ワゴンR(旧モデル)の燃費情報! 実燃費はどれぐらい?

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スズキを代表する、トールワゴン軽自動車の先駆けです。

この記事を書くにあたり、初代ワゴンRから調べてみたけれど、驚くほどに初代からのデザインイメージが維持されたまま、現在5代目となっています。

これを読んでいるあなたにも、ぜひインターネットで初代から現行までの写真を見比べてみていただきたいです。私はこの事実にかなり驚きました。

これほどのデザインの一貫性は、ポルシェ911に近いものを感じます。

その車の考え方、作り方、方向性がユーザーに受け入れられ続けるからこそ、デザインも受け継がれる。

「形態は機能に従う」

とはよく言ったものです。

今回は、このスズキ ワゴンRを、紹介します。

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新型ワゴンRのグレード差

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引用:http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/

ワゴンRスティングレー(以下S)のT、同X。ワゴンR FZ、同FX、同FA、そして特別仕様車のFXリミテッドが現在ラインナップされています。

下に、燃費、車重、価格、Sエネチャージ搭載車の場合は、右に記載しました。

また、駆動系の違いががありますが、2WDのCVTモデルに限定しての比較になります。

グレード  燃費   車重  価格(万円)

S T  28.0km/l 820kg 149.5    Sエネチャージ

S X  33.0km/l 800kg 135.7    Sエネチャージ

FZ   33.0km/l 790kg 127.1    Sエネチャージ

FX   30.6km/l 780kg 106.0

FA   26.0km/l 770kg 99.9

FXリミ  33.0km/l 780kg 112.5    Sエネチャージ

NA(ノンターボ)のSエネチャージ搭載モデルが、33.0km/lと、凄まじいカタログ燃費。ターボでも、28.0km/l。

ベースグレードともいえるFXが30.6km/l。

廉価モデルのFAは、26.0km/lと、ターボよりも成績が良くありません。

購入を検討するなら「Sエネチャージ搭載モデル」限定で考えた方が、トータルコストは安く済みそうですね。

個人的には、FXリミテッドがかなり気になります。

限定仕様車は装備品が贅沢な割に、価格が抑えられている事が多いのが一般的。

また、通常のFXと、車重が共通であり、現状、Sエネチャージ搭載のワゴンRの中では、一番軽いのがポイント。

4代目から現行に代わる際、最大70kgの軽量化を行いました(スズキ自動車ニュースリリースより)。

成人男性一人分に相当する。低パワーの軽自動車で、この「男性一人分」は大きいのです。

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引用:http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/

フレーム、外装、内装などのボディは当然のこと、エンジン、足回り、更にはブレーキキャリパーやブレーキディスクなどの軽量化まで行ったそうです(スズキ自動車ニュースリリースより)。

走行性能、燃費、更には衝突安全性まで考えなければならない現代で、その全てを維持、もしくは向上させて、なおかつ70kgもの軽量化を実現するのは、並大抵のことではありません。

簡単に言えば「重くて強いボディ、軽くて弱いボディを作るのは誰でも出来る」わけです。

高張力鋼板と、超高張力鋼板の使い分けの絵を見ると、そのバランスに時間をかけたのだな…と苦労が伺えます。

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新型ワゴンRの燃費情報!実燃費はどれくらい?

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引用:http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/

インターネットの口コミサイト等での、実燃費(実際に使ってみた燃費)を見てみると、15km/l~25km/lと、かなり幅が広く、すごい人では実燃費で30km/lを超えたという話も。

当然、個々人の運転の仕方、道路環境、メンテナンス度合いによって、このくらいの差が出るのは仕方ない事ですが、私は「アイドリングストップ」がこの幅を生む、大きな要因の一つではないかと考えます。

FXとFAの「主要燃費向上対策」の違いは「アイドリングストップ」。カタログ上、それしか燃費に関わる能力の違いはありません。それだけで、これほどの差が出るほど威力は絶大なのです。

以前仕事で、アイドリングストップ搭載の、スズキ ハスラーに乗っていた時のことを思い出してみました。

正直、かなり「癖」があるのです。

アイドリングストップが作動するには、必要な条件が揃わなければなりません。スズキサイトに「エンジンの再始動は、ブレーキを離すかハンドルを動かすだけ。交差点でもスムーズな発進が可能です」とあります。

裏をかえせば、条件から外れればすぐにエンジンを再始動してしまい、燃費は悪化してしまうとなりません。

おそらく、再発進のスムーズさを出すために、かなりペダルの踏む力に敏感に作っているようなのです。

「車は止まったまま」でも「ペダルを少し戻す」と、すぐにエンジンが再始動。常に「ぎゅ~」と踏んでいなければならない…というのが、私の印象です。

ブレーキを踏む力なんて、人それぞれ癖があるののですから「信号待ちで常にアイドリングストップを使えているドライバー」と「そうでないドライバー」では、燃費に差が出るのは当然なのです。

他に、アイドリングストップは、減速中に決まった速度(13km/h)以下になると、作動する。これも運転の仕方によって燃料節約に雲泥の差が出ます。ブレーキの踏み方で、13km/h→停止までの距離が変わるからです。

他にも、アイドリングストップには様々な条件が必要であり、より一層、ドライバーによって、実燃費の幅は大きくなってしまいます。

なので、正直な話、他の車よりも実燃費情報があてにならないと感じます。

「実燃費はどれくらい?」なんて見出しにしましたが、現在発売している軽自動車の中で、一番そういう情報があてにならない車だ…としか言えません。

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新型ワゴンRとSエネチャージの凄さ

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引用:http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/

カタログで、Sエネチャージの凄さを見るには「燃費」の数字以外に「最大トルク」がポイントになると思います。

エンジンの「最大出力」「最大トルク」の数字は、多くのユーザーが見ると思いますが、Sエネチャージはマイルドハイブリッドです。

モーターがエンジンをサポートしています。なので「モーター」にも「出力」と「トルク」があります。

モーターの「最大トルク」を見てみると…「40N・m/100rpm」。どれだけこの数字が凄いかというと…

ターボモデルエンジンの「最大トルク」、95N・m/3000rpmと比較してみると、あの小さなモーターだけで、半分近いトルクを出せることになるのです(回転数は無視してだが)。

当然、このモーターだけで車が走っていられるわけではないが、発進時、加速時に大きな助けになっているのは間違いないんです。

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エコカーをエコカーとして乗る

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引用:http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/

最後に。自分は、自動車のチューニング、メンテナンスに関わってお給料をもらっていますが、エコカーのメンテナンス不足は非常にもったいないと感じています。

エコカーに乗り、エコタイヤを履き、燃費やガソリンの価格上下を気にする割には、タイヤのエアチェックをせず、定期的なメンテナンスもしないオーナーがいます。

タイヤが適正なエア圧でないと、走行抵抗が増えて燃費は悪化します。

エンジンオイル等の油脂類、消耗品の交換を怠れば、機械の動作に抵抗が増え、燃費は悪化します。

乗っている車の方向と、完全に、矛盾しています。

いくら低燃費な車をメーカーが作っても、それに乗っているユーザーがメンテナンスを怠れば、燃費は悪化する一方でガソリン代がかかります。

壊れる頻度が上がるから、更にお金がかかります。

エコカーとは程遠い車になってしまうのです。

当然、機械だから摩耗も劣化もするし、壊れもします。新車時の燃費を下げずに維持し続けるのは現実問題無理です。けど、それを抑える事は可能です。

出来る限り長く、低燃費で、お財布にやさしい車に乗り続けていって欲しい。そんなメンテナンスをしていって欲しい。

自動車の整備に詳しくなければ、素直にディーラーのメカニックや、説明書通りのメンテナンスを、最低でもしていって欲しい。

強い目的意識を持って作られた車。レースカーも、スポーツカーも、チューニングカーも、トラックも、そしてエコカーも、そういう意味では全て同じなのです。そんな車達が、その目的を達する事が出来るようメンテナンスされ続けられる事を、日々車に触りながら、願っています。

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