ベンツCクラスと日産フーガを比較!どっちが維持費、燃費、乗り心地が優れてるの?

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ドイツ車の雄であるメルセデスベンツで、一番の売れ筋モデルとなるCクラス、日本での輸入車販売数でのトップの位置を取り続けているハイパフォーマンスなミドルセダンです。

対するフーガは日産自動車が販売するフラッグシップモデルとなるプレミアムセダン、その豪華な内装には高い評価を得ています。

この両モデルの維持費や燃費、乗り心地を比較検証してみましょう。

ベンツCクラスと日産フーガのスペックと価格を比較

メルセデスベンツが販売する世界基準モデルとなるベンツCクラスは、セダンをべースにステーションワゴン、クーペ、ガブリオレ4種類のタイプが販売される人気の高いモデルで、ベンツシリーズの中で一番の売れ筋モデルとなっています。

引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/c-class/c-class-sedan/explore/designandquality-gallery-WS205.module.html

2018年にマイナーチェンジが行われ、その内容はフルモデルチェンジに近い大幅なテコ入れを行い、装いを新たに登場したのが現行モデルです。

基本的には安全装備の拡充がメインとなりますが、外装まで手が入りスポーティーなルックスを身に纏いスポーツセダンの雰囲気が濃くなりました。

引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/fuga.html

日産のフラッグシップモデルとなるフーガは、国内高級セダンとして販売開始から人気のあるモデルです。

フーガは日産ブランドではなく米国市場向けブランドであるインフィニティ-のエンブレムを装備していることでも話題になりました。

フーガは、それまで日産の高級セダンとして長きに渡り販売されていたセドリックやグロリアをよりも洗練されたセダンとしての本質を見つめなおし最高峰を意識して設計されています。

引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/fuga.html

外観デザインは米国市場を意識した迫力のある外観が特徴で、他には余り見ないデザインに賛否が集まるところでしょう。

スポーツセダンとラグジュアリーセダンの両面を上手くバランスさせたモデルと言えます。

引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/c-class/c-class-sedan/explore/gallery-WS205.module.html

それでは両モデルのスペックや車両価格を比較してみましょう。

まずは世界基準モデルとなるベンツCクラスから。

〇ボディーサイズ

全長×全幅×全高:4,690、4715mm×1,810mm×1,430~1,445mm

ホイールベース:2,840mm

車両重量:1,490~1,870kg

乗車定員:5人

 

〇搭載されるエンジン

・C180・C 180 AVANTGARDE
エンジン形式:1,595cc直列4気筒ガソリンエンジン+ターボチャージャー
最高出力:115kW(156PS)/ 5,300rpm
最大トルク:250Nm/1,200-4,000rpm

・C200 AVANTGARDE

エンジン形式:1,496cc直列4気筒ガソリンエンジン+ターボチャージャー

※マイルドハイブリッドBSG搭載
最高出力:135kW(184PS)/ 5,500rpm
最大トルク:300Nm/1,200-4,000rpm

引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/c-class/c-class-sedan/explore/technology-WS205.module.html

・C220d AVANTGARDE
エンジン形式:2,142cc直列4気筒ディーゼルエンジン+ターボチャージャー
最高出力:125kW(170PS)/ 3,000-4,200rpm
最大トルク:400Nm/1,400-2,800rpm

2018年のマイナーチェンジにおいて、エンジンも新しくなったベンツCクラスはBMGと称するマイルドハイブリットエンジンを用意しC200に搭載して、環境や燃費対策に貢献すると共に排気量を1500㏄にダウンサイジングしています。

またベンツCクラスには、スポーツモデルとなるAMG仕様がありますが、こちらはサーキットスペックを与えられた別格のモデルですので、今回の比較検証には合致しない部分が多く省略しました。

引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/fuga/exterior_interior.html

次に日産フーガのスペックと車両価格を見てみましょう。

〇ボディサイズ

全長×全幅×全高:4,945mm×1,845mm×1,500mm

ホイールベース:2,900mm

車両重量:1,975~2,155kg

最低地上高:155mm

乗車定員:5人

 

〇搭載するエンジン

・HYBRID VIP/ HYBRID

エンジン形式:3498㏄V型6気筒ガソリンエンジン+HM34モーター

最高出力:225kW(306PS)/6,800rpm

最大トルク:350Nm/5,000rpm

モーター型式:HM34交流同期電動機

最高出力:50kW(68PS)

最大トルク:290Nm

 

・370GT Type S/370VIP/370GT

エンジン形式:3,696ccV型6気筒ガソリンエンジン

最高出力:245kW(333PS)/7,000rpm

最大トルク:363Nm/5,200rpm

引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/fuga/performance.html

・250VIP/250GT

エンジン形式:2,495㏄V型6気筒ガソリンエンジン

最高出力:165kW(225PS)/6,400rpm

最大トルク:258Nm/4800rpm

フーガに搭載されるエンジンの種類は3種類で、ハイブリッドエンジンと2種類のガソリンエンジンが用意されています。

対照的なのはベンツCクラスがダウンサイジングにより小排気量のエンジンを積極的に搭載しているのに対して大排気量エンジンを搭載していることが解ります。

トルクの太い大排気量エンジンの魅力は、大柄なボディーを持つフーガにとって魅力的な部分ですが、省燃費性能が気になるところです。

引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/c-class/c-class-sedan/explore/designandquality-gallery-WS205.module.html

ベンツCクラスと日産フーガのボディーサイズを比較すると、Dセグメントに属するCクラスに対して、フーガはFセグメントに属しており全てのサイズで一回り大きくなっています。

このサイズの違いはユーザーの使用環境や好みによって選択肢の1つになるかと思います。

引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/fuga/exterior_interior.html

外観のデザインは洗練されたスポーティー性ではベンツCクラスで、迫力のあるグラマラスなフーガと言う感じで、米国向けモデルに多いデザインでもあります。

デザインに関してはユーザーの好みが強く影響するところですので、ユーザーが気に入ったモデルを購入するのが一番ですね。

それでは次に両モデルの車両価格を比較してみたいと思います。

まずはベンツCクラスから見てみましょう。

・C180:4,550,000円

・C180 アバンギャルド:4,950,000円

・C200 アバンギャルド:5,600,000円

・C200 4MATICアバンギャルド:5,880,000円

・C220d アバンギャルド:5,860,000円

このように5つのグレードが用意され、それぞれ装備や搭載するエンジンが違っており価格も違っています。

日産フーガの車両価格を見てみましょう。

・HYBRID VIP:6,964,509円

・HYBRID:6,295,320円

・370GT Type S:5,712,120円

・370VIP:6,143,709円

・370GT: 5,113,800円

・250VIP:5,221,389円

・250GT: 4,800,600円

全部で7種類のグレードに別れ、搭載するエンジンや装備などによって食え開けされており、予算や好みで選ぶことができるようになっています。

両モデルの価格で比較すると、フーガの方が1クラス上のモデルだけにベンツCクラスよりも高額な価格設定となっていることが解ります。

ベンツCクラスと日産フーガの燃費を比較

引用:https://pixabay.com/photos/gasoline-diesel-petrol-gas-fuel-175122/

ベンツCクラスと日産フーガ-の燃費を比較してみましょう。

燃費は運転の仕方や使用環境によって大きく変わるナーバスなデーターですから、まずはカタログに記載されている燃費データーで比較してみましょう。

カタログに記載されている燃費はJC-08モードによる燃費データーとなっており、これは燃費計測に特化した方法で計測されているので、実燃費よりも良い数値データーとなりますから、あくまで参考としてご理解して下さい。

・ベンツCクラス  12.9㎞/L~18.9㎞/L

・日産フーガ     8.9㎞/L~18.0㎞/L

各グレード別で燃費は違いますが、ベンツCクラスと日産フーガを比較すると燃費面ではベンツCクラスの方が良い結果となりました。

日産のフーガは、最近の主流となっているエンジンのダウンサイジングが行われておらず、大排気量エンジンを搭載しているので、ハイブリッドエンジンを搭載するグレードでも燃費面では厳しい状況にあるのは間違いないでしょう。

ベンツCクラスと日産フーガの乗り心地を比較

引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/fuga/exterior_interior.html

ベンツCクラスと日産フーガの乗り心地を比較してみましょう。

既にこのクラスになると乗り心地の悪いモデルは存在しておらず、全ての面で快適にゆったりと目的地まで到着するのは、当然を通り越して当たり前のレベルです。

車内を快適に過ごす為の必要な装備や、走行時のショックを和らげる措置はあらゆる技術を駆使して行われており、走行性能もスポーツセダンと呼ぶに相応しいサスペンションを装着しています。

引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/c-class/c-class-sedan/explore/gallery-WS205.module.html

残すところは味付けの部分ですが、ベンツCクラスはシャープなハンドリングが魅力でクイックな操作性が楽しいモデルです。

それだけにスポーツサスペンションに近い味付けとなっており、ユーザーによっては固く感じる人も居るようです。

一方でフーガは、もちろん最上級の乗り心地を提供し絶妙なクッション性で安定した走行はもちろん高速走行でも不安は皆無です。

ベンツCクラスとは違うソフトな味付けが売りで、可変ダンパーにより荷重が大きくなると固くなるサスペンションは、さすがインフィニティ-です。

乗り心地を考えると甲乙が付けられるレベルは超えており、もはやユーザーの好みで選んで頂くしかありません。

購入を検討した場合はしっかりと試乗を行い、好みの乗り心地を選べば良いでしょう。

ベンツCクラスと日産フーガの維持費を比較

クルマを購入し所有すると発生するのが維持費です。

内訳としてはクルマの安全走行に関わるメンテナンス費用や車検費用、自動車税などの法定費用ですね、ベンツCクラスと日産フーガの維持費ではどうなのでしょうか。

引用:https://pixabay.com/photos/machine-ferrari-toy-car-red-toy-car-1941670/

メンテナンス費用から見ると、ベンツCクラスは定期点検やオイル交換などを含めて年間で5万円前後が必要で、車検費用としては15万円~20万円前後が掛かって来ます。

法定費用として自動車税が毎年納付する必要がありますが、自動車税はエンジン排気量で決められており、C200の1.5Lエンジンで34500円/年、C180とC220dで39500円/年が必要です、ベンツCクラスはエコカー減税対象モデルではありませんので減免措置はありません。

日産のフーガは、メンテナンス費用として年間で3万円~5万円が必要で、車検で15万円前後に費用が掛かります。

法定費用ではフーガは大排気量エンジンを搭載しているので、自動車税は高額の部類に入って来ます。

2.5Lガソリンエンジン搭載モデルで45000円/年、3.5Lハイブリッドエンジン搭載モデルが58000円/年、3.7Lガソリンエンジン搭載モデルが66500円/年となっています。

日産フーガのハイブリッドモデルはエコカー減税対象モデルとなっていますから、新車購入ですと購入時と翌年の自動車税の減免措置があります。

結果的に維持費では、日産フーガの自動車税が高額なためにベンツCクラスの方がコスト的には有利であることが解ります。

ベンツCクラスと日産フーガの比較まとめ

いかがでしょうか。

ドイツ車の雄であるベンツCクラスと国産プレミアム・フラッグシップセダンである日産フーガを比較検証してみました。

クラスが違うモデル同士なので単純に比較しにくい部分もありますが、全体的に見て性能面や作りではフーガの方が優れている部分が多いように感じます。

引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/c-class/c-class-sedan/explore/c-class-saloon-catalogues.module.html

もちろんベンツCクラスが悪い訳ではありません。

1クラス上となるフーガとの比較ですから、しかしながらCクラスは1クラス上の水準を見越して設計されているので決して負けてはいませんね。

しかし、燃費や維持費ではベンツCクラスの方がコスト面で有利なのは間違いなく、フーガはやはり維持にそれなりに費用が掛かることが解りました。

どちらのモデルを選ぶのか、それはユーザーさんの好みで選んで頂くのが一番、間違いのないクルマ選びとなるでしょう。

この記事を書いた人

Ken
車好きでエンジニアとして活動している40代です!

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