アウトランダーPHEVの充電に必要な電気代は？ガソリン代との比較も！

アウトランダーPHEV（plug-in Hybrid Electric Vehicle）は三菱の先進技術を存分に詰め込んだ「自分で発電する電気自動車」です。

基本的には電気自動車で、エンジンがサブで走る仕組みになっています。

ここではアウトランダーPHEVの充電にかかる電気代について調べてみました。

さらにガソリン代との比較や充電スポットを利用した場合についても見ていきます。

アウトランダーPHEVの１回の充電にかかる電気代は？

１回充電するのに電気料金はどのくらいかかるの？

これは1回の充電にかかる消費電力量（kWh/回）に契約している電気代の1kWhの単価を掛ければ求められます。

1充電消費電力量はメーカーの公式サイトを見ると12.29（kWh/回）となっています。

例えば1kWh当たりの電気料金が26円だとすると、

12.29［kWh］×26［円/kWh］＝319.5円

となります。

引用：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/

電力会社のプランによっては夜間がずいぶん安くなっています。

プランの見直しによって電気代をかなり節約することが可能です。

ここでは東京電力の一般家庭向け料金プランである《従量電灯B》と、

夜間の電気代が安いプラン《おトクなナイト8》について表にまとめました。

夜間がダントツに安いですね。

アウトランダーPHEVの本領を発揮するためには夜間に安く充電できる環境があったほうが断然良いです。

これを機に電気料金プランの見直しをする事をお勧めします。

引用：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/

アウトランダーPHEVの公式発表されている燃費の数値は？

三菱の公式ページを見ると燃費は以下のようになっています。

引用：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/index.html

JC08モードの数値を見ると、EV走行が65.0kmとなっています。

しかしJC08モードに対して実燃費は2割程度低下するとのことなので、52.0km程度になるようです。

自動車製造メーカー団体の日本自動車工業会では『燃費表記に関する小冊子』を作成しており、小冊子の中で以下のように説明している。

実走行での燃費は、全車平均でJC08モード燃費より2割程度低下する。

カタログ燃費の良い車のほうが、電装品の影響が大きく出て、実燃費との差が大きくなる。

なお、走行に関係しない電装品の消費エネルギーについては、燃費試験の際には考慮されない。

引用元：https://ja.wikipedia.org/wiki/JC08%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%89

片道25.0km程度の通勤ならばガソリンは使わずに済む計算になりますね。

これならランニングコストは相当おさえられるでしょう。

引用：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/

発電機としてのアウトランダーPHEV

アウトランダーPHEVは今時の電気自動車ですから当然のように車内にはアクセサリーコンセントが設置されています。

しかも、消費電力1,500Wまでの家電が使えます。

1,500Wあればドライヤーだって電子レンジだってOKです。

エンジンが発電機を兼ねているので、燃料があるかぎり電気が使えてしまいます。

引用：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/

さらに《Vehicre to Home》と言って車に蓄えた電気を家で使う事も可能なのです。

車のバッテリーからV2H機器（専用の工事が必要）を経由して家庭へ電源を供給するのです。

満充電の状態で一般家庭の最大１日分、ガソリンが満タンなら、エンジンの発電を組み合わせて最大約10日分の電力を供給できます。

引用：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/index.html

まさに動く発電器です。

万一の停電や災害時には心強いのではないでしょうか。

昨年わたしが住んでいる地域では豪雨の影響で長時間の停電がありました。

避難勧告により避難した方もおられました。

そんな時に動く発電器アウトランダーPHEVのような車を所有していると心強いですね。

引用：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/

ガソリン代との比較は？

1充電消費電力量をガソリン1Lに換算してみると？

三菱公式ページによると、JC08モード（国土交通省審査値）で、

ハイブリッド燃費消費率が18.6km/L、EV走行換算距離が65.0km、となっているので、

65.0km÷18.6km/L＝3.49

となり、満充電1回はガソリン3.49Lに相当することがわかります。

ここでは1充電消費電力量をガソリン1Lに換算し表にまとめてみました。

いかがですか？

私が住んでいる地域のガソリン価格は今現在155円/Lです。

どの時間帯に充電したとしても電気代の方が安く上がる計算です。

だけど、《おトクなナイト8》で契約しておいて夜間に充電というのが最も経済的だと思います。

夜間の約43円/Lってすごくないですか？

繰り返しになりますが、アウトランダーPHEVの購入を考えているのであれば、是非電力プランについても見直しましょう。

引用：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/

充電の方法は？時間は？

充電は専用のケーブルで車両とEV充電用コンセントをつなぐだけで手軽に充電できます。

家で充電する場合、電力会社のプランによっては夜間時間帯に充電すればかなり電気代を節約することができます。

引用：http://www.ev-life.com/charging/introduction.html

ただし、充電にはAC200V/15Aが必要なので電力会社による工事が必要です。

それに加えてEV・PHEV用の充電設備を設置するには、電気工事が必要となります。

充電時間は自宅やショッピングセンター、コインパーキング等における普通充電（AC200V/15A）で約4.5時間、

三菱自動車販売店やコンビニ、高速道路SA等での急速充電で約25分となっています。

引用：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/index.html

家庭でも4.5時間で充電できるのであれば、充分実用的だと思います。

就寝中に充電すれば良いのですから。

しかし賃貸のアパートなどでは充電設備を設置できない場合も多いのではないでしょうか。

その際はディーラーオプションでAC100V充電ケーブルを購入するしかありません。

因みに50,652円もします…高いですね。

充電時間もカタログ値で14時間！なのでなかなか現実的ではないかもしれませんね。

引用：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/

充電スポットを利用した時の電気料金は？

三菱自動車　電動車両サポート

充電スポットを利用する場合は、充電サービスの会員になり専用の充電カードを使って充電します。

三菱自動車でも電動車両サポートと言うサービスを提供しています。

ここではこの三菱自動車電動車両サポートを例に充電スポットでの電気料金を見ていきましょう。

引用：http://www.ev-life.com/charging/support.html

家庭に設置してある充電器を使う場合は、電気代のみがかかります。

しかし外で充電器を利用する場合は、電気代に加えて充電器利用料が発生します。

充電器利用料は、充電サービスのプランや充電方法によって異なります。

しかしほとんどの場合「1分いくら」という形になります。

電動車両サポートの料金体系は？

三菱自動車電動車両サポートの料金体系は公式ページによると次の表のようになります。

引用：http://ev-support.mitsubishi-motors.co.jp/

なんだかよく解りませんね。

個人のベーシックプラン・普通充電で考えてみましょう。

満充電に4.5時間かかるという事なので、1回の充電に378円かかる事になります。

前述した通り、満充電1回はガソリン3.49Lに相当します。

ですから378÷3.49=108.3となります。

三菱自動車電動車両サポートの普通充電をした場合ガソリン換算で108.3円/Lとなるわけです。

ちなみにわたしの近所では現在ガソリンは155円/Lです。←高い…..

（155−108.9）×リッター数が500円以上だと元が取れる計算になります。

すなわち　46.1×リッター数＞500

なので　リッター数＞10.8リットル

1回の満充電が3.49リットルに換算されるので4回充電すれば元を取れる計算になります。

急速充電で同じ計算をしたところやはり同じような結果になりました。

充電施設の利用の他にロードサービスやスマホアプリで近隣の充電施設の混雑状況を検索できるサービスもあります。

引用：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/

これは充電スポットが近所にあるかないかによって大きく変わってきます。

またガソリンの時価によっても左右されます。

ウチの近所の155円/Lってのはかなり高いほうだと思います。

自分の置かれた環境で判断してみてください。

まとめ

いかかでしたか？

魅力たっぷりですね。

引用：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/

だけど、我が家は賃貸住宅です。

電気工事をすることができません。

100V充電は現実的ではないですし。

自宅ではPHEVの恩恵にあずかることは難しいでしょう。

ならば充電スポットを利用してみては…

引用：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/

残念ながらこんな田舎では、まだ充電スポットの数は充分ではありません。

一番近い充電スポットまで往復30kmあります。

満充電での走行距離が65kmである事を考えると微妙な距離です。

しかも日産の営業所です（汗）。

環境が整わないと充分なメリットが得られない…と言うのが私の考えです。

あと、価格の高さもネックになるでしょう。

メーカー希望小売価格が3,939,840円〜なのです。

非常に魅力的に感じるのですが…もう少し待ったほうが賢いかな？

と言う気がします。

せめてインフラが整備されるまでは待ちましょう。

その頃にはもう少し価格もこなれてきていると思います。

自宅に充電設備を用意できて近所に充電スポットも豊富にある人。

そんな電気自動車のメリットを充分に傍受できる人にとって、選ぶ価値は充分にあるでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

キャッチ画像引用：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/index.html