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日本の日常ユースで最も活躍している軽自動車。
今回はその中でも日常ユースのベーシックモデルとも言えるホンダ N-WGNと、遊べる軽自動車として新たにコンパクト SUV のジャンルを築いたスズキハスラーの維持費・燃費・乗り心地について比較していきます。
※ お詫び申し上げます。
車両価格以外は、消費税 8%のままとなっております。
ハスラーと N-WGN の維持費で選ぶならどっち?
ハスラー、 N-WGN 共に自然吸気モデルとターボモデルがラインアップされているので、それぞれの代表的なグレードを参考に計算しました。
維持費の項目は車を所有する上で必須の毎年春に支払う自動車税と車検時に 3年分まとめて支払っている自動車重量税を、乗る人の使い方によって変わりますが、ガソリン、オイル、タイヤといった車を持つ上で必ずかかる消耗品(ランニングコスト)を比較しました。
ハスラー
自然吸気モデル G
1,219,000円~
☆税金
自動車税
10,800円/年
自動車重量税
3,300円/年
小計
14,100円/年
☆消耗品
ガソリン代
71,500円/年
カタログ燃費 32.0km/L(JC08モード)
実燃費 23.5km/L
オイル代 ; 0w-20 2.8L
2,100円/回
タイヤ代;165/60R15 (4本分)
56,800円
小計
94,600円 / 年
3年間維持費
326,100円
ターボモデル G
1,435,500円~
☆税金
自動車税
10,800円/年
自動車重量税
3,300円/年
小計
14,100円/年
ガソリン代
91,000円/年
カタログ燃費 27.8km/L(JC08モード)
実燃費 18.5km/L
オイル代 ; 0w-20 2.6L
2,200円/回
タイヤ代 ; 165/60R15 (4本分)
56,800円
小計
114,300円/年
3年間維持費
385,200円
N-WGN
自然吸気モデル G
1,298,000円~
☆税金
自動車税
10,800円/年
自動車重量税
3,300円/年
小計
14,100円/年
☆消耗品
ガソリン代
85,000円/年
カタログ燃費 29.0km/L(JC08モード)
実燃費 19.8km/L
オイル代 ; 0w-20 2.6L
2,200円/回
タイヤ代 ;155/65R14(4本分)
40,800円
小計
103,000円/年
3年間維持費
351,300円
ターボモデル
Lターボ
1,529,000円~
☆税金
自動車税
10,800円/年
自動車重量税
3,300円/年
小計
14,100円/年
☆消耗品
ガソリン代
105,000円/年
カタログ燃費 25.8km/L(JC08モード)
実燃費 16.0km/L
オイル代 ; 0w-20 2.6L
2,200円/回
タイヤ代;155/65R14(4本分)
40,800円
小計
119,600円/年
3年間維持費
358,800円
※維持費の算出方法
・ 3年間維持費はオイル交換を半年に 1回で 6回、タイヤ交換を 1回とし、年間走行距離は 12,000kmとして算出しました。
・燃費は実燃費を元に計算し、ガソリンはレギュラー 140円/Lとして算出しています。
・タイヤは純正指定の銘柄が異なるので、ブリジストンエコピアの定価で計算しました。
・オイルは純正指定オイルの金額を参考に算出しています。
ハスラーと N-WGNどちらも軽自動車クラスという事で、維持費に大きな差は見られませんでした。
ターボモデルはどちらも自然吸気モデルと比較して燃費が落ちる為、ガソリン代が増えて維持費が増えるという傾向にあるようです。
また、ハスラーに関しては N-WGNよりもタイヤサイズの関係でタイヤ代が高いにもかかわらず持ち前の燃費の良さでカバーしている点は評価できます。
ハスラーと N-WGN、燃費がいいのはどっち?
まずは、ハスラーとN-WGNの燃費情報をまとめます。
・ハスラー
自然吸気モデル
カタログ燃費 32.0km/L(JC08モード)
実燃費 23.5km/L
ターボモデル
カタログ燃費 27.8km/L(JC08モード)
実燃費 18.5km/L
・ N-WGN
自然吸気モデル
カタログ燃費 29.0km/L(JC08モード)
実燃費 19.8km/L
ターボモデル
カタログ燃費 25.8km/L(JC08モード)
実燃費 16.0km/L
ハスラーの燃費が N-WGNを一歩リードしている事がわかります。
ユーザーの感想としては、ターボモデルは街乗り燃費は自然吸気モデルに劣るものの、街乗りでの余裕のあるパワーや高速走行時の燃費などを考えるとターボモデルの方がストレスなく乗れるとのことです。
また、街乗り中心に乗る人にとっては自然吸気モデルの燃費が非常にマッチしているという声が上がっています。
ここからは両者の燃費に寄与しているポイントをご紹介致します。
ハスラーの燃費が良いのは S-エネチャージというハイブリッドシステムが搭載されているからです。
S-エネチャージは ISG(モーター機能付き発電機)と専用のリチウムイオン電池を搭載し、アイドリングストップ、加速時のモーターアシストはもちろんの事、走行中の各種電装パーツの電力供給を行ってエンジンの負荷を減らしています。
充電は主に減速時に ISGにより行われ、専用のリチウムイオン電池と車両本体についている鉛バッテリーに充電されます。
ハイブリッドシステムの肝である発電機とバッテリーの小型化によってハイブリッド車であるにもかかわらず車重は N-WGNと同じ 800kg台に抑えられている点はスズキの技術が光ります。
現行のハイブリッドシステムとアイドリングストップ技術を組み合わせた技術によって N-WGNよりも高い燃費性能を誇ります。
N-WGNは自然吸気モデルでは日常ユースで使用する 加速とストップアンドゴーに合わせたエンジンの調整がされており、燃費とパワーの両立がなされています。
エンジンは燃焼効率を上げる為に燃料を噴射するインジェクターが各気筒辺り 2本搭載されており燃焼効率が高められています。
また、エンジンバルブを中空にした内部にナトリウムが封入され(ホンダ乗用車用エンジン初)、放熱性を高めノッキングを抑制しています。
その結果、エンジンは 12.0(ターボモデルは 9.8)という高圧縮が可能となり、エンジンの高性能化を可能としました。
そして、 N-WGNは空気抵抗も燃費性能が向上するよう設計されています。
全高が高いハイトワゴン形状でありながら、空気の流れをスムーズにするデザイン処理やパーツの採用により、走行中の空気抵抗を低減。低全高タイプの軽自動車と同等なまでに空気抵抗を抑え、低燃費に寄与しています。
ハスラーとN-WGNの乗り心地はどっちがいい?
・ハスラー
乗り心地はやや硬めで、走る楽しさもあるハスラーはボディ剛性の強さを感じることができ、やや硬めな乗り心地と言えます。
ボディのしっかり感からくる硬さなので乗り心地とハンドリングのバランスが取られた現代的な安定感のあるものとなっています。
設計段階で、オフロード等の悪路を走る事も想定されている事から、サスペンションのストロークが同クラスの車両よりも多めに取られているので、ふわふわせずにボディが硬くとも荒れた路面をいなすことが可能となっています。
・N-WGN
乗り心地はハスラーと比較すると柔らかめなコンフォートとなります。
街乗りでは快適な乗り心地で、高速道路では安定感のある走りです。
高速域ではボディの空力特性が効いて、トラックなどに追い越された時のふらつき軽減による車体の安定化と風切り音の低減などの静粛性、そして無駄な空気抵抗を減らした事による燃費性能の向上と多方面で車体性能の向上に寄与しています。
車両の特性が出る結果となりました。
通常の街乗りや高速では空力特性に優れる N-WGN、アウトドアなどの凸凹道、雪などの路面変化の大きい所ならハスラーを選択するのがベターと言えます。
ハスラーと N-WGNの比較!どっちがいい? 維持費、燃費、乗り心地のまとめ
今回はハスラーと N-WGNの比較を行いました。
維持費と燃費ではハスラーが優位で、乗り心地では N-WGNが優位という結果となりました。
しかし、この結果はあくまでも参考ですので、皆さんの車を使用する環境によってはこの優位性は変化するものとなります。
皆さんの生活スタイルにあった一台を選んでいただければ幸いです。
それでは皆さん良いカーライフを!
アイキャッチ画像 https://www.suzuki.co.jp/car/hustler https://www.honda.co.jp/N-WGN
※ お詫び申し上げます。
車両価格以外は、消費税 8%のままとなっております。