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高い走行性能とスポーツカーとしては購入しやすい価格帯から海外での人気も高く、日産の名前を世界的に広めたフラグシップモデルのフェアレディZ。
しかし海外では安いとしても日本で日常に使用するには高級車の部類に入ります。
フェアレディZを維持するには、いったいどれくらいの費用が必要になるでしょう。
フェアレディZの年間維持費
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/z.html
自動車を維持するためにはさまざまな費用がかかります。
購入時の自動車取得税、車検時の重量税と自賠責保険、毎年春になると納付書が送られてくる自動車税など、税金だけでもフェアレディZには多くの費用を払っている事が分かります。
そのほかに使用するたびにかかるガソリン代、オイル代。
走行距離が伸びてくるとタイヤ代や修理代などもかさみます。
全て合わせるとフェアレディZを維持するためには、それ相応の費用が必要となることが容易に予測できます。
年間で必要になる維持費を一覧にまとめてみます。
フェアレディZの年間維持費
内訳 | 金額 |
---|---|
自動車税 | 66,500円 |
車検用費用 | 38,400円 |
走行・保管維持費 | 114,000円~520,000円 |
小計 | 218,900円 ~624,000円 |
消耗品・修理代 | 50,000円~400,000円 |
取得時税金 | 100,000円~ |
ローンがある場合 | 1,300,000円~ |
合計 | 2,424,000円 |
フェアレディZの維持費の内訳
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/z.html
フェアレディZの維持費を項目ごとに精査していきます。
毎年の維持費とは別ですが、フェアレディZを購入する際にはまず車両代金が必要です。
フェアレディZのメーカー希望小売価格は3,907,440 円~6,401,160円となっています。
再安モデルと高級グレードとの間では2,490,000円と大衆車1台買えてしまうほどの差があるのは高級スポーツカーならではの特徴です。
ローンで購入する場合は車両代を再安モデルなら3年分割、最高グレードだと5年で分割すると考えて年間1,300,000円程度必要になってきます。
自動車取得税
車の購入時には車両代金をもとに次の式で自動車取得税が計算されるため、車両代金により初年度の税金が変わってきます。
自動車取得税額=取得価額× 3% (※取得価格は割引などを考慮してだいたい定価の90%程度に設定)
グレードにより何パターンか計算してみます。
フェアレディZ新車の自動車取得税
グレード | 希望小売価格 | 取得価格 | 自動車取得税 |
---|---|---|---|
6MT | 3,907,440円 | 3,516,696円 | 105,500円 |
Heritage edition | 4,158,000円 | 3,742,200円 | 112,266円 |
Version ST | 5,212,080円 | 4,690,872円 | 140,726円 |
NISMO | 6,401,160円 | 5,761,044円 | 172,831円 |
最初の税金だけでも100,000円~170,000円が必要となるわけです。
次に中古車の場合です。
中古車の自動車取得税は年式によって残価率が設定されて下記の式で導き出されます。
課税標準基準額× 残価率= 取得価額
自動車取得税額=取得価額× 3%
だいたいの中古車相場から割り出すとフェアレディZの自動車取得税は以下のようになります。
フェアレディZ中古車の自動車取得税
経過 年数 | 基準額 | 取得価格 | 取得税 |
---|---|---|---|
(残価率) | |||
半年 | 4,500,000円 | 3,710,000円 | 111,300円 |
(0.825) | |||
1年 | 3,700,000円 | 2,520,000円 | 75,600円 |
(0.681) | |||
1年半 | 3,500,000円 | 1,960,000円 | 58,800円 |
(0.561) | |||
2年 | 3,100,000円 | 1,440,000円 | 43,100円 |
(0.464) | |||
2年半 | 3,000,000円 | 1,150,000円 | 35,000円 |
(0.382) | |||
3年 | 2,800,000円 | 880,000円 | 26,000円 |
(0.316) | |||
3年半 | 2,500,000円 | 650,000円 | 19,000円 |
(0.261) | |||
4年 | 2,400,000円 | 520,000円 | 15,000円 |
(0.215) | |||
4年半 | 2,300,000円 | 400,000円 | 12,200円 |
(0.177) | |||
5年 | 2,200,000円 | 320,000円 | 9,600円 |
(0.146) | |||
5年半 | 2,000,000円 | 240,000円 | 7,200円 |
(0.121) | |||
6年 | 1,900,000円 | 190,000円 | 5,700円 |
(0.1) |
中古車になると110,000円~5,700円と幅が広くなります。
5年おち以上なら10,000円を切ってきますので、それほど考慮しなくても済む金額になるでしょう。
自動車税
毎年5月頭になると登録している住所に自動車税の納付書が送られてきます。
納期は5月末までが一般的です。
自動車税の事を計算に入れていなくて、納付書を見てショックを受ける方も多いのではないでしょうか。
自動車税はエンジンの排気量によって金額が変わってきます。
最新のフェアレディZは3.7LのV型6気筒エンジンを積んでいますが、旧型だと排気量が少なめのタイプもあります。
フェアレディZに当てはまりそうな自動車税の金額を抜粋します。
乗用車の自動車税
総排気量 | 自動車税 |
---|---|
2.0L超~2.5L以下 | 45,000円 |
2.5L超~3.0L以下 | 51,000円 |
3.0L超~3.5L以下 | 58,000円 |
3.5L超~4.0L以下 | 66,500円 |
車検時に必要な費用
車検費用は新車3年分、継続2年分を車検時にまとめて支払います。
1年あたりに換算すると以下の通りです。
内訳 | 1年あたり金額 |
---|---|
重量税 | 16,400円 |
自賠責保険 | 12,000円 |
車検基本料 | 10,000円 |
上記金額は1年あたりに換算した場合です。
車検は新車3年、継続2年ですのでこの金額を積み立てておいて2倍か3倍の金額を一気に支払うことになりますので注意が必要です。
ほか、修理が必要ならば部品代と工賃が追加になります。
毎月必要になる維持費
車の保管や走行に伴い毎月かかる費用としては駐車場代、ガソリン代、任意保険などがあります。
ガソリン代は走行距離によって増減します。
中古車で出回っているフェアレディZは年間走行5,000キロ程度の物が多いので、月400Km走行(燃費9Km)、ハイオクのリッター156円、オイル交換1回と仮定して計算します。
内訳 | 月額 | 年額 |
---|---|---|
ガソリン代 | 7,000円 | 84,000円 |
駐車場代 | 0円 ~30,000円 | 0円 ~360,000円 |
任意保険 | 2,500円 ~6,000円 | 30,000円 ~70,000円 |
フェアレディZの費用の特徴
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/z/performance.html
上記までの税金等の費用は車両価格や排気量に比例するので、同サイズのセダンなどと同等の金額です。
しかしそれに加えてスポーツカーは、えてしてメンテナンス費用が高額になる事が多いです。
理由はタイヤサイズが大きく低偏平で価格が高い事、ブレーキ等のパーツも大型で高額な事が挙げられます。
加えてオイルやバッテリー等も良いものを使う必要があります。
現行のフェアレディZではタイヤが19インチと18インチのモデルがあります。
それぞれの参考価格は下記の通りです。
内訳 | 金額 |
---|---|
前輪245/40R19 | 2本50,000円 |
後輪275/35R19 | 2本70,000円 |
前輪225/50R18 | 2本40,000円 |
後輪245/45R18 | 2本54,000円 |
ブレーキパッド交換 | 2輪35,000円 |
ブレーキローター交換 | 2輪160,000円 |
バッテリー代 | 20,000円 |
オイル代 | 6,000円~12,000円 |
洗車代 | 2,000円 |
タイヤ交換は4本で100,000円から、ブレーキ4輪交換の場合は400,000円ほどの費用が必要になります。
考えただけでも恐ろしいですね。
ただしタイヤは経年劣化を考慮して5年、ブレーキパッドは5万キロ、ブレーキローターは100,000キロ程度が交換目安になってきます。
新車で購入して年間走行距離が5,000キロならば、5年間は交換不要で乗れる可能性があります。
逆に多走行の中古車を購入した場合は、車両が安くても直後に数十万円の修理代が必要になるケースも考えられます。
中古車を購入する場合は出来る限りの現車確認を行いましょう。
フェアレディZに実際に乗っている有名人
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/z/nismo.html
フェアレディZに乗っている、または乗っていたと言われる有名人をご紹介します。
中島悟さん(元F1ドライバー)
#Nowplaying#中島悟
悲しき水中翼船 https://t.co/TBLTjPROgL @YouTube pic.twitter.com/2ZodT0qvVm— KatoTaku0321 (@KatoTaku0321) 2017年3月12日
若かりし頃にフェアレディZに乗って、峠を走り回っていました。
一流ドライバーが認める一流の車という証拠です。
山内一典さん(レーシングゲーム・グランツーリスモの生みの親)
僕、あのレースゲームのプロデューサーである #山内一典 さんに1回会ってみたいなぁ〜って思っているんです。😊
僕もいつかそういう夢を叶えたいかなって思っております。🤣
山内さん、ぜひ機会があればどこかでお会いしましょう。😊#グランツーリスモsport #グランツーリスモ #GTシリーズ pic.twitter.com/bKeljO7Xok
— すぎきょう(旧:スギキョウ) アイドル・ゲーム・お祭り・イベント好きなドルヲタですよ〜‼️🤗 (@reitimu_appare) 2018年7月15日
車種ごとの再現度の高さと走行時の臨場感が溢れるグランツーリスモ。
多くの車を見た人が選ぶなら間違いありません。
上田竜也さん(KAT-TUN)
端正なルックスと鍛え上げられた抜群のスタイルをもつスーパーアイドル。
選ぶ車もスタイリッシュです。
哀川翔さん
今日はトヨタ、ラリーチャレンジに出場で木曽に来てます‼️
頑張って走って来ます‼️ pic.twitter.com/mfSYiVQnlE— 哀川 翔 SHOW_AIKAWA (@AikawaInfo) 2017年4月22日
クラシックタイプのダットサンフェアレディを所有。
一世を風靡した人が乗るのはやはり一世を風靡した車。
全般的に見てもこだわりをもった大人の男性がフェアレディZを好んでいることが分かります。
フェアレディZの維持費を抑える方法
税金を抑える方法
車にかかる税金と言うのは排気量によって一定となっていて変更することは出来ません。
しかし国土交通省が定めてる排出ガスと燃費の基準値をクリアーしている優れた環境性能を持っている車にはエコカー減税と自動車グリーン税制が適用されます。
購入時の自動車取得税と重量税が優遇されて安くなり、自動車グリーン税制により翌年度からの自動車税が軽減される制度です。
フェアレディZは残念ながらエコカー減税対象車には含まれておらず減税による費用削減は見込めない状況です。
大排気量のスポーツカーはほとんどがエコカー減税制度の対象にはならないのが現状です。
ところが、購入時の税金を抑える方法が一つだけあります。
それはフェアレディZを6年以上前の中古車で購入することです。
自動車の耐用年数は最長6年で、それを超えた中古車の場合は自動車取得税はかかりません。
車両本体価格の3%分が必要となる自動車取得税をまるごと削減することが出来ます。
また6年以内であっても本体価格が500,000円以下の車には自動車取得税は必要ありません。
6年以内のフェアレディZで500,000円を切るというのは現実的ではありませんが、知人から安価で譲ってもらうなどの可能性もありますので参考までに覚えておきましょう。
ガソリン代を節約する
車に乗っている限りは常に必要になるのがガソリン代です。
ガソリンも何も考えずに通りすがりのガソリンスタンドで入れるのと調べて安いところで入れるのでは、ちりも積もれば山となる法則で差が出てきます。
ガソリン代比較サイトで安いガソリンスタンドを探したり、各種カードやスタンド会員でガソリン代が割引になる制度を利用すると有効的です。
また急発進、急加速を少なくすることやシフトチェンジを早めにして、エンジンの回転数を必要以上に高くしない運転を心がけるとガソリン代が節約できます。
シフトチェンジを早めにするというのはマニュアル車やセミオートマ車などスポーツカーならではの対処法です。
フェアレディZでも効果的ですので街乗りの時などは実践しましょう。
中古タイヤを購入
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/z/performance.html
走りにそれほどこだわらない街乗り仕様であれば、中古タイヤを履かせて維持費を抑えることが出来ます。
新品を購入するより3割~5割程度安く済む場合もあります。
あくまで走りを追求しない人向けです。
車両保険をつけない
任意保険は車両保険を付けるか付けないかで保険料が倍ぐらい変わってきます。
注意深く運転して事故は起こさないという決意があるならば、車両保険を抜きにして保険料を下げましょう。
この際に一点だけ問題になるのは、駐車していて当て逃げされて犯人が見つからない場合や、いたずらで傷をつけられた時の修理は実費になってしまう事です。
そうならないための防犯設備やドライブレコーダーが必要かもしれません。
乗らない
究極の節約法、フェアレディZは観賞用で置いておくだけで乗らない方法です。
ガソリン代やオイル、タイヤ代は節約することが出来ます。
ただし車はオイルや水が循環しないと機関にさびが出て動かなくなる可能性があります。
故障を防ぐためには定期的にアイドリング程度エンジンを回して、軽くは走らせることをお薦めします。
フェアレディZの維持費・まとめ
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/z/exterior_interior.html
フェアレディZの年間維持費はこれまでに説明した通りケースによりある程度の差があります。
テーマにもあげている「フェアレディZは大学生が維持するのは可能なのか?」という疑問ですが、結論から言うと難しいという事になります。
フェアレディZの年間維持費は実家で駐車場代がかからない場合の最低金額でも218,900円です。
ローンや車検時のブレーキ交換などがある場合は2,000,000を超えてきます。
対して大学生のアルバイトなどの平均月収は30,000円で年収360,000円。
大学生のうち5%は月収100,000円以上の人もいますが、仕送りを含めたとしても他の遊行費や生活費を使いながらフェアレディZを維持するのは難しいでしょう。
実家暮らしで駐車場代がかからないなら切り詰めてぎりぎりで一時的に保有することは出来るかもしれませんが、車検や高額な修理が発生した時に払えずに手放すことになる可能性が高いです。
フェアレディZは購入時にも使用するにも金銭的に余裕がある人でないと、長期にわたって維持し続けるのは難しい車です。
キャッチ画像引用URL:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/z/sp.html