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日本では古くから欧州製高級車として、メルセデス・BMW・アウディの「御三家」が人気でした。
トヨタもレクサスブランドを立ち上げ国内導入しましたが、御三家の壁は厚く、まだまだ肩を並べるところまで行っていません。
しかしマツダが近年、高品質な内外装と力強い走りをお手頃な価格で提供し、次世代モデル(例えばマツダ3)では御三家に対抗することになりそうです。
今回はマツダの最大のライバルになりそうなアウディから、もっとも売れ線のA3と、マツダのフラッグシップであるアテンザを比較してみます。
アウディA3とアテンザセダン、ライバル対決!
まず、両車の概要を説明しましょう。
アウディA3・セダン
アウディA3はハッチバックで登場しましたが、現行の3代目になりセダンも追加され、国際的にはCセグメントのサイズになります。
引用:https://www.audi.co.jp
グループ会社のフォルクスワーゲンのプラットフォームを活用しており、A3はゴルフ7と共通の構造・部品が多いですね。
日本人は昔からアウディが大好きですが、3代目のトヨタ・カムリは当時のアウディ80のピラーと同じ角度を採用してやはり人気を博しました。
アウディのデザインの持つ華やかな優美さが、ユーザーの心をとらえているのでしょう。
マツダ・アテンザ・セダン
一方、アテンザはマツダの最上級モデルで、その伸びやかでダイナミックなデザインは世界中で称賛され、スタイリングに関する賞をいくつも受賞しました。
引用:https://www.mazda.co.jp
外装に比べて内装が弱いと言われていましたが、マイナーチェンジを繰り返して改善し、昨年のマイナーチェンジでは異例とも言える、モデルサイクル内での2回目の内装変更(インパネ一新)を行い、最上級モデルにふさわしい質感を備えています。
最新の装備を随時追加するのもマツダの特徴で、2012年の発売から7年が経っていますが、安全装備などは最先端レベルです。
A3とアテンザの比較
ここではアウディA3・セダンの30TFSI sport(3,500,000円、税込)とアテンザ・セダンの25S L Package(3,542,400円、税込)を比較します。どちらもガソリンエンジンのFFです。
A3はCセグメント、アテンザはDセグメントなので、大きさの違いは歴然としています。
本来ならA3ならマツダ・アクセラと、アテンザならA4と比較するのが公平なのですが、価格差を最少にする比較をするため、この組み合わせにしています。
現実的にこの比較はよくあるのではないでしょうか。
アウディA3とアテンザセダン、維持費の比較
引用:https://www.audi.co.jp
アウディA3とアテンザ・セダンの維持費の比較をしてみましょう。
まずは購入時です
※ 車庫証明取得費用や納車費用などは含めていません。
アウディA3は1400㏄なので、自動車税などで大幅に有利です。
またエコカー減税の対象車なので、重量税や取得税も減税されており、車両価格を含めたトータルでおよそ8万円ほどアウディA3がお得になりました。
とはいえ、400万円近い車の8万円なので、購入の決め手になるほどの差ではありません。
それでは初回車検以降の維持費はどのくらいでしょうか?
※ ガソリン代は140円/L、年間走行距離10,000㎞で計算しています。
※ オイル、タイヤ、バッテリーなどの消耗品は計算していません。
こちらもアウディA3が年間およそ34,000円ほど有利になりました。
月にすればおよそ3,000円なので、このクラスを購入する人にとってはほとんど問題にならない金額と言えます。
結論として、維持費はアウディA3が有利ですが、その差は無視し得るものと言えます。
アウディA3とアテンザセダン、燃費、実燃費は?
引用:https://www.mazda.co.jp
アウディA3とアテンザ・セダンの走りはどのような違いがあるでしょうか。
動力性能の比較
いかにターボ付きとはいえ、アウディA3とアテンザ・セダンでは排気量で倍近い差があり、動力性能ではアテンザ・セダンが圧倒します。
とはいえ、ウエイト・パワー・レシオ(馬力当たりの重量・・・小さいほど速い)では大きな差があるものの、ウエイト・トルク・レシオでは肉薄しており、街中でのキビキビ感はA3がアテンザに食い下がります。
引用:https://www.audi.co.jp
特にA3のDCTは通常のATやCVTより効率やダイレクト感で優るため、実際の性能以上に力強さを印象付けていると思います。
アテンザは十分速いので、スポーツセダンと言えるレベルですね。
燃費の比較
それでは燃費はどうでしょうか?
さすがにA3の方が良いですが、アテンザも排気量や車両重量を考慮すると大変な低燃費と言えるでしょう。
アテンザはディーゼルもあり、更に低燃費(しかも軽油は安い)ですが、ガソリンエンジンの方が軽く、回転フィールも良いので、燃費をあまり気にしなければ2500㏄のガソリンがベストチョイスです。
アウディA3とアテンザセダン、乗り心地比較!
乗り心地やハンドリングはどうでしょうか?
乗り心地の比較
アウディA3とアテンザセダンではホイールベースで195mm、車両重量で210㎏の差があり、乗り心地では圧倒的にアテンザセダンが有利です。
A3もゴルフ7同様にフラットで素晴らしい乗り心地ですが、アテンザは上述のように物理的に有利な条件があり、しかもしなやかさもあり、更に上質なシートも相まって、クラスの差をハッキリと感じさせられます。
引用:https://www.mazda.co.jp
ハンドリングの比較
ハンドリングはどちらも優秀ですが、大きさに似合わない軽快さを持つアテンザのハンドリングに軍配を上げたいところです。
A3のハンドリングも軽快で安定感抜群で、さすが欧州製と思わせるものがありますね。
アウディA3とアテンザセダン比較まとめ
引用:https://www.mazda.co.jp
どちらを選ぶか・・・難しいところですがアテンザをおすすめします。
A3も内容を考えると決して高くないのですが、アテンザのトップグレードと同価格と考えると、A3は割高感が否めません。
アテンザの高品質な内装はさすがにA3のひとクラス上のもので、A4と比べるべきものです。
ボディやエンジンの大きさによる”余裕”もA3では得られないものですね。
アテンザは2020年にFR車としてフルモデルチェンジされる予定ですが、現行型も素晴らしいので、現行型を気に入っているのなら購入しても決して後悔しないと思われますし、手放すときも良い値段が付くでしょう。
A3はなぜか下取り価格などが悪いとの情報もあり、5~7年後に手放すときに維持費の差はなくなり、逆転する可能性が高いです。
A3には2019年発売のマツダ3が強力なライバルとなります。
引用:https://www.mazda.co.jp
圧倒的なデザインと品質、SKYACTIV-Xなどの新技術を備えながら、A3より低価格になると思われるので、現行A3は大苦戦となるでしょう。
ゴルフ7が2019年にフルモデルチェンジされるので、A3も2020年頃にフルモデルチェンジとなりそうですが、ゴルフを含めたライバル3車の争いが非常に楽しみです。
もちろん、車は好みもありますので、A3にもアテンザにもしっかり試乗して、ご自身にとってピッタリの1台を選んでくださいね。
アイキャッチ画像引用:https://www.audi.co.jp & https://www.mazda.co.jp
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