発炎筒の期限切れは車検が通らない?発煙筒と発炎筒違いは?正しい使い方と価格を要チェック!

発炎筒

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発炎筒は、事故などで車を停止させた際、周囲に危険を知らせる大切な道具のひとつです。

あまり使う出番が無いものだからこそ、万が一に備え、どのように使用するのかを把握しておくことは大切ですよね。

発炎筒と車検の関係や、発炎筒の使い方を詳しく解説していきます。

 

発炎筒には使用期限がある!車検前には必ずチェック

発炎筒は、鮮やかな赤い炎を上げる筒状の道具のことで、車に搭載されている発炎筒の正式名称は「自動車用緊急保安炎筒」と呼ばれています。

事故が起こった時に路肩に車を停止し、安全を確保するために発炎筒で周りに知らせることは、二次事故防止のために重要な行為となります。

 

高速道路の事故の時に目にすることはあると思いますが、実際に使ったことがあるという方はあまりいないかもしれませんね。

ちなみに、「発煙筒」と混同されることがありますが、発煙筒の場合は煙のみ出すという点で違いがあります。

 

用途も異なり、発煙筒は防災訓練や演出などで使われる道具です。

車に搭載されている発炎筒は、炎と煙で知らせる道具で、漢字は「炎」の方なので覚えておきましょう。

 

発炎筒を搭載しないと車検には通らない

発煙筒 設置場所

発炎筒は車に搭載されていないと、車検が通らないことをご存知でしょうか?

車検時の検査実施要領の中に、「自動車用緊急保安炎筒はJIS規格品乃至(ないし)はそれと同程度以上の性能を有する事」と定められています。

 

発炎筒はJIS(日本工業規格)に基づいて製造されており、一般的な性能は以下の通りです。

 

・燃焼時間 : 5分以上

・炎色 : 赤色炎

・光度 : 160カンデラ以上

 

国内で販売されているものは規格通りと判断してOKですが、損傷したものや湿気などで性能が低下したものは認められないので、車検前には必ず確認しておきましょう。

 

発炎筒の使用期限は4年

発炎筒の使用期限は4年で、搭載されていても期限が切れていたら車検は通りません。

なかなか使わない道具なだけに、気付かない間に発炎筒の使用期限が切れていた、ということも起こりやすいので注意が必要です。

 

中古車を購入した方は特に、購入後には発炎筒の使用期限をチェックするようにしましょう。

 

ちなみに、4年を過ぎていると使えないのか?というと、必ずしもそうではないのですが、燃焼時間が短かったり、最悪の場合は発火しないこともあります。

発炎筒は万が一の時に使用できることが最優先なので、使用期限を過ぎていることに気がついたらすぐに交換するようにしてください。

 

 

また、あまり無いケースかもしれませんが、損傷や湿気などで発火できない可能性のある発炎筒は、使用期限内でも車検に通らないことが考えられます。

発煙筒の搭載スペースに置いている限りはそのようなことは起こりづらいので、むやみに取り出したりせず、決められた場所に置いておくことがいいですね。

 

 

発炎筒の使い方!点火してはいけない場所とは?

発炎筒

発炎筒の使い方の手順は、本体にイラスト付きで説明が書かれていますが、わかりやすく言えばマッチに火をつける感覚と一緒です。

発炎筒の使い方

1 発炎筒を収納場所から取り出す

2 ケースを外す

3 先端部分を外す

4 マッチのようにこすって点火する

動画で見るとわかりやすいので、こちらをぜひ参考にしてみてください。

 

発炎筒のケースを逆からつけて、手で持てるような形になるものもあります。

発炎筒 伸ばしたところ

基本的には地面に置いて使用しますが、点火後に高温になるため、持ち手が長くなった方が安全ですね。

 

発炎筒は点火すると5分以上燃焼し、日中であれば600m以上、夜間の場合は2㎞以上離れたところから確認することができます。

 

発炎筒はトンネル内では使用禁止!

これだけ目立つ発炎筒ではありますが、トンネルの中では使用してはいけません。

トンネル内で煙を出してしまうと、視界の妨げになりますのでかえって周りに迷惑がかかり、大変危険です。

 

また、事故でガソリン漏れが起きている場合は、発炎筒によって引火する恐れがあるので、よく状況を確認してから使用する必要があります。

発火している発炎筒の炎は600℃近くの高温になっており、地面に燃料が漏れている時は使用してはいけないので注意しましょう。

 

発炎筒が使えなくなる状況

発炎筒の原理はマッチとほぼ同じですので、雨などの水に濡れると発火しません。

雨天時に発炎筒を使用する際は、雨に濡らさずに点火するようにしましょう。

 

 

かといって、車の中で点火するのは非常に危険ですので、必ず外に取り出してから点火作業を行ってください。

点火した後、発煙筒は雨に濡れても火は消えづらいので、点火するまでが肝心ですね。

 

また、一度使用した発炎筒は再度使用することはできません。

使用後は必ず新しい発炎筒を購入し、車に搭載する必要があります。

 

【発炎筒の価格はいくら?LED発炎筒なら何度も使える!

発炎筒はカー用品店やネットで購入でき、安いものだと約400円で購入できます。

ディーラーだと1,000円程度する場合がありますので、車検前に自分で確認してネットなどで購入しておくとお得に済みますね。

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LED発炎筒なら電池交換のみでOK!

発炎筒には、LEDで光るタイプがあるのをご存知でしょうか?

電池で光り、何度も使えるというのが特徴で、このタイプも車検対応になっています。

 

煙が出る発炎筒は、使用期限があるので未使用でも廃棄されてしまいます。

LED発炎筒は半永久的に使えることから、エコな道具と言えるかもしれませんね。


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いずれも、単4電池2本で約20時間程度使えるので、通常の発炎筒と比べてはるかに長い時間使えるのもメリットとして挙げられます。

また、ボディ用マグネットがついているので、地面に置かず、車に直接とりつけることもできるので、汎用性が高い道具と言えるでしょう。

 

LED発炎筒のデメリット

こちらの動画では、LED発炎筒と通常の発炎筒を比較しています(※5:35あたりから)。

 

動画でもおわかりのように、LED発炎筒は通常の発炎筒と比べ煙も出ないことから目立ちづらい、というデメリットがあります。

昼間だと特にそれが顕著で、煙の出る発炎筒の方が認識されやすいということが言えます。

 

 

発炎筒とLED発炎筒の併用が安心?

発炎筒は、煙が出るタイプとLEDタイプがあることをご説明しました。

 

それぞれ発光時間や目立ちやすさ、半永久的に使えるかどうかで違いがあることがおわかりいただけたと思います。

発炎筒を使用しないに越したことはありませんが、筆者の見解としては、状況に応じて使い分けることをおすすめします。

 

 

昼間の場合、LED発炎筒はあまり目立たないので、目立って安全が確保しやすい、煙が出る発炎筒を使用した方がいいでしょう。

一方LED発炎筒は、煙の出る発炎筒が使えないトンネル内やガソリン漏れがあった場合、雨に降られても使用することができるので便利だと言えます。

 

また、5分程度で発火が終わってしまった後でも、LED発炎筒があれば、長時間安全確保をすることができますね。

 

発炎筒は車検前には必ず確認を!

事故などの万が一の時に、大切な役割を果たす発炎筒。

使用期限があることを初めて知った方は、すぐに確認することをおすすめします。

 

 

装備品の点検が、安全運転に繋がるといっても過言ではないでしょう。

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この記事を書いた人

ふじやま
単にドライブだけでなく車中泊をしながら安く旅行をすること。
常に車種を選び時にはレンタルをして車生活を楽しんでいます。

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