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国産SUVでその知名度の高さから比較される場面も多い、マツダ・CX-5と三菱・パジェロ。
近年のシティSUV代表として名前の挙がるCX-5、相対してダカールラリー出場など歴史と知名度の高いパジェロです。
今回は、そんなCX-5とパジェロの維持費、燃費、乗り心地の観点から比較していきたいと思います。
引用:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/pajero/styling/
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/design/
走行性能の比較
まず、始めに走行性能で比較していきたいと思います。
今回の比較モデルは、CX-5のコアモデルである20SグレードとパジェロのエントリーグレードのGRグレードで比較したいと思います。
排気量は、CX-5は1.997L、パジェロは、2.972Lとなっています。
最高出力は、CX-5は156PS/6,000rpm、パジェロは、178PS/5,250rpm。
最大トルクは、CX-5で199N・m/4,000rpm、パジェロは、261N・m/4,000rpm。
走行性能を比較する重要なファクターである排気量、最大出力、最大トルクでの比較は、排気量の大きさからみてもパジェロに軍配が上がる結果となりました。
やはりダカールラリーに出場経験のある車両だけあって、その走行性能の高さを脈々と受け継がれている印象を受けます。
続いて、車のサイズ感を比較してみましょう。
CX-5の全長4,545mm、全幅1,840mm、全高1,690mmとなっております。
対してパジェロは、全長4,900mm、全幅1,875mm、全高1,870mmとなっています。
パジェロの方が車両サイズは大きく、存在感があることがわかります。
また、直進安定性を測る数値としてホイールベースが挙げられますが、CX-5は2,700mm、パジェロは2,780mmとなっており、全長も長いパジェロのほうが安定性は高いです。
車両重量では、CX-5は1,520kg、パジェロは2,130kgとなっており、CX-5のほうが600kgほど重量が軽いことになります。
車両重量が軽いことで燃費にどのように影響を及ぼすのか、燃費での差が気になりますね。
次に小回りの観点から、最小回転半径を比較して行きましょう。
最小回転半径はCX-5は5.5m、パジェロは5.7mとなっており、街中を走るには十分な性能であることがわかります。
SUVでは気になる、最低地上高も比較してみましょう。
CX-5は210mmで、パジェロは225mmとなっており、パジェロのほうが地上高が高いのでSUVとして悪路での走行性に富んでいると言えます。
以上のことから、走行性能、スペックで比較した場合は、パジェロが優勢な印象を受けます。
走行性能や、サイズ感を見た場合、乗り手の好みにもよりますが、一回り小さいものが好みの方にはCX-5、街中での存在感や走行性能をより重視したい方にはパジェロといった選び方もできそうです。
引用:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/pajero/styling/
燃費での比較
次に燃費について比較していきたいと思います。
維持費の中でもガソリン代は大きな割合を占め、維持費に大きな影響を与えます。
最も身近に金額も見える性能の一つでもありますので、重要視していきたいポイントです。
CX-5の燃費は、カタログ値で16.0km/lとなっておりました。
パジェロの燃費は、カタログ値で8.0km/lとなっています。
タンク容量は、CX-5が56L、パジェロが88Lとなっています。
航続距離を計算すると、CX-5は、896km、パジェロは、704kmとなりました。
カタログ値の燃費ですので実際はもう少し性能は落ちると思いますが、2倍も差が開くと思いませんでした。
燃費に関しての比較では、やはり車両重量の軽い、CX-5の方が燃費性能は良いです。
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/design/
年間維持費での比較
引用:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/pajero/styling/
続いては、年間の維持費で比較していきたいと思います。
今回の比較する維持費は以下の5つの項目で比較したいと思います。
自動車税、重量税、自賠責保険料、ガソリン代、任意保険料の5項目です。
実際は、他にもメンテナンス料金、駐車料金等もあるかと思いますが、お住いの地域などの状況により変動しますので、今回は省きました。
・自動車税(エコカー減税は適用しない場合)
自動車税は排気量で決まりますので、CX-5の排気量は1.997Lで、39,500円、パジェロの排気量は、2.972Lで51,000円です。
・重量税
重量税は、CX-5が車体重量1,520kgで32,800円、パジェロの車体重量は2,130kgで、41,000円でした。
・自賠責保険料
自賠責保険料は、両車とも保険期間を24か月とし、25,830円としました。
・ガソリン代
CX-5とパジェロはガソリン仕様車での比較とし、年間10,000km走った場合の比較を行います。
CX-5の燃費は、カタログ値で16.0km/l、パジェロの燃費はカタログ値で、8.0km/lですので、レギュラーガソリンの価格を130円として試算しました。
CX-5のガソリン代は年間81,250円、パジェロのガソリン代は、年間162,500円となりました。
・任意保険料
任意保険料は、走行距離や保険会社によって大きく変わるため、35歳以上で、ゴールド免許、スタンダードコース、年間約10000km走る設定で大手ネット自動車保険に加入した場合を検討します。
CX-5の場合は、約98,000円、パジェロの場合は約110,000円ほどという結果になりました。
以上の5項目を合わせるとCX-5の年間維持費は、277,380円。
パジェロの年間維持費は、390,330円という結果になりました。
よって、維持費の観点から見ると圧倒的にCX-5のほうが維持費はかからない結果となりました。
大きく開いた要因としてはやはり、燃費性能が大きいと考えます。
CX-5とパジェロでは2倍も違いますので、ガソリン代が維持費の割合を大きくしています。
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/design/
乗り心地での比較
引用:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/pajero/styling/
最後は、乗り心地や安全装備で比較していきたいと思います。
CX-5、パジェロ共に、運転席にはパワーシートが装備されています。
パジェロでは、GRクラスには付かないものの、その他のエクシード、スーパーエクシードクラスではパワーシートを取り付けることができ、CX-5も同様に20S、25S、XDクラスでは取りつきませんが、他のクラスでは全クラスで装備が可能となっています。
リアシートも両車異なっており、CX-5は全車4:2:4でパジェロは6:4の分割可倒式となっており、シートアレンジはCX-5のほうが自由度が高いように感じます。
また、両車ともにシートヒーターをオプションで装備でき、フルオートエアコンは全クラス対応となっています。
また、乗車人数にも違いがあり、CX-5は定員5名なのに対しパジェロは7名まで乗ることができます。
次に、安全装備について見ていきましょう。
CX-5には、アドバンスト・スマ-ト・シティ・ブレーキ・サポートシステムや、グレーフリーハイビーム、アクティブドライビングシステム、サイド&バックガイドモニターなど最新の電子デバイスを用いた安全装備が充実しています。
対してパジェロは、ブレーキアシスト機能、SRSエアバック、サイド&カーテンエアバック、燃料タンクプロテクターといった、走行を補助するものではなく事故に備えた装備が多いことがわかります。
以上から、乗り心地、快適性、安全装備の観点から比較するとCX-5が優勢である印象です。
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/interior/
まとめ
走行性能ではパジェロ、燃費性能、維持費、乗り心地に関しては、CX-5が優れているという結果になりました。
燃費性能などSUVとして比較するべき項目ではないのかもしれませんが、シティSUVとして活用することも考えられているCX-5が今回の評価基準ですと優位になりました。
今回の比較はカタログ値での比較となっており、両車ともに上位グレードやディーゼルモデルもラインナップされています。
グレードが違うだけでも性能に差が出ますので、ぜひこの機会に他のモデルも比較検討してみてはいかがでしょうか。
引用:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/pajero/styling/
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/design/
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