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ワンボックスミニバンとしてベストセラーの日産セレナですが燃費が気になる方も多いと思います。
今回はセレナの燃費に関する情報を検証してみたいと思います。
セレナの燃費はどう?
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena.html
まずはセレナのカタログ値の燃費がどうなっているのか調べてみました。
2.0Lガソリン
2WD JC08モード 15.0km/L
2.0Lガソリンスマートシンプルハイブリッド
2WD JC08モード 16.6〜17.2km/L
4WD JC08モード 15.0〜15.8km/L
e-POWER
2WD JC08モード 26.2km/L
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/performance.html
セレナのカタログ値燃費はワンボックスタイプのミニバンとしては全体的に良い方ですね。
セレナSはハイブリッドシステムやアイドリングストップが非搭載となります。
それでも燃費は15.0km/Lをだしていますから素晴らしいです。
車重が3列シートとしては1630kgに収まっている事も貢献しています。
セレナのハイブリッドシステムはスマートシンプルハイブリッドといっていわゆるフルハイブリッドではありません。
フルハイブリッドシステムとの違いはモーターのみで発進走行ができるのかという事になります。
フルハイブリッド程の燃費は期待できませんがシステムが軽くできるメリットもあります。
セレナSとセレナXセレクションVを比較すると50kg増にとどまっていいることから分かります。
同じエンジンで燃費に差が出るのは電動スライドドアのシステム搭載で車重に差があるからですね。
例えばセレナXと電動スライドドア搭載のセレナセレクションVを比較すると30kgのさがあります。
電動ドアの搭載で車重が増えると0.6km/Lの差が出てくるという事になります。
同じグレードで4WDになるとさらに90kgの増加になりハイブリッド非搭載のセレナSとの比較では140kgもの差が出てしまいます。
売れ筋グレードのe-POWER は抜群の燃費データを出していますがどうしてなのでしょうか。
ハイブリッドが基本的にエンジンで走行するのに対して、e-POWER は完全なモーターのみの走行となります。
電気自動車はバッテリーに充電した電気でモーターを動かします。
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/performance.html
e-POWER ではバッテリーに充電する方法が電源から充電するのではなく、搭載している発電専用のエンジンからバッテリーに充電するシステムになっています。
ですから充電する必要がない時はエンジンが始動しませんから燃費が良くなるわけですね。
これから改良が進み、発電専用のエンジンが軽量化されれば燃費はさらに改善されていくでしょう。
セレナの実燃費と燃費確認の情報
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena.html
ここまでは日産セレナの燃費に関する情報をお知らせさせて頂きました。
ここではセレナの実燃費に関する情報を検証してみたいと思います。
カタログ値の燃費と実際に走行した時の燃費は近くならない事がほとんどです。
日産セレナの実際に走行した時の実燃費を調べて見ました。
2.0ガソリン 2WD 9.7km/L
2.0Lハイブリッド
2WD 11.9km/L
4WD 10.5km/L
e-POWER
2WD 16.1km/L
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/performance.html
セレナの実燃費は今ひとつだという意見は多くみられます。
ワンボックスミニバンタイプは燃費の面から検証すると、どうしても不利になってしまう側面があります。
まず車重が電動スライドドアや3列シートを積載している関係で重くなってしまうという事。
乗車する時の人数が1〜7名で変化があると大人1人60kgとすると60〜420kgの範囲で重量の増加があるという事。
箱型の車体デザインであることから空気抵抗が多く、プリウスやアクアなどの流線型の車体に比べて不利な事。
などがあげられます。
空力や車重は改善の余地が少ないですからパワートレーンで工夫するしかありません。
セレナのハイブリッドはスマートシンプルハイブリッドですから回生ブレーキを備え、減速時に発生したエネルギーをバッテリーに蓄えることができ、それを使用する消費電力に使用したりする事でオルタネータの発電量負担を抑えることができます。
さらには走行時にモーターアシストがありますから相対的に燃費の向上を補助する事ができます。
ノアやヴォクシーはフルハイブリッドでセレナと比較すると燃費の面では有利になります。
スマートシンプルハイブリッドはアイドリングストップは機能しますがモーターのみの動力で発進する事ができません。
ゼロ発進が最も動力を使用しますから燃費の差はこの辺りにあるのでしょう。
それでもひと昔のワンボックスミニバンと比較すれば飛躍的に燃費はよくなっていますから日産のエンジニアの努力があったのですね。
実燃費を期待するならやはりe-POWER ではないでしょうか。
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/performance.html
e-POWER は乗り方で燃費がかなり左右されるとされています。
具体的にはモーターが最も電力を消費するのは坂道や高速走行です。
モーターが電力を使用してバッテリーの蓄電が少なくなると充電しなければなりません。
e-POWER のシステムではそこで充電専用エンジンを起動してバッテリーに電力を蓄えますが高速走行時には常にエンジンが起動し続ける事になります。
反対に平坦な市街地ではそれほど電力を使用しませんからエンジンも起動せずに結果的に燃費は良くなるという事になるわけですね。
セレナの燃費は向上しているのか?
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena.html
ここまでは日産セレナの燃費や実燃費についてお知らせさせて頂きました。
ここではセレナの燃費向上に関する情報を検証してみたいと思います。
ライバルと比較するとハイブリッドでは燃費で不利な状況にある日産セレナですが歴代モデルではどのように燃費が向上してきたのでしょうか。
初代セレナはカタログ値燃費が8.5kmとなっています。
現在のJC08モード 規格ではなく10.15モードという規格でした。
実燃費は7〜8km/Lでしたから当時としては良かったのではないでしょうか。
2代目ではカタログ値燃費が12.2km/Lと良くなっていますね。
実燃費もそれなりに良くなってきています。
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/performance.html
3代目セレナは機能も向上してカタログ値燃費も13.2km/Lとなってきました。
実燃費は8〜10km/Lと現行モデルに近くなってきています。
4代目となる現行モデルはハイブリッド非搭載ガソリンモデルでカタログ値が15.0km/Lとなりパワートレインの洗練をうかがい知れることができますね。
クルマの燃費を向上させるにはアイドリングストップなど機能の工夫の他にドライバーの工夫でも可能になります。
セレナのハイブリッドは減速時に電力を充電するシステムですから信号で停車する時に手前からエンジンブレーキを効かせるようにしてアクセルをオフにする事で回生ブレーキを有効に使う事ができます。
スマートシンプルハイブリッドだけでなく、e-POWER も同じく回生ブレーキを装備していますから同様に減速を有効に使う事で電力を充電する事ができます。
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/performance.html
e-POWER はワンペダル走行といってアクセル操作だけで発進から停止までを賄う事ができます。
エンジンブレーキの効き具合を調整できるシステムですが、最大限効かせることで停止に近い速度までコントロールできるのですね。
e-POWER ではモーター走行ですから発進時のアクセル操作は燃費には直接影響はありませんがスマートシンプルハイブリッドはエンジンで発進しますからアクセルワークが燃費に関連してきます。
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/performance.html
ガソリンエンジンならば発進加速やブレーキをソフトにかけるなどの方法が有効になりますが、ハイブリッドやe-POWER では燃費向上の方法が少し異なるようです。
アイキャッチ画像引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/nismo.html
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