BMW M6での車中泊情報！横になって寝ることはできるのでしょうか？

BMWには「Mスポーツ」というグレードがあり、通常のラインとは全く別次元のスペックと走りの性能を持たせたチューンナップになります。

各シリーズにMが設定されていますが、現時点ではM6がその頂点になっております。

そんなBMW M6での車中泊に関する情報をお教えします。

BMW M6とはどんな車種なのでしょうか？

引用：https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/m-series/m6-coupe/2015/design.html

まずはBMW Mについて説明していきます。

例えば、通常のモデルにもM850iという名前がついたりしますが、その違いはどこにあるのでしょうか？。

気になる違いを見ていきましょう。

MとMパフォーマンスと違いは

先ほども例に出しましように、BMWにはM850iというシリーズがあります。

これと、Mとの違いはどこにあるのでしょうか。

M850iは、Mパフォーマンスになり、Mの走りを日常的にも楽しめるようになっています。

高性能なMを楽しめるようになっていますが、レーシングのように車の性能の限界をにまで力を出し切って、走るような耐久性や性能は持っておりません。

ある程度、Mらしい走りを楽しむことはできますが、本当にレーシングなどのスパルタな走りができる訳ではないのです。

一方のMですが、上記の真逆で、レースなどにも出れるほどの性能を持っており、300km/h以上出すことが可能なスペックと耐久性を持っています。

M6などの車種は、BMW Mが専門で車のチューニングを行うので、Mパフォーマンスとは全くの別物、と言っていいでしょう。

Mはレースから日常まで使える

しかしここまで話を聞くと、「では、Mは日常的には使えないのか？」という疑問の声が上がるかもしれませんが、そんなことありません。

最近のハイパフォーマンスカーは日常的に使えるようにしっかりと作り込まれています。

一昔前までは、ハイパフォーマンスカーで一般道を走ることはちょっとした恐怖で、雨が降った日などはよりその恐怖が増しますが、現在のハイパフォーマンスカーのベンチマークは「普段の一般道でも問題なく使えること」となっています。

それはフェラーリやポルシェといったメーカーですら、時代の流れに合わせるようになったように、BMW Mもその時流に乗って、日常でも使えるようになってきました。

車の性能そのものをコントロールする技術の発展により、走行モードの選択がリアルタイムでできるようになったことで、BMW M6は普段日常であれば「Comfort」か「Efficient」にして、走るとリアルスポーツカーだとは思わせないほど、乗り心地がいい車に変身いたします。

ところが、一旦、「Sport」にして走ると、先ほどの日常の車から、全く姿を変えます。

姿を変えるというよりも、「豹変」という表現が正しいかもしれません。

リアルスポーツカーになり、アクセル少し踏むだけでもレッドゾーンまでエンジンが吹き上がり、加速の性能はもちろん、その姿の変わりように一抹の恐怖すら感じます。

スイッチ一つでここまで変わるのかと思うほどですので、その扱いには十分注意が必要でしょう。

ただ、スポーツカーとしての楽しみが味わえる、限りなく走りを極めた車となっているのは嬉しい車となっています。

BMW M6のサイズは車中泊に向いているでしょうか？

車中泊にとって重要なのは、車内の広さがもっとも大事です。

ここではBMW M6の車内のサイズを見ていきましょう。

M6のラインナップとして、2ドアのクーペとカブリオレ、4ドアのグランクーペがありますが、それぞれのサイズをカタログから拾ってみました。

BMW M6クーペの車内サイズ

引用：https://www.bmw.co.jp/content/dam/bmw/marketJP/bmw_co_jp/pdf/all-models/M/M6/F12M_F13M_F06M_1017_v2.pdf

BMWは詳細な車内サイズを公表していないため、座席からの席の高さのみなど細かな情報を知ることができます。

公表されている数値はもちろん間違いはないのですが、車内幅や車内長などはミリ単位まで表記されていても、体感とは異なります。

実際のサイズ感を知りたい、印象を知りたい方はディーラーで実車を見ることをオススメいたします。

前席の座面からルーフまでの高さが、945mmで同じ計測法で後席は860mmとなっています。

またドレッド幅が1,630mmなので、室内の幅がおそらくですが、1,500~1.580mmほどだと思われます。

またホイールベースが、2.850mmなので、室内の長さが1,800~1,900mmだと思われます。

続いてはM6グランクーペについて見てみましょう。

BMW M6グランクーペの車内サイズ

引用：https://www.bmw.co.jp/content/dam/bmw/marketJP/bmw_co_jp/pdf/all-models/M/M6/F12M_F13M_F06M_1017_v2.pdf

前席の座面から屋根までの高さが、965mmで同じ計測法で後席は890mmとなっています。

またクーペと同じくドレッド幅が1,630mmなので、室内の幅がおそらくですが、1,500~1.580mmほどだと思われます。

またホイールベースが、クーペに比べ115mm長く2.955mmなので、室内の長さが1,915~2,015mmだと思われます。

BMW M6は4ドアなので、若干ではありますが広く作られているようです。

最後にM6カブリオレはどうでしょうか。

BMW M6カブリオレの車内サイズ

引用：https://www.bmw.co.jp/content/dam/bmw/marketJP/bmw_co_jp/pdf/all-models/M/M6/F12M_F13M_F06M_1017_v2.pdf

前席の座面からルーフまでの高さが、955mmで同じ計測法で後席は875mmとなっています。

またドレッド幅が1,630mmで、クーペと同じサイズなので、室内の幅がおそらくですが、1,500~1.580mmほどだと思われます。

またホイールベースもクーペと一緒で2.850mmなので、室内の長さもクーペと同じく1,800~1,900mmだと思われます。

このようなサイズで、車中泊は可能なのでしょうか？

単純にサイズだけを見ると、シングルベッドぐらいのサイズはあるので、横になって寝れそうです。

詳しく見ていきましょう。

BMW M6で車中泊ができれば楽しいですが・・・

では、BMW M6で車中泊が可能か検証していきましょう。

車中泊は最近流行りになってきており、宿に泊まることなく、気ままに出かけて、車の中で一晩過ごすことができるののが、人気の理由です。

また車内はプライベートな自分の部屋でもあり、移動する自分だけの空間という感覚にもなるので、いった先で自宅の部屋のようにくつろいで、過ごせるというのも車中泊が人気の理由の一つです。

またキャンプのように外に出て、テントを建てたり、火を起こしたりする必要がありません。

安全に駐車できる場所であれば、雨風の心配をすることもなく夜を過ごすことができますので、いろいろと装備が必要なキャンプほどハードルも高くありません。

ふらっと出かけて、お手軽にできるアウトドアとしては初心者でも安心です。

BMW M6の中で横になって寝ることはできるのでしょうか？

 BMW M6の中で寝るにはまずシートを倒す必要があります。

しっかりと睡眠を取るには横になって寝ることが望ましいのは、言うまでもありません。

車のシートを倒さずに寝ることもできるでしょうが、それは、電車の中なので座って寝ていることと同じ状態なので、熟睡できず、寝覚めの悪い睡眠になってしまいます。

車中泊とはいえ、シートを倒せるかどうかは、大きな違いになります。

残念なことに、BMW M6はクーペ、カブリオレ、グランクーペもシートを倒してもフルフラットにはなりません。

シートはランバーサポートがしっかりしているが故に、シートを倒してもベッドのような平面にならず、デコボコな状態です。

引用：https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/m-series/m6-gran-coupe/2015/design.html

車中泊の場合ですと、出来ればフルフラットにして、その上にマットや寝袋を敷いて睡眠を取るのが望ましいのですが、BMW M6では極めてこれが難しいと言わざるを得ません。

またBMW M6の全ボディタイプは後席もセンターコンソールのようにエアコン吹き出し口などがあり、出っ張りがあるので、寝返りを打つのも難しい形状です。

引用：https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/m-series/m6-gran-coupe/2015/design.html

つまり、BMW M6ではフラットにして寝るとうことは、できないと言っていいでしょう。

また先ほど車内サイズの際にドレッドサイズが1,630mmと書きましたが、横になって寝るには長さが足りません。

平均的な慎重の男性であれば、足を伸ばして寝るのは、厳しいでしょう。

またフルフラットにならないので、全ての席を倒して斜めに寝るというのも難しいです。

特に、センターコンソールがあるので、この上に身体を乗せて寝ることは、現実的ではありません。

そうなると、ぐっすりと寝るというのは、難しく、また、車内での調理などもできないので、2泊以上の車中泊というのは、極めて難しいと言えます。

それでもBMW M6で車内泊をしたいなら・・・

しかしそれでもBMW M6の車内の中で車中泊をしたいという方は、長時間の睡眠を避けて、仮眠程度にしましょう。

先ほども書きましたが、座っての睡眠はしっかりとした睡眠を取ることができませんし、寝ている姿が周りから見えてしまうので、安全面なども良いとは言えません。

仮に目隠しをしたとしても、座って寝ているので、やはり、熟睡は難しいでしょう。

仮眠程度になるので、できれば、近くに宿泊施設や飲食のスペースなどがある場所に車を止めて、身体を動かしたり、場合によっては宿泊施設で休むことができるようにしておくことが無難です。

睡眠不足での車の運転は、飲酒運転と変わらないほどの判断力が低下するので、やはり、BMW M6での車内泊はオススメできません。

また季節関係なく、エンジンかけっぱなしは、周囲への騒音の迷惑になりますし、場合によっては、一酸化炭素中毒の危険性もあります。

長距離の運転の疲れを取る方法は十分な睡眠ですので、繰り返しではありますがBMW M6での車内泊はオススメできないというのが結論です。