信号待ちのスマホ・携帯電話は違反なの?違反にならないために注意すべき3つのポイント

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信号待ちの停車中にスマホや携帯電話を操作することは違反に当たるのでしょうか。
スマホは今や小学生からお年寄りまで幅広い方が持ち、一人1台持っていて当たり前という時代になりました。

それと同時に、運転中の携帯電話使用による事故も起こっており、決して他人事ではないということも事実です。
運転中に携帯電話やスマホを持って通話するのは、集中力が散漫となり危険であるということはよく知られていますが、車に乗っている時の使用に関して厳密にどういう状況であればOKなのか、説明できる方は少ないと思います。

今回は、あまり知られていない「信号待ちのスマホ・携帯電話で違反になるのか?」ということについて解説していきたいと思います。

信号待ちのスマホ・携帯電話操作で違反となることも!気を付けなければいけないポイント

写真1

少しでも車輪が動いていればアウト!「停止中」であるかどうかがポイント

信号待ちの時にメールや着信があった経験をされた方は少なくないと思いますが、その時一体どのような対応をしたでしょうか?

写真2

道交法第七十一条を抜粋すると、

「自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置(※携帯電話やスマホ)を通話のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置(※カーナビなど)に表示された画像を注視しないこと。」

とあります。

道交法の文章を読む限り、「停止しているときを除き」という条件がついているので、信号待ちのスマホ操作はOKということが言えますね。

わかりやすいように、具体的な状況をイメージしながら解説していきます。

写真3

 

ケース1:赤信号で停止している間に、周囲の安全を確認した上で、メール(もしくは通話)をし、停止中に終えた→OK

全て停止中に操作を終えているので、違反とはなりません。

 

ケース2:信号待ちの間にメールを打っていたが、赤信号で停止している間で終わらず、少し発進してからメールを打ち終えた→NG

これは、車が停止していない(つまり車輪が動いている)のに、携帯電話やスマホを操作しているので、道交法により違反となることが言えます。

ちなみに、

携帯電話やスマホのボタンに何も触れなければいいのか?

というと、それも注意が必要で、警察から「携帯電話やスマホを持っている=何か操作しようとしている」とみなされ、実際に捕まったという人もいます。

赤信号中のスマホ操作で注意する一つ目のポイント:少しでも車が動いていたら違反となる

 

停止していても違反となる「安全運転義務違反」

写真4

では、
停止している時ならどんな状況でもOKか?
というと、そうではありません。

ここで重要になるのが、「安全運転義務違反」になっていないかどうかです。

安全運転義務違反とは道交法第七十条で説明されており、

「運転者はハンドルやブレーキ等の装置を確実に操作し、道路・交通・車両などの状況に応じて、他人に危害を及ぼさないように運転しなければならない」

のです。

 

簡単に説明すると「周囲の状況を把握し、安全運転できる状況であるかどうか」ということです。

 

先ほどのケース1の事例で「周囲の安全を確認した上で」という説明がありましたが、例えば「通話に夢中になって、後ろから救急車が近づいてきたことに気づかず通話を続けていた」という場合は、「安全運転義務違反」に抵触すると十分に考えられます。

写真5

 

赤信号中のスマホ操作で注意する二つ目のポイント:周囲の状況を常に把握すること

 

スマホを「注視」していることで起こる危険

では次の場合はどうでしょう?

ケース3:信号待ちの時にスマホ操作をしていて、発進はしていないが、前方車両が発進したことに気づかなかった

これは、スマホ操作に夢中になって、周囲の状況を把握できていなかったということになるので、安全運転ができる状況ではないことが言えます。

したがって、違反となる可能性が十分に考えられます。

 

一般的に、注視=2秒以上と言われており、警察庁が発表しているデータで、2秒間で進む距離について速さ別で示しているものがあります。

 

写真6

引用:https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/keitai/info.html

 

仮に時速60㎞で走行していたら、2秒間で約33m進みます。

2秒間スマホを注視している間に、歩行者が横断していたり、前方が渋滞していた場合は事故が起こる可能性があり、かなり危険です。

 

信号待ちで携帯電話やスマホを注視していて発進が遅れるということは、

「いつか運転者は走行中にスマホ注視をするのではないか?」

とみなされ、警察官によっては重大な事故を未然に防ぐために厳しく取り締まる人がいる、ということも私たちは理解しなければなりません。

赤信号中のスマホ操作で注意する三つ目のポイント:画面を注視しないよう気を付ける

 

信号待ちのスマホ・携帯電話で違反となった際の点数・反則金

写真7

違反となった際の点数、反則金を紹介します。

ちなみに反則金を支払わなかった時は罰則が適用となります。

携帯電話使用等(交通の危険)

携帯電話やスマホを使用していたことで事故を起こした場合は、以下のような処罰がなされます。

罰則 3月以下の懲役又は5万円以下の罰金
反則金 大型12,000円、普通9,000円
基礎点数 2点

携帯電話使用等(保持)

こちらは、運転中に携帯電話やスマホを持っていた場合です。

罰則 5万円以下の罰金
反則金  大型7,000円、普通6,000円
点数 1点

 

安全運転義務違反

停止中だとしても、携帯電話やスマホを操作していて、周囲の状況に気づかず他の人の運転を妨げたりした場合は以下の処罰がなされます。

罰則 3月以下の懲役又は5万円以下の罰金
反則金 大型12,000円、普通9,000円
点数 2点

 

信号待ちのスマホ・携帯電話で違反しない!信号待ちのスマホ操作でやるべきこと

サイドブレーキを引く

写真8

例え信号待ちだとしても、携帯電話やスマホ操作をしながら少しでも車輪が動いていたら違反となります。

自分が動いていない、という認識であっても、警察から見て動いていると見えれば追及されると考えられます。

それを防ぐためにも、信号待ちで携帯電話、スマホ操作をする際は、サイドブレーキを引いてから携帯電話を持ち、操作をすることをおすすめします。

そうすれば、仮にフットブレーキから足が外れてしまったとしても、確実に止まっているので安全も確保されます。

 

画面はチラ見で済ませる

信号待ちで停止中、携帯電話やスマホ操作をする時は、集中力が散漫になることを自覚しましょう。

通話している時は、周囲の音が聞こえるくらいの音量で通話し、メール確認の際は、注視(2秒以上画面を見ること)はできるだけ避け、チラ見程度で最低限の確認で終わらせるようにすると安全です。

写真9

ハンズフリー機能を使う

保持する(携帯電話、スマホを持つ)、また注視する(2秒以上見続ける)ことでも違反となりますが、スピーカー型ハンズフリー機能を使えば、現状それを取り締まる法律がないので違反とはなりません。

車のナビにブルートゥース機能がついていて、車のスピーカーを通して会話ができるものもあります。

もしなければ、家電量販店などで販売されているハンズフリーイヤホンマイクを準備することをおすすめします。

写真10

ハンズフリーイヤホンマイクは、片耳にイヤホンを装着し、イヤホンについているボタンだけで通話に応答しボリュームの調節ができるため、営業で運転する機会が多い人には必需品ともいえるアイテムです。

ただし、注意しなくてはならないのは、常に安全運転ができるように周囲の音(クラクションや緊急車両のサイレン等)が聞こえる状態で通話する、ということが大前提です。

車に乗っているときにスマホ・携帯を使うなら完全に停止している時だけ!
それ以外はハンズフリーを使いましょう!!

この記事を書いた人

ふじやま
単にドライブだけでなく車中泊をしながら安く旅行をすること。
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