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コンパクトミニバンでは、断トツ1位の販売台数を誇っているのが、トヨタ・シエンタです。
一方、海外ではヤリスという名で、ベース車がWRCに参戦している、人気のコンパクトカーが、トヨタ・ヴィッツです。
いずれもトヨタが力を入れている人気車種ですから、年間維持費を算出して、カタログスペックから、コストパフォーマンスを比較してみました。
では、シエンタとヴィッツの比較対決をお楽しみください。
シエンタとヴィッツの比較/排気量とパワートレイン
ファミリーのイメージが濃いトヨタ・シエンタと、
引用:https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/sienta/sienta_main_201904.pdf
可愛い名前なのに、世界のラリー(WRC)ではヤリスの名で知られ、優勝もしているクルマのヴィッツ。
引用:https://toyota.jp/vitz/exterior/?padid=ag341_from_vitz_navi_exterior
両車の排気量とパワートレインをご覧ください。
(※直4:直列4気筒の略、直3:直列3気筒の略)
NAのガソリンエンジンモデルも、Hybridエンジンモデルも、いずれも1.5L排気量を搭載しているシエンタに対して、ヴィッツはNAガソリンモデルでは1.0Lと1.3Lの排気量を、Hybridモデルについては、シエンタと同じ1.5L排気量を搭載しています。
排気量の選択が豊富なヴィッツは、ガソリンエンジンの排気量に応じて、馬力とパワーの値が大きくなっていますが、排気量が1.0Lのモデルは毎年の自動車税が2万9,500円/年と安く、人気の高いモデルとなっています。
それ以外の排気量1.3L以上のモデルは、シエンタも含めて3万4,500円/年となっていますが、Hybridモデルのパワートレインは、シエンタもヴィッツも全く同じスペックになっています。
では、次に両車のサイズを見てみましょう。
シエンタとヴィッツの比較/サイズ
シエンタとヴィッツの外観サイズと室内サイズをご覧ください。
シエンタとヴィッツ/外観サイズ
シエンタとヴィッツの外観サイズで、大きく異なるのは全高です。
ヴィッツなら高さ1,550mm以下のタワーパーキングでも収まるサイズで、駐車場に制限されることはありませんが、シエンタとなると、高さ制限には注意が必要です。
シエンタとヴィッツ/室内サイズ
シエンタとヴィッツの室内サイズは、3列シートを搭載したモデルの2,535mmの2.5メートルを超える室内長が目を引きます。
さらに室内幅では最大+95mm(=9.5cm)、室内高さでは最大+250mm(=25cm)も、シエンタの方が広いことがわかります。
シエンタとヴィッツ/収納部への後方ラゲージ開口
シエンタとヴィッツは、どちらも後方のハッチバックを開ければ、収納スペースへのアプローチが容易にできますが、開口部分のスペックを見てみましょう。
シエンタのラゲージ開口
シエンタの後方扉を開くと、1mを超える開口幅の1,260mm、高さでは最大1,070mm(2列シート)の荷室高、3列シートであれば最大1,085mmの荷室高が確保されています。
引用:https://toyota.jp/sienta/utility/space/?padid=ag341_from_sienta_utility_space_luggage#luggage
ヴィッツのラゲージ開口
一方、ヴィッツのハッチバックを開けた開口部は、最大幅で1080mm、開口高さでは最大800mmのスペックが備え付けれています。
引用:https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/vitz/vitz_main_201904.pdf
ラゲージ開口では、ヴィッツよりもおよそ180mm広いことはもとより、荷室高さでおよそ280mmも余裕があるシエンタは、薄型タンク搭載によって床下も抑えることで、高さに余裕がありつつも、荷物を出し入れし易いクルマに仕上がっています。
では、両車の燃費について見てみましょう。
シエンタとヴィッツの比較/燃費
シエンタの排気量が1.5Lに特化しているのに対して、ヴィッツは1.0L、1.3L、1.5Lの3つに分類されていますが、大空間を優先したシエンタよりも、軽く作られたボディがもたらすヴィッツの低燃費性能は、どのタイプもシエンタを上回っています。
では、優れた低燃費をコストに換算した一覧をご覧ください。
シエンタとヴィッツの比較/燃費コスト
年間走行距離を12,000lm、レギュラーガソリン価格を135円/Lと仮定してのコスト比較をご覧ください。
燃費コストから、2WD、4WD、そしてHybridと、どのタイプでも圧倒的にヴィッツの燃費が優れていることがわかります。
では、購入価格について見てみましょう。
シエンタとヴィッツの比較/購入価格
シエンタとヴィッツ、ガソリンエンジンの最安値グレードと、Hybridエンジンの最安値グレードの購入価格をご覧ください。
シエンタとヴィッツの購入価格/ガソリンエンジン最安値グレード
シエンタとヴィッツの購入価格/Hybridエンジン最安値グレード
上記条件の5年ローン(金利3%、頭金なし、ボーナスなし)で、ガソリンエンジンでは月額2万円代、Hybrid エンジンでは月額3万円代のヴィッツのコストの安さが際立ちます。
それでは、両車の年間維持費の比較について見てみましょう。
シエンタとヴィッツの比較/年間維持費
シエンタとヴィッツの自動車税、燃料費用(走行12,000km/年、レギュラーガソリン135円/L)、オイル交換費用を含めた年間維持費をご覧ください。
※車検費用、タイヤやブレーキパッドなどの消耗品、任意保険料は含みません。
シエンタとヴィッツの年間維持費/ガソリンエンジン最安値グレード
1.0L排気量のヴィッツの自動車税29,500円は魅力的で、もっとも購入価格が低い上、維持費も安いコストパフォーマンスで高い人気を誇っています。
シエンタとヴィッツの年間維持費/Hybridエンジン最安値グレード
では、シエンタとヴィッツの年間維持費比較が整いましたので、まとめといきましょう。
シエンタとヴィッツの比較/結果まとめ
コンパクトカーというジャンルで、人気のあるシエンタとヴィッツですが、シエンタよりもおよそ200kg軽いボディのヴィッツには、毎年5月に支払い請求がやってくる自動車税も安い(29,500円)排気量1.0Lモデル(F Mパッケージ)が用意されています。
ヴィッツの排気量1.0Lモデル(F Mパッケージ)は、JC08カタログ燃費で21.6km/Lの低燃費も魅力的で、さらに販売価格も118万円代からのコストパフォーマンスで、実際に人気グレードとなっています(トヨタ公式サイト)。
およそ200kgと言えば、体重65kgの大人3人分の重量に匹敵する重量ですが、1.0L排気量の69馬力なら、1人もしくは2人で乗る分には高速でも十分に加速できるでしょうから、低予算でもしっかりとしたコンパクトカーに仕上がっています。
でも、4人または5人で乗るとなると、1.3L排気量(99馬力)、さらに低燃費を望むのであればHybridの1.5Lのヴィッツが良いでしょうが、Hybridモデルとなると、2WD設定しかありません。
引用:https://toyota.jp/sienta/performance/?padid=ag341_from_sienta_navi_performance
どうしても4WDが必要となると、ヴィッツF(ガソリンNA、1.3L)か、シエンタX(ガソリンNA、1.5L)となりますが、シエンタのほうが室内の広さ、及び高さに優れていますから、5人以上で乗るのであればシエンタがおすすめです。
さらに乗員5人以上、かつ低燃費のコンパクトカーを求めるならば、薄型タンクの低重心を備えたコンパクトミニバンのシエンタが、走行性能にも優れていますから、期待を裏切らないでしょう。
もしヴィッツとシエンタで迷っているという方は、4人乗りなら燃費に優れるヴィッツ、5人以上ならシエンタ、そして4WDに拘らないのであれば、2WDのみの設定を持つHybrid モデル、とされてはいかがでしょう。
引用:https://toyota.jp/vitz/exterior/?padid=ag341_from_vitz_navi_exterior
もちろん、ご予算に余裕があって、こだわりのクールなヴィッツが欲しいという方なら、Gazoo RacingのGRシリーズが、あなたをお待ちしています。
2018年に9万4,048台を新車販売したトヨタ・シエンタと、同じく2018年に8万7,299台を新車販売したトヨタ・ヴィッツ、どちらもトヨタが力を注いでるクルマですから、ご予算と乗員に合わせて、大いにカーライフを満喫しましょう。
アイキャッチ画像引用:https://toyota.jp/sienta/