タイヤの空気圧は高めでもOK!?乗り心地はどぉ?空気圧が高いことで起こる怖いこととは?

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タイヤの空気圧が低いと車が重たく感じ、高速での操縦にブレが生じてしまうというのはよく聞きますよね。

だからと言って、逆に空気圧を高くするとどうなるのか…という話はあまり耳にしません。

では、タイヤの空気圧が高いことで、どのような現象が起きてしまうのでしょうか?

空気圧が高いことで起こることと、正しい空気圧を知る方法をご紹介いたします。

 

タイヤの空気圧は高めにすることで起こる怖いこと!

 

タイヤの空気圧を高くすると、車を運転している人は「なんだか車が軽くなったな」感じます。

そのため、最初は運転しやすいと思ってしまうかもしれません。

しかし、その感覚は間違ったものなのです!

 

写真2

 

例えば、空気が入っていないボールがあったとします。

そうすると、ボールは跳ねることなく地面にべちゃっと潰れてしまいますよね。

もしそれが、パンパンに空気の入ったボールであるならどうでしょう?

たくさん空気の入ったボールは勢いよく飛び、あらぬところへ行ってしまいます。

結局、適度に空気の入ったボールが一番扱いやすいですよね。

 

それは、タイヤも同じこと。

空気圧が低いとタイヤが潰れ、真っ直ぐ走行するのが難しくなってしまいます。

また、潰れたタイヤが地面と摩擦を起こし、タイヤのゴムも悪くなりますよね。

さらに、タイヤの空気が足りないことでホイールが直接地面と衝突することになり、バーストしてしまう可能性もあります。

 

しかし、空気圧が高ければ、高速道路などのスピードを出す場面で、少しの段差でもタイヤが跳ねるという動作が生まれます。

これはタイヤの空気圧が高いことで起こるとても怖いことです。

「それぐらい大したことではない」と思う人もいるかもしれませんが、タイヤがよく跳ねるようになると、ボールと同じく思わぬ方向へ車が向いてしまい、操縦性を失ってしまうこともあるのです。

いくら安全運転を考えていても、操縦性を失えばどうしようもありません。

写真3

 

でもタイヤの空気圧を高めにすると燃費が上がる効果も!だけど・・

 

空気圧が高いと、地面との接地面が少なくなることで走行するときの抵抗が小さくなります。

そのため、燃費が上がるというのはプラスポイントでしょう。

しかし燃費が上がるからと言って空気圧を高くしようと思うのは大間違い。

 

写真4

 

先ほど説明した取り、少しの振動でも車体へ伝わりやすくなるので、正直言って乗り心地が良いとは言えません。

また、接地面が少なくなることでブレーキが利きにくくなってしまうというマイナス面もあります。

接地面が少ないということは、すべての摩擦がそこに集中することになるため、中央部分のタイヤの溝だけが減り、消耗も早めてしまいますよね。

空気圧が低いとタイヤが長持ちしないと説明しましたが、空気圧が高くても、タイヤの減りが早くなってしまうのです。

 

これらのことを考えると、タイヤの空気圧はむやみに高くしない方が良いと、素人でもわかりますよね。

「空気はそのうち抜けてきちゃうから、せっかくだから高くしよう」という考えは今すぐ捨てるべきなのです。

 

では、タイヤの空気圧を適正値に入れるために、なにかポイントはあるのでしょうか?

実は、純正のタイヤなら車に適正な空気圧の値が表示されているのです!

 

そこで、順番に空気圧の適正値について説明していきましょう。

 

タイヤの空気圧は高めでなく適正値を確認しよう!

 

これまで、「タイヤの空気圧」とひとくちにしてきましたが、実は、タイヤの空気圧の適正値は車種によって異なります。

それは、それぞれの車体の大きさや重さが違うように、タイヤにかかる負荷も車種によって違うからです。

写真5

 

車種によって適正値が違うと言われても、いちいち車が変わるたびに車専門店で教えてもらうことはありませんよね。

実際、タイヤ屋さんで「このタイヤになると空気圧はどれぐらいですか?」と聞いても、すぐに答えてくれるところはまずないでしょう。

と、いうことは、自分の車のことは自分で調べなければいけないということですね。

実は、車のタイヤサイズと空気圧の適正値は、運転席のドアを開けたところに表示してあります。

それを見れば、誰でもすぐに正しい空気圧を入れられるようになっているのです。

 

タイヤ 空気圧 高い

 

基本的に、この表通りの空気圧に合わせれば問題はありません。

 

ただ、インチアップしたタイヤを装着しているならそれだけではダメ!

しかし、インチアップをしたタイヤを装着しているという場合は注意が必要です。

 

インチアップとは、タイヤのホイールのサイズを大きくすることで、タイヤ自体の外寸が変わるわけではありません。

そのため、同じ空気圧に合わせても、タイヤのゴム部分の圧が変わってしまうため、標準より高い空気圧にしておく必要があるのです。

しかし、これも適当に合わせるわけにはいきませんよね。

写真7

引用:https://tire.bridgestone.co.jp/about/tire-size/change-size/images/img_change-size_03.gif

 

タイヤの規格について

では、まずタイヤの規格について説明していきましょう。

タイヤの規格には「JATMA」と「ETRTO」の2つが代表的で、日本で販売されている車のほとんどはJATMAの規格となっています。

ETRTOは欧州の規格で、バイクや自転車のタイヤにも規定となっています。

 

【JATMA】

BRIDGESTONE・DUNLOP・YOKOHAMAなど…。

日本車で純正タイヤはほとんどJATMAです。

 

【ETRTO】

スタンダード規格とエクストラロ―ド(XL)規格、レインフォースド(RF)規格の3つ。

エクストラロードとレインフォースドはどちらも同じ規格ですが、製造しているタイヤメーカーによって使われている名前が違います。

通常よりも多くの空気が入る、強化系タイヤです。

 

そこで、JATMAとETRTO、どうやって見分けるの?という疑問もあるでしょう。

ETRTOのタイヤには、サイドウォールにて〇の中に「E4」と書いてあるマークが打たれています。

これはETRTOのスタンダード規格だということ。

 

「EXTRALOAD」、または「REINFORCED」の文字が打たれている場合は、ETRTOのエクストラロードまたはレインフォースド規格であるという意味です。

 

さらに、どちらも打たれていないという場合はJATMA規格だということなので、頭の隅に覚えておきましょう。

 

では次に、タイヤのサイズについて。

タイヤに直接打たれている「175/65R14 82S」といった数字とアルファベットの並びは、タイヤサイズやロードインデックス値を意味しています。

簡単に説明すると、以下の通り。

175:タイヤ幅

65:扁平率

R:タイヤの構造

14:インチ

82:ロードインデックス

S:速度記号

写真8

引用:https://tire.bridgestone.co.jp/about/knowledge/size/images/img_size_01.jpg

 

この「ロードインデックス」の値が、インチアップをしたときに空気圧を適正に入れるため必要な数値となるのです。

ロードインデックスとは、タイヤ1本に負荷される指数を現したもの。

この値から、負荷能力対応表により、ただし負荷能力を求めることができるのです。

 

では、例えとして「175/65R14 82S」から、「175/60R15 81H」へインチアップするとしましょう。

 

まず、「175/65R14 82S」のロードインデックスと空気圧から、下記の表に当てはめ、負荷能力を確認します。

写真9

引用:https://www.y-yokohama.com/product/tire/img/tirestandard_table03.gif

 

負荷能力は450kgであることがわかりましたね。

ということは、インチアップをしても、同じサイズの他のタイヤに変えたのだとしても、負荷能力は450kgを下回らないようにしなければいけません。

 

では次に、「175/60R15 81H」のロードインデックスから、負荷能力450kg以上になるように、空気圧を求めていきます。

写真10

引用:https://www.y-yokohama.com/product/tire/img/tirestandard_table03.gif

 

空気圧は230kPaにすると、負荷能力が450kgになることがわかりましたね。

「175/60R15 81H」の帯やにインチアップするのなら、空気圧は10kPa高くしなければいけないということです。

また、今回はたまたま450kgピッタリになりましたが、462kg、465kgなどになっても問題なし。

450kg以上になれば良いということなのですね。

 

ちなみに、XLまたはRF規格のタイヤを使う場合はこちらの表で空気圧を確認します。

写真11引用:https://www.y-yokohama.com/product/tire/img/tirestandard_table04.gif

 

表の見方はJATMA同様。

先ほど説明したタイヤに打たれているマークや文字が確認できれば、こちらの表で同じく負荷能力を450kg以上にすればOKです。

 

文章として読んでいくと少々難しい印象を受けますが、一度やってみればなんとなく意味がわかってきますよ。

また、表とにらめっこしながら空気圧を求めていくより、ネット上でタイヤの情報から計算してくれるシステムもあります。

タイヤを新しく買う、お店で表を眺める…という選択をするより、タイヤを新しく買いながらネットで空気圧を計算、の方が時間の無駄が省けますね。

 

タイヤの空気圧は高めもNG!適正値に正しく入れることが一番【まとめ】

 

たかがタイヤ。されどタイヤ。

車の安全基準の中でもタイヤは命に直結する大切なパーツです。

タイヤの残りの溝がなければ車検も通らず、分かりやすい判断ができます。

空気圧はあまり図る機会がなかったり、入れるときもついつい面倒だから多めに・・って考えてしまいますよね。

この記事を読んで、タイヤが適正空気圧である必要性はご理解いただけたかと思います。

 

タイヤサイズと空気圧、そして負荷能力を理解し、安全なカーライフを送ってくださいね。

 

アイキャッチ画像引用:https://www.bridgestone.co.jp/blog/images/2018101501_01.jpg

この記事を書いた人

ふじやま
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常に車種を選び時にはレンタルをして車生活を楽しんでいます。

 

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