コルベット エンジン情報!歴代モデルから原稿モデルまで詳しく紹介!

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アメリカの大排気量、ハビッグパワースポーツカーといえば、コルベット。

コルベットはアメリカの自動車メーカー「ゼネラルモータース」のブランドである、「シボレー」が製造販売するスーパースポーツカーです。

コルベットの特徴は、なんといってもビッグなエンジン。

ということで、今回はコルベットのエンジンについて迫ってみます!

コルベットの歴代エンジンとは!?

初代コルベットの誕生は、今からおよそ66年前の、1953年まで遡ることになります。

とはいっても、1953年に製造されたのはプロトタイプで、実際に市場に登場したのは、翌年の1954年でした。

排気量は3.9L、最高出力を152.1ps(150hp換算)とし、当時としては大排気量、ハイパワーを持つ2シーターのオープンスポーツでした。

しかし、コルベットは、ビッグなエンジンを持ちながら、ミッションとの相性が悪く、ジャガーXK120に大きな差を付けられてしまいます。

これに加えて、FRPを採用したボディが熱によって歪むなど、不評を受けてしまうことに・・・。

ところが、マイナーチェンジを敢行すると、もともとボディが優秀だったコルベットは、一気に逆転、スポーツカーとして広く認知されていくことになります。

そんなスタートを切ったシボレーのコルベットは、フルモデルチェンジを行っても、大排気量、ビッグパワーを貫き、現在に至ります。

引用:https://www.chevroletjapan.com/content/dam/Chevrolet/asia/japan/nscwebsite/ja/vehicles/cars/2017/corvette-grand-sport/intro/03-2017-chevrolet-corvette-grand-sport-sports-car-mo-intro-1480×551-05.jpg

では、コルベットの歴代エンジンを見ていきましょう!

初代コルベット C1型

前期型

  • 水冷直列6気筒OHV
  • 排気量:3,859cc
  • 最高出力:152ps

後期型

  • 水冷V型8気筒OHV
  • 排気量:4,343cc
  • 最高出力 300ps

2代目コルベット C2型

  • 水冷V型8気筒OHV
  • 排気量:5,358cc
  • 最高出力:300ps/340ps/360ps(キャブレーター、インジェクションによってパワーに違いあり)

3代目コルベット C3型

  • 水冷V型8気筒OHV
  • 排気量:5,738cc
  • 最高出力:304ps(その他5.0L・5.7L・7.0L・7.4L搭載車あり)

4代目コルベット C4型

  • 水冷V型8気筒OHV
  • 排気量:5,733cc
  • 最高出力:410ps

5代目コルベット C5型

  • 水冷V型8気筒OHV
  • 排気量:5,665cc
  • 最高出力:355ps

6代目コルベット C6型

  • 水冷V型8気筒OHV
  • 排気量:6,997cc
  • 最高出力:511ps

コルベットの歴代エンジンを見てみると、初代のみ水冷直列6気筒OHVエンジンが搭載されていましたが、2代目以降は、全てV型8気筒OHVエンジンとなりました。

コルベット歴代エンジンの中で、最大排気量を持つのは3代目のC3型で、なんと7.4L!

詳細が不明というのが非常に残念ですが、日本の国産車では考えられない排気量を持っていたのが、コルベットなのです。

引用:https://www.chevroletjapan.com/content/dam/Chevrolet/asia/japan/nscwebsite/ja/chevrolet-culture/history/1978.jpg

では、現行モデルとなる7代目コルベットのエンジンを見てみましょう。

7代目コルベット C7型

Z51

  • 水冷V型8気筒OHV
  • 排気量:6,153cc
  • 最高出力:466ps

GS

  • 水冷V型8気筒OHV
  • 排気量:6,153cc
  • 最高出力:466ps

Z06

  • 水冷V型8気筒OHV SC
  • 排気量:6,153cc
  • 最高出力:659ps

現行モデルとなる7代目コルベットのエンジンを見てみると、排気量は6代目よりも小さくなりました。

とはいっても、6,000cc超のエンジンですから、小さいわけではありません。

さらに、現行モデルのZ06を見てみると、600psを超えるという大幅なパワーアップが図られています。

これは過給器としてスーパーチャージャーが搭載されたことによります。

コルベットのエンジンは、時代とともに進化してきたのです。

引用:https://www.chevroletjapan.com/content/dam/Chevrolet/asia/japan/nscwebsite/ja/chevrolet-culture/history/1990.jpg

現行コルベットのエンジンの詳細チェック!

現行モデルとなる7代目コルベットは、現在カタログに掲載されているグレードは、2グレードのみとなっています。

GS(グランスポーツ)とZ06の2グレードが販売されており、それぞれクーペ7MT、クーペ8AT、コンバーチブル8ATの3つに分けられています。

しかし、GSとZ06のエンジンには大きな違いがあり、これによってパワーやトルクが大きく変わってきます。

引用:https://www.chevroletjapan.com/content/dam/Chevrolet/asia/japan/nscwebsite/ja/vehicles/01%20Cars/2016/M16%20Corvette%20Z06/movp-update-261016/chevrolet-vietnam-corvette-z06-my16-dramatic-design.jpg

まずは、コルベットGSのエンジンから見て行きましょう。

コルベットGSのエンジンは、6.2L(6,153cc)の水冷V型8気筒エンジンを搭載しています。

これはNA(自然吸気)エンジンで、最高出力466ps/6,000rpm、最大トルク64.2kgf・m/4,600rpmとされています。

コルベットGSのこのエンジンは、NAエンジンとしては世界でもトップクラスに入るパワー(最高出力)とトルク(最大トルク)を持ったエンジンとなっています。

ちなみに、日本の国産スポーツカーで、最大のNAエンジンを持つ日産フェアレディZと比較してみましょう。

○日産 フェアレディZ Z34型

  • 水冷V型6気筒DOHC
  • 排気量:3,696cc
  • 最高出力:355ps
  • 最大トルク:38.1kgf・m

まず排気量を見てみると、およそ2,500ccコルベットのエンジンの排気量が大きくなっており、トルクもおよそ36kgf・m大きいことがわかります。

フェアレディZのエンジンでも安定した加速感、下から湧き上がってくるパワーを感じることができます。

コルベットGSでは、これを上回るパワーとトルクを感じることができるでしょう。

また、このエンジンはドライサンプオイルシステムを導入したことで、コーナリング等で横Gがかかって。

安定したオイル供給が可能となっており、いくつものシーンを考えた構造になっています。

引用:https://www.chevroletjapan.com/content/dam/Chevrolet/asia/japan/nscwebsite/ja/vehicles/cars/2017/corvette-grand-sport/performance/05-2017-chevrolet-corvette-grand-sport-sports-car-mo-performance-1480×713-02.jpg

次に、コルベットZ06のエンジンを見ていきましょう。

コルベットZ06のエンジンは、水冷V型8気筒OHVエンジンを搭載しているので、基本的にはコルベットGSと同じですが、Z06の場合は、専用設計されたエンジンになっています。

コルベットGSのエンジンとの大きな違いは、過給器を搭載している点にあります。

コルベットZ06のエンジンには、20,000rpmという高回転を特性とする、イートン社製のスーパーチャージャーが搭載されています。

これによって最高出力659ps/6,400rpm、最大トルク89.8kgf・m/3,600rpmと、更にモンスター級の数値をたたき出しています。

こちらは、国産最高峰のスポーツカー、日産GT-Rニスモと比較してみましょう。

日産 GT-Rニスモ

  • 水冷V型6気筒DOHC
  • 最高出力:600ps/6,800rpm
  • 最大トルク:66.5kgf・m/3600~5600rpm

コルベットZ06のエンジンとの違いは、コルベットZ06がスーパーチャージャーに対して、GT-Rはツインターボとなっている点にあります。

GT-Rニスモは、ニスモによって専用のチューニングが施されたエンジンが搭載されていますが、コルベットZ06のエンジンは、それを大きく上回ります。

これによってコルベットZ06は、サーキットシーンにおいても、十分なパフォーマンスを演出してくれる、スーパースポーツとなっているのです。

もちろん、こちらもドライサンプオイルシステムが採用されており、コーナリング時も安定したオイル供給をすることが可能です。

引用:https://www.chevroletjapan.com/content/dam/Chevrolet/asia/japan/nscwebsite/ja/vehicles/01%20Cars/2016/M16%20Corvette%20Z06/MOVP/chevrolet-master-corvette-z06-my16-SUPERCHARGE.jpg

それに加えて、コルベットのエンジンは、独特のエンジンサウンドを奏でてくれます。

コルベットファンからすると、このエンジンサウンドサウンドこそが、コルベットの醍醐味ともいえるそうです。

また、コルベットGS、コルベットZ06とも、非常にトルクフルなエンジンに仕上がっており。

大排気量、ビッグパワーエンジンに最高のボディバランスを加えたことで、高速域においても、安定性の高い走りと、最高のパフォーマンスを披露してくれます。

コルベットのエンジンは、パワー、トルク、フィーリングとも、スーパースポーツにふさわしいものに仕上がっているといえるのです。

引用:https://www.chevroletjapan.com/content/dam/Chevrolet/global/master/nscwebsite/en/vehicles/cars/2016/corvette-z06/20-august-2015/chevrolet-master-my16-bb-20aug2015-2-corvette-z06-my16-designinteriorandflipper1.jpg

コルベットのエンジンを支えるシステム!

コルベットの大排気量、ビッグパワーのエンジンに注目しがちですが、いくらエンジンが大排気量でビッグパワーであっても、それを支えるシステムがないと、全く意味がありません。

では、そんな大排気量、ビッグパワーのエンジンを支える、コルベットのシステムも見てみましょう。

引用:https://www.chevroletjapan.com/content/dam/Chevrolet/asia/japan/nscwebsite/ja/vehicles/cars/2017/corvette-grand-sport/design/17A-2017-chevrolet-corvette-grand-sport-sports-car-mo-design-1480×551-01.jpg

現行モデルとなる、コルベットC7型のビッグパワーによる走りを受け止めるのが、ブレンボ社製のブレーキシステムです。

フロント6ピストン、リヤ4ピストンのビッグキャリパーと、フロント370mm、リヤ365mmのカーボンセラミックディスクを採用。

これによってブレーキ部分の軽量化を図りながら、高いストッピング性能を発揮します。

引用:https://www.chevroletjapan.com/content/dam/Chevrolet/asia/japan/nscwebsite/ja/vehicles/cars/2017/corvette-grand-sport/performance/13-2017-chevrolet-corvette-grand-sport-sports-car-mo-performance-650×357-14.jpg

そして、このビッグエンジンを本当の意味で支えるのが、現行コルベットの、最も優れた部分となります。

それが、ボディの重量バランス。

現行コルベットの重心が、センターよりになったことで操作性に好影響を与えており。

ビッグパワーのエンジンを素直に操れるというのも、現行コルベットの特徴となっています。

そして、パワーステアリングには電動式を採用。

この電動式パワーステアリングの採用も、コルベットの操作性の高さに、大きな影響を与えています。

これまでのコルベットでは、細かい操作になるとどうしても雑な部分を感じてしまうことがありました。

しかし、電動式にしたことによって、細かな操作も非常に楽なものになりました。

このレベルの高いシステムを採用したことで、大排気量でビッグパワーを与えられたコルベットを、正確に操ることができるのです。

引用:https://www.chevroletjapan.com/content/dam/Chevrolet/global/master/nscwebsite/en/vehicles/cars/2016/corvette-z06/23-july-2015/movp/chevrolet-master-corvette-z06-my16-C7Rintroflipper3.jpg

コルベットエンジンまとめ

歴史的に見ても、コルベットは大排気量、ビッグパワーエンジンが搭載されることが、当たり前のようになっていました。

しかし、コルベットは、大排気量、ビッグパワーのエンジンをしっかりと生かすことができるボディ構造とシステムが、同時に与えられました。

この歴史が生み出した7代目コルベットは、最高のエンジンと最高のシステムが与えられたことで、スーパースポーツカーと呼ばれるまでに成長したといっても、過言ではありません。

引用:https://www.chevroletjapan.com/content/dam/Chevrolet/asia/japan/nscwebsite/ja/vehicles/01%20Cars/2017/corvette-grand-sport/design/19-2017-chevrolet-corvette-grand-sport-sports-car-mo-design-980×476-07.jpg

この記事を書いた人

TAC
私は車が好きで、アルファードに乗っています!最近は、あまり乗れていませんが・・・
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