ジャガーXF vs レクサスGS 徹底比較！どっちが買い？維持費・燃費・乗り心地は？

欧州ではEセグメントに位置づけられるアッパーミドルクラスのプレミアムカー、ジャガーXFとレクサスGS。

ラグジュアリーな印象が強い両車ですが、所有するとなるとどうしても維持費や燃費、乗り心地が気になるもの。

では、両車を比較してみましょう。どっちが優れているのでしょうか？

ジャガーXFとは？

ジャガーXEとは、イギリスの名門メーカーであるジャガーのアッパーミドルセダンとして位置付けられ、かつてのS-typeの後継モデルとして2008年に登場しました。

現在のモデルは2015年に登場した2代目となり、ボディ全体の75%をアルミ化することで、先代よりも最大で190kgもの軽量化を達成しています。

 引用：http://livedoor.blogimg.jp/auto2014/imgs/2/4/24bc0172.jpg

ジャガーXFはドアセダンと5ドアハッチバックのSPORTBRAKEの2種類のボディタイプが選べます。

今回は、伝統の4ドアセダンモデルのグレードを見てみます。

• XF SALOON PURE – バランスの高い代表グレード
• XF SALOON PRESTIGE – モダンなマテリアルのラグジュアリー
• XF SALOON PORTFOLIO – ラグジュアリーモデルの頂点
• XF SALOON R-SPORT – 300馬力エンジンのスポーツモデル
• XF SALOON 300 SPORT – 300馬力エンジン＋スタイリッシュなモデル
• XF SALOON S – 380馬力のトップパフォーマンスモデル

価格帯はXF SALOON PUREの614万円からXF SALOON Sの1,156万円までと、そこはジャガー、それなりに高い水準ですね。

ジャガーXFのために用意されたエンジンは、2.0リッターディーゼルターボ（180馬力）、2.0リッターガソリンターボ（200馬力/250馬力/300馬力）、3.0リッターV6ガソリンスーパーチャージャー（380馬力）となっています。

今回の比較対決では、豊富なラインナップからそのトップモデルといえるXF SALOON S をチョイスします。

引用：https://www.jaguar.co.jp/jaguar-range/xe/features/engine-technology.html

【 主要諸元 】

• サイズ（mm） 全長 4,965 / 全幅 1,880 / 全高 1,455 / ホイールベース 2,960
• 車両重量（kg） 1,830
• エンジン  3.0リッターV型6気筒ガソリンスーパーチャージャー 380馬力 / 450Nm
• トランスミッション 電子制御8速AT
• 最高速度  250km/h ・ 0-100km/h 加速 5.3秒
• 車両本体価格 1,156万円～

レクサスGSとは？

レクサスは言うまでもなく日本が誇るプレミアムブランドです。

トヨタが持てる技術のすべてを投入した初代LS400の完成度があまりにも高く、当時の二大巨頭だったメルセデス・ベンツとBMWに大きな衝撃を与えたことは非常に有名ですね。

引用：https://lexus.jp/models/gs/gallery/

今日のレクサスは豊富なラインアップを揃えていますが、レクサスGSはジャガーXFと同じく、Eセグメントに属するアッパーミドルセダンです。

ジャガーXFの他にもメルセデス・ベンツEクラス、BMW 5シリーズ、アウディA6という強豪プレミアムセダンがライバルとなり、日本国内には直接的なライバルはほぼいません。

• GS300 – 2.0リッター4気筒のダウンサイジングターボのモデル
• GS300h – 2.5リッター4気筒にハイブリッドを組み合わせたモデル
• GS350 – 3.5リッターV型6気筒のハイパワーモデル
• GS450h – 3.5リッターV6プラスハイブリッドの最上級モデル

気になる価格ですが、ベーシックモデルといえるGS300の578万円～からGS450hの744万円～となっています。ジャガーよりもお手頃と感じますが、GS450hのラグジュアリー仕様であるVersion L では一気に845万円まで跳ね上がります。

今回のお相手はV6スーパーチャージャー 380馬力のXF SALOON Sなので、こちらもトップモデルのGS450hとしましょう！

引用：https://lexus.jp/models/gs/gallery/

【 主要諸元 】

• サイズ（mm） 全長 4,880 / 全幅 1,840 / 全高 1,455 / ホイールベース 2,850
• 車両重量（kg） 1,860
• エンジン  3.6リッターV型6気筒DOHC 295馬力 / 356Nm
• モーター  200馬力 / 275Nm  ：  システム総合出力 345馬力
• トランスミッション 電気式無段階変則
• 最高速度  250km/h ・ 0-100km/h加速 5.9秒
• 車両本体価格  845万円 （Version L）

サイズを比較してみると、ジャガーXFがレクサスGSよりも一回り大きく、車重はほぼ同じくらいですね。

組み合わされるパワーユニットは380馬力 対 345馬力なので、パフォーマンスはジャガーXFが若干有利ですが、今回の対決ではハイブリッドシステムを持つレクサスGS450hを侮ることはできません。

両車比較対決！どっちが優れてる？

さて、ジャガーXFとレクサスGSをさっそく比較してみましょう。

維持費、燃費、乗り心地が優れているのはどっちでしょうか？

年間の維持費をチェック

購入してから5年間乗る場合を想定した、実際に乗らなくてもかかる費用を指します。

任意保険は免責事項や等級などで個人差が大きいので、ここでは含めていません。

引用：https://gqjapan.jp/car/review/20160420/jaguar-xf/gallery/12

【 ジャガーXF SALOON S 3.0リッタースーパーチャージャー 】

車両本体価格  1,156万円（オプション等は除く）

• 自動車税 ： 51,000円（年間）
• 重量税 ： 10,000円（年間）
• 自賠責保険 ： 16,350円（年間）
• 車検費用 ： 43,650円（年換算）

毎年かかる維持費用は合計で121,000円となります。

引用：https://lexus.jp/models/gs/gallery/

【 レクサス GS450h  】

車両本体価格  845万円（Version L、オプション等は除く）

• 自動車税 ： 58,000円（年間）
• 重量税 ： 10,000円（年間）
• 自賠責保険 ： 16,350円（年間）
• 車検費用 ： 43,650円（年換算）

ジャガーの3.0リッターに対してこちらは3.5リッターとなるため、その分自動車税が高く、128,000万円となります。

これはあくまで税金や保険にかかる費用だけですので、乗ることでかかるガソリン代などとともに判断する必要がありますね。

燃費をチェック

引用：https://lexus.jp/models/gs/gallery/

3.0リッタースーパーチャージャーと3.5リッタープラスハイブリッド。

共に最高パワーを持つグレード対決ですが、そのパワーの出し方が異なります。

ジャガーXF SALOON S はスーパーチャージャーでハイパワーを獲得していますが、レクサスGS450hは排気量の大きさとハイブリッドシステムでハイパワーを得ています。

380馬力 対 345馬力のパワーと1,830kg 対 1,860kg の重量がどのように燃費に影響するのか、比較してみましょう。

引用：https://www.jaguar.co.jp/ownership/petrol-or-diesel/index.html

メーカーが公表する国土交通省の審査値で比較すると、

• ジャガー XF SALOON S ： リッター 10.6 km
• レクサス GS450h ： リッター 18.2 km

燃費に関しては、さすがにハイブリッドシステムを搭載するレクサス GS450h の圧勝！ ほとんどリッターカー並みの燃費性能です。

パワーを優先するスーパーチャージャー付エンジンのジャガー XFに対して、経済性を重視したハイブリッドカーのレクサス GS450hですので、優劣というよりはコンセプトの違いによる結果といえます。

乗り心地をチェック

次に乗り心地を比較してみます。

両車に乗ったインプレッションとしてまとめてみました。

引用：https://www.jaguar.co.jp/ownership/petrol-or-diesel/index.html

ジャガー XF SALOON S

• 「質の高いダンパーが穏やかにボディをフラットに保ち、快適」
• 「スーパーチャージャーはターボのようなラグがなく爽快な加速感」
• 「ローリングやピッチングの過渡特性が絶妙」
• 「しなやかな乗り心地と俊敏なハンドリングの両立」

かつて「ネコ脚」と呼ばれたジャガー独特の乗り味は、スプリングをソフトに設定しつつもロードホールディングの高い足回りという、いわば「新時代のネコ脚」に進化していました。

引用：https://lexus.jp/models/gs/gallery/

レクサス GS450h

• 「竹素材と本革シートが醸し出す高級感あふれる室内」
• 「先代よりも確実に完成された快適なシート」
• 「十分な遮音材と静かなハイブリッドシステムによる高級サルーンにふさわしい静粛性」
• 「適度な重厚感をともなったしなやかな乗り味、ロールするが不安なし」

室内の仕上げはさすがメイド・イン・ジャパン、レクサスの真骨頂です。

室内は非常に静かだが走り味はしなやかで手ごたえもしっかり、というドイツ車的な側面もありますね。

どっちの維持費 燃費 乗り心地が優れているか

伝統的なイギリスの名車ジャガーと、トヨタが生み出した世界戦略ブランドのレクサス。

その生い立ちや目指す方法は全く異なりながら、現代版として世界のプレミアムカーブランドの最前線を走り続けています。

今回の比較では、

• パフォーマンスはジャガー XF SALOON S
• 経済性はレクサス GS450h
• 乗り心地は両車異なる性格付けで極めてハイレベルなので互角

さて、あなたはどちらがお好みですか？