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「人生一度は乗ってみたい」そう人に思わせる魅力がたっぷりのクルマ、それがスポーツカーです。
しかし一言にスポーツカーと言っても様々な種類があり、違いが分かりにくいという方もいるかもしれません。
今回はそんなスポーツカーの中からレクサスRCとシビックタイプRを、維持費や乗り心地などの面から比較していきます。
レクサスRCとシビックタイプRの維持費を比較
レクサスRCには3グレードがラインナップされていますが、ここではシビックタイプRと価格・仕様ともに最も近いRC300を比較対象とします。
参考までにざっくりと両車の価格・仕様を見ておきましょう。
・レクサスRC300⇒¥5,560,000~ 2リッターターボエンジン 後輪駆動
・シビックタイプR⇒¥4,500,360~ 2リッターターボエンジン 前輪駆動
レクサスRCは最も下位のグレードでもシビックタイプRよりも100万円以上高くなっています。
やはりプレミアムブランドらしさが価格にも表れていますね。
エンジンはどちらも同排気量のターボエンジンですが、駆動輪が前後で異なっています。
引用:https://lexus.jp/models/rc/gallery/
引用:https://www.honda.co.jp/CIVICTYPE-R/webcatalog/styling/design/
まずはレクサスRCとシビックタイプRの1年間の維持費を比較していきましょう。
レクサスRC300 | シビックタイプR | |
自動車税 | ¥39,500 | ¥39,500 |
自動車重量税(1年分) | ¥16,400 | ¥12,300 |
自賠責保険 | ¥11,983 | ¥11,983 |
任意保険 | ¥80,000 | ¥80,000 |
駐車場代 | ¥120,000 | ¥120,000 |
燃料代(カタログ燃費) | ¥120,410 | ¥114,766 |
合計 | ¥388,293 | ¥378,549 |
- ※年間走行距離は1万キロと仮定し、ハイオクガソリン単価は執筆時点(2月13日)での全国平均価格146.9円/リットルで計算しています。自賠責保険は3年契約から計算しています。
- また、駐車場代と任意保険は条件によって大きく変動するため、一般に平均と思われる値に統一しています。
イメージ的にはレクサスが高くなるイメージがありますが、それほど大差は無いようです。
シビックタイプRは重量が軽い分、自動車重量税が安くなっています。
車両価格から考えると、年間維持費1万円の差はほとんど無視できる範囲と言えそうです。
それにしても、これまでコンパクトカーやハイブリッドカーに乗ってこられた方からすると「維持費がすごく高い!」と感じるかもしれません。
その要因は、どちらもエコカー減税や減免が全くない車種だという点と、プレミアムガソリン指定だという2点に尽きます。
走行性能や走りの楽しさに加え、エンジンを回して走るフィーリングを追求した結果、エコカーではなくなってしまった、ということだと思います。
パワーとトルクとエコが両立できるエンジンが開発される日が待ち遠しいですね。
もっとも、両車ともに立派な高級車の部類ですから「年間数万円の維持費の差は気にしないよ」という方も多いのかもしれません。
どっちが良いのかと言われれば、維持費はレクサスRCもシビックタイプRもほぼ互角といった結果となりました。
レクサスRCとシビックタイプRの燃費を比較
引用:https://www.honda.co.jp/CIVICTYPE-R/webcatalog/interior/design/
引用:https://lexus.jp/models/rc/gallery/
次に、レクサスRCとシビックタイプRの燃費について見てみましょう。
2台の燃費は以下の通りです。
レクサスRC | シビックタイプR | |
JC08モード燃費 | 12.2km/l | 12.8km/l |
実燃費 | 10.42km/l | 11.37km/l |
- ※実燃費は人気燃費サイトを参考にしています。
モード燃費、実燃費ともにシビックタイプRが若干上回っています。
燃費を大きく左右する車両重量は、レクサスRCが1,680kgなのに対し、シビックタイプRは1,390kgと300kg近い差があります。
カタログ燃費の差よりも実燃費の差が開くのには、車両重量が影響していると考えられますね。
ここで感じるのは、実燃費との差が開きやすいと言われるJC08モード燃費に対してレクサスRCが85%、シビックタイプRが88%の実燃費というのは大健闘だということです。
エンジンの高効率化と低速から作用するターボの開発は、スポーツカーの燃費にも少なからず影響しているようです。
燃費対決は、シビックタイプRに軍配が上がりました。
レクサスRCとシビックタイプRの乗り心地はどうなの?
引用:https://www.honda.co.jp/CIVICTYPE-R/webcatalog/interior/cabin/
引用:https://lexus.jp/models/rc/gallery/
続いて、レクサスRCとシビックタイプRの乗り心地を見てみましょう。
どちらも大径の扁平タイヤを履くため、見た目の印象としてはゴツゴツした乗り心地が想起されますが、口コミやレビュー動画などを見る限り、「意外と乗り心地は固くない」という感想が多いようです。
この傾向は近年のスポーツモデル全般に共通している特徴ですが、操る楽しさをドライバーが感じるために安心してアクセルを踏み込める挙動づくりを自動車メーカー各社が志向しているということです。
かつてのスポーツモデルは路面が限りなく平滑なサーキット走行を前提に開発を行っていたようですが、近年はベンツやBMWがテストコースとするドイツのニュルブルクリンクという起伏の激しいコースで日本車メーカーも開発を行うようになっています。
これにより、より実際の公道や峠道に近い環境でも安全に速度を維持できる、つまりキビキビしたハンドリングと安定した挙動の両立が、レクサスRCとシビックタイプRには求められているということです。
ちなみに、シビックタイプRはニュルブルクリンクにおけるFF車最速タイムを保持しているそうです。
驚きですね。
どっちが乗り心地重視なの?と言われれば、これはレクサスRCに軍配が上がります。
その分「ステアリングの反応が思ったよりゆったりしている」といった口コミもあるようです。
引用:https://lexus.jp/models/rc/gallery/
そして家族持ちの方にとって外せないのが、後席の乗り心地です。
レクサスRCは2ドアクーペですから、どうしても後席は割り切ったものになっていますが、身長160センチ位までの方なら問題なく乗れるようです。
対するシビックタイプRは、ベースとなったシビック譲りの余裕ある後席をそのまま受け継いでいるのがポイントです。
そのため足元にも頭上にも十分なスペースが確保されており、家族でのロングドライブも可能です。
後席の乗り心地も含めると、シビックタイプRに軍配が上がりそうです。
レクサスRCとシビックタイプRの比較をまとめてみた
引用:https://www.honda.co.jp/CIVICTYPE-R/webcatalog/styling/design/
引用:https://lexus.jp/models/rc/gallery/
ここまで、維持費、燃費、乗り心地について比較してきましたがいかがだったでしょうか。
結局どっちがいいの?ということでまとめに入っていきましょう!
価格も含め上記3点で比較すると、総じて若干ずつではありますがシビックタイプRに分があるようです。
でもちょっと待ってください。
スポーツカーはファミリーカーなどに比べ趣味性の高い自動車です。
最終的には所有欲を満たすデザインや乗り味といった面から選ぶのも大いにアリだと思います。
せっかく高額な買い物をするのなら、私はデザインを重視します。
そのくらいに、レクサスRCとシビックタイプRは対象とする年齢層が異なっていると感じます。
若々しくて元気なデザインが好みならシビックタイプR、大人の上質なスポーツクーペを求めるならレクサスRCといったところでしょうか。
アイキャッチ画像引用:https://lexus.jp/models/rc/
https://www.honda.co.jp/CIVICTYPE-R/webcatalog/styling/design/
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