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今人気の高いコンパクトSUVクラスで同じ国産車両という点比較される、スズキ・エスクードとホンダ・ヴェゼル。
シティ派SUVとして街乗りからレジャーまで快適な空間をもたらし、家族で便利に使えるクルマとして人気の高い両車種です。
今回は、そんなエスクードとヴェゼルの走行性能、維持費、燃費、快適性の観点から比較していきたいと思います。
走行性能の比較
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/escudo/styling/
まず、始めに走行性能で比較していきたいと思います。
今回の比較モデルは、エスクードは4WD・6速ATモデルとヴェゼルのエントリーモデルのG・Honda SENSINGモデルで比較したいと思います。
ちなみに、エスクードは4WD・6速ATモデルのみのラインナップとなっています。
排気量は、エスクードは1.371L、ヴェゼルは、1.496Lとなっています。
最高出力は、エスクードは136PS/5,500rpm、ヴェゼルは、131PS/6,600rpm。
最大トルクは、エスクードで210N・m/2,100~4,000rpm、ヴェゼルは、155N・m/4,600rpm。
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/escudo/
走行性能を比較する重要なファクターである排気量、最大出力、最大トルクでの比較は、排気量はヴェゼルのほうが大きいですが、他の性能ではエスクードが少し勝っているという結果となりました。
排気量が小さいエスクードのほうが最大出力、最大トルクともに勝っているのは驚きです。
続いて、車のサイズを比較してみましょう。
エスクードの全長4,175mm、全幅1,775mm、全高1,610mmとなっております。
対してヴェゼルは、全長4,330mm、全幅1,790mm、全高1,605mmとなっています。
エスクードの方が車両サイズが小さく、街中でも車両サイズを気にせずに走れることがわかります。
また、直進安定性を測る数値としてホイールベースが挙げられますが、エスクードは2,500mm、ヴェゼルは2,610mmとなっており、全長も長いヴェゼルのほうが安定性は高いです。
引用:https://www.honda.co.jp/VEZEL/webcatalog/styling/other/
車両重量では、エスクードは1,220kg、ヴェゼルは1,180kgとなっており、エスクードのほうが若干ではありますが、40kgほど重量が軽いことになります。
次に小回りの観点から、最小回転半径を比較して行きましょう。
最小回転半径はエスクードで5.2m、ヴェゼルで5.3mとなっており、SUVとしては両車ともに小回りが利く性能であることがわかります。
SUVでは気になる、最低地上高も比較してみましょう。
エスクード、ヴェゼル共に、185mmとなっており、シティSUVとしての性能を搭載してると言えます。
以上のことから、走行性能、スペックで比較した場合は、ヴェゼルに軍配が上がります。
走行性能や、サイズ感を見た場合、乗り手の好みにもよりますが、より小回りを求める方にはエスクード、オフロードや街中での走行性能をより重視したい方にはヴェゼルといった選び方もできそうです。
引用:https://www.honda.co.jp/VEZEL/webcatalog/styling/design/
燃費での比較
次に燃費について比較していきたいと思います。
やはり、燃費性能は、最も身近に金額も見える性能の一つでもありますので、重要視していきたいポイントです。
維持費の中でもガソリン代は大きな割合を占め、維持費に大きな影響を与えます。
エスクードの燃費は、カタログ値で16.0km/lとなっておりました。
ヴェゼルの燃費は、カタログ値で21.2km/lとなっています。
タンク容量は、エスクードが47L、ヴェゼルが40Lとなっています。
他のSUVと比べると一回り程タンク容量が小さく感じてしまいますね。
航続距離を計算すると、エスクードは、752km、ヴェゼルは、848kmとなりました。
カタログ値の燃費ですので実際はもう少し性能は落ちると思いますが、燃費に関しての比較では、車両性能の高さから、ヴェゼルの方が燃費性能は良いようです。
引用:https://www.honda.co.jp/VEZEL/webcatalog/styling/design/
年間維持費での比較
続いては、年間の維持費で比較していきたいと思います。
今回の比較する維持費は以下の5つの項目で比較したいと思います。
自動車税、重量税、自賠責保険料、ガソリン代、任意保険料の5項目です。
実際は、他にもメンテナンス料金、駐車料金等もあるかと思いますが、お住いの地域、借家か持ち家かなどの状況により大きく変動しますので、今回は省かせていただきました。
・自動車税(エコカー減税は適用しない場合)
自動車税は排気量で決まりますので、エスクードの排気量は1.371Lで、ヴェゼルの排気量は、1.496Lと両車ともに1.5L以下に分類されますので34,500円となります。
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/escudo/styling/
・重量税
重量税は、エスクードが車体重量1,220kgで、ヴェゼルの車体重量は1,180kgとこちらも両車ともに、1,500kg以下に分類されますので、24,600円になります。
・自賠責保険料
自賠責保険料は、両車とも保険期間を24か月とし、25,830円としました。
・ガソリン代
エスクードとヴェゼルはガソリン仕様車での比較とし、年間10,000km走った場合の比較を行います。
エスクードの燃費は、カタログ値で16.0km/l、ヴェゼルの燃費はカタログ値で、21.2km/lですので、レギュラーガソリンの価格を130円として試算しました。
エスクードのガソリン代は年間81,250円、ヴェゼルのガソリン代は、年間61,321円となりました。
引用:https://www.honda.co.jp/VEZEL/webcatalog/styling/other/
・任意保険料
任意保険料は、走行距離や保険会社によって大きく変わるため、35歳以上で、ゴールド免許、スタンダードコース、年間約10000km走る設定で大手ネット自動車保険に加入した場合を検討します。
エスクードの場合もヴェゼルの場合も約30,000円ほどという結果になりました。
以上の5項目を合わせるとエスクードの年間維持費は、196,180円。
ヴェゼルの年間維持費は、176,251円という結果になりました。
よって、維持費の観点から見るとヴェゼルのほうが維持費はかからない結果となりました。
同じような排気量、サイズ感のためほぼほぼ維持費で変化する箇所はありませんでしたが、差を生んだのはやはり、燃費性能でした。
カタログ値ではありますが、エスクードよりもヴェゼルの燃費が勝った点でガソリン代の差が生まれ、維持費にインパクトを与えたものと考えます。
引用:https://www.honda.co.jp/VEZEL/webcatalog/styling/design/
乗り心地での比較
最後は、重要視したい快適性について比較していきたいと思います。
運転席からの視界について触れていくと、エスクードは水平を基調としているためSUVの高い視線からの運転に、邪魔が入らず見通しが良いです。
対するヴェゼルはサイドウィンドウが若干上昇しているためか、斜め後方の視界が少し見にくく感じてしまいます。
次に快適性に大きな影響を与えるシートについては、エスクードは運転席、助手席ともにシートヒーターが標準装備され、冬場やアウトドア時などに重宝します。
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/escudo/interior/
ヴェゼルにもシートヒーターのオプションはありますが、ハイブリッドとGクラスには装備出来ないものとなっています。
シートの質感の違いも大きく、エスクードは硬めのシートとなっており、長距離移動を視野に入れ設計されているのがわかります。
ヴェゼルのシートはエスクードよりも柔らかい素材で、体が沈み込むシートとなっており、より快適性やリラックスを目指しているのがわかります。
以上から、乗り心地、快適性の観点から比較するとエスクードがやや優勢である印象です。
まとめ
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/escudo/styling/
走行性能、燃費性能、維持費ではヴェゼルに、乗り心地に関しては、エスクードに軍配が上がるという結果になりました。
比較を通じて、両車ともにシティSUVとしてオンロード、オフロード両方のシーンで性能を充分に発揮してくれるクルマだということがよくわかりました。
今回の評価基準だけではわからない、クルマの持ち味、フィーリングも多くあると思います。
ぜひ、この機会に興味を持たれた方は、試乗してみてはいかがでしょうか。
アイキャッチ画像引用:http://www.suzuki.co.jp & https://www.honda.co.jp
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