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車の形って本当にいろいろありますよね。
そのボディタイプによってそれぞれ名称が分かれていますが、正直数が多く、車について詳しくなければその全てを理解できている方は意外と少ないのではないかと思います。
そこで今回は車の形・ボディタイプの名称を一挙紹介、またその概要についてもご解説していきたいと思います。
同じボディタイプの中でもさらに種類別になっていたりと、改めて確認してみると新たな発見があるかもしれません。
【車の形・ボディタイプ】名称一覧
・セダン
引用:https://toyota.jp/crown/design/?padid=ag341_from_crown_navi_design
車種例:トヨタクラウン
セダンの特徴はまずドアが4つあるという点です。
また、エンジンルーム・居住スペース・トランクルームがそれぞれ独立しているスリーボックススタイルと呼ばれるタイプになっていることも大きな特徴です。
最近ではミニバンやSUVといった実用性の高い車が求められるようになり、セダンの人気は下降気味ではあります。
しかしセダンはスリーボックスゆえに走行安定性や静粛性に優れており、今でも根強いファンが多いボディタイプでもあります。
また、セダンには高級車が多く、かつては民衆の憧れの車でもありました。
・クーペ
引用:https://www.porsche.com/japan/jp/models/911/911-carrera-models/carrera-s/
車種例:ポルシェ・911
クーペもセダン同様にスリーボックススタイルのタイプで、最大の特徴はドアの数が2つであるという点です。
また、外観はスタイリッシュな流線形のデザインが特徴的で、車高も低く、走行性に非常に優れたスポーティな形態になります。
エンジンルーム、室内スペース、トランクルームが独立しているスリーボックススタイルで、室内はほかと比べても狭く、実用性はあまり重視されていません。
比較的高級車が多いタイプでもあるためステータスは高く、また走りこだわる人たちに非常に好まれています。
4ドアクーペ
引用:https://www.bmw.co.jp/content/dam/bmw/common/all-models/4-series/gran-coupe/2017/at-a-glance/BMW-4-series-gran-coupe-at-a-glance-exterior-01.jpg
車種例:BMW 4シリーズ グランクーペ
クーペの特徴はドアの数が2つであること…なのですが、実はドアの数が4つの「4ドアクーペ」というのも存在しています。
2ドア(片側に1つしかドアがない)であると、2列目のシートへの乗り降りが不便であることなどから、実用性を重視して4ドアクーペも生産されています。
ただし日本では生産が少なく、4ドアクーペは主に海外の車種に多いです。
・ミニバン
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/exterior_interior.html
車種例:日産セレナ
ミニバンは名称に「ミニ」とつくものの比較的大きな車を指すボディタイプです。
なぜミニバンなのかというと、大きくて四角い見た目と短いボンネット、また大荷物や大人数を乗せることのできる「フルサイズバン」と呼ばれるボディタイプよりも小さめサイズのボディタイプであることから「ミニバン」と言われています。
着座姿勢がアップライトに設定されているため、スペース効率が良いことが特徴的です。
多くの積載量や乗客人数に対応できることからファミリー向けの車としても日本国内でも高い人気を誇るボディタイプです。
・ステーションワゴン
引用:https://www.subaru.jp/levorg/levorg/design/exterior.html
車種例:スバルレヴォーグ
ツーボックススタイルのボディタイプ。
後ろの座席と荷室がひとつづきになっていることも特徴で、単に「ワゴン」というとこのステーションワゴンを指すことが多いです。
使い勝手が良く、ミニバン同様ファミリー向けの車として1990年代には高い人気を誇りました。
ミニバンとの違いは車高にあり、基本的にステーションワゴンはミニバンよりも車高が低いとされています。
実用性の高いミニバンと走行性の高いセダンのイイトコ取りであるとも称されているボディタイプです。
・ワンボックス
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/nv350caravan/exterior_interior.html
車種例:日産キャラバン
ワンボックスはその名の通り、エンジンルームもトランクルームも独立しておらず、ひとつの空間のみであるワンボックススタイルが特徴です。
また、ボンネットについては、ないかもしくは非常に短い、箱型のボディタイプとなっています。
商用として使われることも多いです。
現在ではミニバンやワゴンの呼称が定着してきていることもあり、ワンボックスというカテゴリー自体があまり聞かれなくなってきている面もあります。
・SUV
引用:https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/q7/q7.html#layer=/jp/web/ja/models/q7/q7/layer/multimedia-gallery.mediagallery_images_slides.contentleft.2.html
車種例:Audi Q7
SUVはSport Utility Vehicleの略で、スポーツ用多目的車と訳されるボディタイプです。
車高が高いことが特徴的で、また居住スペースや積載スペースに十分な広さを有しており実用性に優れている上、スポーツタイプの車であるゆえに悪路もなんなく走れる高い走行性能も兼ね備えています。
ただSUVにはこれといった定義がなく、、一言で説明するには難しいというか説明ができないのがSUV最大の特徴だったりすます。
車体構造にこれといった決まった定義がないため、ボディタイプ云々というよりかは用途によってSUVと位置づけられています。
SUVにもサイズによってミニSUVやフルサイズSUVなど呼称はさまざまですが、これらも決まった定義はなく、判別は難しいです。
・コンパクトカー
引用:http://www.nissan.co.jp/SP/NOTE/COLOR/
車種例:日産ノート
正式にいうとこちらもコンパクトカーというボディタイプがあるわけではありませんが、だいたい全長4,200mm程度、全幅1,700mm程度の普通車がコンパクトカーと呼ばれています。
また、ハッチドアがついていることも特徴です。
ハッチバックやトールワゴンといった、居住スペースと荷室がひとつづきになっているツーボックスカーをコンパクトカーと認識して良いかと思います。
使い勝手、車体価格、燃費等を考慮した際のコストパフォーマンスの高さが魅力の車です。
しばしば軽自動車と比較されることがありますが、安全面については重量がある分コンパクトカーの方が有利と言われており、そのあたりが選択の際のひとつのポイントにもなっています。
・オープンカー
引用:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/copen/03_exterior.htm
車種例:ダイハツコペン
オープンカーはあまり説明はいらないかと思いますが、その名の通り屋根のないボディタイプを指します。
生活の上での実用性は高くありませんが、イカした外観や開放的なドライブを楽しみたい人向けの車です。
そんなオープンカーにもいくつか種類があるのでご説明します。
ロードスター
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/design/
車種例:マツダロードスターRS
ロードスターは元々オープンスタイルであることを前提に設計されたタイプです。
日本車ではマツダロードスターのイメージが強いですね。
スパイダー
引用:https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/r8/r8spyder.html#layer=/jp/web/ja/models/r8/r8spyder/layer/multimedia-gallery.mediagallery_images_slides.contentleft.6.html
車種例:アウディR8 スパイダー
ロードスター同様にオープンスタイルが前提の作りにはなっていますが、簡易的な幌を持っていることが特徴です。
スパイダーの由来はこの幌を留める紐が蜘蛛のように見えるから、というものや、重心が低いゆえにその姿が蜘蛛に見えるから、など諸説あります。
コンパーチブル
引用:https://www.mini.jp/ja_JP/home/range/new-mini-convertible/jcr:content/main/par/product-editorial/productEditorialPar/editorial_fullwidth_/leftPar/product_gallery/galleryItemsPar/item_1338973077/imageItem/damImage.wide.1120w.j_1510926668690.jpg
車種例:MINI CONVERTIBLE
セダン、クーペのボディタイプに着脱可能な屋根を持っているタイプがコンパーチブルです。
上だけ閉まっている状態ではなく、ドアガラスまでしっかりとあり、通常の車同様に完全にクローズド状態にできるということがコンパーチブルと呼べる条件でもあります。
軽自動車
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/styling/
車種例:スズキワゴンR
全長3.4m以下・全幅1.48m以下・全高2.0m以下・排気量660cc以下の自動車が軽自動車と定義されています。
軽自動車はサイズ感も価格帯もお手ごろですし、ランニングコストも安く抑えられ人気を博しています。
現在は走行性よりも実用性や生活における使い勝手を重視して車選びをする人たちが増えたこともあり、小さいながらも機能性の高い軽自動車の需要は高いです。
【車の形・ボディタイプ】種類の判別はメーカー次第?
ここまでさまざまなボディタイプを紹介してきましたが、現在世界では非常に多種多様な車が生産されています。
これはセダンなのか4ドアクーペなのか?ミニバンなのかステーションワゴンなのか?この車はSUVと呼べるのかどうなのか?…といったように、その判別が極めて難しいケースもあります。
そんなときはどのようにして見分けるかというと、ズバリ…メーカーがどう定義しているかに尽きます!
結局のところメーカーがその車をセダンと言えばセダンですし、SUVと言えばSUVなのです。
ただ、私たちであれやこれやと議論し合うのも楽しかったりしますけどね。
【車の形・ボディタイプ】日々進化するその形態
そして車の形やボディタイプは時代に応じて現在でも日々進化を遂げており、それに応じて新しい名称も誕生していきます。
前述のように2ドアが基本であったクーペに実用性を求めた4ドアクーペが誕生したこともひとつの例と言えます。
ちなみにセダンも元を辿れば2ドアが主流でしたが、生産技術の向上などに伴って4ドアがやがて主流となっていった背景もあります。
ほかにも「SUVクーペ」などといったふたつのボディタイプの特徴を兼ね備え、名称をくっつけた造語タイプも存在しています。
今後は電気自動車の普及が進んでいくのではと言われていますが、それに伴ってまたいろんな形の車が誕生するかもしれませんね。
【車の形・ボディタイプ】名称や種類についてのまとめ
それぞれのボディタイプの説明は前述の通りですが、用途別に考えると以下のようになります。
・高級感と走行安定性を重視するならセダン。
・普段のお買い物などに向いているのはコンパクトカー、軽自動車。
・アウトドアや遠出にも適したファミリー向けの車がミニバン、ワゴン、ワンボックス、SUVなど。
・走りにこだわるドライブ好きやかっこよさを求める人にはクーペ、オープンカー。
車のボディタイプは常に時代の変化とともに進化を遂げています。
技術の革新的な進歩や流行によって、今後もどんな車が誕生するのか楽しみでもありますね。
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