ランドクルーザープラドvsCX-8徹底比較！どっちを買う？ 維持費･ 燃費 ･乗り心地も

世界的なSUV人気を受けて国内メーカーもSUVに力を入れており、ファミリーカーとしての需要にも応えるようになってきました。

そんな中で、ファミリーユースのSUVとしてよく比較対象に挙げられるのが、トヨタのランドクルーザープラドとマツダのCX-8です。

どちらも3列シートを備え、ガソリン車とクリーンディーゼル車がラインナップされているという共通点のある車ですが、実際にどのような違いがあるのかを徹底的に比較してみます。

ランドクルーザープラドvsCX-8　価格比較

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/

ともに3列シートやクリーンディーゼルエンジンが設定されているだけでなく、ボディサイズの大きさもよく似た車同士ですが、車両価格には大きな差があります。

• ランドクルーザープラド：3,538,080円～5,363,280円
• CX-8：2,894,400円～4,460,400円

ランドクルーザープラドとCX-8の間には、ベースグレード同士でも70万円弱の差がありますが、3列シート同士でベースグレードを比較すると85万円ほどの差になります。

最上級グレード同士でも同様の差がありますので、車体価格だけで最大250万円ほどの開きがあります。

また、両者ともに3列シートが設定されていますが、全車3列シートのCX-8に対して、ランドクルーザープラドで3列シートを選択すると5人乗りに比べて15万円ほど高くなってしまいます。

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/

逆に、駆動方式ではランドクルーザープラドが全車4WDなのに対して、CX-8で4WDを選択すると、2WDよりも23万円ほど値段が上がってしまいます。

本格的なオフロード走行を視野に開発されたランドクルーザープラドと、街乗りメインのクロスオーバーSUVであるCX-8では4WD自体の性能にも大きな差があります。

当然、ランドクルーザープラドの方が悪路走破性能で優っているので、本格的な4WDのSUVを求めるのであれば、3,538,080円から購入できるランドクルーザープラドの方がお得かもしれません。

CX-8に設定されている4WDで最も安いのは”XD”の3,607,200円なので、性能差だけを考えると割高と言えなくもありません。

ガソリンモデルとクリーンディーゼルモデルの価格差については、ランドクルーザープラドが60万円、CX-8では70万円ほどです。

クリーンディーゼルの技術については、マツダの方が優れていると言われています。

マツダのクリーンディーゼルエンジンは、ガソリン車のように高回転までしっかりと周り、それでいてディーゼル車らしく低回転から太いトルクがあって燃費性能も非常に高いのが特徴です。

ランドクルーザープラドのクリーンディーゼルモデルでは、エンジンオイルや軽油の他に、AdBlueという尿素水の補充が必要なのですが、CX-8ではこれが必要ありません。

クリーンディーゼルモデルが4,152,600円～のランドクルーザープラドに対して、3,607,200円から購入できるという点でも、クリーンディーゼルを求めるのであればCX-8の方がお得と言えそうです。

ランドクルーザープラドvsCX-8　維持費比較

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/

購入価格の時点では大きな差がある2台ですが、維持費の面ではどれくらいの差があるのでしょうか。

どちらも車格の大きな車だけに維持費がかかりそうなイメージがありますが、実際はどれくらい必要なのかを詳しく見ていきたいと思います。

※ガソリン代は、年間1万キロ走行すると仮定し、執筆時点(1月18日)の全国平均価格(レギュラー：138.1円/軽油：119.1円)で計算しています。また、任意保険料と駐車場代については条件によって大きく異なるため同じ金額にしています。

ランドクルーザープラドの維持費

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/

ランドクルーザープラドには、2.7Lのガソリンエンジンと2.8Lのディーゼルエンジンの2種類がラインナップされているのでそれぞれを見てみましょう。

ランドクルーザープラドは、CX-8よりも排気量が大きく車重も重たいため、その分だけ自動車税と重量税が高くなってしまいます。

また、燃費面でもその排気量と車重の重さから悪くなってしまうため、ディーゼル車を選んでも燃料代は年間10万円ほどかかってくると思われます。

それでも、クリーンディーゼル車では、エコカー減税が適用されるため、ガソリン車よりも購入時の税金が安くなり、維持費の面でも年間で5～8万円ほど抑えることができます。

結果的に、CX-8のガソリン車を選ぶよりもランドクルーザープラドのクリーンディーゼル車を選んだほうが、維持費を抑えやすくなることも十分にありえそうです。

CX-8の維持費

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/

続いて、CX-8についてもガソリン車とクリーンディーゼル車の両方を比較してみたいと思います。

なお、ガソリン車については”25S”に搭載されるSKACTIV-G 2.5(NA)の燃費で計算しています。

CX-8についても、ガソリン車よりもクリーンディーゼル車の方が、維持費を安く抑えることができています。

この表だけでは、5万円程度の違いしかないように思いますが、実際はエコカー減税による軽減措置で登録次年度の自動車税が大幅に安くなったりすることなどを考えると、長期的に見るとさらに大きな違いが出てきそうです。

また、ボディサイズはランドクルーザープラドとほとんど変わらないにも関わらず、車重や排気量の面から税金がワンランク下がるので、そういった点でもCX-8の方が維持費を抑えやすそうです。

ランドクルーザープラドvsCX-8　燃費比較

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/

普段の生活の中で最も車にかかるお金といえば、ガソリンなどの燃料代ですね。

ランドクルーザープラドとCX-8の燃費を比較すると以下のようになります。

ガソリンモデル

• ランドクルーザープラド: 9.0km/L
• CX-8: 13.4km/L(ターボ) / 12.0km/L(NA)

クリーンディーゼルモデル

• ランドクルーザープラド: 11.2~11.8km/L
• CX-8: 17.0～17.6km/L

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/

やはり、排気量や車重が小さい分だけCX-8の方が燃費が良くなるようです。

ランドクルーザープラドも、走行性能の高さや元々が趣味性の高い車であることを考えると、決して悪い数値ではありません。

とはいえ、燃費が10km/Lを下回ってくると燃費の悪い車と感じてしまうのは仕方の無いところでしょうか。

また、街乗りでの使い勝手や運転の楽しさに重点を置くCX-8と、本格的なオフローダーとしての性格を併せ持つランドクルーザープラドでは、同じディーゼルエンジンでも味付けが大きく異なっているようです。

そういった点は、この燃費の差にも現れているのではないかと思います。

ランドクルーザープラドvsCX-8　乗り心地は？

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/

最近では、ファミリーカーとしてSUVを選ぶご家庭も増えているようです。

ランドクルーザープラドもCX-8も国産車としては大柄なボディを持つ車だけに、車内の広さも気になってくるところです。

ランドクルーザープラドの乗り心地

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/

ランドクルーザープラドの乗り心地の特徴は、なんといってもゆったりとしたクルーザーのような乗り味です。

車体が広い分、室内空間もゆとりのあるスペースになっており、座り心地のいいシートと相まって本格的なSUVの中ではかなり乗り心地のいい車と言えます。

2列目シートにもリクライニングとスライド機能がついており、ゆったりとしたスペースが確保されています。

しかし、3列目シートについては、大人の男性が座るにはやや窮屈かもしれません。

それでも、小柄な女性やお子様であれば、ロングドライブでも十分に活用できるかと思います。

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運転席も、車高が高い分とても見通しが良く、ボディサイズの割には運転がしやすい車なので長距離でも疲れにくい車です。

当然、車幅が大きいので狭い場所での取り回しには苦労することもありますが、直線的なデザインのおかげで前方後方ともに見切りがいいため、車両感覚もつかみやすい印象です。

SUVとしての魅力を存分に堪能できる上に、大人数での移動もこなせるというまさに一石二鳥な車ですね。

CX-8の乗り心地

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CX-8の乗り心地は、SUVでありながらも普通の乗用車などに近い感覚です。

ランドクルーザープラドと違って初めから街乗りメインでの使用を前提に設計されているということもあって、内装のデザインも都会的で上質なものになっています。

後部座席の空間の広さについては、ランドクルーザープラドと大差ありませんが、普段の使い勝手や同乗者の快適さなどではCX-8の方が一枚上手かなという印象を持ちます。

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また、2列目シートには左右が独立したキャプテンシートも設定されており、快適性だけでなく高級感の演出も感じられます。

ミニバンのラインナップがないマツダにとっては、CX-8がファミリー層に訴求できる唯一の車でもあるので、乗り心地や快適性についてはかなり力を入れているようですね。

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CX-8は、ドライバーの体を包み込んでくれるとても座り心地の良いシートと、快適なドライビングポジションを取りやすい設計のおかげで、長距離運転でも疲れにくい車です。

クロスオーバーSUVというと、走りが物足りないという印象を持たれますが、ディーゼルエンジンもガソリンエンジンも力強く走ってくれます。

そういった点で、乗り心地の面では、ランドクルーザープラドよりもCX-8の方が上かもしれませんね。

ランドクルーザープラドvsCX-8の比較まとめ

引用:https://toyota.jp/landcruiserprado/ http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/

車格が似ていたり、3列シートやディーゼルエンジンが設定されているなど、共通点の多いランドクルーザープラドとCX-8ですが、本来の車としての性格は真逆にあります。

ランドクルーザープラドは、本格的なオフロードの走行を前提に作られた頑丈なSUVですので、乗り心地や普段の使い勝手の面では、街乗りメインで開発されているCX-8にはかなり差をつけられています。

しかし、家族全員でアウトドアを楽しんだりされる方には、ランドクルーザープラドのような大人数が乗れて、荒れた路面や雪道でも走りやすい車は非常に魅力的ですよね。

ランドクルーザープラドのディーゼルエンジンは、耐久性や走行性能を追求されたものなので、燃費面ではCX-8に敵いませんが、それがまたランクルらしさにも感じます。

逆に、燃費や実用性という面でクリーンディーゼル車を選ぶのであれば、ランドクルーザープラドよりもCX-8の方を強くおすすめしたいです。

どちらも良い車には違いないので、実際に試乗してその違いを実感してみるのもおもしろそうですね。

アイキャッチ画像引用：https://toyota.jp/landcruiserprado/・http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/