問に感じますよね。MIRAIでは水素や燃料電池だけでなく、FCシステムを立ち上げる12V補機バッテリーの管理も重要です。
トヨタMIRAIの12VバッテリーはJPD10・JPD20で何が違う?
結論からいうと、MIRAIの12V補機バッテリーは初代JPD10と2代目JPD20で同じではありません。
さらに2代目JPD20では、Toyota Teammate Advanced Driveの装着有無によってトヨタが示す必要容量にも違いがあります。まず、この記事で特に重要な部分を整理してみましょう。
| 世代・仕様 | 車両型式 | 12V補機バッテリーの情報 | 容量・CCA条件 |
|---|---|---|---|
| 初代MIRAI | ZBA-JPD10 | パナソニック適合検索ではS46B24R | 購入前に現車確認 |
| 2代目MIRAI・Advanced Drive非装着 | ZBA-JPD20 | トヨタ指定条件はLN2 | 55Ah以上・CCA 345A以上 |
| 2代目MIRAI・Advanced Drive装着 | ZBA-JPD20 | トヨタ指定条件はLN2 | 60Ah以上・CCA 345A以上 |
ここで大切なのは、初代のS46B24Rと2代目のLN2では情報源の性格が違うことです。
初代JPD10のS46B24Rは、パナソニックのカーバッテリー適合検索に掲載されている新車搭載バッテリー情報です。一方、JPD20のLN2や容量、CCAについてはトヨタの取扱説明書に交換時の条件が示されています。
そのため、「初代MIRAIはトヨタがS46B24Rを指定している」という意味ではありません。社外メーカーの適合情報を利用する場合は、この違いを理解したうえで現車と照合したいところです。
JPD20についてトヨタは、一括排気タイプの欧州規格補機バッテリーを使用するよう案内しています。
Advanced Drive非装着車ではケースサイズLN2、20時間率容量55Ah以上、CCA 345A以上。Advanced Drive装着車では同じLN2でも20時間率容量60Ah以上、CCA 345A以上という条件です。
つまり、「MIRAIだから」「LN2だから」という車名やケースサイズだけでは交換品を決められないんですね。
僕が整備を学ぶ立場で現車確認するとしたら、まず次の部分を照合します。
- 車検証などで車両型式と年式を確認する
- 現在搭載されているバッテリーのラベルで型式・容量を確認する
- CCAなど車両側が求める性能条件を確認する
- プラス・マイナス端子の位置を確認する
- バッテリーのケースサイズと固定方法を確認する
- 排気口の位置と排気ホースの接続状態を確認する
- JPD20ではAdvanced Driveの装着有無を確認する
「適合表に車名が載っていたから買う」のではなく、型式→装備→要求性能→現物という順番で確認するイメージです。
パナソニックも、車名・型式・年式が同じでも特殊仕様車やマイナーチェンジ、オプションなどによって搭載バッテリーが異なる場合があるとして、購入前の現車確認を案内しています。
これはMIRAIに限らず、電子装備が増えた現代のクルマで覚えておきたい考え方だと思います。
出典:パナソニック 『MIRAI | トヨタ | バッテリー適合検索(検索結果)』 https://panasonic.jp/car/battery/fitting/searchlist.html?maker=%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF&carname=%EF%BC%AD%EF%BC%A9%EF%BC%B2%EF%BC%A1%EF%BC%A9
出典:トヨタ自動車 『補機バッテリーがあがったときは』 https://manual.toyota.jp/toyota/cpod/cpod/2204/bev/ja/html/vhch08se020407.html
MIRAIになぜ12V補機バッテリーが必要なの?
MIRAIは水素を使って発電する燃料電池車(FCV)ですが、車両システムを立ち上げるための12V補機バッテリーも搭載しています。
このため、水素が十分に残っていても12V補機バッテリーがあがればFCシステムを正常に始動できなくなる可能性があります。
「走行用エネルギーがあるのにクルマが動かない」というと少し不思議ですが、走るためのエネルギー源と、車両の電子システムを立ち上げる低電圧電源は役割が違うと考えると分かりやすいでしょう。
トヨタの取扱説明書によると、補機バッテリーの電力はクルマを使用していない間にも、一部の電装品による消費や自然放電によって徐々に減少します。
長期間使用しないと補機バッテリーがあがり、FCシステムを始動できなくなるおそれがあります。一方、FCシステム作動中には補機バッテリーが自動的に充電されます。
FCシステム停止中にランプやオーディオなどを必要以上に使用しないことも基本的なバッテリーあがり対策です。トヨタは渋滞などで長時間停止する場合についても、不要な電装品の電源を切るよう案内しています。
ここが、僕がこの記事を書こうと思った理由です。
MIRAIを調べると、どうしても水素タンクや燃料電池といったFCVならではの技術に目が向きます。でも資料を確認していくと、クルマを起動する入口では身近な12V補機バッテリーが重要な役割を持っていました。
駆け出し整備士として勉強している僕自身も、「新しい駆動技術だけを知っていればいいわけではないんだな」と感じたポイントです。
なお、補機バッテリーがあがったMIRAIを、昔のMT車のような感覚で押しがけすることはできません。トヨタも押しがけによる始動はできないと案内しています。
FCVだから12Vを特別視しすぎる必要はありませんが、FCVだからこそ一般的なガソリン車とは異なる注意事項もある。この両方を知っておくことが大切です。
出典:トヨタ自動車 『補機バッテリーがあがったときは』 https://manual.toyota.jp/toyota/cpod/cpod/2204/bev/ja/html/vhch08se020407.html
MIRAIの12Vバッテリー交換では何に注意する?
MIRAIの12V補機バッテリー交換では、適合する新品を取り付けることだけでなく、端子を外したことによる車両側への影響まで確認する必要があります。
トヨタによると、補機バッテリーがあがった場合や端子を外した場合、コンピューターに記憶されている情報が消去されることがあります。
機能によっては初期設定が必要になるため、トヨタは補機バッテリー端子を外す場合について販売店への相談を案内しています。
また、補機バッテリーを脱着するときには、パワースイッチをOFFにしてから作業することが重要です。
MIRAIはパワースイッチの状態を記憶しており、補機バッテリーあがりや脱着後には、取り外す前の状態へ復帰する仕組みがあります。
そのため、バッテリーがあがる前のパワースイッチの状態が分からない場合には、再接続時に特に注意が必要とされています。
補機バッテリーを脱着した直後には、スマートエントリー&スタートシステムによってドアを解錠できない場合もあります。その場合はワイヤレスリモコンまたはメカニカルキーを使用します。
さらに交換後、最初の始動操作でFCシステムが始動しない場合があります。
トヨタの説明では、この場合も必ずしも故障を意味するものではなく、再度始動操作を行うよう案内されています。「新品にしたのに始動しない」とすぐ故障を疑う前に知っておきたい情報ですね。

JPD20は排気ホースまで確認する
2代目JPD20では、バッテリー本体のサイズや容量だけでなく排気処理も重要です。
トヨタは交換用として一括排気タイプの欧州規格補機バッテリーを指定し、交換後には排気穴へ排気ホースなどを確実に取り付けるよう案内しています。
排気ホースは交換前のバッテリーに装着されていたものを使用し、排気穴栓については新品に付属するもの、または交換前のものを使用するとされています。
バッテリーによっては、一方の排気穴が最初からふさがれている場合もあります。
ここで整備目線から注意したいのが、「LN2という文字が一致した」で確認を終わらせないことです。
ケースサイズが合っていても、要求容量、端子位置、排気構造、固定状態まで適切でなければ、「同じ12Vだから大丈夫」とは判断できません。
僕自身はまだMIRAIの補機バッテリー交換を実務で経験したという立場ではありません。そのため、ここで紹介している作業上の注意点はトヨタの取扱説明書などを確認して整理したものです。
だからこそ初心者の方にも、分からない部分を勘で進めるより、車両側の指定条件を一つずつ確認することが整備の基本だと伝えたいです。
出典:トヨタ自動車 『補機バッテリーがあがったときは』 https://manual.toyota.jp/toyota/cpod/cpod/2204/bev/ja/html/vhch08se020407.html
MIRAIの12Vバッテリーがあがるとどうなる?
MIRAIの12V補機バッテリーがあがるとFCシステムを始動できなくなるだけでなく、車両移動にも影響する場合があります。
特に覚えておきたいのが、Pレンジからほかのポジションへ切り替えられなくなる可能性があることです。
トヨタによると、この状態では後輪が固定されるため、車両を移動させる場合に後輪を持ち上げる必要が生じることがあります。
「バッテリーがあがったらNレンジへ入れて押せばいい」と考えていると、実際の救援時に困る可能性があるわけです。
補機バッテリーがあがった場合には、コンピューターに記憶されている情報が消去されることもあり、機能によっては初期設定が必要になります。
トヨタはバッテリーあがりが発生した場合、販売店で点検を受けるよう案内しています。
寒冷地ではウォーターリリースにも注意
さらにMIRAIには、燃料電池車ならではの寒冷時の注意事項があります。
氷点下の地域で補機バッテリーを車両から取り外した状態で放置すると、FCシステムが凍結によって始動できなくなる場合があります。
トヨタはこのような条件で補機バッテリーを取り外す前に、ウォーターリリースを実施するよう案内しています。
これは一般的なガソリン車の12Vバッテリー管理と明確に違うポイントです。
冬季にMIRAIを長期間保管する場合、「端子を外しておけばバッテリーの放電を抑えられるだろう」と12V側だけを見て判断するのではなく、FCシステム側に必要な処置も取扱説明書で確認したいですね。
僕はここがMIRAIの12Vバッテリーを考えるうえで特に興味深い部分だと思います。
12V補機バッテリー自体は身近な部品でも、その脱着がFCシステムの寒冷時管理につながる。部品単体ではなく車両全体を見る必要がある好例です。

出典:トヨタ自動車 『補機バッテリーがあがったときは』 https://manual.toyota.jp/toyota/cpod/cpod/2204/bev/ja/html/vhch08se020407.html
MIRAIの12VバッテリーはDIY交換してもいい?
MIRAIの12V補機バッテリー交換は、「自分で交換するか、すべてディーラーへ任せるか」の二択だけで考える必要はありません。
自分で交換品を用意し、持ち込み交換に対応できるか販売店へ相談する方法も考えられます。ただし、対応の可否や工賃、保証条件などは店舗や時期によって異なるため、購入前の確認が必要です。
実際、みんカラに2023年7月8日付で投稿された初代MIRAIの整備記録では、車検時に補機バッテリー交換を提案されたオーナーがDIYを検討しています。
しかし、一時的な電源断による各種設定値への影響を考え、通販でパナソニック「N-S55B24R/HV」を購入し、法定点検に合わせてディーラーへ持ち込んで交換する方法を選択したと記録されています。
ディーラーで最初に提示されたバッテリー交換費用は4万円を超えており、通販で購入したバッテリー本体はそのおよそ半額だったとのことです。
持ち込み交換について事前に電話で聞いた金額は2,000〜3,000円程度だった一方、実際の記録では交換工賃が4,158円プラス消費税等だったとされています。
もちろん、これは2023年当時の一個人・一店舗の事例です。現在の部品価格や工賃、ほかの販売店の対応を示すものではありません。
むしろ参考になるのは、価格そのものより「自分で部品を選び、作業部分は販売店へ相談する」という選択肢が取られた点でしょう。
また、この整備記録では交換後の使用済みバッテリーを車内で運んでいる途中、急ブレーキをきっかけに倒れてしまったことも紹介されています。幸い液漏れはなかったとされています。
使用済みバッテリーは重量物です。運搬するときは転倒したり車内を移動したりしないよう、適切に固定する必要があります。
僕はDIY整備そのものを否定する必要はないと思っています。自分のクルマを理解しながら整備することも、カーライフの楽しみ方のひとつだからです。
ただしMIRAIでは、「端子を外して新品を載せられるか」だけでDIY可否を判断しないほうがよいと考えます。
適合確認、容量、CCA、排気ホース、端子脱着による影響、交換後の始動確認、使用済みバッテリーの処理まで含め、自分で安全に完結できるかを基準にするほうが現実的です。
出典:みんカラ たんたん075 さん 『[トヨタ MIRAI]12V補機バッテリー交換』 https://minkara.carview.co.jp/userid/3209012/car/2942019/7415630/note.aspx
MIRAIの12Vバッテリー交換をどう考える?僕の考察
ここからは、トヨタの取扱説明書や適合情報を調べたうえでの僕なりの考えです。
MIRAIの12V補機バッテリーで一番印象的なのは、燃料電池という先進的な仕組みを搭載していても、車両を立ち上げる低電圧電源の管理が欠かせないことです。
これはMIRAIだけの弱点というより、電動化されたクルマを見るときの大切な視点だと思います。
「クルマを走らせるエネルギー」と「電子制御された車両を起動するための電源」を分けて考えると、なぜ水素が残っているMIRAIでも12Vバッテリーあがりで動けなくなるのか理解しやすくなります。
そして、今回の資料を比べて特に重要だと感じたのが、車名検索だけで交換品を決めないことです。
初代JPD10についてパナソニックの適合検索ではS46B24Rが掲載される一方、2代目JPD20ではトヨタがLN2を指定し、さらにAdvanced Drive装着の有無によって55Ah以上と60Ah以上という容量差があります。
同じ「トヨタMIRAIの12Vバッテリー」という検索でも、実車によって答えが変わるんですね。
そのため僕なら、「MIRAI対応」という商品説明だけを見るのではなく、車両型式・年式・装備を確認し、最後に現物のラベル、端子、排気口、固定方法まで照合するという順番を重視します。
特にネット通販では検索条件から候補を簡単に絞れますが、「候補として表示されたこと」と「自分の実車へ確実に適合すること」は同じではありません。
もうひとつ、費用だけでDIYの得・不得を判断しないことも重要だと思います。
交換には工具だけでなく、必要に応じたメモリーバックアップへの配慮、交換後の車両確認、使用済みバッテリーの適切な処理や運搬まで含まれます。
初心者の方なら、購入前に販売店へ「この車両に必要な補機バッテリーの条件は何か」「持ち込み交換に対応できるか」「端子脱着後に確認や初期設定が必要な機能はあるか」を相談するのもひとつの方法です。
MIRAIだから必要以上に怖がる必要はありません。
一方で「たかが12V」と扱うのでもなく、車両システムの一部として指定条件と手順を確認する。僕自身も整備を学ぶ立場として、この考え方が一番大切だと感じました。
出典:パナソニック 『MIRAI | トヨタ | バッテリー適合検索(検索結果)』 https://panasonic.jp/car/battery/fitting/searchlist.html?maker=%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF&carname=%EF%BC%AD%EF%BC%A9%EF%BC%B2%EF%BC%A1%EF%BC%A9
出典:トヨタ自動車 『補機バッテリーがあがったときは』 https://manual.toyota.jp/toyota/cpod/cpod/2204/bev/ja/html/vhch08se020407.html
まとめ:MIRAIの12Vバッテリーは型式・装備・現物を確認しよう
トヨタMIRAIにはFCシステムを立ち上げる12V補機バッテリーがあり、これがあがると水素が残っていてもFCシステムを始動できなくなる可能性があります。
初代ZBA-JPD10についてはパナソニックの適合検索にS46B24Rが掲載されています。2代目ZBA-JPD20ではトヨタがLN2を指定し、Advanced Drive非装着車は55Ah以上、装着車は60Ah以上、CCAはいずれも345A以上という条件が示されています。
交換時はバッテリー本体だけでなく、端子脱着による記憶情報への影響や初期設定、パワースイッチの状態、JPD20の排気ホースなども確認が必要です。
そして購入時は、「MIRAI用」という商品名だけでなく、車両型式・年式・装備・バッテリーラベル・容量・CCA・端子位置・排気口・固定方法を現車と照合することが失敗を減らすポイントです。
12V補機バッテリーは小さく見えても、MIRAIを動かす入口を支える大切な部品です。交換に不安がある場合は、適合品を購入する前にトヨタ販売店などへ相談しておくと安心でしょう。
よくある質問
トヨタMIRAIには12V補機バッテリーがありますか?
はい。MIRAIにも車両システムを立ち上げるための12V補機バッテリーが搭載されています。
ただし、交換品は単に12Vであればよいわけではありません。車両ごとに指定・適合条件を確認する必要があります。
JPD10とJPD20の12Vバッテリーは同じですか?
同じではありません。
パナソニックの適合検索では初代ZBA-JPD10にS46B24Rが掲載されています。一方、2代目ZBA-JPD20についてトヨタはLN2を指定し、Advanced Driveの有無によって必要な20時間率容量も異なります。
MIRAIの12Vバッテリーは自分で交換できますか?
作業可否は、単純にバッテリーを脱着できるかだけでは判断しないほうがよいでしょう。
端子脱着による車両情報への影響、適合容量、排気ホース、交換後の確認など注意点があります。必要な確認や作業に不安がある場合は、トヨタ販売店などへ相談するのが安全です。
THUNDERBIRD(さんだーばーど)/駆け出しディーラー整備士ブロガー















