新型GT-Rの試乗レビュー情報!

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日産の新型GT-Rに試乗した方のレビューはどうなっているでしょうか?

新型GT-Rに試乗した感想などのレビューをご紹介します。

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2017年モデルGT-R試乗レポート

日産の魂、日本唯一のスーパーカーGT-R。

2017年モデルが発表されましたが、2016年以前のモデルとは、スペックが異なり、GT-R史上最高の出来栄えとの噂も聞こえてきます。

日産も「今回の2017年モデルでは、さらなるパフォーマンスと質感の向上を実現するため、過去最大規模のデザイン変更を行った。」と言っているほどです。

毎年改良を重ねて進化しているGT-Rですが2017年モデルの出来はどうなのでしょうか?

筆者はGT-Rに搭載されているVR38DETTエンジンの開発に携わったこともあり、試乗する機会がありましたので、その感想をお伝えします。

また、カー雑誌の試乗レビューの情報なども交えて2017年モデルについて解説していきたいと思います。

GT-R Premium editionNISSAN GT-R Premium edition

引用:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/exterior.html

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走行性能

走行性能と言えばGT-Rの命です。

走行性能と言えば「走る」「曲がる」「止まる」の3要素のバランスが大事です。

まず「走る」を担うのが、最高出力419kW(570PS)、最大トルク637N・mをたたき出す、3.8LV型6気筒VR38DETTエンジンです。

このエンジンは“匠”と呼ばれる数少ない選ばれしマイスターにより日産自動車横浜工場匠工房にて手組で組み立てられています。

ベースはVQエンジンなのですが、VQファミリーとは異なりLPDC(ロープレッシャーダイキャスト)製のシリンダーブロックで、音振性能向上や、運転時のボア変形改善のため、クローズドデッキとなっています。

またシリンダーボアには溶射という技術が採用されており、冷却性能が改善されているため、運転時のボア変形少なく、また燃料噴射による燃焼室の冷却も不要になっています。

VR38DETTエンジンは日産の技術の粋を集めて作られており、開発から10年が経過した現在でも進化し続けており古びることがありません。

高速走行時のエンジン音は、車体の防音性が向上したことも手伝って、まったく雑音はなく、甲高い心地の良いエンジンサウンドのみが運転席に届きます。

運転していてとても気持ちの良いエンジンです。

また「走る」を担うもう一つの立役者、GR6Z30A型デュアルクラッチトランスミッションはエンジンとのマッチングも良く、低速域から高速域までまったくシフトショックが無く、ストレスを感じないリニアな加速を実現しています。

次に「曲がる」を担うのが、ボディおよびサスペンションになります。

2017年モデルはフロントウインドウフレームを強化し、フロントのボディ剛性を向上しています。

また、フロントとリヤの変形量の差を抑えていることで、ボディの一体感がさらに高まっています。

これによってショックアブソーバーやスプリング、スタビライザーの突き詰めたセットアップが可能となり、路面追従性に優れ、靭やかで正確に動くサスペンションとなっています。

またエンジンルーム内に、アルミハニカム入りカーボンコンポジット製ストラットサポートバーを採用しているので、足まわりの剛性も向上しています。

これらによってGT-R史上最高の旋回性能を実現しています。

実際にテストコースを走ってみた感想は、自分が思い描いた通りのラインをトレースしてくれるので、高速のコーナリングでも安定していて、とても安心できるものでした。

最後に「止まる」についても触れておきましょう。

GT-Rのブレーキと言うと、R32の止まらないブレーキを思い出しますが、R35のブレーキは、重たい車重を支えて、しっかりと効いてくれます。

スーパーカーのブレーキと言うと高速走行時の操作性は良いものの低速時にはうっかり踏みすぎてロックさせてしまうことが多いのですが、GT-Rの場合はペダル操作に対してリニアに反応してくれますので、低速でも高速でも安定したブレーキングができます。

「走る」「曲がる」「止まる」の3要素を非常に高いレベルでバランスを取っているのが2017年モデルのGT-Rの特徴です。

また、ボディの空力特性も非常に高いもので、高速走行時には十分なダウンフォースが感じられました。

日産が史上最高と言うだけあって2017年モデルのできは素晴らしいものになっていました。

VR38DETTエンジンVR38DETTエンジン

引用:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/performance_power.html

GR6Z30A型デュアルクラッチトランスミッションGR6Z30A型デュアルクラッチトランスミッション

引用:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/performance_power.html

サスペンションサスペンション

引用:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/performance_body.html

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エクステリア

見るからに早そうな、とても洗練されたスーパーカーならではのフォルム。

GT-Rファンならずともクルマ好きなら心をくすぐられるのではないでしょうか?

また、非常に鋭い目つきのフロントマスクも格好良く、一目で惚れ込んでしまいました。

また、リアビューもすごく洗練されています。

スカイラインGTからの伝統である丸型4灯テールランプは、非常に彫りが深く特徴的な造形となっており、GT-Rらしさをより一層高めています。

GT-Rのオールドファンにとってはたまらない後ろ姿になっています。

またリアスポイラーを取り付けると、GT-Rのリアビューやサイドビューがより一層美しくなります。

ボディ自体の空力特性が非常時良いので、リアスポイラーを必要以上に大きくする必要がなく、コンパクトにまとまっているのも美しさを引き立ててくれています。

このリアスポイラーはアルミの1/2の重量を実現するカーボン製になっています。

またリアスポイラー取付時にはトランクリッドもカーボン製になりますので、車体重量の軽減にも役立っています。

フロントマスクフロントマスク

引用:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/exterior.html

リアビューテールランプ&リアスポイラー

引用:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/exterior.html

ドライカーボン製リヤスポイラードライカーボン製リアスポイラー&トランクリッド

引用:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/option.html

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インテリア

GT-Rのインテリアは非常に高級感があります。

内装のベースはブラックとなっており、シートカラーはグレードごとに何色か用意されています。

試乗したのはGT-R Premium editionの内装色がアーバンブラックだったのですが、個人的な好みでは4色中最もスポーティーで内装ともマッチしていたと思います。

運転席まわりは非常に見やすいメーター類、操作しやすい位置にある各種スイッチと、運転に集中できるデザインとなっています。

特にスピードメーターとタコメーターは、メカを操っているという実感が湧くものでした。

またコクピットの座り心地というのは最高でした、シートに座った途端に、ドライビングポジションに体が導かれ、シートは程よいフィット感を感じました。

街乗り主体であれば、オプションで設定されているRECARO製バケットシートの必要性は感じず、標準のシートで十分でした。

インテテリアインテリア(アーバンブラック)

引用:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/interior.html

運転席まわり運転席まわり

引用:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/interior.html

RECARO製バケットシートRECARO製バケットシート

引用:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/option.html

乗り心地

スーパーカーというのは市街地走行よりもサーキット走行に重きを置いているので、とかく一般道では轍や凹凸を拾い蛇行運転気味になり、細かなステアリング操作が必要になるのですが、GT-Rは全く違いました。

非常に直進性が良く、轍の上に乗ってもハンドルを取られることがありませんでした。

2017年モデルは、ただ速いだけのクルマではなく、市街地走行でも安定した走りをするクルマになっていました。

市街地走行とサーキット走行を両立させている数少ないスーパーカーです。

日産の量産スーパーカーへのこだわりが垣間見られました。

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まとめ

とにかく運転するのが楽しくなるのが2017年モデルGT-Rの特徴です。

プロのレーサーでなくても十分走りを堪能できます。

早く走るクルマに乗るとついつい飛ばしてみたくなるものですが、GT-Rの場合、100km/hの定速走行でも快適で、飛ばす必要がないくらいに感じてしまいました。

狼の牙をむくのはサーキットだけ、一般道では羊の皮をかぶっているというのがGT-Rをおしゃれに乗りこなすコツなのかもしれません。

皆さん、くれぐれも安全運転を心がけてください。

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