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ターボ車のチューニングでよく耳にするのが『バックタービン』と『ブローオフバルブ』です。
私はターボが付いているとどちらかがやりたくなる病が発病するのですが、バックタービンの音を鳴らすためのやり方はどうすればいいのか?
ブローオフバルブブローオフバルブにしたいけれど車検に対応するのか?
そんな疑問にお答えします!
バックタービンとブローオフバルブの違い
道を走っている車で「ヒュルルル」や「キュルルル」、「ヒュホホホ」(←友達が言っていて独特だと思った)といった音がする車に出会ったことはありませんか?
あの音の正体はバックタービンなのですが、アクセルを離した(アクセルオフ)時に鳴ります。
バックタービンという言葉を初めて聞いた時は部品名か、はたまた車の部位のことを言っているのかと思っていたのですが、違いましたね(汗)
音が鳴る原理としまして、加速している状態から急にアクセルオフをすると、行き場をなくした圧縮された空気がタービンに逆流し羽に当たって音がします。
これがバックタービンと呼ばれているものです。
タービンに逆流するので負荷かがかかり、タービンの寿命を縮めてしまうことがデメリットだと言われております。
タービンが壊れると走れなくなりますし、修理となると高いですからね…。
これに対し負荷を防ぐために圧力を開放するのがブローオフバルブです。
バックタービン音のやり方は?
バックタービンのやり方は大きく2つあります。
- ブローオフバルブのゴムホースを外しキャップで塞いでしまう方法
- 純正ブローオフバルブを塞いでしまう方法
具体的に説明していきます。
キャップで塞いでしまう方法
こちらの動画で説明されているのが、ホースを外してシリコンのキャップ(36Φと28Φ)で栓をし、ホースクランプ(20~32Φ用)で外れないように固定する方法。
キャップの大きさは車種によって違うので確認して下さい。
動画でも説明されていますが、椅子の脚用のキャップを使用する人が多いのですが、熱で溶けてしまうので注意してください。
キャップに穴があいてしまったりすると車に不調が出ますので、調子が悪いなと思ったら塞いだ箇所をチェックしてみてくださいね!
https://youtu.be/RvwTcsbj1cY
こちらは穴の大きさに合っているものを詰めてずれないように固定しています。
ペットボトルの蓋と乾電池を代わりに突っ込んでしまう人もいますが、乾電池は液だれの危険性があるのでやめてください!
純正ブローオフバルブを塞いでしまう方法
実はこの方法が一番簡単でやっている人が多いです。
やり方はまず始めに、ブローオフバルブにあるガスケットを取り出します。
純正のブローオフバルブが赤い丸で囲った部分です。
インタークーラーがあって見づらいですが…ごめんなさい!
次にジュースなどのアルミ缶を切り開き、ガスケットの大きさに切ってボルト用の穴を空け、塞いでしまいます。
この時、手を切らないように気を付けてください!!
念のために軍手などして作業をした方がいいかもしれません。
https://twitter.com/shinbou1134/status/878540585665142785
こんな感じで切りますが、専用の蓋も売っているので工作が苦手だったり手間を省きたい。
アルミ缶がイマイチ信用できない!という方は専用の蓋を購入しましょう。
あとはガスケット&手作りアルミ缶蓋または専用蓋を元通り戻すだけ。
通称『ブローオフ殺し』と呼ばれており、穴をアルミ缶などで塞ぐというものです。
ちなみに、チェイサーやマークⅡなど100系はこんなことをしなくても、ブルーのカプラを抜くだけでできちゃいます!
90系はブローオフ殺しじゃないとできないので残念です…。
バックタービンのメリットとデメリット
バックタービンのメリットですが、独特な音とレスポンスが向上されると言われています。
付けているエアクリでバックタービン音も変わってきますよ~!
レスポンスに関しては本当に向上しているのか分からない…という感想が多いです。
あと手軽にできるチューニングなのもメリットかもしれません。
デメリットは、タービンの寿命が縮まる、燃調が変わることです。
個人的に何年も前からバックタービンをやろうか迷っていたのですが、デメリットとして「タービンが壊れやすい」と聞いてから、ただでさえ古くて故障が多い車なので、これ以上の故障が怖くて現状維持しています。
「エンジンやタービンを変えれば故障しない」なんて話しも聞いたことがありますが、多額のお金がかかるので、本気で走っている人以外はそこまでやる人はあまりいません。
友人はバックタービンにしている人が多いので実際に話しを聞いてみましたが、みんな口をそろえて言うのが「純正タービンのままだけれど、今まで故障したことは一度もない。」です。
友人たちが運よく今まで乗った車の調子が良くて壊れなかっただけかもしれないので、ネットでも検索して調べてみましたが、バックタービンでタービンブローしたようなことを書いている人はいなかったので、そう簡単には壊れないのかもしれません。
しかし寿命は縮めることには変わりないため、全て自己責任になりますのでご注意下さい!
ブローオフバルブは車検に通るの?
ここで白状させてください。
実は…私は今日までブローオフバルブは純正についているということを知りませんでした!
普段エンジンもじっくり見ることをしないため、純正であるのはびっくりです(汗)
記事の始めの方にあった画像のブローオフバルブがそうです(※ついていない車種もあります。)が、5年目にして存在に気付きました!!
純正でついているぐらいなので、そのままでしたら車検は通ります。
車検に通らないのはどういった場合かというと、ブローオフバルブから排出される圧縮された空気を大気に放出した場合です。
この圧縮された空気には排気ガスが含まれているため、大気に解放してはいけない決まりがあります。
社外部品で大気解放させる『リリースタイプ』を付けると「プシャーン」や「パシーン」といった音がしますが、道路交通法違反で車検に通らなくなってしまうのでご注意ください!
純正のブローオフバルブは燃焼室に圧縮空気を戻すリターン式の『サクションリターンタイプ』が採用されており、タービンコンプレッサー手前の吸気管に戻されるので音がしません。
社外品のブローオフバルブが付けたいのであれば、『サクションリターンタイプ』を選びましょう。
ブローオフバルブのメリット・デメリット
ブローオフバルブのメリットはタービンの保護と性能を引き出すことにあります。
純正品のままブースト圧を上げるとブーストが逃げてしまうため、純正品から社外品のブローオフバルブへ交換する方も多く、社外品に替えることでブースト圧が上げられたり安定したりします。
ブローオフバルブの効果は大きいタービンや高ブースト時に違いが体感できると思います。
大気解放すると車検は通らなくなりますが、音が好きだという人もいます。
以前に乗っていたインプレッサがBLITZのブローオフバルブが中古で購入した時から付いていましたが、「プシャーン」と派手な音がしていました。
現在ナンバー切ってあるのでエンジンルームが汚れていますが、こちらのHKSのブローオフバルブは「ピューン」とまた違った音がするので楽しいです!
ブローオフバルブを車検対応にするためには?
ブローオフバルブの音も楽しいけれど、音がするということは大気解放になっているため、このままでは車検に通りません。
車検対応するための対策は主に3つあります。
- サクションリターンキットを購入して取り付け、圧縮した空気をリターンさせる。
- リリースタイプではなくサクションリターンタイプに付け替える。
- 純正に戻す。
中には車検対応にするためにブローオフバルブの所を塞いでバックタービンにしてしまう方もいます。
この状態だったらブローオフバルブの意味がなくなってしまうので、「なんで社外ブローオフバルブが付いているのにバックタービン?」と疑問に思ってしまいそうですね。
ついでだったので整備士の友人に社外ブローオフバルブからバックタービンに戻す方法を聞くと、このままではやりようがないので「純正のブローオフバルブに戻してから塞ぐ」と言われました。
残念ながら購入した時からこの状態なため、純正品は持っていません。
もう面倒だからいっそのこと、社外のブローオフバルブは外してバックタービンにしちゃおうかな…(汗)
もし純正品から社外品に替えるなら純正部品は手元に置いておいた方が何かあった時に対処しやすいので、保管しておきましょう。
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