イヴォーク ディーゼルのイメージは？サイズや特徴などを紹介！

長い伝統を誇る英国車ランドローバー。

中でもコンパクトSUV、レンジローバー・イヴォークのディーゼルエンジン車は経済的でもあり、買い求める際にも選択肢からは外せない一台だ。

引用：landrover.co.jp

①ディーゼル車のイメージ

全国津々浦々に拡がる日本の高速道路網。

1963年（昭和38年）に栗東IC（滋賀）から尼崎IC(兵庫)間71・7キロに始まり、今では総距離1万キロをはるかに超えて、さらに整備が進んでいる。

ビジネスや行楽のシーンに欠かせないクルマは技術革新を繰り返し、性能はもちろん環境にも配慮してきた。

外国車はスポーツ選手が「安全を買う」という保険をかける意味でマスコミにも登場して、庶民の憧れであったが、近年低金利時代を迎えて、買いやすい時代が来ている。

引用:landrover.co.jp

ガソリンorディーゼル？  最近では電気自動車という選択肢もあるが、レンジローバー・イヴォーグに限るとこの二者択一となる。

イヴォーグのディーゼルエンジン車は日本国内では認知度が低いが、欧州ではディーゼル車が中心のためメジャーな存在である。

年齢的に中年以上の人にはスキーブームの頃、ディーゼルエンジンの四輪駆動車が流行して背面などにスキー板を積んで現地へ向かった記憶があるだろう。

その時、途中で仮眠を取った際、「カラカラ、カラカラ」と不快な音が聞こえ睡眠を妨げたことは中年以降の世代の脳裏に浮かぶ光景だ。

引用:landrover.co.jp

「うるさい」とか、「振動が気になる」とか、そんなイメージが先行しているが、それはガソリン車が主流の日本国内の有らぬ先入観だろう。

一般的にガソリンエンジンを選ぶ人は回転が滑らかで比較的短距離走行時の燃費に優れているといわれる。

ディーゼルエンジンはトルクが太く、スムーズな走りに特長があり、燃費に優れて長距離走行に向いていると言われる。

長所短所があるが、近年のディーゼルエンジンは環境にも優しく、音の静かさもあって選択する人も多い。

国産車では、そんなイメージも以前はあった。

この最新モデルのイヴォーグにおいては、静寂性はもちろん、まだまだ日本では確固たる地位を占めていないディーゼルエンジンにガソリン車と双璧であることを証明してくれる一台である。

引用:landrover.co.jp

試乗してみると、その良さを誰もが感じることになる。

ボタンをプッシュしてエンジンを始動してみたが、フツーのディーゼルエンジンに感じる振動はあまり感じられない。

アクセルを踏み込んだあとのその静寂性が、これからのドライビングを快適にする前触れのように感じるだろう。

高速道路に入って、本線との合流地点が見えてきた。

流れが速いが十分の加速からスピードを得て、軽く踏み込んだ。

タコメーターに目を遣るまでもなく本線に合流していく。

ダラダラの長い上りが見えてきた。

100km/hから追越車線へ車線変更して走行車線のクルマを追い抜きにかかる。

２トンを切る車体重量もあるが、高速走行からの加速もスムーズ。

トルクの太さを十二分に体感できる瞬間がこの時だろう。

ガソリン信者のドライバーに加速感を伝えたいほどだ。

一般道へ降りて信号で停車した。

インテリジェントストップによりエンジンが一時停止し、その後再びアイドリング状態となった。

少しブルッと振動がやって来たが、気になるものではない。

ハンドルを握っていて、ガソリンかディーゼルか判断できないくらいだ。

引用:landrover.co.jp

②ディーゼルエンジンの詳細

少し分かりにくいエンジンの話をする。

昨年登場したインジニウムエンジンの2・0リッター4気筒132kW(180PS)ターボチャージドディーゼルエンジン（TD4 180PS）のトルクは、他の競合する同エンジンと比べても傑出した430N・mを叩き出している。

高圧コモンレール式のディーゼル直噴、エグゾーストの可変カムタイミング、効率のよい水冷インタークーラーが連携して、クリーンで効率的な燃焼を実現する。

430N・mのトルクは1750〜2500rpmという幅広い回転域で発生して、力強い加速を実現してくれる。

そして可変容量のターボチャージャーは変動する排気ガスに応じて、すべての回転域で高いトルクを実現して、安定したレスポンスでラグを低減するという。

引用:landrover.co.jp

クーペ&5ドア車は加速性能0ー100km／hが9秒、コンバーチブルは10・3秒、最高速度はいずれも195km／hを計測する。

このディーゼルエンジンは軽量アルミニウム構造の9速オートマチックトランスミッションとの組み合わせにより燃費とCO2排出量を低減しているという。

加えてインテリジェントストップ/スタートを搭載しており、停車時には自動的にエンジンを切り、ブレーキペダルから足を外すと瞬時に再起動する。

ここでいま一度、インジニウムエンジンの数値を列挙してみる。

• 2・0L TD4  オートマチック
• 最高出力180馬力
• 最高出力kW(PS)/rpmは132（180）/4,000
• 最大トルク（N・m /rpm）が430/1,750
• 総排気量（cc）は1,999
• シリンダー数は4
• バルブ数/シリンダーは4
• シリンダー配置は直列
• 燃料消費率 JC08モード（国交省審査値・km/L）は13・4

ちなみに燃料タンク容量は54Lだ。

引用:landrover.co.jp

③サイズなど

全長4370mm全幅1985mm（ミラー含む）全高1635mmでホイールベースは2660mm。

伸びやかなスタイリングの特徴は、幅の広いグリルにフルLEDを採用したアダプティブヘッドライトが作り出すフロントは力強さを感じさせる。

ラゲッジスペース575リッター（5ドア）を確保しているリアは精悍な表情。フロント同様イヴォーグのスタイリッシュさを表している。

ハンドリングは車体の大きさを感じさせず、キビキビ安定したコーナリングで安定感がある。

引用:landrover.co.jp

ディーゼル 車ではオプションとなるが、アクティブドライブラインはオン&オフロードで優れた効果を発揮するもの。通常走行時はリアへの動力伝達を切断して前輪駆動のみで走行して燃費の向上に役立つ。

走行状況をモニターして全輪駆動の必要性に迫られると、0・3秒以内という俊速でシステムに接続する。

システムの状況はタッチスクリーンで確認するだけ。

④イヴォーク・ディーゼル車の将来

日本国内においてディーゼル車のシェアは決して高くはない。

それは10パーセントに達せず、ガソリン車に加えハイブリッド車人気に押されてシェアを伸ばせないでいる。

そのワケは2015年、 ドイツ・フォルクスワーゲン（ＶＷ）が、ディーゼルエンジンを載せた車の排ガス規制を逃れるため、不正なソフトウェアを使っていたことが発覚した。

影響はアメリカから欧州やアジアへ拡がり、日本への影響はなかったものの不正の可能性のある車は世界で約1000万台以上といわれた。

引用:landrover.co.jp

欧州におけるディーゼル車人気に冷や水を浴びせ、50パーセント近くあったそのシェアを徐々に落としているのが現状である。

欧州メーカーはお膝元でのシェア縮小を受けて、日本市場でのディーゼル車販売に力を入れている。

もっとも、国内ではマツダや三菱自動車のクリーンディーゼル車が静かなる健闘をしている。

例えば、三菱自動車の新型デリカD：5はクリーンディーゼル車のみの設定となっており、パジェロはガソリン車が2グレードに対してクリーンディーゼル車が3グレードと充実している。

クリーンディーゼル車は、環境対応車普及促進税制に基づき、ご購入時の自動車取得税と自動車重量税が免税となり、またグリーン税制対象となるため、新車登録翌年度の自動車税が軽減されるのだが、意外と知られていない。

引用:landrover.co.jp

さらにクリーンディーゼル車はクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金の対象であり、代金の支払いを済ませ、次世代自動車振興センターに申請書を提出、審査を経て交付が決定されると、補助金の交付が受けられる。

ディーゼル車への注目は徐々に高まっているが、広く知られていないだけである。