チェロキー vs レンジローバー イヴォーク 徹底比較！どっちが買い？維持費・燃費・乗り心地は？

ジープのチェロキーは人気車種。知名度バツグンのこのクルマは同じ2リッター車のイヴォーク とも比較されることが多い。

①チェロキーとは

ジープといえば、米軍や自衛隊のあの四駆を想像するが、実際のところ、JeepとはFCA US LLC（フィアット・クライスラー・オートモービルズ：FCAの米国法人）傘下の四駆のブランド名であることは一般の人には知られていないと思われる。

第二次世界大戦で米国を勝利へと導いたともいわれているクルマで、ブランド名を超えてクロカン車や小型軍用車の代名詞となり現在に至っている。

子供の頃、ジープといえばあの軍用車しか思い浮かばず、成人してからもそのように思っていた。

友人が乗っていた４WDを見て「これがジープ」と言われ、知った記憶がある（もっともどのグレードか忘れたが）。

現在の各モデルでもインテリアなどに国産車にありがちなボタン類が多くゴチャゴチャした感じがない。

走りの力強さがインテリアなどにも見られ、ワイルドなイメージを見せながらも、スポーティーなSUVに仕上がっている感じがした。

チェロキーはジープのスポーティーなクルマとして命名されたという経緯もあるという。

フロントにあるJeepロゴがないと、精悍な顔つきをしたスマートなSUVにしかみえない、と熱烈なファンがのたまうのを聞いたことがある。

そのフロントにある7スロットグリルと台形ホイールアーチがチェロキーの顔だ。

ここでイヴォーク と比較するのは、Jeep初の2.0ℓ 直列4気筒DOHCターボエンジンと9速ATを搭載したチェロキーLimitedだ。

START&STOPシステムを採用したSUVは燃費改善に優れている、環境にも配慮したクルマだ。

引用：jeep-japan.com

②データ比較

比較はチェロキーはLimited2000cc、イヴォーク はHSE（2000cc、ガソリン車）を元に見てみると

【馬力】チェロキーは272馬力（5250回転）、イヴォーク は240馬力（5500回転）。

重量はチェロキーが2215キロ、イヴォーク が1850キロ。

チェロキーが巨体のわりに力強いパワーを発揮していると数字は物語っている。

【最少回転半径】全長4665mm、全幅1860mmのチェロキーが5・8m。

同じく全長4355mm、全幅1900mmのイヴォーク は5・5m.

イヴォーク は全幅こそ長いが、車体が少し小さく小回りが効く。

街乗りに使いたいのはイヴォーク だろう。

引用：jeep-japan.com

【排気量】チェロキー、イヴォーク ともに2000cc

【サイズ】チェロキーLimitedは4665×1860×1725、イヴォークは4355×1900×1660(単位はmm)。

【ヘッドライト】チェロキーにもLEDが装備されて、両者の差はなくなった。

【価格はチェロキーか】チェロキーは479万円、イヴォーク は約500万円から約850万円と高め。

引用：landrover.com

③チェロキーの維持費は

引用：jeep-japan.com

絶対必要経費は以下の通りです。

自動車税は排気量1995ccですから39500円。

重量税（車検時にかかる）は車重1840kgなので40000円（1年20000円）。

自賠責保険（24か月）は22470円（1年では11235円）。

購入時に最低101970円は用意しましょう。

次はガソリン代です。

チェロキーに乗るメリットはレギュラーガソリン仕様にあるのではないでしょうか。

燃費はリッター10.4キロ（カタログ値）。

レギュラーは今138円前後です。年間走行距離を1万キロで計算すると年間132000円。

チェロキーの最初の年の維持費は23万円あまりとなります。

引用：landrover.com

④イヴォークの維持費は？

イヴォークはHSE（ガソリン車）で想定します。

車両本体価格は665万円（税込）。

引用：landrover.com

絶対必要経費は以下の通りです。

自動車税（1年）は排気量1998ccですからチェロキーと同じ39,500円。

車検時（2年毎）にかかるのが重量税。

・車重1830㎏（英国発SUVなのに意外と軽い⁉︎）なので 40,000円（1年あたり20,000円）。

自賠責保険（24ヶ月）は22,470円（1年あたり11,235円）。

ここまではチェロキーと同じですね。

購入時に101,970円は用意しましょう。

税金と強制保険だけでも、維持費がかさみそうです。

つぎはガソリン代です。

イヴォークはチェロキーとは違いハイオク仕様で、ディーラーで直接聞いた燃費は10.6キロ。

ハイオクはリッター148円、年間走行距離1万キロで計算すると、年間135,964円かかります。

イヴォーク の最初の年の維持費は23万円あまり（駐車場代を除く）。

引用：landrover.com

チェロキーとイヴォーク の維持費はほとんど変わらないといえるでしょうか。

引用：landrover.com

⑤燃費は？

引用：landrover.com

まずJC08モード燃費で比較してみる。

そもそもJC08モード燃費とは…1リットルの燃料で何キロ走行できるか、を燃費測定方法のこと。

国土交通省令によって定められている、いわば「国のお墨付き」なので、民間で「燃費はいくら」「リッターいくら走った」とかなんとか言っても信用度は低いと言わざるを得ない。

この2台を「国のお墨付き」で比較すれば、ほぼリアルな数値がカウントされるだろう。

チェロキーがリッター10.4キロに対して、イヴォーク はリッター10.7キロとほぼ互角の戦いだ。

チェロキーは燃料タンクが60リッターを収容でき、かつレギュラーガソリン仕様なのし対して、イヴォーク は68リッターのタンクにハイオクガソリン仕様。

SUVの2000cc同士で比較して、チェロキーのレギュラー仕様は燃料を気にせずオフロードを走りたいドライバーならこちろを選ぶだろう。

今はレギュラーとハイオクの価格差は10円あまりだが、年間に換算すると経済的なのはチェロキーといえるかもしれない。

引用：jeep-japan.com

⑥乗り心地は？

チェロキーもイヴォーク もほぼ同サイズでともにZF社がつくった9速ATを搭載しているので、スペック的にはほぼ同じような感じがする。

ただ、最大トルクが1750回転で発生するイヴォーク に対して、チェロキーは3000回転で発生する。

全高がイヴォーク 1,625mm、チェロキーは1,725mmだ。

20インチのタイヤで路面をがっちりグリップするイヴォーク に分があるだろう。

雪道でのハンドル操作でも差があり、チェロキーの方が“ケツ”を振れてしまい、イヴォーク との差を感じてしまう。

イメージ的にはチェロキーの方が、どっしりしているように感じてしまうが、実際のところ、イヴォーク の方が走行性については軍配をあげるしかないかな、と思った次第。

ただし、どちらとも国内のデパートの高層駐車場や狭いコインパーキングなどに駐車する時は停め場所を考えないといけない。

クルマとしては巨大サイズは如何ともし難い。

⑦お得⁉︎な残クレ

ここでイヴォークにどうしても乗りたいが、先立つ物がない。

そんな時、国内メーカーでも一部実施しているが、「残価設定型クレジット」という購入方法もある。

ローバー社では「スマートオーナーシップ」と言われる自動車ローンだ。

今までのローンは購入金額の全額に対してローンが対象となるのですが、「残価設定型クレジット」は決まった残価額を設定して、その残りの金額に対して一定期間支払を行うもの。

毎月の支払金額を大きく抑える事が出来るので最近は特に若年層などを中心に「いろんなクルマを次から次へと乗りたい」という欲張りオーナーに人気がある。

元金6,650,000円、頭金、賞与なしでシミュレーションすると37回払い（金利1・9%）で毎月100,600円。

5年払いにすると毎月84,600円でイヴォーク のオーナーになれる。

元金の半分の50%にあたる332万円が最終据え置き金となり、次の新車乗り換えるか、この金額で買い取る（ローンを組む）のか決断すればいいわけです。

この残クレを継続していけば、ずっと新車に乗れるわけです。

⑧最後に

イヴォーク とチェロキーはほぼ互角で好敵手同士。結論を出すのは個人の好みの問題だ。

グリップ感があり、ハンドリングがしやすいのはイヴォーク 。

チェロキーは車高が少し高いこともあるが、オフロードを走るのならこちらを選ぶだろう。

しかし普通の舗装道路を走るのであれば、イヴォーク が若干上回っているように結論づけた。