ルノーの歴史とルーツ【まとめ】車種の特徴

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世界的にも抜群の知名度を誇る自動車メーカー「ルノー」。

日本とは経営に関するトラブルで注目が集まりましたが、純粋に車の作りは良好で信頼性が高いといえます。

それでは、「ルノー」の歴史とルーツ、歴代の車種などを見ていきましょう。

 

【自動車メーカー】ルノーとは?

 

ルノーはフランスのパリ、ブローニュビヤンクールに本社がある自動車メーカーです。

誕生したのは1898年のことで、実に120年以上の歴史と実績を有しています。

その存在は誕生以来存在感が常に大きく、今では自動車メーカーとしてヨーロッパ最大規模を誇ります。

1998年~2004年の間には、ヨーロッパでトップの販売台数を記録し続けたほどです。

ルノーを設立したのは、フランス人で技術者のルイ・ルノーと兄弟で、元々はルノー・フレールという名前でした。

以前は子会社で大型トラックと軍用車両を手掛け、第二次大戦では航空機やボートも取り扱っていたほどです。

ルイらルノー兄弟

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%BC

 

現在は乗用車と商用車にシフトしていて、一般大衆の間で幅広く浸透しています。

ルノーは、海外自動車メーカーの株式を保有して、積極的に傘下に加える経営方針を採っているのが特徴です。

韓国やルーマニアにロシアなど、ルノー陣営に加わる自動車メーカーは様々です。

日本の自動車メーカーも関わりが深く、特に日産と三菱は強固な関係で結ばれているといえるでしょう。

日産・ジュークとプラットフォームを共有するルノー・キャプチャー

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%BB%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E4%B8%89%E8%8F%B1%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B9

 

2011年にはトヨタの新車販売台数を抜き、アメリカのGMやドイツのフォルクスワーゲンに次ぐ第3位に位置しています。

人気の理由はいくつかありますが、1つは安全性能の取り組みで、古くから力を入れている点が挙げられます。

衝突安全性のテストではルノーが世界で一番、5つ星を獲得している車種が多いです。

それだけ安全性が高く信頼されているので、評価が厳しいヨーロッパを中心に売れているのも頷けます。

フランスの自動車メーカーらしく、デザイン性も良好ですから、おしゃれな物好きも満足できると思われます。

 

 

ルノーの歴史とルーツ

 

ルノーは1898年に、技術者のルイ・ルノーがルノー・フレール社を設立しています。

翌年の1899年にヴォワチュレットを発表、1900年代に入ると、1910年には既に日本への輸出を始めました。

1914年にはロシアのペトログラードで海外初の工場建設、1922年に株式会社化してルノー工場株式会社と商号を変えます。

1933年はコーデュロン社の買収を行い、航空機の製造で注目を集めています。

第二次大戦中の1940年に、ドイツのフランス占領によって工場が接収されました。

大戦終結間近の1944年にはルイ・ルノーが亡くなり、翌年戦争の終わりと共に、ルノー公団の国営化に至ります。

ヴォワチュレットを運転するルイ・ルノー

引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Renault

 

しばらく明るい話題はありませんでしたが、1951年にル・マンの24時間耐久レースにおいて、ルノーの4CVが優勝を飾ります。

プジョーと提携を始めたのは1966年のことで、1969年のゴルディーニ買収、1973年のアルピーヌ買収と、次々に積極的な姿勢を見せ始めます。

世界的に注目されたのは、F1世界選手権の参戦を決めた1977年です。

更に、1979年のアメリカン・モーターズ買収もニュースになりました。

アメリカン・モーターズは1987年にクライスラーに売却されますが、しばらくして今度は1996年に完全民営化を果たします。

引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Renault

 

1999年の日産自動車との提携と、2000年の韓国三星自動車の傘下入りは、ルノーブランドの強化を窺わせます。

2010年代には、2018年にGoogleとパートナーシップを結んで、アンドロイドOSの搭載を発表しています。

同年は日産自動車のトップが話題になり、子会社の日産だけでなく親会社のルノーにも関心が集まりました。

 

ルノーの車種の特徴

 

ルノーの車種は設計の基本がしっかりとしていて、価格に対し故障が少ないのが特徴的です。

これは日本の自動車メーカーと提携しているのも理由の1つで、他の海外自動車メーカーとは一線を画します。

品質的には日本メーカーの製品と比べて遜色がないと評価できます。

燃費についてもルノーの評判は良好で、環境に配慮しながら乗ることが可能です。

 

走りの良さもルノーの魅力の1つで、これはフランスの自動車メーカー全般に共通しますが、力があって楽しく運転できます。

ただ、走りのパワーに対して乗り心地はやや固く、固めを苦手とする人には少し辛いところがあります。

勿論感じ方は人それぞれ違いますし、改善は行われているので、試乗して確かめてみるのが一番です。

もう1つ気になるのは、日本国内で対応してもらえる店舗数が少ないことです。

海外の自動車メーカーなので、ある程度は仕方がありませんが、地域によっては実物を見たり試乗しにくいのがネックとなります。

デザイン的には、適度に個性があって完成度も高く、日本人の感性にも通じるところがあります。

コンパクト車は女性が乗るのに丁度良い手頃さなので、女性を中心に人気が高いです。

 

割と信頼性に優れ、日本車との差が小さいことから、初めて外車の購入を検討する人に向いています。

違和感なく乗り換えられますから、ルノーが作る車種はそれだけ日本的というのが結論です。

外車、特にフランスの車はおしゃれなイメージですが、ルノーは案外手頃で、評判の良い大衆車に位置づけられます。

 

 

ルノーの歴代の代表車種紹介

 

 

1934年発売のネルヴァステラは、8気筒5.5Lの巨大なモデルで、フランスの大統領専用車として1930年代まで使用されています。

ルノー公団として国営化されてからは、戦時中に既に開発が進められていた、4CVモデルが1946年に発表されます。

戦争終結から僅か1年後の出来事で、大衆には驚きと興奮を持って迎え入れられました。

ルノー 4CV

引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Renault

 

4CVは廉価な上に経済性が高く、当時の基準からすると走行性能も良好です。

その為、大衆からはあっという間に受け入れられ、幅広い層から支持を集めることになりました。

戦後、ヨーロッパ全土でヒットしましたが、アメリカでも販売台数が伸びています。

1961年までに100万台の販売を達成していて、日本でも1953年から日野ルノーライセンスで生産されたタクシーが街中を走りました。

4CVはやはり、ルノーにとって特別なモデルで、以降は小型車を中心に実績を積み重ね続けることになります。

日野・ルノー4CV

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%BC

 

2000年代に入ってからは、デザイン性や品質と安全性に力を入れたモデル、メガーヌやルーテシアといった車種がヒットしています。

メガーヌ(3代目、2008年 – 2017年)

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%BC

 

現在は、クロスオーバーSUV風ハッチバックのクウィッド、4ドアセダンのロガン、5ドアハッチバックのサンデロが販売中です。

日本で取り扱いのないモデルも含めて、現行車種は幅広く沢山展開されている状況です。

 

ルノーの歴史とルーツまとめ

 

1898年に技師によって作られたルノーは、早くから存在感を表してフランスを代表する自動車メーカーになっています。

海外展開も早く、第二次大戦後の動きもスピーディーなのがルノーらしいところです。

しかし、安全性重視で品質や耐久性に優れる点は、ヨーロッパの自動車メーカーにしては外車らしくないです。

ルノー サンデロ

引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Dacia_Sandero

 

むしろ日本車に近い故障の少なさと、パワーのある走りを兼ね備えているので、そこがルノーの独自性に繋がっていて、日本でも評価されているポイントです。

 

 

この記事を書いた人

杉本
趣味は車・野球・サッカー
映画・ドラマ・アニメetc.
自動運転どうなるんだろうねぇ~

 

 

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