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今回はトヨタのプチバン、ポルテとルーミーの2台を維持費、燃費、乗り心地の面から比較していきます。
維持費については各種税金と、消耗品としてガソリン代、オイル代、タイヤ代についても比較します。
まずはポルテとルーミどちらに軍配が上がるかいろいろ調べてみました。
ポルテ・ルーミー維持費はどっちが経済的?
税金面と車に必要な消耗品であるオイル・タイヤから維持費を比較していきます。
まず初めに税金面の比較を行いました。税金は、毎年春に支払う自動車税と、車検時に支払う自動車重量税について比較していきます。
ポルテ・ルーミの税金面の比較
・ポルテ
エンジン排気量:1500cc 車両重量:1160~1240kg
①自動車税 34500円/年
②自動車重量税 7500円/年
※初年度~3年目はエコカー減税により5600円/年、減税対象から外れた場合は12300円/年となります。
・ルーミー
エンジン排気量:1000cc 車両重量1070~1130kg
①自動車税 29500円/年
②自動車重量税 7500円/年
※初年度~3年目はエコカー減税により5600円/年、減税対象から外れた場合は12300円/年となります。
税金面での違いは自動車税のみという結果になりました。
ルーミーの方が維持費はお得とでましたが、ポルテとルーミその差も僅か5000円という事で大差ないと言えます。
その点では、ルーミーはターボの有り無しは税金面には関係ないので、パワーと余裕のあるターボモデルを選ぶほうがお得という見方もできます。
ポルテ・ルーミ消耗品の平均価格で比較
次に消耗品であるタイヤ・オイルについて比較します。
オイルに関しては今回は両者共にトヨタ車という事でトヨタ純正オイル(公式HP料金表より)で、タイヤは単品でブリジストンネクストリーの平均価格で比較を行いました。
・ポルテ
①オイル0W-20 約3.5L 4900円
②タイヤ 175/65R15 6000円~
※4本交換、廃タイヤ処理や組み込み等の工賃込みで48000円
・ルーミー
①オイル 0W-20 訳3.0L 4100円
②タイヤ 165/65R14 5000円~
※4本交換、廃タイヤ処理や組み込み等の工賃込みで40000円
車がひと回り小さなルーミーの方が各種消耗品のコストが安く抑えられる結果となりました。
特にタイヤは使う人の頻度により変わりますが、雪のある地域ではスタッドレスタイヤも用意する必要があり、なるべく金額を抑えておきたい消耗品の一つです。
ポルテ・ルーミー燃費はどっちが経済的?
車で最も高いランニングコストと言っても過言ではないガソリン代。
今回はカタログ値燃費(JC-08モード)とユーザーの皆さんの平均値を実燃費として比較を行いました。
ポルテ・ルーミー実燃費の比較
・ポルテ
カタログ値:22.2km/L、実燃費:14.4km/L
・ルーミー
自然吸気エンジン=カタログ値:24.6km/L、実燃費;15.6km/L
ターボエンジン=カタログ値:21.8km/L、実燃費:13.3km/L
カタログ値、実燃費共に大きな差は見られませんでした。
ルーミーの自然吸気エンジンモデルは加速力や高い速度を維持する高速道路ではパワー不足感があり、結果としてアクセルを多く踏んでしまう事が原因となって燃費が落ち込み、ターボエンジンモデルはターボ化故にエンジンのパワーは向上しているもののベースエンジンのパワー不足を解消し切れておらず、結果的に1500ccの自然吸気エンジンを持つポルテにやや劣る結果となりました。
燃費についてをもう少し考察すると、車体重量がルーミーとポルテで大差がないのにもかかわらず1000cc自然吸気エンジンというのは街乗りだけで車体を引っ張るのが精一杯な印象を受けます。
また、ボディが室内空間優先とされているため全高が高く、高速域では空気抵抗が大きくなり、燃費の悪化を招いています。
ポルテに関してはカタログ値と実燃費で差があるものの、値やユーザー評価から見ると車体にマッチしているエンジンを与えられていて、街乗り・高速を安定して走れることが読み取れます。
ポルテ・ルーミー乗り心地はどっちがいい?
引用 https://toyota.jp/porte/interior/seat/
・ポルテ
トヨタらしいやや柔らかめな足回りで、1500ccエンジンと相まってオーソドックスな乗り心地となっています。
街乗り、高速、山道を全て過不足なく走り抜けられる安定した性能を持っています。
ルーミーよりもサスペンション取り付けスペースに余裕があり、ボディの全高も抑えられているので安定感があります。
引用 https://toyota.jp/roomy/interior/
・ルーミー
アウトドアで荷物を積んで人と出かける事を念頭に開発されたルーミーは、荷物や人を載せた条件下でもサスペンション取り付け部に補強が入り、やや硬めな乗り心地となっています。
1人で乗っている時には少し跳ねるように感じる人も居るようですが、ターボモデルではそのパワーに合った足回りだと評価する人も居るようです。
また、自然吸気エンジンモデルではパワー不足を感じる人も多いようなので、ターボモデルを選ぶのが無難と言えるでしょう。
2台を比較すると、車の作りとして全高を抑えられ、サスペンションの設置スペースに余裕のあるポルテの方が乗り心地では1歩リードというところでしょうか。
ポルテ・ルーミーはどんな車?
引用 https://toyota.jp/porte/
・ポルテ
初代モデルは2004年に登場し、助手席側に大型の電動スライドドアを持つトヨタのユニバーサルデザイン車として登場した車です。
今回比較するのは現行モデルである2代目ポルテについて紹介します。
2代目ポルテも初代同様に助手席に大型電動スライドドアを有す特異なパッケージをしています。
2WDモデルはフロアをフラット化し、室内空間の拡大と使い勝手を向上させています。
エンジン先代モデル同様に直列4気筒1500ccの改良型を搭載し、燃費とパワーの向上を果たしています。
また、運転席側の後ろにもドアが設けられ、後席へのアクセスをし易くしています。
ポルテは使い勝手の良いサイズ(全長3995mm×全幅1695mm×全高1690mm)とそのドア開口部の広さ(開口長1020mm×開口高1250mm)、から子育て世代はもちろんアウトドア、そして福祉車両としても活躍している車です。
全グレードに助手席電動スライドドア、Toyota Sefety Sence(プリクラッシュセーフティ、レーンディバーチャーコントロール、オートマチックハイビーム)を標準装備していて、価格は183万~198万円となっております。
引用 https://toyota.jp/roomy/
・ルーミー
リビングとダイビングを掛け合わせた1LD-CAR(ワンエルディーカー)がコンセプトで、5ナンバー、コンパクトカーという枠で表現した車で、ボディサイズ(全長3725mm×全幅1670mm×全高1735mm)以上の室内空間(室内長2180mm、室内高1355mm)と両側にスライドドアを有していることから後席への乗り降りのし易さと多彩なシートアレンジがセールスポイントの一台です。
エンジンは直列3気筒1000ccの自然吸気エンジンとターボの2つがラインアップされています。
最廉価グレードのX以外にはスマートアシストⅢ(衝突警報機能、誤発進抑制機能、車線逸脱防止機能、オートハイビーム)を標準装備しています。
価格は自然吸気エンジンモデルが147~187万、ターボモデルが181~197万円となっています。
引用 https://toyota.jp/porte/ 引用 https://toyota.jp/roomy/
ポルテ・ルーミー比較!維持費と燃費どっちが経済的? 乗り心地はどっちのまとめ
いかがでしたか、ポルテ・ルーミーの比較。
結果は維持費・燃費の面ではルーミー、・燃費の面は大きな差はなく、乗り心地の面ではポルテの方が1歩リードとなりました。
今回は同じトヨタ車の比較となりましたが、ポルテ・ルーミーのそれぞれの特徴から観察すると、きちんと棲み分けがなされているという印象を受けました。
5ナンバーサイズの枠で極端まで空間を優先し、街乗り仕様に特化したルーミーと、助手席の大型スライドドアを活かし、福祉車両としても採用される高いレベルでの利便性とある程度の距離の移動も想定されているポルテ。
どちらも5ナンバーという限られた枠の中で持ち味を大いに表現している、そんな印象をうけました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
アイキャッチ画像 https://toyota.jp/porte/ ・ https://toyota.jp/roomy/