【ハリアー】VS【ベンツGLC】比較するとどっちがお得？維持費・燃費・乗り心地

トヨタが誇るＳＵＶハリアーと先進のアジリティが叶える次世代の行動力を備えたメルセデスベンツの新型GLC。

ともにラグジュアリーSUVと言える車種となっていますが、今回はハリアーとベンツGLCの維持費と燃費、乗り心地について徹底比較をしてみようと思います。

ハリアー対ベンツGLC比較！まず維持費はどのくらい？

ハリアーとベンツGLCの維持費について、年間にどのくらいのお金がかかるのか調べてみました。

ハリアーの維持費

引用：https://toyota.jp/harrier/index2.html

ハリアーには2.0Lガソリンエンジンと2.0Lガソリンターボエンジン、2.5Lハイブリッドシステムの設定があります。

上の表を見ると、年間の維持費ではハイブリッド車が一番安くなっています。

しかし、ガソリン車とは思ったほどの違いがないというのが率直な感想です。

もし車両購入価格まで考慮するならば、ガソリン車とハイブリッド車は最廉価グレードで80万円くらいの差があるので、年間維持費だけでこの価格差を埋めることは不可能に近いでしょう。

一方、ハイブリッド車とターボ車ではガソリン代で大きな開きがあり、年間維持費でも７万円強の違いがあります。

ターボ車は使用燃料が無鉛プレミアム（ハイオク）となるために、ガソリン代の割高感は否めません。

ベンツGLCの維持費

引用：http://mercedes-suv.jp/glc/#visual

ベンツGLCには3種類のパワートレインが設定されています。

そのうち、ガソリンターボエンジン搭載モデル「GLC 200」と「GLC 250 4MATIC Sports」、ディーゼルエンジン搭載モデル「GLC 220d 4MATIC」、プラグインハイブリッドモデル「GLC 350e 4MATIC Sports」で算出しています。

上記の表から、ディーゼルエンジン搭載の「GLC 220d 4MATIC」の年間維持費が一番安くなりました。

ガソリンモデルに比べると若干実燃費が良いのと割安な軽油を使用できることから、ガソリン代のところで他グレードよりも割安になっています。

プラグインハイブリッドの「GLC 350e 4MATIC Sports」の実燃費はあまり良くないようですが、ガソリンを使わないEV走行が可能なため、毎日充電をしてEV走行だけをしたとすると燃費はもっと伸びることになります。

ハリアーとベンツGLCの維持費比較まとめ

引用：https://toyota.jp/harrier/exterior/ーhttp://mercedes-suv.jp/glc/#visual

年間維持費で一番安くお得なのは、ハリアーのハイブリッド車になります。

しかし、ディーゼルエンジン搭載の「GLC 220d 4MATIC」とは年間合計で１万円くらいの違いしかないので、乗り方によっては逆転することもあると思います。

市街地中心ではハイブリッドの強みが、高速道路などの高速走行ではディーゼルの強みが出やすくなります。

使用状況によっては実燃費が変わってくるので、ガソリン代も計算通りとはならないかもしれません。

また、プラグインハイブリッドの「GLC 350e 4MATIC Sports」も毎日充電し、EV走行だけの使い方をすればガソリン代はもっと安くなり、年間維持費も安くなります。

ガソリンターボを搭載するハリアーターボと「GLC 200」と「GLC 250 4MATIC Sports」では、年間維持費はほぼ同じくらいになるようです。

あと、任意保険の金額がベンツGLCの方が安くなっていますが、今回見積もりを取った通販型の保険会社ではこのように算出されました。

以下に今回の計算をする上でのそれぞれの項目の詳細などを示しておきます。

また、維持費だけの比較としているので、車両の購入費用は考えていません。

自動車税

そのクルマの所有者に課される税金で、４月１日の所有者に対して課税され、税額は排気量などによって異なる仕組みとなっています。

自動車重量税

購入するクルマの重さによって税額が変わる税金です。

自家用乗用車は車両の重さ0.5トンごとに税額が変わる仕組みになっていて、0.5トンごとに4,100円／年になります。

ハリアーの車両重量は1,580～1810kgなので、年間の税額は16,400円となります。

ベンツGLCの車両重量は1,740～2,110kgとなっていて、年間の税額は16,400円か20,500円となります。

自賠責保険

保険には強制的に入らされる「自賠責保険」と「任意保険」があります。

2018年度の自賠責保険料は、12ヶ月（年間）で15,520円となっています。

任意保険

任意保険は大手通販型で見積もりをしてみましたが、条件は以下の通りです。

「年齢制限なし、17等級、ゴールド免許、年間走行距離11000km以内、運転者限定なし、対人・対物無制限、車両保険なし」

車検費用

車検費用には、税金などの法定費用と車検手数料、部品などの修理交換費用が含まれます。

法定費用に大きな差はないと思いますが、手数料は依頼する店舗により異なってくると思います。

ここでは、車検代は2年おきにかかる費用として10万円と仮定し、年間では5万円としています。

ガソリン代

ガソリン価格はレギュラーが１Lあたり140円、ハイオクが１Lあたり150円、軽油が１Lあたり120円として計算しています。

また、走行距離は月間1,000kmで年間12,000kmと仮定しています。

ハリアーの実燃費をガソリン車は11.5km/L、ターボ車は9.5km/L（ハイオク）、ハイブリッド車は15km/Lとして計算しています。

ベンツGLCは実燃費を「GLC 200」と「GLC 250 4MATIC Sports」が9km/L（ハイオク）、「GLC 220d 4MATIC」が10.5km/L（軽油）、「GLC 350e 4MATIC Sports」が9km/L（ハイオク）としています。

駐車場代

駐車場は場所によって料金が異なると思いますが、ここでは月に１万円、年間１２万円としています。

もちろん、持ち家となると駐車料金は無料となるでしょう。

ハリアーとベンツGLCを徹底比較！続いて低燃費なのは？

続いては燃費について見ていこうと思います。

燃費には、メーカー公表のカタログ燃費と実際に使用した場合の実燃費がありますが、特に重要なのは実燃費になります。

「カタログ燃費に比べて、実燃費は残念な結果になった」などの口コミを目にすることがありますが、カタログ燃費との乖離率が高い場合はやはりあるようです。

引用：https://toyota.jp/harrier/exterior/

ハリアーの燃費は？

ハリアーのカタログ燃費（JC08モード）は、2.0Lエンジンが14.8～16.0km/L、2.0Lターボエンジンが12.8～13.0km/L、ハイブリッド車が21.4km/Lとなっています。

ハイブリッドシステムのカタログ燃費は素晴らしいの一言です。

ハリアーの車格から考えても、21.4km/Lというのは驚異的な数値のようにも思います。

実燃費は平均で15～16km/L前後になりそうです。

ガソリン車の実燃費は11～12km/Lくらいのようです。

ハリアーのターボ車は、実燃費が９km/Lあたりになりそうなので、ガソリン代は覚悟した方が良いかもしれません。

使用燃料はハイオク（無鉛プレミアム）となります。

しかし、ハリアーのターボエンジンは低回転から高回転まで高トルクを確保するツインストロークターボチャージャーを採用し、胸をすくような気持のよい加速フィールが売りとなっています。

走りを楽しみたい方にはぜひおすすめしたいクルマになっています。

引用：http://mercedes-suv.jp/glc/#visual

ベンツGLCの燃費は？

ベンツGLCのカタログ燃費は、「GLC 200」が13.6km/L、「GLC 250 4MATIC Sports」が13.4km/Lとなっていて、「GLC 220d 4MATIC」が16.2km/L、「GLC 350e 4MATIC Sports」が13.9km/Lとなっています。

実燃費の口コミを見ると、ガソリンターボ車の「GLC 200」と「GLC 250 4MATIC Sports」が９km/Lくらいのようで、高速道路では11～13km/Lくらいの燃費を望めそうです。

ディーゼルエンジンの「GLC 220d 4MATIC」が街中で10～11km/L、郊外では14～15km/Lくらいまで伸びるようです。

プラグインハイブリッドの「GLC 350e 4MATIC Sports」の実燃費は９km/Lくらいのようですが、ガソリンを使わないEV走行が可能なため、毎日充電をしてEV走行を多用すれば燃費はもっと伸びるでしょう。

また、このモデルは燃費を良くするためのハイブリッドシステムではなく、モアパワーを得るための『パワーハイブリッド』と言えます。

ハリアーとベンツGLCの燃費比較まとめ

引用：https://toyota.jp/harrier/exterior/ーhttp://mercedes-suv.jp/glc/#visual

カタログ燃費、実燃費ともにハリアーハイブリッドの燃費は圧倒的に優れています。

さすが世界のトヨタのハイブリッドシステムと言ったところでしょうか。

しかし、ドイツのアウトバーンに代表される高速走行での利用が多い場合には、ベンツGLCのディーゼル車は優れた燃費をただき出してくれます。

また、燃料代の安い軽油が使用できる点も見逃せないポイントとなります。

ガソリンターボ車に関しては、ハリアーもベンツGLCもほぼ同等の燃費と考えて良いと思います。

ベンツGLCのプラグインハイブリッドは、通常の燃費こそあまり良くありませんが、夜は自宅のコンセントで充電し、普段は買い物に20km走る程度ならば、ほぼEV走行だけで足りる計算となり、ガソリンを使用しない使い方もできます。

ハリアーとベンツGLCを徹底比較！最後に乗り心地が良いのは？

最後は乗り心地について比べてみたいと思います。

ただ、乗り心地の評価のモノサシは個人によって異なってくるので、一概にみなさんが同じ感想を抱くかは難しいところだと思います。

しかし、様々なレビューや口コミなどから評価をしてみたいと思います。

ハリアーの乗り心地

引用：https://toyota.jp/harrier/interior/

・ふわふわとした乗り心地で、絨毯の上を走っているかのような乗り心地がする。

・連続した凸凹ではちょっとバタつく感じがあります。

・ゆったりしていて長旅も苦にならない。

・ロール時にはふわふわ感があるが、ゆっくり走行する分には問題はない。

・乗り心地はどっしりとした重厚感があります。

・アイドリングストップからエンジンが再始動するときに、音が大きいのが少し気になります。

・静粛性は良く、乗ってて不快な振動が少ない。

・18インチタイヤは、路面の継ぎ目などのショックが車内にかなり伝わってくる。

・ハイブリッド車では、走り出しがスムーズで乗り心地も滑らか。

・静粛性は高く快適です。しかし、ロードノイズだけが聞こえやすいです。

どうでしょうか、参考になったでしょうか。

乗り心地のふわふわ感を挙げられている口コミが目につきましたが、これは好みの問題だと思います。

また、路面の凸凹を拾いやすく、突き上げ感やショックが車内に伝わってくるようです。

室内の静粛性は高いようですが、ロードノイズが若干気になるようです。

ベンツGLCの乗り心地

引用：http://mercedes-suv.jp/glc/#visual

・ロールはそこまで感じず、硬めな乗り心地でいくら走っても酔いません。

・車酔いしやすい同乗者も酔いません。

・大きい入力の時は突き上げ感がありますが、収束性は高いので不快なほどではない。

・遮音性は素晴らしく、ロードノイズやエンジン音は若干するものの騒音ではない。

・ボディ剛性のおかげなのか安心感、包まれ感がある。

・もう少し、しなやかにした方がいい。

・ゴツゴツしないで地面からの突き上げも少ない。

・アイドリングストップからの始動も振動が少なく快適。

さすがと言った感じですが、乗り心地に関して不満は少ないように思います。

ドイツ車によく見られる硬めの乗り心地をみなさん感じているようです。

しかし、その硬さに慣れなくて、もう少し柔らかい方が良いと感じる方もいるようです。

静粛性に関しては素晴らしいようで、ディーゼル車でも車内は静かと感じられるようです。

静粛性、乗り心地、ラグジュアリー感、どれをとっても素晴らしいクルマのようです。

ハリアーとベンツGLCの比較をまとめると

引用：https://toyota.jp/harrier/index2.html

今回は維持費と燃費、乗り心地の３点で比較してみました。

維持費のところでは、ハリアーハイブリッドが最もお得になっていました。

やはり維持費に占めるガソリン代は大きいようで、もっともガソリン代を節約できるハイブリッド車は有利なようです。

燃費に関しても、ハリアーハイブリッドの勝利になります。

しかし、高速道路などの高速走行ではディーゼルエンジンを搭載するベンツGLCの実燃費は良くなり、また軽油を使用するという利点もあります。

乗り心地に関しては購入者の好みもありますが、今回はベンツGLCの勝ちとしたいと思います。

乗り心地や静粛性に関しては、抜き出ている感じがします。

しかし、ちょっと硬めの乗り心地が気になるようなら、柔らかな乗り心地との口コミが多いハリアーを選択しても良いと思います。

今回の維持費、燃費、乗り心地のうち、維持費と燃費の２項目ではハリアーハイブリッドの勝利、乗り心地ではベンツGLCの勝利としました。

しかし、みなさんが同じ結果になるかはわかりませんが、今回の記事が何かのお役に立てれば幸いです。

アイキャッチ画像引用URL：https://toyota.jp/harrier/exterior/ーhttp://mercedes-suv.jp/glc/#visual