カイエンのオイル交換方法やサイクル、注意点は？

ポルシェといえば、言わずと知れた世界的なドイツのスポーツカーメーカーですね。

現在は巨大なフォルクスワーゲングループのスポーツカー部門として、その地位を不動のものとしています。

中でもカイエンというモデルは世界的なSUV人気の市場に対応すべくポルシェが2002年に放った、異色ともいえるポルシェ初のSUVモデルで、現在の3代目は2018年にデビューしました。

ところで、スポーツカーといえばメンテナンス費用が気になるところですが、ポルシェ製SUVであるカイエンはどうなんでしょうか。

最も気になるカイエンのオイル交換についてチェックしてみましょう。

そもそもカイエンとは？

引用：https://www.autocar.jp/firstdrives/2017/11/16/249394/

さて、カイエンといえば、あのプレミアムスポーツカーメーカーであるポルシェの大型SUVモデルであり、最もベーシックなモデルでも900万円を優に超える高級SUVです。

トップモデルのカイエンターボは1800万円越えと、普通の人には手が出にくいモデルになっています。

さすがポルシェ、パフォーマンスも価格もそれなりに高いわけですが、意外なことにカイエンは「あの」車種と兄弟関係にあるのです。

プラットフォームはあのモデルと共用だった！

実はカイエン、フォルクスワーゲン配下の二つのモデルとは兄弟関係、つまりプラットフォームを共用しているモデルなのです。

引用：https://gqjapan.jp/car/review/20160607/audi-q7-japan/gallery/3

一つはアウディ Q7というアウディの大型SUVモデルで、さすがプレミアムブランドなので価格も同じく800万越えという高価なモデルになっています。

引用：https://www.ancar.jp/channel/5972/

そしてもう一つ、それはフォルクスワーゲン トゥアレグという同じく大型SUVモデルです。

土台が同じとはいえ三者三様で、クルマのキャラクターも異なり、搭載されるエンジンの性能も違うため、価格帯もけっこう違いがあります。

• ポルシェ カイエン  976万円 ～ 1,855万円
• アウディ Q7  812万円 ～ 938万円
• フォルクスワーゲン トゥアレグ  623万円 ～ 898万円

絶対的な動力性能とブランドに魅力を感じるならカイエン、高級感を存分に味わいたいならQ7、実用的に乗り回すならトゥアレグ、という選択がよいでしょうね。

フォルクスワーゲン傘下となったポルシェ

引用：https://www.porsche.com/japan/jp/models/cayenne/

ポルシェとフォルクスワーゲンはもともと関係が深い会社。

かつてビートルと呼ばれたフォルクスワーゲンの有名な大衆車のエンジンは、ポルシェ356という現在の911より前に存在したモデルに搭載されていました。

その後発売されたミッドシップのポルシェ914は、ビートルのエンジンをそのまま搭載したモデルで、「ワーゲンポルシェ」とも呼ばれていたのはオールドファンには懐かしい話ですね。

そしてフォルクスワーゲンの傘下となったポルシェは、フォルクスワーゲンと共に戦略的モデルとしてカイエンを開発、そのプラットフォームはアウディとフォルクスワーゲンのSUVモデルとも共用するという方式を採ったわけです。

今回はその圧倒的なパフォーマンスを持つモデルである、ポルシェカイエンに焦点を当ててみます。

ポルシェが推奨するカイエンのオイル交換

カイエンの指定オイルは？

引用：https://www.current-tech.co.jp/archives/14017/

ポルシェ カイエンは高性能なエンジンを搭載したモデルとなりますので、一般的な車両に使うオイルよりも高品質なものを使う必要があります。

特にドイツ車などに多い傾向ですが、カイエンのエンジンオイルはポルシェ社によってテストされ認可されたオイルのみを使うことが推奨されています。

引用：https://uesan.jp/archives/2380

ポルシェでは、特殊なマルチレンジ・ライト・ランニング・オイルという、温度変化や高温時の安定性の高いオイルをカイエン用に開発していますので、これを使うのがもっとも安心です。

ちなみに、もし指定以外のオイルを使わなかった場合はメーカーの保証が得られない可能性がありますので注意が必要ですね。

カイエンのオイル交換サイクル

引用：http://livedoor.blogimg.jp/mikota35/imgs/7/7/77297c86.jpg

なおカイエンのオイルは 2年間／3万キロ 単位で交換とされています。

以前、国産車などでは5千キロ単位で交換などと言われていましたので「大丈夫？」と思いがちですが、メーカーが試験し認定した指定オイルを使うという前提で、このサービス・インターバルを実現しています。

この最大の目的は廃油による環境汚染の低減とメンテナンス費用の削減とのことですが、現在の高性能者は意外と維持費がかからなくなっているかもしれません。

ただし、その国の気候や利用条件によっては3万キロに満たない距離での交換が必要になる場合があり、その残存キロ数は車載コンピューターでモニターし計算した結果がダッシュボードに表示されますので、いつでもドライバーがチェックできるようになっています。

なお、同じカイエンでもグレードやエンジンによって指定オイルが異なる場合がありますので、もしカイエンを購入されたらユーザーマニュアルを良く読んでおくか、正規ディーラーへお任せするのがよいでしょう。

カイエンのオイル交換で注意すべきこと

引用：https://stat.ameba.jp/user_images/20140614/10/okudai/c8/cb/j/o0530039712972515338.jpg?caw=800

まず、オイル交換時期であるなしにかかわらず、日ごろのチェックで重要なのはオイルレベルのチェックです。

給油の際、あるいは長距離ドライブの前は必ずチェックすることが理想的です。

今のクルマはオイルレベル警告灯が装備されていますので、オイルの量が規定値以下になれば点灯してドライバーに知らせますが、ポルシェオーナーならいつもエンジンへの気配りは忘れないようにしたいものですね。

引用：http://livedoor.blogimg.jp/mikota35/imgs/d/c/dc3f10c6.jpg

なおオイル交換そのものは他のクルマと同様の手順で行うことができますが、交換の際はオイルフィルターも一緒に交換するのがベストです。

高性能エンジンですから、その性能を常に理想的な状態で楽しむためにも、きれいなオイルがエンジン内を循環するようにしてあげたいものです。

基本的には、正規ディーラーに任せる！というのがベストでしょう。

1年に1回、法定点検で愛車を預けた際に、ディーラー側ですべてのメンテナンス項目をチェックしてくれますし、オイル不足時は補充、2年に1回はオイルとフィルターの交換をしてくれますので、とても安心です。

カイエンというスポーツSUVの魅力

引用：https://gqjapan.jp/uploads/media/2017/09/29/01_porsche-cayenne-turbo.jpg

カイエンに限らず、魅力的なモデルをこれまで多数送り出してきたポルシェ。

代表的な911だけではなく、SUVのカイエンにもそのスポーツカー魂は沢山目いっぱい込められており、その走行性能は並みいるクルマが追従できないレベルに達しています。

重量もありハイパワーなエンジンを搭載していますので、オイル点検とオイル交換はヘルスチェックとその維持のためにも非常に重要なファクターですので、カイエンのオーナーになったら「これはスポーツカー」だと思って、こまめなオイルチェックをされることをおススメします！