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車を購入する時に気になる事の一つといえば燃費だと思います。
しかし、カタログを見るとWLTCモード、JC08モードと2つの燃費があってこの2つがどう違うのかわからないという人もいると思います。
この記事では、WLTCモードとJC08モードについて紹介します。
WLTCモードとは?
WLTCモードとは、Worldwide-harmonized Light vehicles Test Cycleの略で、2018年10月から導入された世界共通の燃費試験の国際基準の測定方法です。
WLTCモードは、3つの走行モードで構成されています。
市街地モード:信号や渋滞など速度を出しにくい道路での走行を想定した燃費
郊外モード:信号や渋滞などが少なくスムーズに走れる道路での走行を想定した燃費
高速道路モード:高速道路などで速度を出せる道路での走行を想定した燃費
この3つのモードを平均的な使用時間で配分した数値がWLTCモードとして表示される燃費です。
このWLTCモード燃費と市街地、郊外、高速道路の3つのモードの燃費の表示によって、自身の状況に近い燃費を知ることができます。
それでは、WLTCモードではどのような試験で燃費を測定するのでしょうか?
まず、下準備として屋外のテストコースを走らせ、車種ごとの空気抵抗値とタイヤの転がり抵抗値を測定します。
測定した抵抗値をもとに、シャシダイナモメーターの抵抗値を設定してから測定を始めます。
車の状態は、車両重量が[車両重量+100kg+積載可能重量の15%]で、[エンジンが冷えた状態]からスタートします。
ここから走行モードごとに測定時間などが変わります。
・市街地モード
平均速度18.9km/h、最高速度56.5km/hで3.1kmを589秒かけて走行します。
アイドリング時間の比率は25.2%なので、約148秒アイドリングしている事になります。
・郊外モード
平均速度39.5km/h、最高速度76.6km/hで4.76kmを433秒かけて走行します。
アイドリング時間の比率は11.1%なので、約39秒アイドリングしている事になります。
・高速道路モード
平均速度56.7km/h、最高速度97.4km/hで7.16kmを455秒かけて走行します。
アイドリング時間の比率は6.6%なので、約30秒アイドリングしている事になります。
・WLTCモード
平均速度36.6km/h、最高速度97.4km/hで15.01kmを1477秒かけて走行します。
アイドリング時間の比率は15.4%なので、約227秒アイドリングしている事になります。
WLTCモードの燃費は3つのモードの合計や平均で出したようなものなので、自身の状況がある程度わかる場合は各モードを、よくわからない場合はWLTCモードの燃費を参考にするのが良いのではないかと思います。
ここまでがWLTCモードの話になります。
ところで、WLTCモードは2018年10月から導入と前述しましたが、それではそれ以前の燃費表示はどんなものだったのでしょうか?
JC08モードとは?
JC08モードとは、Japan Chassis 2008年の略で、2011年4月から導入された日本独自の燃費の測定方法です。
WLTCモードと同じく、下準備として空気抵抗値、転がり抵抗値を測定、シャシダイナモメーターにその抵抗値を設定します。
車の状態は、車両重量が[車両重量+110kg]でエンジンは[冷えた状態が25%、温まった状態が75%]でスタートします。
平均速度24.1㎞/h、最高速度81.6㎞/hで8.17kmを1204秒かけて走行します。
アイドリング時間の比率は29.7%なので、約357秒アイドリングしている事になります。
こうしてみるとWLTCモードに比べて、随分シンプルな測定方法に思えますし、実際の走行に近いとは言い難いように感じます。
しかし、それでもJC08モード以前の測定方法よりは実際の走行に近い燃費になっています。
ここまでがJC08モードの話になります。
このようにWLTCモードはJC08モードより厳しく測定されていますが、それではWLTCモードの実燃費はどうなっているのでしょうか?
WLTCの実燃費は?
自動車情報サイトの調べでは、低くてもカタログ燃費の7割程で9割を超える車種もあるという結果が出ていました。
これを見るとWLTCモードはかなり正確に近いと思います。
しかし、これはあくまで一例にすぎないので、実際に運転している人の燃費をまとめました。
シエンタハイブリッド(トヨタ)
引用URL:https://toyota.jp/pages/contents/include/carpage_format/carlineup/image/comparison-app/grades/15_7.png
市街地 22.7km/L
郊外 23.9km/L
高速道路 22.1km/L
WLTCモード22.8km/L
JC08モード28.8km/L
市街地・郊外ではおよそ18km/L~20㎞/Lくらいで、市街地の22.7km/Lの8割くらいです。
渋滞にはまってカタログ燃費の半分近い燃費が出た人もいれば、丁寧に運転してカタログ燃費以上の燃費を出した人もいます。
高速道路ではおよそ20㎞/Lで、こちらは高速道路の22.1km/Lの9割くらいです。
CX-5(マツダ)
引用URL:http://jp.mazdacdn.com/common/assets/cars/cx-5/img/design/181011_cx5_design_img_srcm.ts.1810110229390000.jpg
ディーゼル
市街地 13.4~16.9km/L
郊外 16.5~19.2km/L
高速道路 18.6~20.9km/L
WLTCモード16.6~19.4km/L
市街地・郊外ではおよそ14km/Lで、市街地モードではカタログ燃費の範囲内に収まっています。
郊外モードでも、一番低い16.5㎞/Lに合わせて考えれば8割くらい、一番高い19.2km/Lに合わせても7割を超えています。
高速道路では、およそ18km/Lくらいとカタログ燃費の範囲内に収まっています。
低くても15km/Lくらいと8割くらいの燃費を出していて、20㎞/Lを超える燃費が出た人もいます。
ガソリン
市街地 9.1~11.9km/L
郊外 12.4~15.1km/L
高速道路 14.1~16.2km/L
WLTCモード12.2~14.6km/L
市街地・郊外でおよそ10㎞/L~12km/Lくらいで、市街地モードではカタログ燃費の範囲内に収まっています。
郊外モードでも、一番低い12.4km/Lに合わせても8割くらいの燃費で、15.1km/Lでも7割くらいです。
高速道路では、14km/lくらいで、ほとんどカタログ燃費の範囲内です。
フォレスターPremium、Turning、X‐BREAK(スバル)
引用URL:https://www.subaru.jp/forester/forester/content/design/img/exterior/gallery/img_lineup_x-break.jpg
市街地 9.6km/L
郊外 14.6km/L
高速道路 16.4km/L
WLTCモード13.2km/L
JC08モード14.4km/L
市街地・郊外で10km/l~12km/Lで市街地モードではカタログ燃費通り、郊外モードでも7割くらいの燃費です。
高速道路では15km/L~16㎞/Lでほとんどカタログ燃費通りです。
WLTCモードでの実燃費を調べた結果、その時の気温や道路状況によって変わりますが、カタログ燃費の7割くらいの燃費は出ている印象を受けます。
もちろんこれも一例にすぎないのですが、それでもWLTCモードはJC08モードよりも実燃費に近い燃費になりそうです。
WLTCモードに変わったのは何故?
ここまで燃費の新基準WLTCモードと以前の基準JC08モードについてまとめてきましたが、WLTCモードに変わった背景には何があるのでしょうか?
一つはJC08モード燃費と実燃費の差が大きかった事です。
元々JC08モードもより実際の状況に近い燃費を出す為に導入されたものではありますが、それでも実際の状況に近いとは言えませんでした。
それに2016年に発覚した三菱と日産の燃費偽装問題が後押しとなり導入される事になりました。
もう一つは海外展開です。
今や自動車は海外でも流通する商品です。
しかし、国や地域ごとに燃費などのルールが違い、メーカーはその都度その国や地域に合わせた測定をしていて、それがメーカの負担になっていました。
そのメーカーの負担を減らす為というのも、WLTCモード導入の理由の一つです。
WLTCモード燃費が導入された事でより、現実的な燃費を知ることができ、またメーカーの負担が減る事でユーザーへの何かしらの還元がある事が期待できます。