180SX(ワンエイティ)が30周年!日産FRスポーツ

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最近は環境問題やら省エネやらで、ガソリンスポーツ車の話題は、めっきりさみしいばかりです。

今の新型86(トヨタ、スバル)が登場した2012年よりも30年ほど昔にさかのぼる1980年代は、

1.6Lの4A-Gエンジンを搭載した元祖86(トヨタ)を始めとする、FR スポーツ車の全盛期でした。

そんな時代に登場した日産の180SX(ワンエイティ)を紹介致します。

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180SX(ワンエイティ)はS13シルビアと姉妹関係?

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引用:http://kakaku.com/item/K0000287485/images/

日産のFRスポーツ車の一つ、ワンエイティ(以下180SX)が初めて登場したのは1980年代が終わる1989年です。

この1989年は、FRに時々4駆を搭載したバブル時代のR32 GT-Rが登場した年で、日本は景気絶好調の追い風を受けて、ガンガン消費しようという雰囲気に包まれていました。

そんな景気にうかれてか、1年先を行くS13シルビアには無かった、ハッチバック型の2ドアクーペとして、1.8LのDOHCターボエンジンを搭載した175馬力の180SXは、トランスミッションに5MTと4ATがリリースされました。

180SXモデルではハイグレードのタイプⅡには、横Gと車速を検知して4輪を操舵する、ハイキャスと呼ばれるコーナリング時の走行安定システムが搭載されましたが、FRドリフトを楽しみたいドライバーには、ハイキャスは不評だったようです。

180SXのフロントマスク外観フォルムには、特徴的なヘッドライトが装備されました。

リトラクタブルヘッドライトと呼ばれる方式で、昼間はライトを閉じることで、空気抵抗までを考慮したのですが、一方で夜間は空気抵抗が大きいと言う欠点もありました。

フェラーリ348にも採用されたリトラクタブルヘッドライトは、ライトをパカッと格納できる構造で、著者も子供ながらに「すげぇ」と、スーパーカーライトに憧れた一人でした。

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わずか30年程度ですが時代はガラリと変わり、今は歩行者への安全基準に適合できないことから、トヨタ2000GTやマツダのユーノス・ロードスター同様に、リトラクタブルヘッドライトの存在は希少なものになっています。

さて、180SXが登場する1年前の1988年に登場したS13シルビアは、180SXにとっては姉御(あねご)とも言える存在で、クールなフロントマスクを持ったツードアクーペのS13シルビアはデートカーとしても人気で、歴代シルビアの中では最も売れたモデルでしょう。

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S13シルビアの1年後に登場した180SXは、S13シルビアのK’sターボとは外観フォルムさえ異なるものの、搭載されたパーツは多く互換性を持つことから、姉妹スポーツ車の名を欲しいがままに、特にFRの走りを求めた多くの走り好きドライバーの間で、双方人気を博しました。

そして1991年、これまで成長を続けていた日本経済に、180SXにとっては悲劇となるバブル崩壊が起こり、その後180SXは、姉のシルビアよりも先に生産中止に追い込まれていきます。

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希少車シルエイティとは?

ゲームやアニメ化されている漫画で、色々なスポーツカーが登場する人気漫画として知られる頭文字D(イニシャル・ディー、しげの秀一氏原作)では、長野県と群馬県の県境に実在する、旧道の碓氷峠を舞台に、豆腐屋の主人公が運転する4A-Gエンジンの86と、走りのバトルを行う相手として、美人の女の子ドライバーがキレっキレっに運転する、クールで速いエアロをまとったシルエイティが登場します。

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シルエイティは、S13シルビアのフロントマスクを持った180SXです。

前から見るとシルビアで、テールは180SXだから、シル(S13)エイティ(180SX)です。

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このシルエイティは(電気配線までの修正こそ必要なようですが)、多くの互換パーツを持つS13シルビアと180SXの姉妹車だからこそ生まれたクルマで、漫画の中だけにとどまらず、実際のクルマにもシルエイティの改造車は、少なからず存在します。

1998年には日産純正シルエイティとして、500台が限定販売されました。

数こそは希少ですが、中古車市場でも現役シルエイティの存在を確認することができます。

また逆に、180SXのフロントマスクを持ったS13やS15などのワンビアもあります。

ただ私、個人的には、S13シルビアのマスクを持ったシルエイティが、断然格好良く見えます。

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180SXモデルは3種類?

1989年に登場した5ナンバーの180SX初期型は、1.8LのDOHCターボエンジンを搭載していましたが、中期型では2.0Lのターボエンジン(205馬力)が搭載され、後期型は2.0LのNAエンジン(140馬力)も加わって、大きく分けて3種類のモデルが販売されました。

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姉御(あねご)肌のシルビアは、時代の流れと共にS14、S15とモデルチェンジを行いましたが、180SXだけは一貫してデザイン変更をせずに、生産中止となる後期型まで、そのデザインフォルムを貫き通しました。

とは言え、シルビアに対して妹分の180SXにおいても、仕様に全く変更がなかったわけではありません。

初期型から後期型まで、1.8Lから2.0Lエンジンサイズや、多少のマイナーチェンジはあったものの、180SXの名はそのまま引き継がれて、名前が変更されることはありませんでした。

姉のシルビアS13は、S14へとモデルチェンジの道を選択し、妹の180SXはそのままという、別々の道を歩みました。

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生きていく上で変化し続けることはとても重要ですが、激動に変化していたこの時代、全く変化しないでいることの大変さが、どんなに厳しいものだったかは、今は知る由もないでしょう。

3ナンバー大型化の道を選択したS14は日産の思惑とは異なり、歴代シルビアの中では、恐らく最も売れないクルマだったでしょう。

(その後のデザインを変えたS15シルビアでは、見事に人気を取り戻しました。)

一方の180SXは、登場から生産中止までのわずか10年、ましてバブル崩壊によって目まぐるしく日本経済が激動していた時代のさなか、そのデザインと名前を最後まで貫き通して消えましたが、はかなくも散った180SXだからこそ、今でもその人気が続いているのでしょう。

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180SX価格は?修復歴無しの中古車は200万超えの人気!

2018年に誕生から50周年を迎えた日産GT-Rと、同じく設立から50周年を迎えたイタルデザイン社のコラボ開発で生まれた、職人技によるハンドメイドGT-R50の話題は記憶に新しいですね。

180SXが登場した1989年から、ちょうど30年を迎える2019年ですが、180SXの中古市場に変化が起きているようです。

下記は価格.COMに記載されている180SXの中古相場です。

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引用:http://kakaku.com/kuruma/used/maker/%93%FA%8EY/180SX/%91%8A%8F%EA/

注目すべきは、今から20年落ち以上の1996年から1998年に、多数の180SXモデルが多く集中しているのですが、170万円以上の高値がついているクルマも多くあります。

当時、新車価格では最も高いグレードのターボ車でも280万円程度だった180SXですが、20年の時を経て4万㎞程度の走行距離だとしても、修復歴が無いものであれば200万円程度の高値がついています。

さらにミッドナイトパープル色であれば、より人気が高く、売値239万円という高価格で市場に公開されています。

ミッドナイトパープル色は、日産・R33 GT-RやR34 GT-Rで採用された特殊塗料で、光の当たり方によって、紫色や緑色に変化する色で、独特のオーラを映し出すようなボディカラーです。

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さらに、180SXでは30年落ちとなる1990年の初期型モデルでも、170万円を超える高値がつくモノも存在します。

2019年で誕生からちょうど30年を迎えた180SXですが、FRスポーツをこよなく愛するドライバーにたちの根強い人気は、さらに加熱しそうです。

180SXとならんで、姉妹車のS13シルビアや、デザインが良いS15シルビアも中古市場で多く見られます。11106799bfc712bc0eea7303dd6f7966_s

今はエンジンキーも変化しましたが、古き良き時代とも言われる1980年代は、トヨタや日産、マツダなど、各メーカーが競って多くのFR名車を生み出しました。それは30年以上経過した現在も、多くのFRファンに語り継がれ、支えられて、その存在を誇示しています。

Fun ride sharing 遊びゼンカイ!楽しさを共有! メンバーの1人、T氏の180SXがリニューアル! もう少しでお披露目! 作り込みハンパない!社外バンパーの良いとこどりの ほぼワンオフに近い!(^^)

 アイキャッチ画像引用:http://history.nissan.co.jp/180SX/
この記事を書いた人

yoshiaki1974.7
心はクルマ好き少年のまま、気付けばオジサンになってしまった40代エンジニアの語らう思いを届けましょう。



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