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最近の新車市場で見られるクルマには(一部のスポーツカーを除いて)、AT車両しか用意されていないの?とも思えて仕方がありません。
だからこそ、めっきり見なくなったのが、タコメーターと呼ばれる、エンジンの回転速度を表すメーター(回転速度計)です。
需要が減ったようにも思えますが、クルマにとって、実は重要な役割を果たす、タコメータについてのお話しです。
タコメーターとは?
引用:https://toyota.jp/supra/design/?padid=from_supra_navi_design
MT車やスポーツグレードのAT車であれば、スピードメーター以外に×1000という数字が刻まれたメーターがあるかも知れません。
それこそがタコメーターで、エンジンの回転速度を表すメーターです。
ちなみにタコメーターは、アメリカ英語のTachometerで、その由来は、ギリシャ語で速度を意味するTachoという言葉が語源と言われています(イギリス英語ではRevolution counter、あるいはRev-counterです )。
ところで、エンジンの回転速度がわかると、いったい何が良いのでしょう?
回転速度の重要性を知るために、まずはエンジン特性について、ご覧下さい。
エンジン特性/トルクと出力
下記は、2019年の今年に復活を遂げた、トヨタの新型スープラに搭載されたエンジンの特性を表したものです。
引用:https://toyota.jp/supra/performance/?padid=from_supra_navi_performance
上記表で、トルクと出力(kw)、そしてエンジン回転数について着目してみましょう。
トルクは、エンジン回転数が1000回転の低速域で、およそ300N・mのトルクが発生して、1600回転でピークの500N・mに達して、4500回転まで500N・mを維持した後、トルクの値は下がっています。
出力はというと、1000回転では最も小さな出力ですが、その後は回転数の上昇と共に、比例的に出力も上昇を続けて、5000回転でピーク出力の250kw(≒340馬力)に到達して、その後6500回転まで最高出力を維持しています。
これらの数字は、いったい何を意味するのでしょう?
トルク
トルクは、クルマが停止状態から加速する際に必要となる力で、トルクが大きいほど、出だしのスタートが良くなり、加速が良いことになります。
自転車に乗って、ペダルをこぎ出す時をイメージすると、分かり易いでしょう。
自転車のペダルのこぎ始めは、3速ギヤなど、力が無いギヤでは、十分な力が出せず、ゆっくりとしか進めない記憶はありませんか?
でも力のある1速ならば出だしは軽く、ある程度速度が出れば、2速、3速とギヤをチェンジすることで、自転車も速度が速くなったはずです。
トルクと出力の関係はクルマも同じで、アクセルをあおって、できるだけ大きなトルクが出せる、1600回転から4500回転でクラッチをつないであげれば、最も力が出るパワーレンジで、クルマをスタートさせることができることになります。
ただし、新型スープラはオートマ仕様のみですから、実際には、左足でブレーキを踏みながら、アクセルをあおることで、適切なエンジン回転域でブレーキを離せば、ロケットスタートに近い状態で、クルマを急発進させることが、理論的には可能になります。
ただし、実際に行う場合は、AT機器の故障を招く原因になりかねませんので、自己責任となりますから、注意しましょう。
馬力
新型スープラのエンジン特性から見れば、5000回転から6500回転までが、最高出力の340馬力を発揮できることがわかります。
そして、6500回転を過ぎてしまえば、出力は下がるという傾向が読み取れます。
ところで出力(kw)は、あるいは馬力は、仕事率という意味を表すのですが、簡単に言えば、値が大きいほど、クルマは速く走ることができるのです。
話は戻りますが、新型スープラで言えば、5000回転から6500回転が、最もクルマが速く走れるエンジン回転の速度域だと言えるのです。
燃費
引用:https://toyota.jp/supra/performance/?padid=from_supra_navi_performance#anchor_point_03
燃費を考える上で、アクセルを踏むほど、燃料のガソリンを送り込んで消費することになるのですから、アクセルを踏まない方が、燃費の消費が少ない!というのが、一般的な考え方です。
でも、燃費は走行距離に対する燃料消費効率なわけで、全く走行しなければ、タダ無駄にガソリンを消費し続けるということになります。
そもそもクルマの特性として、加速時には、よりパワーが必要で、より多くの燃料が必要になるのですが、ある程度の速度が出れば、必然的にギヤ比は5速や6速など小さくなって、速度が出るほど、結果的に小さな力で、速く走行し続けることが可能になります。
ですので、トップギヤでアクセルをあまり踏まずに走行することが、燃費上昇の鍵となるわけです。
つまり、いかに小さな力=いかに小さな燃料消費で、速く走行し続けることができれば、おのずと燃費は良くなる!というのがメカニズムの本質なわけです。
タコメーター/見方と回転数
引用:https://toyotagazooracing.com/jp/gr/grsvoxy/interior/
ここまで読んで頂いたあなたなら、最も少ない燃料でいかに大きなトルクを稼げるトルクレンジ(加速)と、高速走行時では、ピークパワーを発揮して、なおかつ最もエンジン回転数が低いレンジがわかるでしょう。
そのエンジン回転数で、効率的にクルマを走らせれば、燃費が良くなる!ということになるのです。
そして、これらの燃費効率を上げる鍵は、エンジンの回転数!ということがお分り頂けたでしょうか?
では、重要なエンジン回転数を知る手段として、実際にタコメーターの見方について説明しましょう。
引用:https://toyota.jp/supra/utility/cockpit/?padid=from_supra_utility_cockpit_singlelensmeter#singlelensmeter
上の写真は、新型スープラのコックピットにあるメーターなのですが、中央にある0~7の数字がかかれたメーターこそが、重要な役割を果たすタコメーターなのです。
0~7の数字の単位は×1000回転を表していて、6500回転から7000回転まではレッドゾーンと呼ばれる、赤色のラインが刻まれています。
エンジンのレッドゾーンは、レッドという赤色に象徴されるように、エンジンの限界領域を表していて、エンジンへの負担が懸念される領域でして、気にせずレッドゾーンを繰り返し行えば、いずれエンジンが壊れてしまうという可能性も含んでいる、カーライフの持続にとっては、危険な領域を意味します。
タコメーター/後付け
ここまでで理解できることは、クルマをいかに速く加速させて、いかに少ない燃料で速く走らせるか?という壁にぶつかったら、絶対に欲しくなるのがタコメータだということでしょう。
基本的には、タコメータが標準搭載されるMT車両ならまだしも、AT車やCVT車が溢れる今日のクルマ市場において、社外製の後付けタコメータの存在は、貴重と言わざるを得ません。
ただし社外製ですと、純正パネルには埋め込めませんので、どうしても後付け感は否めませんが、トヨタGazoo Racingからは、専用TFTタコメーターを搭載したAQUA GR スポーツパッケージも販売されています。
引用:https://toyotagazooracing.com/jp/gr/grsaqua/interior/
他にもGazoo Racingなら、プリウスやマークX、ハリアーやノア、VOXYやヴィッツで、タコメーターを搭載したレーシングスタイルのクルマがラインナップされています。
一方、後付け感は否めませんが、社外製タコメーターは、単にタコメーターだけのアナログっぽいスタイルなら、大手ネット通販サイトで5千円前後で販売されていますし、ヘッドアップディスプレイに対応したもの(1万円前後)や、水温計や油温計などの機能が一体になったもの(5万円以上)など、10000点を超えるアイテムが各社販売されています。
ご予算とご自身の目的にあった、タコメータを探してみましょう。
タコメーター/まとめ
引用:https://toyotagazooracing.com/pages/grmn/vitz/interior/
エンジン回転数を知ることは、加速時と高速走行時の燃料消費効率を高めることに直結していて、タコメーターを通してこそ、ドライバーは視覚的に、エンジンの回転数を知ることができるのです。
そして何より、何でもないクルマを、やる気にさせてくれる雰囲気を醸し出しますから、個人的にはアナログデザインのメカニカル・タコメータが好きですし、スピードメータが中央にあるよりも、タコメーターがパネル中央にあれば最高です!
引用:https://toyotagazooracing.com/jp/gr/gr86/interior/
もちろん、エンジン音で回転数を見分けることができる、熟練ドライバーも存在するでしょうが、視覚以外の情報で回転数を見分けるには、それなりの訓練時間の他、人によっては得意、不得意といった不確定要素も影響を与えますから、万人向けの情報と言うのであれば、やはりタコメーター!ということになるのです。
新型スープラの例で具体的に言えば、加速時はエンジン回転1600回転からが最も低い回転数で、最も大きな加速トルクが得られ、5000回転で高速走行できれば、最も効率よく燃費を稼げることになるのです。
ところで新型スープラで、これだけは言わせて欲しいと望む唯一のことは、このエンジンならなぜMT車が無い?でしょう。
低回転のトルクレンジから高回転の馬力レンジまで、この3.0LのV6ターボエンジンを楽しむなら、AT車だけにまかせて加速するのは勿体ない。
スープラMT仕様が実現すれば、1500回転までアクセルをあおりつつ、大容量強化クラッチを一気につないで、少しノッキング気味でスタートしつつも、一気にアクセルを踏み込んで、パワー全開のV6ツインスクロールターボのターボラグの爽快感を味わえたなら、それこそ本当のスープラ復活劇になることでしょう。
MT車ではなくても、タコメータで右足のアクセルに反応するエンジン回転数を、ご自身の目で見て知ることができれば、今まではクルマに運転させらてる感が強かったあなたのカーライフも、貪欲にも、積極的にも、最適なエンジン回転数を自ら探し求めて、全く違う新たなクルマ人生へと、チェンジすることになるでしょう!
アイキャッチ画像引用:https://toyotagazooracing.com/jp/gr/grsharrier/interior/