アウディの歴史と車種の特徴【まとめ】ロゴの由来と意味

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高級感があり落ち着いたイメージのある「アウディ」ですが、実際はどうなのでしょうか?

今回は、ベンツ・BMWと並び「ドイツ御三家」と呼ばれる「アウディ」について、その歴史や車種の特徴などを探っていきましょう。

 

【自動車メーカー】アウディとは?

 

アウディとはフォルクスワーゲングループに所属するドイツの自動車メーカーで、4つの輪が重なったエンブレムが特徴的です。

本社はドイツのバイエルン州のインゴルシュッタットにあり、そことネッカーズルムに組み立て工場があります。

 

国内の向上を始め世界各地に生産拠点があり、ハンガリーのジェールやベルギーのブリュッセル、さらには中華人民共和国の長春市など数か所で生産が続けられている状態です。

2013年に新しい拠点に選ばれた中国仏山市での生産が開始されました。

その前の年である2012年には、イタリアのオートバイメーカー「ドゥカティ」も所属している投資会社「インベストインダストリアル・ホールディングス」から株式を取得し、同社を買収した活動がありましたが、現在はこれといった目新しい活動はしていないです。

そんなアウディはブランドとしての品質は決して高い訳ではないものの、中級クラスから上級クラスに値します。

これはグループ内の決定でもあるようで、その立ち位置からズレる事はまずないです。

 

とはいえ全く新しい試みをしていないわけではなく、近年注目されている自然環境へのダメージを緩和する技術を用いています。

クワトロという四輪駆動システムとディーゼルエンンジンを意欲的に採用しており、宣伝でも重要視されているほどです。

ちなみにこのクワトロはアウディのコンセプトカーに重宝されています。

アウディの車はアルミボディであるものの、大人しいデザインが特徴とされていました。

しかし近年では他の自動車メーカーに負けない為か、力強いデザインが増えており、BMWやメルセデスベンツに匹敵すると言われています。

ちなみに車種の構成は前輪駆動もといFF車及びFFベースの四輪駆動車が基本です。

 

【自動車メーカー】アウディの歴史

アウディの歴史は創始者であるアウグスト・ホルヒから始まります。

アウグスト・ホルヒは28歳の時にベンツ社に転職し、そこで工場長になって自動車について学びました。

1899年に独立したものの、技術開発に力を注ぎ過ぎたせいで会社から追われてしまい、心機一転として1909年に創業したのがアウディです。

アウグスト・ホルヒ(1868年10月12日~1951年2月3)

引用:https://www.audi-press.jp/index.html

それからしばらくの間、アウディは順調に経営されていましたが、第一次世界大戦の敗北からの不況が襲い掛かります。

当時ドイツは40兆円というありえない賠償金を課せられており、そのせいで経済は深刻なダメージを負っていました。

その後すぐに1929年に起こった世界大恐慌があり、世界は再び大戦の時代に移り変わっていきます。

アウディはその頃DKWにホルヒ、そしてヴァンダラーという他のドイツの自動車メーカーとの結託し、アウトウニオンという連合を結成しました。

アウトウニオンのロゴ

引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Auto_Union

 

もっとも第二次世界大戦の開始とともに製造は中止され、生き残るために結成したアウトウニオンは戦争の被害とソ連が行ったザクセンの工場接収によって経営が困難になります。

そして、当時西ドイツにあったインゴルシュタットへ赴いて生産を再開します。

1956年から1964年まではダイムラー・ベンツに属していたものの、1964年からは現在のようにフォルクスワーゲンに属すようになったわけです。

その1年後からアウディは自社ブランドの車の生産を始め、大ヒットを納めていきます。

そして1985年に社名をアウディにし、完全復活を遂げました。

 

アウディのロゴの由来と意味

 

アウディのロゴ(エンブレム)は「フォーシルバーリングス」と呼ばれています。

これはアウディの歴史に深く関わっているアウトウニオンで用いられていたシンボルを加工したものです。

この4つの輪それぞれが連合に属している自動車メーカーを象徴しているというわけです。

なお順番は存在しており、左からアウデ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラーだとされています。

アウトウニオン、すなわち自動車連合が結成された当時のドイツはナチズムとファシズムが広まるほどに疲弊していました。

第一次世界大戦の勝者となったイギリスやアメリカ合衆国などは経済が豊かになったものの、反対にドイツでは国内の生産力が下がったと言われています。

それほどまでに深刻な状態であったため、アウディが結束を呼び掛けたのは不思議ではありません。

ちなみにアウトウニオンが結成される前の自社のロゴは自社の名前が書かれた逆三角形のうえに半球が乗っており、さらにアラビア数字の1があったそうです。

付け加えるならアウディという社名は創始者であるアウグスト・ホルヒが初めて設立したホルヒと同じく、「聞く」という意味があります。

1938 ホルヒ 853

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%92%E3%83%BB853

 

ただしアウディはラテン語で、ホルヒはドイツ語です。

創始者のアウグストは当初同じく「ホルヒ」と名付けたものの、それを知ったホルヒ社から制止されてしまい、考え出されたのがアウディとなります。

一時期はこの名はなくなりましたが、1965年以降からの目覚ましい復活とともに蘇りました。

 

アウディの歴代の代表車種と特徴

アウディの歴史は少々特殊であるため、歴代の代表的な車となると戦後からの車種となります。

その始まりは「F89L」という商用バンです。

この車は現在における車体販売、すなわち業務用のバンですが、1955年にはゾンダークラッセという自動車を発表して成功をおさめています。

ゾンダークラッセ3=6

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%B3

 

さらにこのゾンダークラッセを発展させた「アウトウニオン1000」が大ヒットし、ベンツ社に属していた頃の最後の代物でもあるDKWジュニアは戦後最大のベストセラーになったほどです。

アウトウニオン・1000

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%B3

 

それから1965年にはフォルクスワーゲングループに属した事をきっかけに、車種もまた変わっていきます。

その代表格がAモデルです。

Aモデルはアウディの主力車種で、特にA4は90年代で最も売れた代物でもあります。

このモデルはアルファベットの後に1から8までの数字がつけられており、その数字が大きくなればなるほどボディやエンジンのサイズが大きなるところが特徴的です。

2018 アウディ A1 Sライン

引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Audi_A1

 

そのためエントリーからハイエンドまで揃っていますが、近年の代表的な車種はこれだけではありません。

Aモデルをベースにスポーツカーに変貌させたSモデルにそのSモデルをさらに向上させて高性能にしたRS、この2つは言うまでもなくスポーツカーとして扱われています。

アウディ RS3

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%87%E3%82%A3

 

他にもアウディの代名詞とも言える四輪駆動システムのクロトワを使ったQはシステムのおかげで駆動力が最適化されており、安定かつ高性能な走行力が特徴的です。

それからTTモデルもまた有名で、これは1960年代に活躍したスポーツカーを受け継いでいます。

アウディ TT RS

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%87%E3%82%A3

 

現在購入できる品はコンパクトなものであるものの、世界耐久レースで何度も栄光を刻んだハイパフォーマンススポーツカーとして受け継がれているR8に負けていないです。

いずれにしても、アウディには独自の車があるわけです。

 

アウディの歴史と車種の特徴まとめ

アウディの歴史は創始者のアウグスト・ホルヒの個人的な事情から始まり、その後は歴史的な出来事に巻き込まれながらも現在に至っています。

戦前の車種はどちらかと言えばホルヒ社に分類されるものの、戦後であればAモデルやRSモデルなど多種多様な車種が展開されている状態です。

特に元ある車種から発展させたケースが多く、1950年代のゾンダークラッセを発展させた「アウトウニオン1000」が挙げられます。

80年台からは「クワトロシステム」を導入し、以降世界ラリー選手権やル・マン24時間レースで優勝を果たすなど存在感を示しています。

 

この記事を書いた人

杉本
趣味は車・野球・サッカー
映画・ドラマ・アニメetc.
自動運転どうなるんだろうねぇ~

 

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