ハイエースの乗り心地が悪いというのは本当か!?改善策はある?

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ハイエースは、たくさんの荷物や人を運んだり、趣味のためやキャンピングカーなど、カスタムのベース車として大人気です。

広い室内空間、積載量と使い勝手の良さは抜群なハイエースですが、乗り心地に関してはあまり良い意見が聞かれません。

ハイエースの乗り心地は悪いのでしょうか。

また、そうだとしたら改善策はあるのでしょうか。

 

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ハイエースの乗り心地について紹介!

 

hiacevan naisou4

引用:https://toyota.jp/hiacevan/

ハイエースの乗り心地についての意見

ハイエースの乗り心地は実際どうなのでしょう。

ハッキリいうと、乗り心地は悪いとの意見が多いのです。

どのように悪いのかというと、下からの突き上げがひどいとのことです。

特にリアシートではその傾向が顕著で、段差を乗り越えた時などは跳ね上がるほどだとか。

 

SNSでの投稿を見ても

https://twitter.com/api_yuka1210/status/1084380877113552896

 

突き上げに関しては、なかなか厳しい意見がありますね。

現行型ハイエース200系は改良を繰り返し、2004年に登場した1型から、今では5型まで販売されています。

トヨタも思うところがあったのか、、2013年11月に登場の4型から乗り心地を改善し、前に比べて良くなったと評判になりました。

 

ただあくまでも前と比較してという話で、乗用車に比べるまでもないレベルなわけです。

ハイエースを仕事用に使うならともかく、自分で所有するには不安を覚えてしまいますね。

 

ハイエース、タイプ別の乗り心地は?

 

バン

ハイエースの代表といえば、商用として利用されているハイエースバンではないでしょうか。

荷室の割合が大きいので、カスタムのベース車など幅広く使われています。

そんなハイエースバンですが、乗り心地の酷評はこのタイプが一番顕著です。

やはり下からの突き上げが激しいとの意見が多いのです。

 

ワゴン

hiacewagon naisou1

引用:https://toyota.jp/hiacewagon/

最大10人という多人数を乗せるハイエースワゴン。

このタイプは、それほど突き上げ感がなく、乗り心地が悪いという意見もあまり聞かれません。

ただ高速道路での走行では、若干のふらつきが
あります。

室内空間を優先させた背の高い車なので、そこは仕方のないところです。

 

中古車

ハイエースには、カスタムされた中古車が出回っており、ホイールはアルミでローダウンさせた車両も珍しくありません。

実はハイエースは、フロント側の足回りにある調整ボルトを緩めることで、ローダウンすることが出来るのです。

 

もちろんアライメント調整などは必要なのですが、簡単に車高を変えられるだけに、細かい調整をしていない中古車も存在します。

知らずにそのような車を購入したら、乗り心地はかなり悪いことでしょう。

当たり外れがある中古車だけに、しっかりと試乗しておきたいものです。

 

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ハイエースの乗り心地はなぜ悪いといわれるの?

 

荷物の積載に耐えられるため

https://twitter.com/hatachi6rr/status/605024123035611137

 

なぜハイエースは乗り心地が悪いといわれるのでしょうか。

ここからは一番酷評されているハイエースバンに焦点を当てて考えてみましょう。

 

このバンの、元々の使用目的は貨物の運送です。

そのために、日頃からたくさんの荷物を積載して運転しています。

荷物をたくさん積むということは、それだけ重量がかさむということですよね。

その重量に耐えられるためには、負荷に強く丈夫な足回りでなくてはいけません。

 

逆にいうと、ふにゃふにゃで柔らかい足回りでは、とても大量の荷物を積んで移動するのは困難なわけです。

ハイエースの足回りは、実に1000㎏を超える積載量にも大丈夫なように設計されています。

 

そんな足回りなので、荷物を積まずに運転するとカチカチに硬く感じるでしょうし、特にリア側は突き上げ感も強いのです。

 

ハイエースの足回りは特殊?

ハイエースの足回りは、普通乗用車に比べてかなり特殊であります。

普通乗用車のサスペンションは、ショックアブソーバーとコイルスプリングの組み合わせから成り立っています。

しかしハイエースはコイルスプリングではなく、前輪はトーションバーを、後輪はリーフスプリングを採用しているのです。

 

トーションバーとはスプリング代わりの細長い棒状の金属のことを指します。

https://twitter.com/toyotapartsjp/status/708220168489537536

車体へ衝撃や何らかの動きが伝わったときに、その力をトーションバーをねじる力へと変え、戻る作用をバネ代わりに利用しています。

このトーションバーは、棒状であり横に設置されるので、高さを抑えられてスペース効率に優れた足回りが可能です。

特にハイエースでは、運転席のスペースが確保出来ます。

 

後輪側のリーフスプリングを使ったサスペンションは、どういった構造なのでしょうか。

リーフスプリングは、板バネという板状の金属を、数枚重ねた形状のバネのことです。

板バネはそれぞれ長さが違い、一番長い板バネはコンフォートシャックルという支えと連結されています。

ハイエースのリアサスペンションDSC_0127

車体に衝撃や振動を受けたときは、シャックルに支えられた板バネがたわむことによって、バネと同様の効果をもたらします。

構造が簡単で耐久性があることから、ハイエースバンだけでなくトラックや戦車にまで採用されているのです。

ただ残念なのが、トーションバーもリーフスプリングも、乗り心地は二の次というような特色であることですね。

 

キャブオーバースタイルだから

運転席においても、ハイエースはキャブオーバースタイルのため、衝撃や振動がモロに伝わりやすいです。

キャブオーバーとは運転席がエンジンの上にある構造のことです。

そしてハイエースの運転席はタイヤの真上にもあります。

hiacevan 5

引用:https://toyota.jp/hiacevan/style/

車は搭乗者が足回りに近いほど、衝撃や振動が伝わりやすいという性質があります。

リムジンなんかは乗り心地を良くするため、かなりホイールベースを伸ばしてタイヤからの距離を離してますよね。

乗り心地よりも荷室のスペースを優先させた結果でしょう。

ハイエースはある意味とても徹底した車だと思います。

 

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ハイエース・乗り心地の改善策は?

 

ハイエースの乗り心地の硬さ、突き上げ感などは、このまま我慢しなければいけないものなのでしょうか。

ハイエースの乗り心地に改善策はないのでしょうか。

 

リアのリーフスプリングを交換

乗り心地の硬さ・突き上げ感の主な原因は、リアのリーフスプリングにあるのですから、走行中の衝撃や振動を抑えるタイプに交換することです。

バンなら柔らかい設定のワゴンのリーフスプリングと交換して設置する方法もあります。

また、ハイエース専門のパーツショップには、乗り心地を改善させるリーフスプリングが開発・販売されています。

 

ハイエースではより耐久性を保つために、リーフスプリングの一番下にヘルパーリーフという頑丈な板バネを設置しているのですが、そのヘルパーリーフを外したタイプ。

通常4枚の板バネで構成されているリーフスプリングを8枚で構成し、耐久性を良くしながらしなやかな乗り心地にしたタイプもあります。

 

リーフスプリングを交換する際に注意することは、陸運局に「構造変更」を届出なくてはいけないことです。

ハイエースの足回りは、車の強度や安全に重要な部分でもあるので、本当に適切な交換なのか審査したもらう必要があるのです。

 

リアのコンフォートシャックル交換

リーフスプリングと車体を連結しているコンフォートシャックル。

スプリングの伸縮を吸収することにより、走行時の突き上げを軽減して、乗り心地を良くする働きがあります。

こちらもパーツショップのコンフォートシャックルに交換することによって、より乗り心地を良くし改善出来ます。

 

本来1点で支持する部分を、稼働する軸を設け2点支持に変更するなどの工夫がなされていますね。

交換する際は、「改造申請」が必要になります。

 

フロントのトーションバーを緩める・交換する

フロントのトーションバーを緩めることで、トーションバーにかかる圧が少なくなり、乗り心地が柔らかくなります。

やり方は、トーションバーのアンカーアームに調整ボルトがあるので、それを緩めます。

ただ緩め過ぎると車のバランスが崩れるので注意が必要です。

2~2.5cm程度にしておきましょう。

 

 

トーションバーを緩めるのは安上がりではありますが、トーションバー自体を交換する方法もあります。

パーツショップ各社がこぞって販売されています。
高価ではありますが、乗り心地が良くなったという声も少なくありません。

 

ショックアブソーバー・タイヤも改善

ショックアブソーバーも一緒に交換したいものです。

ストローク量を可能な限り大径化したり、ツインチューブという構造からより高性能なモノチューブに変えるというのも手ですね。

https://twitter.com/webogushow/status/735316934691016706

単体だけだと効果が薄いので、スプリング・ショックアブソーバーを組み合わせて、乗り心地を改善したいです。

 

地面と車体をつなぐパーツのタイヤも、乗り心地の改善に一役買います。

タイヤが摩耗していないか、空気圧は適正か今一度確認しましょう。

 

タイヤそのものを交換するときに注意すべき点は、タイヤがハイエースの重い車重にしっかりと耐えられるかですね。

純正のタイヤスペックは195/80R15 107/105L LT。

ロードインデックス(タイヤ1本で支えることのできる最大負荷能力を示す指数)は107/105なので、交換するにしてもその数値と同じかそれ以上必要です。

特にハイエースバンの場合は、貨物自動車登録の1・4ナンバーなので、耐荷重規格(LT規格、C規格)対応のタイヤでないといけません。

各タイヤメーカーとも専用タイヤを用意しているので、検討してもらえたらと思います。

 

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ハイエース・乗り心地のまとめ

 

ハイエース斜め前DSC_0136

 

ハイエースはたくさんの人や荷物を積載することを前提につくられています。

なので少人数だったり荷物が少ないと、どうしても乗り心地の硬さや突き上げを感じてしまいます。

なので本来のハイエースの目的とは違う使い方をしようとすれば、それ相応に改善・改造をする必要が出てくるでしょう。

手間暇を惜しんでいたら、いつまでたっても乗り心地のストレスから解放されません。

 

費用はかかります。

リーフサスペンション・コンフォートシャックル・トーションバー、そしてショックアブソーバー合わせると20万円以上はかかります。

予算が厳しいなら、リーフサスペンションだけでもどうでしょうか。

 

もしこれからハイエースを購入するなら、今所有している車はディーラーの下取りよりも買取業者に見てもらうことをおすすめします。

下取りよりも、査定額に違いがあるケースが多いのです。

その査定額分を、ハイエースの乗り心地の改善に充ててみてはいかがでしょうか。

 

この記事を書いた人

つかや

移動はもっぱら電車…

夢は自動車運転で長距離旅行!

移動中にも楽しめるなんて最高ですよね。



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