新車と未使用車、値引き額と諸費用の比較!未使用車のメリットとデメリットとは?

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車を購入しようと思う時、その選択肢は大きく分けて2つあります。

新車か、中古車かです。

この2つの選択肢のちょうど真ん中にあるのが未使用車というものです。

今回はこのお「未使用車」についてお話していきたいと思います。

 

未使用車とは?試乗車や展示車との違いは?

新車を買う場合と中古車を買う場合の、それぞれのメリットやデメリットの違いはほとんどの方がおよその見当はつくのではないでしょうか。

では、未使用車に関してはどうでしょう?

イメージでは新車と中古車の間に位置するように思えますが、メリットやデメリット、また費用面でもほんとうに真ん中に位置するのでしょうか?

ここでは、具体的に解説していきます。

 

以前は、販売店が未使用車の事を「新古車」という名前をで呼んでいたので、この「新古車」という呼び方の方がなじみがあるという方も多いのではないでしょうか?

では、未使用車とは、いったいどんな車の事なのでしょう?

平成26年に自動車公正取引協議会が、未使用車の売り方について加盟店に注意を促していますが、その時に定義した内容を、要点だけまとめます。

  • 初度登録(届出)された車両で、かつ、使用又は運行に供されていない車両(中古車)
  • 一度もユーザー(お客様)名義で登録された事がない車両
  • 試乗車や代車としても使われた事がない車両
  • 走行距離が100km以下の車両

 

また、協議会は同時に、加盟店に以下のような注意を促しました。

  • 「登録済」や「届出済」という言葉を付け加える事。単に「未使用車」という呼び方で呼ばない事
  • 「新古車」、「新品同様」など、新車と間違えるようなまぎらわしい呼び方で呼ばない事

 

なんとも明快ですね。要は、誰も使ってないけど、陸運局に登録されたから、中古車扱いになる車という事ですね。

 

次に、試乗車とはどんな車でしょうか?

 

 

まず、試乗車はナンバー取得済みの中古車です。

走行距離も決して短くはなく、1,000キロを超える車も多いです。

ただ、一般ユーザーの手に渡った事がなく、ディーラーで試乗に使われていただけという事なので、メンテナンス面では比較的信頼が持てますので、コンディションが良い傾向にあります。

 

次に、展示車です。

 

引用元:https://www.suzuki.co.jp/

 

展示車は、ディーラー店舗やショールーム、また展示会などで走らずに展示されていた車です。

走行しないため、ナンバーが取得されていないので、扱いは「新車」になります。

走行距離もゼロです。

ただし、一定期間展示されていたため、いろんな人がボディーなどに触れたり、シートに座ったりハンドルを握ったりした車です。

この「展示車」は展示期間が終わったら新車扱いでディーラーで売りに出されますので、中古車店に流れる事は少ないです。

これらと比較すると、ナンバーが取得されているものの、まっさらな状態に近い未使用車は、購入する側にとっては非常に好都合に思えます。

ではなぜ、こういう未使用車が存在するのでしょう?

理由は、ディーラーがメーカーの出した販売ノルマを達成して報奨金をもらうために、自社購入するからです。

たとえ何台かをディーラーが自腹で購入したとしても、その後未使用車として高値(メーカーからの卸値以上)で販売でき、その上報奨金までもらえますので、リスクがあまり高くない場合に、このような(自社購入)が行われるようです。

 

新車購入に対する未使用車購入のメリットとデメリットとは?

 

 

新車を購入する場合と、それに対して未使用車を購入する場合の、メリットとデメリットをそれぞれ箇条書きで書いていきます。

 

・新車購入のメリット

 

  • 完全にまっさらな状態で納車されるため、所有欲が満たされ、新車を買ったという満足感が得られる。
  • 豊富なモデル・グレードの中から選べ、オプションやボディカラーも自分好みにカスタマイズできる。
  • 受注生産のため、「品切れ」が起こらない。
  • 初回車検が確実に3年後。
  • メーカー保証が最大限の期間まで受けられる。

 

・新車購入のデメリット

 

  • 注文してから納車されるまで数ヶ月かかる。長い場合は1年の場合も。
  • 車を買う場合、新車は最もコストがかかるカテゴリーである。

 

・未使用車購入のメリット

 

  • 諸費用込みでも新車購入に比べると85%〜95%程度の価格で買える。
  • モデルやグレード、オプションは選べないが、その分悩んだり考えたりする必要がなく、時間や手間が省ける。
  • 購入契約から納車までにかかる期間が短い。(早ければ数日で)
  • 販売店に足を運んだ場合、現物を見て購入できる。

 

・未使用車購入のデメリット

 

  • ディーラーが初代オーナーのため、下取りに出す場合はツーオーナー車になる。
  • 流通している台数が少なく、希望する車へのこだわりが強いとなかなか欲しい車が見つからない。
  • 初回車検までの期間や、メーカー保証が切れるまでの期間は、その車による。
  • 信頼できる販売店でなければ、走行距離、傷やヨゴレなどの品質を自分で確かめる必要がある。
  • 最新モデルの流通量はさらに少なく、入手は極めて難しい。

 

新車と未使用車、それぞれの諸費用と値引き額の比較。

 

 

新車と未使用車、それぞれにかかる諸費用をまとめてみます。

環境性能や車両価格などによって変わりますので、具体的な金額は割愛させていただきます。

 

・新車と未使用車、どちらの場合でもかかる費用

 

  • 自動車取得税(消費税が10%に上がるタイミングで環境性能割に変わる)
  • 自動車税
  • リサイクル料金
  • 納車費用
  • 検査登録代行費用
  • 車庫証明代行費用
  • 自賠責保険

 

・新車だけにかかる費用

  • 自動車重量税(環境性能や重量により、7,500円〜20,000円)

 

・未使用車だけにかかる費用

  • メーカー保証継承費用(相場は10,000円〜20,000円)

 

 

自動車取得税は車の値段によって変わりますので、車両価格の安い未使用車のほうが若干安くなります。

しかし、新車と未使用車の諸費用の総額は、大きくは変わりません。

では、値引き額についてはどうでしょうか。

新車の場合、ブランドや車種、時期や販売店の事情にもよりますが、最大で30%ほどの限界値引き幅があるようです。

しかしここまで大きな値引きが実現する事は稀で、平均的には10%程度の値引きで販売されています。

新車なので車体にケチをつける事は不可能ですから、お客が自分の事情だけを値引き材料に使いつつ、「買おうかな…でもやめようかな…」などという、割と高度な交渉術が必要になります。

それに対して、未使用車の場合の値引き幅は小さく、ほとんど値引きが行われないケースもあるようです。

もともとの販売価格が安く設定されている事もあり、値引きに成功しても数%でしょう。

その車じたいの人気や製造年月日など、交渉に使える材料をフルに引き出したとしても、最大でも15%程度の値引きが限界のようです。

 

未使用車オーナーになった方の口コミ。

 

 

・ワゴンRで走行距離は10キロ程度で898,000円でしたが、いろいろ諸費用混みで総支払額1,250,000円くらいになってしまいました。

内訳はボディー下部の防錆加工、スタッドレスタイヤ、ナビと断熱フィルム、ガラスの撥水加工、ボディーのガラスコーティング。

販売店サービスとして1年分のオイル交換無料券、次回車検の手数料無料券、へこませた時のための板金20%オフ&2万円分の板金費用券などです。

 

・未使用車を買いました。

距離は18kmですが、すでに14ヵ月経っており黒のためルーフはシミだらけ。それを磨き、コーティングもかけて乗っています。

先月、友人が同じ車を新車購入しました。

グレードも同じで違うとすればコーティングくらいですが、支払い総額を比べたところ、未使用車よりも10.400円ほど安かったのです。

コーティング以外に違うところは、自賠責や重量税は安いのに、諸費用総額が未使用車の方が数万円高かったのです。

コーティング代を差し引いても5万程度しか安くなかったことになります。

 

・まず車両価格は安いと思います。が、色々追加オプション勧めてくるので押し流される人は危険です。

自分はまだ若かったので見事に流されました…。

フロアマットやドアバイザーはついてないので別料金になるので、オプションはその2つだけにすれば安く買えると思います。

が、追加オプションがいくつかあり、初回車検料も込みのプランや、コーティング(?)とかがされてるプランとか四種類くらいありました。

結局初回車検込のプランにしました。(でもよくよく考えると高くついたような…?)

 

・走行距離19kmのダイハツムーヴを買いました。

お店の雰囲気がとても良く、担当者さんもとても話しやすく、アフターサービスもバッチリでした。

軽自動車の展示してある車種が豊富で、色々なメーカーの軽自動車を実際に見て比べることができました。

押し売りされる感じもなくゆっくりと考えて決める事ができました。

納車されてから3ヶ月経ちますが、全く問題ありません。いい買い物ができました。

 

 

何やら不穏な口コミが多いですが、これらを見て分かる事は、未使用車をお得に買うには、最も重要なのは信頼できる販売店を利用する事かもしれませんね。

車両価格を下げて利益が減った分、過剰とも言える付加価値をつけようとする販売店があるようです。

板金20%オフ券には驚きました。

一方、誠実な販売店を通して購入すれば、未使用車ならではの恩恵を十分受ける事が出来ることもわかります。

 

まとめ!新車と未使用車はどちらがお得か?

金額だけで考えるならば、明らかに未使用車のほうが安いです。

後は新車購入で得られる満足感が、未使用車との差額分の価値があるかどうかでしょう。

これは購入する人の価値観しだいと言うしかないと思います。

新車購入の場合は完全に自分だけの仕様の車を注文できますが、ディーラーに何度も足を運び、試乗や見積もり、また値引き交渉などをする手間がかかります。

 

しかし、このようなプロセスや、注文してから納車までの待ち時間が楽しいと感じる人にとってはこれはデメリットとしては働きません。

これから買う車が法律上、書類上も正真正銘の新車であるという事実が、数十万円という金額とは引き換えにできないほど大切だと感じる人にとっては、新車の方がお得でしょう。

また、欲しい車が決まっていて、グレードやオプションなど、譲れない条件がある場合は新車の一択になるでしょう。

未使用車は納車までの期間が短いとはいえ、本当に納得できる車を見つけようとすると、車探しにかなりの時間がかかります。

モデルやオプション、色まで具体的にこだわってしまうと、ほぼ望みの車は見つからないという結果になり、どこかで妥協しなくてはいけなくなるでしょう。

しかし、多くの販売店を回ったり、ネットで未使用車を検索する事が楽しいと感じる人なら苦にならないはずです。

目の前にある車に「ピンと来た」と感じ、長くその車を愛せるイメージを持てるなら、金額の面だけでなく、本当の意味でお得に未使用車を買う事が出来るでしょう。

 

 

最後に個人的な意見ですが、車を購入する時は新車と未使用車、そして中古車も視野に入れて、幅広く検討する事が結局はお得に車を買うコツではないかと思います。

たしかに時間も手間もかかりますが、今はネットで全国の在庫を検索できます。

また実際に販売店に足を運んでみる事もオススメです。

できればどなたか、お知り合いと一緒に行って、「この車良くない?買おうかなと思ってるんだ」などと言ってみてください。

その車の購入が一気に現実味を帯びてきて、今まで考えなかったようなメリットやデメリット、そして他の車の選択肢も含めて、広く考えるようになるはずです。

最初に車種を決めるか、それとも予算で決めるか、または販売店で決めるかなど、選び方を一から見直すきっかけにもなると思います。

車は高い買い物だからこそ、自分の価値観を再発見できるチャンスとも言えますね。

そして、たどり着いた答えの先に出会った車が、自分にとってのいちばんお得な車になるはずです。

 

アイキャッチ画像:https://www.goo-net.com/theme/theme-019/

 

この記事を書いた人

ブルスカ
車のことはあまり詳しくはないのですが、次の車購入の参考になればと思い、勉強を兼ねて
自動車情報サイト参加中!! と言っても車に関するオモシロ情報やお役立ち情報を発信します。
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