ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの燃費・燃料・維持費の違いと比較！

日本では一時遠のいてしまったディーゼルエンジン。

多くの方が排ガス規制によって愛車を手放すことになりました。

クリーンディーゼルをはじめ見直されてディーゼルエンジンは改めて普及してきました。

そんな現代のガソリンエンジンとディーゼルエンジンを今日は比較してみましょう。

ガソリンエンジンをディーゼルエンジンと比較した時の特性

ガソリンエンジンは1番多いエンジンの種類でガソリンを燃料とするエンジンのことを言います。

その種類は様々で軽自動車のエンジンからスーパーカーまで多岐にわたります。

軽量コンパクトにできることから軽自動車にも採用されますが、ディーゼルでは今のところ不可能です。

エンジンをコンパクトにできるということはスペースに余裕ができるということで、ハイブリッド車はこうした点を活用して付加装置を加え燃費を良くしています。

また高回転のエンジン特性を持っているため高出力を得ることができます。

そしてエンジンの振動が少なく静かということで乗用車に向いています。

ガソリンエンジンはガソリンと空気の混合気に火花を飛ばすことによって爆発させその勢いで動力であるピストンを回すというものです。

なによりも高回転まで回せるので乗用車にマッチしています。

引用元：https://kotobank.jp/word/ガソリン機関-44860

ガソリンエンジンの燃料は？オクタン価の違いによる維持費を比較

燃料はもちろんガソリンですが日本ではオクタン価によってレギュラーガソリンとハイオクガソリンの2種類に分かれています。

世界に目を向ければさらに分けられている国もありますが、メーカーの車種グレードによって決められています。

とりわけ高級車、排気量の大きいクルマ、ターボやスーパーチャージャーなどの過給機がついたガソリンエンジンはハイオク仕様が多く見られます。

レギュラーガソリンとハイオクガソリンの差は約10円くらいなのでこれによっても燃料代に差が出てきます。

間違ってもここでハイオクガソリン仕様のクルマにレギュラーガソリンを入れることがないように強く注意喚起します。

レギュラーはギュッ、ポンと爆発してパワーを出すが、ハイオクはギュウゥー、ボンと爆発してさらにパワーが出るため、専用のエンジンです。

維持費は走行距離にもよりますが、燃料費としてのレギュラー仕様とハイオク仕様の金額差は大きくても月3000円ほどです。

走行距離が少なければ金額差はもっと小さくなります。

いずれにしても年間にすれば万単位になるのでこれを大きいととるかどうかはご自身で判断してください。

燃費に関して言えば最近のガソリンエンジンはだいぶ燃費が良くなってきています。

同じ車種でエンジンにガソリンとディーゼルどちらもある場合、カタログ燃費を比べるとわかるように燃費が良いのは確かにディーゼルエンジンです。

でも車両本体価格はディーゼルエンジンの方が高くなってしまいますのでトータル的にはよっぽど乗らないならガソリンエンジンの方が安く収まると思います。

ディーゼルエンジンをガソリンエンジンと比較してのメリット

ディーゼルエンジンにはどんな特性があるのでしょうか？

ディーゼルエンジンは燃料に軽油を使用しています。

ガソリンスタンドに行けば分かるように軽油はガソリンに比べて燃料代が安いです。

レギュラーガソリンと比較しますとリッター当たり約20円、ハイオク仕様とはリッター当たり約30円安くなります。

ガソリンエンジンのクルマから乗り換えると月々のガソリン代の違いに驚かれることもあるかもしれませんが、これはハイブリッドエンジンに乗り換えても同じことがいえます。

そしてディーゼルエンジンの構造を簡単にご説明いたしますと、シリンダー内の空気を圧縮させ高温になった空気を爆発させることによって動力であるピストンを動かすというものです。

https://kotobank.jp/word/ディーゼル機関-100184

ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの特性の違い

ガソリンエンジンがスパークプラグによって火花を飛ばすのに対して、ディーゼルエンジンは圧縮による自然発火で爆発させるものになるので厳密に言えばガソリンほど整然と燃焼するのではないぶん、ガラガラとエンジン音がガソリンエンジンよりも騒がしいです。

そして高回転には回せませんが低回転から力強いトルクが得られるという特性があります。

それでゼロ発進スタートでこうしたトルクを必要とするトラックやバス、そしてクロスカントリーSUVやミニバンなどの比較的大きなクルマに見られます。

そしてトラックやバスに多用されていますことから分かるように、エンジンがとても丈夫で長持ちします。

運送用のトラックだと走行距離100万キロは当たり前で150万キロを超えたあたりから海外へ渡り現役でまだまだ走るということは普通にあります。乗用車でもディーゼルエンジンのほうが長く乗れるので距離を乗られる方にはとてもよい選択となります。

最近ではコンパクトカーにもちょこちょこディーゼルエンジンが見られるようになってきました。

国産車で一例を挙げてみますとマツダの1500ccのディーゼルエンジンがあります。

元々低速のトルクが1番の得意分野という特性を持つのがディーゼルエンジンですが、1500ccでありながらガソリンエンジンの2500cc並みのトルクは他のコンパクトカーとは一線を画す違いがあります。

非力なコンパクトカーはスポーツモデルでも回転を上げてトルク不足を補わないと気持ち良い走りはできません。

しかしディーゼルターボは発進加速で本当に少しアクセルを開ければストレスなく走っていきます。

私の家族はかたやディーゼルターボのマツダデミオ、かたやガソリンエンジンのホンダフィットRSに乗っていて同じ排気量の2種類のエンジンを乗り比べることができるのですが、エンジン特性の違いはとてもはっきりと感じることができます。

好みがあると思いますが確かにどちらもとても楽しいクルマです。

ただワールドワイドな視点で見たときマツダデミオは頭一つ抜きんでる、そんなイメージがあります。

初めて運転したときこのクルマはドイツ車の感覚だと感じました。

操舵感や運転感覚、車両重量以上の重厚感を感じいよいよ世界に追いついた気がしました。

高速走行も同様で100キロ巡航をしている時でも他のコンパクトカーは一生懸命走っているというイメージに対して、マツダデミオはまだまだ余裕のある走りを見せてくれます。

ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの維持費の違いと選択基準

ディーゼルエンジンとガソリンエンジン、実際維持しようとするとどちらのコストが優れているのでしょうか？

ディーゼルエンジンは元々環境基準が極端に厳しくそれゆえにコストがかかったクルマとなっています。

それで基本的にガソリンエンジンと比較して30万円ほど車両本体価格が高くなってしまうのです。

この金額差を燃費で取り戻すというのはあまり現実的ではありません。

加えてエンジンオイルなどのランニングコストもディーゼルエンジンの方が若干シビアに気を遣ってあげる必要があります。

税金でも多少の影響はありますが燃費基準を達成したハイブリッドなどのガソリンエンジンとクリーンディーゼルは同等と見てもらえば大差はありません。

ではどちらを選ぶべきでしょうか？

これも一概にいうことはできません。

どのような用途で使われるのか、重要視するのはどんなことか、それは人それぞれだからです。

それぞれにメリット、デメリットがあります。

快適性を求めるならやはり静かなガソリンエンジンを選ぶと思いますし、トルク感があるスムーズで楽な運転をしたいということであれば、多少の騒音や振動を我慢してディーゼルエンジンを選ぶことでしょう。

まずはどちらも乗ってみることです。

そして自分のクルマ生活をイメージし、いかにぴったりくるか、ストレスなく楽しめるかをよく考えることをオススメします。

ぜひそのようにして満足のいく答えを見つけてみてください。