下取りは必ず一括査定サイトを使うこと!
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中古車にまつわる問題は様々ありますが、特に注意していただきたいのが修復歴の有無です。
修復歴の有無は販売価格に大きな影響を与えることになるのですが、それだけでなく、安全性能に起因するかもしれない重要な要項となっています。
また、お手持ちの車を修理された方もいらっしゃると思いますが、修復歴が査定にどう反映されるのかも含めて、詳しく確認していきたいと思います。
修復歴の基準は?
そもそも修復歴とは何を指すのでしょうか。
事故車全てが対象と勘違いされている方もいらっしゃると思いますが、事故を含めて、ある定義に基づいた車の破損具合のことなのですが、その定義というのがフレーム等の骨格(モノコック構造)に関する修理となっています。
修復歴の条件:交通事故やその他の災害により、自動車の骨格等に修復歴のあるもの
大きく分けると以下の8箇所が該当するのですが、いずれも車体をある程度解体して修理をおこなう必要があり、場合によっては安全性能に問題があると判断されると、そのまま廃車(スクラップ)にせざるを得ない状況にもなります。
引用:http://www.jaai.com/sateidojo/expert/08.htm
①フレーム (サイドメンバー) ②クロスメンバー ③インサイドパネル ④ピラー⑤ダッシュパネル ⑥ルーフパネル ⑦フロア ⑧トランクフロア
さらに、これらの対象箇所を3段階に分けてランク付けされており、修理に関する深度状況を把握することができます。
一昔前では、ランクCのフレーム箇所に破損が見つかると、骨格全体に歪みが出てしまうので修理できないと言われていましたが、現代のコンピューターを駆使した修復技術では、それを可能にした高度なテクニックがあることを付け加えておきます。
ランクA: クロスメンバー、フロントフロア、インサイドパネル、ピラー、ルーフパネル単体交換、トランクフロア、リアフロア、リアサイドメンバー(修理)
引用:http://www.jaai.com/sateidojo/expert/08.htm
ランクB: フロントサイドメンバー、ピラー交換、ルーフ(ピラーから)、リアサイドメンバー交換
引用:http://www.jaai.com/sateidojo/expert/08.htm
ランクC: フレーム、フロア、フロアサイドメンバー、ダッシュパネル
引用:http://www.jaai.com/sateidojo/expert/08.htm
なお、こちらの基準は専門機関が手がけているのですが、代表的なところでは、自動車公正取引協議会、日本自動車査定協会、日本中古自動車販売協会連合会と、一般社団法人が中心となって公正化に努めています。
年々進化する車に併せて基準値も変化していきますが、その改正については各団体のホームページで確認できますので、一度目を通しておくとよいでしょう。
以上が修復歴と呼ばれる修理内容となりますが、注意していただきたいのが修理できたからと言って元通りに直っているかどうかの保証はないという点です。
骨格部分の多くが溶接を伴った作業を必要としていますので、修復技術にもよりますが、どこまで原状回復したかは、全てのパーツを組み立てて、仕上げてみないと分かりません。
「以前と違うな?」と思った方は、どんなに些細なことでも構いせんので、修理業者へ報告されるのが賢明と言えます。
修復歴ありの中古車選びの注意点
修復歴は、一般購入者である私たちもすぐに分かるように車両シートに記載されています。
販売店、広告、通販(インターネット販売を含む)により記載方法が異なっていますので、その違いを確認しておいて下さい。
引用:http://www.aftc.or.jp/contents/am/kiyaku/chuuko/hitsuyou_1.html
一般的に中古車の購入を検討するにあたり、重要なポイントは2点あると言われています。
・修復歴の有無
・水没車
修復歴については先程説明しましたが、水没車について簡単に説明しておきます。
主に自然災害(集中豪雨や河川氾濫など)に起因して車が水に埋もれてしまった車のことを指しますが、仮に水没車が中古車市場に出回っても修復歴に記載されることはありません。
水浸車になったからと言って車の骨格が破損している訳ではないからです。
もちろん、良心的な販売店で取り扱うことはありませんが、ネットやオークションでは部品を使うことを目的に出回ることがあるようですので、そちらで中古車の購入を検討されている方は十分に注意して下さい。
引用:https://jafevent.jp/area/kyushu/kagoshima/rs/1405_46_029_9.html
では、修復歴のある車を購入する際の注意点にはどのようなものがあるのか考えてみたいと思います。
まずは深度状況ですが、こちらについては販売店側に状態を確認する資料(コンディションノート)というものがあり、それをもとに修復歴を詳しく調べることができます。
どのような事故、どのような災害に見舞われたのか、その修復方法まで分かるようになっていますので、販売店のスタッフの方とよく相談することをお勧めします。
引用:http://www.aftc.or.jp/contents/am/kiyaku/chuuko/hinshitsu_1.html
外観や室内の確認も必ずおこなって下さい。
些細な傷や凹みであれば簡単に修復されてしまうので分かりづらいのですが、骨格自体が変形しているとバランスが崩れているので、左右対称でない部分が見えてくると思います。
乗り心地も運転席、助手席、後部座席を全て確認しておくとよいでしょう。
さらには、試乗させてもらえるならば是非運転してみて下さい。
ちなみに、販売店ではあまり修復歴のある車を販売したがりません。
理由は状態のよい高い方の車を売りたいからで、修復歴のある車とない車で乗り比べる試乗サービスもありますので、そういう時にはどう違うか確認されるのもいいと思います。
引用:http://www.jaai.com/crossroad/01.htm
悪意のある販売店もありますので、日本自動車査定協会などでは注意勧告をしていますので、参考に見ておくのも大事だと思います。
引用:http://www.aftc.or.jp/contents/am/kiyaku/chuuko/futou.html
引用:http://www.aftc.or.jp/contents/am/kiyaku/chuuko/futou.html
修復歴のある車を購入する際には、それ相応のリスクがあることが分かったかと思います。
安く手に入るという魅力はありますが、その分、残念ながら市場価値はかなり低いと言わざるを得ません。
自分で納得して購入する意思があったとしても、本当に大丈夫なのか?と繰り返し自問自答して判断するよう心がけて下さい。
修復歴があると中古車査定ではどうなるの?
それでは最後に、所有している車が運悪く修復歴ありとなってしまった場合のことを考えてみたいと思います。
新車で購入した車を中古車として買い取ってもらうケースでは、大きく査定に差が出ることになります。
金額で言えば、軽自動車で20万円、普通車で30~50万円の減額が相場となり、かなり大きな開きが出てしまいます。
それだけ、中古車市場では修復歴のある車は人気がないと言えるのです。
また、中古車で購入した車を手放すとき(孫カー)は、よほど状態が良くなければ販売価値はゼロに近くなってしまい、大抵は海外へ輸出するか廃車のどちらかになることが多いようです。
引用:http://qa.jaf.or.jp/check/daily/10.htm
基本的に、査定をする場合はオーナーからの自己申告で進めることが多いのですが、ヒアリング項目には必ず交通事故に関する確認がおこなわれます。
ここで曖昧にしても、皆さんが加入している任意保険会社への確認をおこないますので、修理履歴はすぐに分かってしまうと肝に銘じて、正直にお話ししたほうが賢明かと思われます。
仮に、保険を使わずに修理したとしても、大抵は見透かされてしまうので、隠すことはできないと考えておいて下さい。
引用:http://qa.jaf.or.jp/check/daily/10.htm
中古車買い取りまでの流れですが、担当者による概算見積もり(仮査定)から始まります。
その後、売買手続きをおこなうのですが、その一環として本査定を進めることになり、ここで登場するのが国家資格を持った鑑定士(査定士)となります。
鑑定士は第三者機関に所属しており、販売店の関与は基本的に認められておりません。
公正な査定をして販売店に報告するのですが、ほとんどの修復歴はここで判明されてしまい、こちらの査定結果をもって見積も料金が確定することになります。
他にも、中古車販売に向けて、工場でのメンテナンス(板金、チューニング、塗装、清掃)を細かく作業するのですが、万が一、査定時に見落としがあっても、ここで見つけられてしまうことでしょう。
あまりに酷い告知を受けた場合は、取引条約上の罰則に該当することなり、違約金問題まで発展しかねません。
分かっている範囲で構いませんので、きちんと申告したほうがいいと思います。
引用:http://www.jaai.com/hyoukazon/04.htm
こちらは参考となってしまいますが、不本意で修復歴ありになった場合(事故に巻き込まれた等)、修理代の他に事故減価額を請求できることをご存知でしょうか。
車の価値が下がったことへの違約金のようなものですが、日本自動車査定協会などで証明書を発行してもらえますので、事故が起きた場合はこちらで補填することをお勧めします。
修復歴に関してまとめてみましたが、皆さんはどうお感じになられたでしょうか。
自動車社会において事故が起きることは避けて通れないのですが、少しでもその事故を減らすことができればいいと思っています。
今回の修復歴の知識を身に着けたことで、無理な運転をせず、交通事故の抑制につながればと考えております。
キャッチ画像引用:http://www.aftc.or.jp/contents/am/kiyaku/chuuko/hitsuyou.html