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ホンダが販売する次世代型エコカーであるクラリティーシリーズに、新しくPHEVが加わり、2017年よりリリースが始まりました。
PHEVはモーターを主とした駆動によって走行するので、従来のハイブリッドモデルよりも、更に良い燃費となり大きく期待されています。
まだまだPHEVモデルの販売車種は少ないですが、1歩先に販売されているクラリティーPHEVとはどのようなクルマなのでしょうか。
試乗によってその性能を体験してみましょう。
クラリティーPHEV開発コンセプト
引用:http://news.livedoor.com/article/detail/15033202/
ホンダはクルマの電動化に早くから取り組む企業で、ホンダの将来的な目標の1つに2030年までにグローバル販売台数の半数以上を電動化させることを目標としています。
それだけに次世代環境対策モデルを担うクラリティーの開発には大きな労力を注力をしています。
クラリティーは2016年に燃料電池搭載(FCV)モデルとして販売が始まりました。
クラリティーFCVは一般販売はされず、企業や官公庁向けにリース販売によるリリースで、その高額な車両価格に当時、大きな話題になったことは記憶に新しいでしょう。
引用:https://www.honda.co.jp/CLARITYPHEV/webcatalog/styling/design/
翌年の2017年にはクラリティーEVが北米市場向けに販売が始まり、クラリティーPHEVも追加でリリースされ国内での一般販売となります。
実はホンダはPHEVモデルとしてアコードを既に先行で販売していた自実績があり、クラリティーPHEVは2代目のPHEVモデルとなります。
PHEVとはプラグインハイブリッドを意味しております。
外部電源からクルマに搭載する大容量バッテリーへの充電を可能としたハイブリッドモデルで、従来のハイブリッドモデルが持つEV走行距離よりも遥かに長い距離を走ることが可能になります。
クラリティーPHEVのEV走行可能距離は100㎞こ超える長距離を走行する事が可能となっています。
これはさすがに素晴らしい仕上がりで、ホンダのテクノロジーを感じずにはおれませんね。
また長距離移動によるバッテリー残量が少なくなった場合は、エンジン駆動によるバッテリーへの充電が行われます。
バッテリー残量不足による走行距離の不安は全く無くさらに日常でのEV駆動による走行が中心となることでエンジン稼働が減ることにより、燃費や環境への貢献が大きい理想のパワーシステムがPHEVなのです。
クラリティーPHEVの内外装
引用:https://motor-fan.jp/article/10006933
クラリティーPHEVはEXの1グレードのみで、ボディーカラー全部で6色が用意されてます。
エクステリはエアロフォルムを身にまとったミドルセダンで、近未来感のあるフロントフェイスなど、独創的なエクステリアデザインでまとめられています。
特にリヤ周辺のデザインは独特で一目でクラリティーPHEVと解かるデザインとなっています。
ボディーサイズは4915×1875×1480mmと比較的に大柄なボディーサイズで、運転席の視界からボンネットが見えないので慣れない内は車幅などが解りにくいかもしれません。
最近では少なくなったオーバーハングの長いフロント周りは、デザインは近未来的ですが造詣がクラシカルなところが独特の雰囲気を生み出すのでしょう。
引用:https://car-moby.jp/190635
クラリティーのインテリアデザインは、ベースモデルとなるクラリティーFCVを同じ共通のコンポーネントが使用されてます。
運転席周りやセンターコンソールは未来的なデザインとなっておりクラリティーらしさを感じます。
基本的にはシンプルなインテリアデザインを採用し、明るい色合いで飽きの来ないインテリアには好感が持てます。
リヤシート周りも窮屈感は無く大人5名がゆったりと座れますし足元も窮屈感はありません。
また広いラゲッジルームも備わり、日常での使用に利便性の高いモデルとなっていることが解ります。
引用:https://www.honda.co.jp/CLARITYPHEV/webcatalog/performance/driving/
クルマのパワートレインに関する装備が多いハイブリッドモデルで、特にPHEVは大容量のバッテリーを搭載する関係から、室内空間は犠牲になりがちです。
ホンダは創意工夫を重ね室内空間を犠牲にすることなくデザインしたところが素晴らしいと感じます。
少しだけ残念なところは、せっかくのインテリアですが質感がイマイチに感じるところです。
クラリティーPHEVの車両価格は588万円と高級車価格ですから、もう少し質感の高いインテリアデザインを採用しても良かったのではないか、と思えしまうところです。
クラリティーを試乗する
引用:https://gqjapan.jp/car/review/20180719/honda-clarity-phev
実際にクラリティーを試乗してみましょう。
クラリティーPHEVが搭載するハイブリッドシステムはホンダ渾身の設計による「スポーツハイブリッドi-MMD」と呼ばれております。
走行用モーター184PSの出力を持ち、充電用モーターを備える2モーター方式で、発電を担うエンジンは1.5Lアトキンソンサイクルユニットを搭載しています。
クラリティーPHEVの走行感は上質そのもので、モーターによる駆動ですからエンジン音が無く、グングン加速するフィーリングは、最初から最大トルクを発生するモーターの特性によりアクセルワークに対してリニアに反応してくれるのです。
引用:https://spyder7.com/article/img/2018/09/23/8578/87973.html
アクセルを全開にしたり、モーター出力だけでは力不足を感じた場合は自動でエンジンが掛かり走行をアシストしてくれます。
これもいつエンジンが始動したのか、グラフィックメーターの表示を見ないと気が付かないレベルでスムースに繋がります。
クラリティーPHEVで驚くのはエンジンだけではありません。
日本車として大柄のボディーサイズで車重も1.8屯と決して軽くないクラリティーPHEVですが、コーナーワークや高速走行時に抜群の安定性を持っているのです。
もちろんホンダが徹底的に研究して開発されたサスペンションはクッション性も良くとても良く仕上がっていますが、それだけではありません。
引用:https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17187143
クラリティーPHEVは室内居住空間を広げるため、バッテリーや燃料タンクを床下スペースに配置していますが、これが低重心化になり、抜群のコーナーワークを見せることに繋がっているのです。
またボディー剛性の高さも大きな理由でしょう。
クラリティーPHEVは、決してスポーツモデルでありませんがPHEVとしての性能を満たす努力がなされました。
それが、スポーツモデルが求めるボディー剛性を高めて低重心にクルマを造ることと同じ結果となり、コーナーワークの良さに繋がっているのです。
ワインディングロードを駆け抜けるクラリティーPHEVを誰が想像するのでしょうか。
それくらいハンドリングも素晴らしくエンジンパワーやコーナーワークが素晴らしい仕上がりとなっているのです。
クラリティーPHEVの試乗車は一般ユーザーにも開放されており、興味があれば是非とも一度クラリティーPHEVのステアリングを握って欲しいと思います。
試乗車のあるホンダカーズは公式HPで見て頂くと直ぐに解ります。
まとめ
引用:https://gqjapan.jp/car/review/20180719/honda-clarity-phev
クラリティーPHEVの試乗した感想を中心にクラリティーの魅力をお伝えして来ました。
今後の次世代環境対策モデルとして、高く注目されているPHEVモデルは近い将来で各自動車メーカーより多くの車種が販売されハイブリッドモデルの中心となって行くモデルでしょう。
その中で一足先に販売されたクラリティーPHEVは、性能の良いハイブリッドシステムを搭載し、抜群のフットワークと広いインテリアで利便性も高く、現時点では最高のPHEVモデルではないでしょうか。
ホンダがリース販売ではなく、一般販売で売り切る戦略を用いたのはクラリティーPHEVを本気でマーケットに仕掛ける為の販売戦略でしょう。
興味を持った方は、是非ともクラリティーPHEVの試乗をしてみて下さい、きっとその完成度の高さに驚きを覚えると思います。
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