【日産GT-R】2020年モデルとNISMO2020年モデル最新情報

日産を代表するスポーツカーの1つといえば、『NISSAN GT-R』です。  

そのNISSAN GT-Rが2019年2月に誕生から50周年を迎えました。  

それに合わせて日産自動車は2019年4月、NISSAN GT-R 2020年モデル・NISSAN GT-R NISMO 2020年モデルを公開しました。  

そこで、このNISSAN GT-R 2020年モデル・NISSAN GT-R NISMO 2020年モデルの最新情報についてまとめました。 

NISSAN GT-R 2020年モデルの特徴

NISSAN GT-R 2020年モデルでは、主に走行性能のアップ、外観が特徴としてあげられます。

それぞれの内容を見てみましょう。 

走行性能のアップ

エンジン「アブレダブルシール」の採用

NISSAN GT-Rでは従来より3.8L V型6気筒VR38型ツインターボを採用しています。

引用：http://history.nissan.co.jp/GT-R/R35/0710/XML/card/eq4isr000002qmg1.html

強大なトルクに高出力とレスポンスを両立するエキゾーストシステムを搭載しつつ、軽量化を実現した、高ポテンシャルのエンジンです。

GT-Rの名の通り、グランツーリスモとしての洗練された走りと、レースから生み出された速さを十分に兼ね備えています。

NISSAN GT-R　2020年モデルでは、これにさらなる進化が加わっています。

それが、「アブレダブルシール」を採用したターボチャージャーです。

これまでGT-R NISMOに採用してきたレスポンス向上に貢献するターボ高効率化技術です。

引用：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/performance_safety/performance2.html

吸入した空気の漏れを最小限にすることで、特に低回転からのレスポンスがこれまで以上に高まります。

NISSAN GT-Rがこれまで持ち合わせていた圧倒的な高速域の伸びと中間加速に加え、よりドライバーの意図に速やかに反応します。

NISSAN GT-R 2020年モデルでは、レースでもよく使用されるこのターボチャージャー技術で、より高レスポンスな走りをドライバーにもたらしてくれます。

トランスミッション「アダプティブシフトコントロール（ASC）」のレベルアップ

NISSAN GT-Rは、『ただ「速い」だけでなく、速く走るためにはドライバーの思うままに…』がコンセプトです。

つまり、アップダウンやカーブなどいかなる道路状況であっても、より安全・快適に走ることができることを目指していることは、従来から変わりません。

そのために、走行状況に応じて1～6速まで自動変速するアダプティブシフトコントロール（ASC）を採用しているのが、GT-RのGR6型デュアルクラッチトランスミッションです。

引用：http://history.nissan.co.jp/GT-R/R35/0710/XML/card/eq4isr000002qmm2.html

NISSAN GT-R 2020年モデルでは、このアダプティブシフトコントロール（ASC）のRモードのシフトスケジュールを専用設定にしています。

これにより、コーナー進入時は積極的に低速ギアを選択、減速時のアンダーステアを低減することで鋭いコーナー進入を実現しています。

また再加速時の駆動力レスポンスを上げ、より鋭いコーナー立ち上がり加速も実現します。

さらにアクセル操作に対する加減速時のレスポンスも向上させ、日常走行の中でも、Rモードの走りが体感できるようになっています。

引用：http://www.nissan.co.jp/EVENT/WALLPAPER/LINEUP/GT-R/IMAGES/gtr20_1024x768.jpg

サスペンション・ブレーキ―レスポンスのさらなる向上

NISSAN GT-R 2020年モデルでは、新たなサスペンションシステムを導入しています。

サスペンションのチューニングをさらに精度を上げて行い、タイヤの接地性をより高めることで、グリップ力を強化し、ステアリングのレスポンスを向上させています。

引用：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/performance_safety.html

またNISSAN GT-R 2020年モデルはブレーキシステムにおいても、高剛性化とブースター特性のチューニングをより精緻に行っています。

特に初期のコントロール性を向上させることで、ブレーキ全体のコントロール性をアップしています。

外観

ワンガンブルー

NISSAN GT-R 2020年モデルでは、7色のボディカラーの設定があります。

引用：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/exterior.html

中でも、見る角度により印象が変わる鮮やかなブルーが特徴なのが、新色ワンガンブルーです。

特殊な顔料をベースコートに採用し、光の入る角度や反射する角度の変化によって、ブルーの色味を変化させています。

引用：http://www.nissan.co.jp/EVENT/WALLPAPER/LINEUP/GT-R/IMAGES/gtr28_1024x768.jpg

NISSAN GT-R 2020年モデルは、高級感だけでなく、飽きの来ない外観を愉しめます。

レイズ製アルミ鍛造ホイール

NISSAN GT-R 2020年モデルは、上述のサスペンションの精緻化に加え、軽量・高剛性化をより進めたホイールを新たに開発しました。

それが、レイズ製アルミ鍛造ホイールです。

引用：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/exterior.html

NISSAN GT-R 2020年モデルに搭載されているこのレイズ製アルミ鍛造ホイールは、単位質量あたりのホイール面剛性の向上と軽量化を実現しました。

加えて、路面密着性を高め路面の凹凸ショックを吸収することで、より乗り心地を快適にしています。

またその外観は、デザイン性も追求されており、より高級感を引き立てています。

FUJITSUBO製チタン合金マフラー

NISSAN GT-R 2020年モデルは、FUJITSUBO製チタン合金マフラーを採用しています。

引用：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/exterior.html

電子制御バルブ付な上、チタン合金による軽量化を実現しているだけでなく、職人の手加工を経て、美しい仕上がりとなっています。 

フィニッシャーは、焼き加工によりチタン特有の青い焼け色です。

NISSAN GT-R 2020年モデルに、高級感のみならず、スポーティな印象と心地よいエキゾーストサウンドをもたらします。

NISSAN GT-R NISMO 2020年モデルの特徴

NISSAN GT-R 2020年モデルとともに公開されたのが、NISSAN GT-R NISMO 2020年モデルです。

引用：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/specifications/nismo.html

今回の改良は、特にこのNISMOモデルに注力したとも言われており、NISSAN GT-R 2020年モデルに、よりNISMOがレースで培ってきた最先端の技術を反映しています。

さらなるレース仕様化・軽量化を遂げたNISMOモデルについて、その特徴を見ていきましょう。

新型ターボチャージャー

NISSAN GT-R NISMO 2020年モデルでは、2018年のGT3レーシングカーから使用されている、新型ターボチャージャーを採用しています。

NISMO用のタービンブレードは、枚数を減らすとともに形状も見直し、出力の効率を維持しつつ、NISSAN GT-R 2020年モデルから、さらにレスポンスを向上させています。

カーボン素材による軽量化

NISSAN GT-R NISMO 2020年モデルでは、車両を軽量化するとともに、より剛性を高める仕様になっています。

ルーフ

NISSAN GT-R NISMO 2020年モデルのルーフは、単純なカーボンだけでなく、軽量化をはかるカーボンと低比重材料のサンドウィッチ構造を採用しています。

ですから軽くするだけでなく剛性も保持しています。

引用：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/performance_safety/track_edition.html

フロントフェンダー

こちらも、NISSAN GT-R NISMO 2020年モデルではカーボンを採用し軽量化、よりコーナリング性能をアップさせています。

さらにNISSAN GT-R NISMO 2020年モデルでは合わせてフロントフェンダーにエアダクトも装備しています。

これにより、ホイールハウス内の内圧を下げ、フロントタイヤのダウンフォースを増すことで、カーボン素材で得た軽量化による性能向上に拍車をかけています。

引用：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/performance_safety/track_edition.html

ブレーキ

NISSAN GT-R NISMO 2020年モデルでは、新たに開発された軽量で耐熱性の高いカーボンセラミックを採用したブレーキを搭載しています。

世界でもトップクラスの制動性能を持ち、サーキット走行での高いGでも一般走行における低いGでも、効きの良さとコントロール性を発揮します。

引用：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/performance_safety/track_edition.html

このほかにもNISSAN GT-R NISMO 2020年モデルでは、タイヤやホイール等に専用設備を新開発しており、カーボン素材により軽量化された車体の性能をより高めています。

RECARO製シート

NISSAN GT-R NISMO 2020年モデルでは、デザインと構造を一新した、専用のRECARO製カーボンバックバケットシートを採用しています。

引用：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/specifications/nismo.html

従来は肩をサポートする構造だったが、NISSAN GT-R NISMO 2020年モデルでは上半身全体をホールドするシートバック構造に変更しました。

そして、ここでもカーボン素材を活用しています。

カーボン素材とコア材を重ねた3層シートをシートバック全体に広げ、軽量化と剛性向上を実現しています。

これまで説明してきた、NISSAN GT-R NISMO 2020年モデルのさらにパワーアップした速さや運動性能を最大限感じ、安全に楽しむためのシートとなっています。

NISSAN GT-R 2020年モデルとNISSAN GT-R NISMO 2020年モデルのグレード及び価格

NISSAN GT-R 2020年モデル

NISSAN GT-R 2020年モデルでは、装備オプションの違い等により3つのグレードが設けられています。

• NISSAN GT-R Pure edition / 10,631,520円
• NISSAN GT-R Premium edition / 12,105,720円
• NISSAN GT-R Black edition / 12,539,880円 

※上記金額はいずれも税込

※下記スペックは共通

• 駆動：4WD
• エンジン：VR38DETT
• トランスミッション：GR6型デュアルクラッチトランスミッション
• 燃費消費率：7.8km/L
• ボディカラー（7色）

NISSAN GT-R NISMO 2020年モデル

NISSAN GT-R NISMO 2020年モデルの価格については、以下のように7月24日にアナウンスがありました。

• GT-R NISMO / 2420万円
• GT-R Track edition engineered by NISMO / 1463万6600円

※いずれも消費税10％込み価格

• 駆動：4WD
• ミッション：GR6型デュアルクラッチトランスミッション

※下記はグレードによる違い

• エンジン
  • GT-R NISMO：VR38DETT(NISMO専用チューニング)
  • GT-R Track edition engineered by NISMO：VR38DETT

NISSAN GT-R 50周年限定モデルも

NISSAN GT-R 2020年モデル、NISSAN GT-R NISMO 2020年モデルと合わせて、GT-R誕生50周年を記念した限定モデル、『NISSAN GT-R 50th Anniversary』も、2019年6月より、販売期間・台数限定で発売されます。 

『NISSAN GT-R 50th Anniversary』は、2020年モデルのPremium Editionがベースとなっています。

50th Anniversary専用の上品でスポーティな内装と、随所にちりばめられている50周年記念ロゴが特徴です。

引用
左上：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/specifications/sp.html
左下：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/specifications/sp.html
右上：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/specifications/sp.html
右下：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/specifications/sp.html

高級感、特別感が溢れます。

中でも一番の特徴は、その外観カラーです。

NISSAN GT-R 2020年モデルで登場した新色のワンガンブルーに専用のホワイトステッカーとのツートンボディカラーは、往年の日産のチームカラーをイメージしています。

引用：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/specifications/sp.html

このほか、ブリリアントホワイトカラーにレッドステッカー、アルティメイトメタンシルバーにホワイトステッカーという 3種類のバリエーションが用意されています。

特にワンガンブルーには、ボディカラーに合わせた専用ホイールカラーを標準装備しており、走行中の爽快な青色に一体感を増します。
（アルティメイトメタンシルバーに対してはメーカーオプション）

引用：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/specifications/sp.html

NISSAN GT-R ・NISSAN GT-R NISMO 2020年モデル情報まとめ  

いかがでしたか。 

NISSAN GT-R 2020年モデル、NISSAN GT-R NISMO 2020年モデルの情報についてまとめてみました。

もちろん、今回詳細取り上げなかった内装や安全性能等についても、2020年モデルではさらに改善が施されています。

いずれも価格が1,000万円超と、一般庶民にはなかなか手が届かない…ですが、随所にレース車両の技術が反映されているそのスペックとクオリティは、価格以上の価値を感じられるかもしれません。  

いつかはカッコイイスポーツカーに…というあなたの夢が膨らむことは間違いないでしょう。 

アイキャッチ引用：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/exterior.html