ランボルギーニカウンタックのLP400やLP500について 調べてみた。

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伝説のスーパーカーとして現在も多くの方に語り継がれているランボルギーニカウンタック。

ランボルギーニと言えば?と聞かれてまず出てくるのはランボルギーニカウンタックなのではないでしょうか。

現在はビンテージカーとなったLP400やLP500。実際に購入するといくらくらいなのか?スペックはどれくらいなのか?維持費はいくらなのか?気になるところです。

そこでカウンタックの気になるところを解説していきたいと思います。

ランボルギーニカウンタックとはどんなクルマ?

「カウンタック」は1971年に製造され瞬く間にスーパーカーの代名詞となりました。

その後80年代にかけて、日本におけるスーパーカーブームの火付け役となった伝説のモデルです。

跳ね上がるガルウィングドアや日本車では見られなかった華麗なボディシルエットを特徴とし、V型12気筒エンジンを搭載。最高速度は300km/hと伝えられました。

「カウンタック」の由来は、イタリアのピエモンテ地方の方言で、”驚き”を意味する「クゥンタッチ」からきています。

かつてランボルギーニ社のプロトタイプがモーター・ショーに登場した時にイタリア人スタッフがその姿を見て驚嘆の声を上げた言葉がそのまま車種名になったそうです。

確かに、昭和51年という時代にこのような未来的なクルマを目にすれば、誰でもそうリアクションをしてもおかしくありません。

ちなみにカウンタックという呼び名は日本のみ。

当時、日本のメディアがクンタッチと呼ぶには違和感が残ることから、著名な編集長2名が話し合いのうえカウンタックと名付けたと言われている。

現代であっても「珍しい」という印象を持つ画期的なクルマです。

巨大なV12エンジンをミッドに縦置きし、直線と曲線を見事に融合したデザインは非常に斬新です。

手掛けたのはデザインの巨匠・マルチェロ・ガンディーニでした。

カウンタックはガルウィングドアを採用しているスーパーカーの代表的存在として扱われることがあるがこれは間違いで、公式にはシザードアの名称が使われています。

ガルウィングドアはルーフにヒンジがあり、正面から見て横開きに上がるもので、カウンタックのドアは前ヒンジで車体前方に上がります。

その為「ハサミのようなドア」ということで、ドアがハサミのように縦開きになる構造です。

ガルウィングはドアを開けた時にカモメが翼を広げた姿に似たドアのことをいうので、ランボルギーニのドアには当てはまらないのです。

また、見た目はカッコいいカウンタックですが、車室の後ろがすぐにエンジンルームになっているミッドシップのため、座席からの後方視界は悪いです。

通常の方法でバック駐車するにはあまりにも危険。

そこで、カウンタックのオーナーはガルウィングのドアを開き、サイドステップに腰かけて後方を確認しながらバック駐車を行うようになりました。

バックさせる姿を「カウンタックリバース」と呼ぶことがあります。

言葉から想像がつくかもしれませんが、これはカウンタック特有の駐車方法です。

ランボルギーニカウンタック LP400とLP500の違いとは?

カウンタックはコードネーム「Tipo112」として開発がスタートし、1971(昭和46)年のジュネーブモーターショーで「カウンタック LP500」として発表されました。

クルマ全体のイメージはもちろんのこと、細部においても先例のない、それまで誰も見たことがなかったデザインであり、大勢の人の度肝を抜いたそうです。

LPは、ミッドシップ縦置きを意味する”Longitudinale Posteriore”の頭文字をとったもので5000ccの排気量を意味する500が加えられました。

カウンタックのプロトタイプのLP500は、熱対策を始めさまざまなトラブルを解消することができず、結果として1台のみで量産にはいたりませんでした。

しかし、まるでSFのような近未来を思わせるシェイプなデザインは、世界に大きな驚きを与えました。

そしてその車名のとおりに熱狂とともに迎えられたそうです。

その後1973年にデビューしたのが「カウンタックLP400」で、カウンタックの市販モデルで最も古いものです。

プロトタイプのLP500からボディ構造も大幅に変更され、後にカウンタックの象徴ともなる冷却効果を狙ったエアインテークが設けられました。

これらは当時ランボルギーニチーフエンジニアであったパオロ・スタンツァーニが中心となって開発されました。

基本骨格となるのは丸型断面を持つチューブラーフレーム。

1974年4月から1978年までの間にわずか150台しか製造されず、マルチェロ・ガンディーニのオリジナルデザインに最も近いとされ量産型カウンタックで最も価値があり、現在は億単位の価格で取引されることもあります。

エンジンは3929ccのV型12気筒を搭載。これに6基のウェーバー製キャブレターを組み合わせて、375ps/5500rpmの最高出力を得る。

その後、1978年には改良型となるカウンタックLP400Sへと進化。

1978年3月から1982年の間に235台生産されました。

ボディのディテールが改められ、ワイドフェンダーやリアウイングなどが追加されたことで戦闘的な雰囲気がさらに高まりました。

しかしその一方、エンジンはこの時代のスーパーカーが直面した排出ガス規制によって、353psにまで低下することになる。

タイヤは345 / 35R15ピレリP7へと置き換えられ、フェンダーを幅広へとなりました。

また、製造時期によって3つは以下の3つのシリーズに分かれています。

シリーズ1:1978年から1979年までの間に製造された50台
シリーズ2:105台製造されホイールがアルミニウム製に変更。
シリーズ3:82台製造され屋根が3 cm高くなり、ローボディが廃止。

さらにその後も、カウンタックの進化は続き、1982年にはようやく最高出力が375pにまで復活したLP500Sが、4754cccのV型12気筒エンジンを搭載して誕生。

1982年3月から1985年3月までの間に323台が生産されました。

そして1985年には、カウンタックLP500QVが1985年3月から1988年9月まで610台生産されました。

エンジンは、排気量が5,167ccまで上げられ、バルブ数が4つなったので、イタリア語で「4つ」を意味する”Quattro”、「バルブ」を意味する”valvole”が車名に使われました。

5167ccのV型12気筒DOHCエンジンの最高出力は一気に80psアップして455psに。

ランボルギーニカウンタックの中古車市場について

プレミア付きのスーパーカーとしてカウンタックは中古車でもかなりの価格になります。

新車当時に比べれば値下がりはしているものの、とはいえ軽い気持ちで購入できる車ではありません。

実際にカウンタックの中古車価格を調べてみると、在庫がお店の価格表示はほとんどが「応談」という指定がついています。

ヴィンテージのコレクターズカーであるカウンタックは、中古車価格にはその時の相場があり、本当に欲しい人だけに価格を商談することになるのでしょう。

ただ、まれにオークションなどに出ていることがありますが時価のためあくまで参考価格としてしらべてみました。

残存数が少ないLP400は、もう購入が不可能に近いかもしれません。

LP400現在の取引価格は6,100万円~1億5,000万円程で取引されていました。

LP400Sは現在2,600~4,800万円で取引されていましたが、こちらも残存数は少ないです。

LP400ベースよりも流通量が多いので、中古車で並んでいるカウンタックはほぼLP500ベースのものです。

しかし、LP500S、LP500QVともに価格は3,000万円~5000万円であり、お金持ちで本当のカウンタック好きでなければ購入は難しいのが現状です。

中古車として販売されているカウンタックを調べてみた結果、少なくとも3,000万円は用意しておきたいということをお伝えしておきます。

カウンタックはデビュー当時、世界に大きなセンセーションを起こしました。
そして今もなおその魅力今なお衰えていません。

現在さまざまな自動車メーカーが、カウンタックから圧倒的に進化したスペックのスーパーカーが続々と発売されていますが、やっぱりランボルギーニカウンタックだけは特別。

その存在感と自動車業界に残してきた伝説は、これからも唯一無二の名車として受け継がれるでしょう。

アイキャッチ画像引用:https://www.lamborghini.com/jp-en/企業/歴史

この記事を書いた人

マッチャマン
車好きなアラフィフのおっさんです。
若かりし頃はS13シルビアで峠を攻めていましたが、
子供ができてからは専らファミリーカーで大人しくしていました。
子育ても終盤に差し掛かり、スポーツカーへの返り咲きを
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