エアサスとは?エアサスペンションの構造で車検や値段、乗り心地の違いを解説

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エアサスは、高級車やバスなどには必須のパーツです。

しかし、エアサスは普通乗用車にも取り付けることが可能なのです。

このページでは、エアサスがどういう構造のパーツなのかや、取付後は車検に通るのかどうかなどを紹介していきます。

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エアサスとは?

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そもそも、エアサスとは何かを説明していきますね。

エアサスとは、エアサスペンションというのが正式名称です。

それを略して通称エアサスと呼ばれています。

今までのサスペンションは、中にオイルが入っています。

でも、エアサスの場合は名前の通り空気が入っています。

そして、その空気を自由に出し入れすることで、走行中の衝撃を吸収しています。

エアサスはバスや高級車に標準装備されることが多い、比較的高いパーツの一つです。

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エアサスの構造

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エアサスの構造は以下の6つのパーツにより、構成されています。

 

  • バルブ
  • スイッチボックス
  • エアバック
  • エアメーター
  • エアタンク
  • コンプレッサー

以上6つのパーツが連動して、エアサスは機能します。

またエアサスは、ボタン一つで車高を上下させることができます。

この車高を上下させることが出来るのは、エアバッグと呼ばれるパーツのおかげなのです。

仕組みとしては、空気を入れると膨らんで、空気を抜くと車体の重みでそのまま縮むということです。

このエアバッグのシステムを、サスペンションに取付ることで、車高を上下させることが出来るのです。

さらに、エアバッグをふくらませるために重要なパーツがコンプレッサーです。

コンプレッサーは、圧縮した空気をタンク内に一旦ためます。

そして必要なときにエアバッグに、空気を送り込むという仕組みです。

この空気を制御しているのが、電磁弁やパドルスイッチとなります。

エアサスは、エアタンクの容量が増えると、上下に動くパワーやスピードに余裕をもたせることが出来ます。

最近のエアサスは、以前と比べて大幅に進化を遂げています。

電磁弁も複数内包したモデルもあって、複数の弁を接続する必要もなくなりました。

その結果、エア漏れの心配もかなり少なくなったのです。

従来型のエアサスは、スイッチ部分にまで配管が引かれていて、直接空気の流れをコントロールすることも可能です。

デジタルモデルの場合は、ECUなどから電磁弁をリモコン操作することも出来ます。

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エアサスを取り付けたら車検は通る?

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エアサスはローダウンさせることが出来ますが、合わせて車高を上げることも可能になるのです。

従来のローダウンサスペンションでは、段差で底を擦ったりしました。

ですが、エアサスの場合はローダウンさせた状態でも、車高を上げることができます。

なので、段差付近でも車高を高くさえすれば底をすることはありません

またエアサスは車検に通るのかですが、「構造変更」の手続きを行うと車検を通すことが可能になります。

大まかに構造変更の手続きを説明すると、以下のような流れになります。

  1. 書類を揃える
  2. 陸運局が書類をチェックする
  3. OKが出ると車を持ち込みチェックをする

また、エアサスの構造変更に必要な書類は、以下の通りとなります。

  • 改造自動車等届出書
  • 改造等概要説明書
  • 外観図
  • 改造部分詳細図
  • 強度検討書

「届出書と説明書」は、陸運局で用紙を購入するか、または独立行政法人自動車総合独立機構のホームページからダウンロードします。

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エアサスの取付費用と工賃

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一般的な普通自動車にエアサスを取り付けると、10万円~30万円の費用が必要です。

エアサスを取り付ける車種や交換作業をする業者によっても、値段は変わってきます。

大型車の場合は、50万円前後が相場です。

  • 基本取り付け工賃:15万円
  • 公認取得費:5万円

ザックリとした費用は、20万円前後です。

ボルトオン可能な車なら、10万円前後で取り付けをしてもらえるケースもあります。

車にエアサスを取り付ける場合は、1週間程度で作業が終了します。

つまり、エアサスへの交換作業はお金も工期も必要ということです。

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なので、交換作業をおこなう業者としっかり相談をして、取り付けをしてもらうのが一番です。

エアサスと普通のサスとの乗り心地の違い

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次は、エアサスと普通のサスとの乗り心地の違いを、紹介していくことにします。

普通のサスペンションの場合は、長く使用していると劣化していきます。

そして、乗り心地も悪くなります。

しかし、エアサスの場合は使用し続ける期間が長くても、新車の乗り心地を維持し続けることが可能です。

つまり、エアサスに取り付けるという行為は、乗り心地を改善するだけではありません。

むしろ、新車の乗り心地を維持し続けるために交換すると考えたほうがしっくりときます。

エアサスは、路面の凹凸などの衝撃を吸収しやすく、柔らかい乗り心地となります。
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エアサスは、快適な乗り心地やバネ性能を、長く状態を維持することが最大の特徴です。

しかし、エアサスが故障してしまうと、修理費などの費用が高くなるという点も考慮する必要があります。

エアサス取り付けのメリット

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  • 車高をボタン一つで自由に調整が可能
  • ローダウン状態で底を擦りそうなときは車高を上げて回避できる
  • 快適な乗り心地が長期維持が可能
  • 楽に乗り降りができる

エアサスを取り付けるメリットは、ローダウンしたり普通の車高にしたりすることがボタン一つで自由にできます。

そのため段差周辺で、ボタンを押して車高を上げさえすれば底を擦らなくてすみます。

そして、快適な乗り心地もエアサスの場合は、長期に渡って良い状態を維持できます。

さらに、ワゴン系の場合は乗員の乗り降りする場合、車高を下げると乗り降りが楽ですしね。

つまり、エアサスを取り付けるなら、ローダウンしても、段差は気にしなくてよいということです。

エアサス取り付けのデメリット

自動車整備
  • コンプレッサーの音がうるさい
  • エア漏れが起こる可能性もある
  • 費用がかかりすぎる

エアサスは、コンプレッサーを使用します。

それ故コンプレッサーが作動していると、ブーンと言う音がしてうるさく感じます。

ミニバン系の車の場合は、コンプレッサーは室内に置くことになります。

その場合はひょっとしたら、音が直接聞こえるので気になるかもしれません。

セダン系の場合は、トランクルームにコンプレッサーを置くことが出来きます。

よってコンプレッサーの音は聞こえにくくなるので、それほど気にならないでしょう。

車種の構造によっては、コンプレッサーの音が結構気になるかもしれません。

またエアサスは車高を調整するときに空気を使っています。

だから、エア漏れは起きる可能性があります

エアサスのエア漏れは、部品の問題や取付ミスということも考えられます。

自分で取り付けた場合は、エア漏れを疑って点検をしてみると良いでしょう。

エアサスは、自分で取り付けることも出来ますが、部品代だけでも10万円以上します。

エアサスを取り付けたらメンテナンスは必須?

カローラフィールダー2015年3月改良型_1.8S_画像[1]

引用
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%BC2015%E5%B9%B43%E6%9C%88%E6%94%B9%E8%89%AF%E5%9E%8B_1.8S_%E7%94%BB%E5%83%8F.jpg
Atno108 [CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], from Wikimedia Commons

エアサスを取り付けたら、メンテナンスは必須の作業となります。

次は、どういうメンテナンスなのか説明していきましょう。

実は、エアサスは空気で車高を上下させるので、水が徐々に溜まっていきます。

そのため、溜まってきた水は抜いてあげる必要があるのです。

では水抜きはどこで行うのかというと、タンク下側に水抜き用のドレンコックがあります。

そのドレンコックから水を抜き取るようにします。

水のたまり具合は、外見からは判断できません。

使用頻度にもよりますが、エアサスを初めて組んで頻繁に、車高を上下するというケースでは、1週間に1回程度チェックすると良いです。

次第に使い続けていると、どれくらいの期間で水が溜まってくるか分かるようになりますよ。

他にも、エア漏れを防ぐために、ホースの劣化をチェックしていく必要があります。

アイキャッチ画像引用URL:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:-17_KEIHIN_NSX-GT_(23479443008).jpg
Takayuki Suzuki from Kanagawa, Japan [CC BY-SA 2.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], ウィキメディア・コモンズ経由で

この記事を書いた人

THUNDERBIRD
以前にガソリンスタンドや自動車中古部品販売店に働いていました。
危険物取扱者の乙四を持っています。



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