サンデードライバーやペーパードライバーの見分け方と迷惑な理由

サンデードライバーやペーパードライバーの見分け方が分かれば、運転中の一般のドライバーも、イライラ防止や安全運転の役に立ちます。

サンデードライバーやペーパードライバーは、迷惑！邪魔！とかよく言われてますからね。

もし見かけたり遭遇した時の安全運転のコツってあるんでしょうか？

その辺りも含めて紹介しますので、参考にしてみて下さい。

サンデードライバーやペーパードライバーの共通点と見分け方

そもそも、サンデードライバーやペーパードライバーって、どういう人の事を言うんでしょう。

それが分かると、見分け方も分かりやすくなります。

◆【サンデードライバー】とは

その名の通り、日曜日（休日）だけ車の運転をする人の事です。

平日は電車やバス、あるいは徒歩・自転車通勤で、仕事も内勤で車を運転することがなく、車を運転する機会があるのは日曜日や休日のみっていう人の事をサンデードライバーと言います。

日曜日や休日でもたまにしか乗らないっていう人もいるので、そうなると運転のスキルも落ちて、ペーパードライバーに近くなってきますが、線引きとして日曜日（休日）だけ車を運転する人をサンデードライバーと表現します。

◆【ペーパードライバー】とは

運転免許を取ってから車を運転する事もなく、教習所で習った基本的な運転に関することや、標識等を忘れてしまったドライバーの事を言います。

ペーパードライバーの多くは、運転免許を必要にかられて取得したのではなく、いつかは要るから今のうちに取得しておこう、といった感じの方が多いようです。

いつかは乗る・・・・でも結局は仕事でもプライベートでも車を運転する必要が無く、いつの間にか数年経ってたっていうパターンでしょうね。

乗ることが無く、違反もないから「私はゴールド免許！」なんて、ちょっと威張っている人もいるのでは！？

◆サンデードライバーとペーパードライバーの共通点

日曜日（休日）しか乗らないサンデードライバー、全く乗ってないペーパードライバーという違いはありますが、運転する時間が少ないという点は同じです。

そして共通点も、下記のように多くあります。

＜＜ブレーキを踏む回数がとにかく多い＞＞

・運転に慣れていないせいで、ちょっとスピードが出たり対向車が来ると、怖くてブレーキを踏んでしまう。

・また車間距離をどれくらい取っていいのかが、感覚的にわかっていないので車間を詰めてしまってブレーキを踏む。

・下り坂で「エンジンブレーキ」の使い方が分からず、フットブレーキに頼ってしまう。

以上の理由以外にもあるでしょうが、ブレーキランプが、何度も点く車の後ろに来た時は注意しましょう。

ただ、この状況は、高齢の方の運転にも多くなっています。

＜＜ずっと追い越し車線を走る＞＞

実際に遭遇した人は分かるかも知れませんが、そもそも、走行車線と追い越し車線っていうのを分かってるの？って感じですよね。

2車線、3車線の一般道路でも、追い越し車線を延々と走るサンデードライバー・ペーパードライバーも多いですが、怖いし危険だと思えるのは高速道路です。

絶対にやってはいけない事ですが、最近話題の「アオリ運転」の煽られる側になっているのを時々見かけるので、原因の一つにもなっているんでしょう。

追い越し車線を走り続けることも違反ですし、アオリ運転も違反になるので、気を付けたいですね。

高速道路で、追い越し車線を走り続けるのは「車両通行帯違反」という違反になり、実はこの違反は高速道路で2番目に多い違反のようです。
（平成28年高速道路における交通取り締まり件数「内閣府交通白書」より抜粋）

参考までに、追い越し車線をどれくらい走り続けると違反になるとかっていうのは、警察官の判断によりますが、一般的には追い越し車線を2㎞走り続けると取り締まりを受けやすいと言われているようです。あくまでも参考ですよ！

＜＜速度が理由もなく速くなったり遅くなったりする＞＞

サンデードライバーやペーパードライバーは、普段車に乗っていないので「交通の流れ」等が全然分かっていません。

だから「マイペース」なんです。

迷惑がかかるっていう意識が無いので、悪意が無いだけにタチが悪い、なんて言われる事もあります。

速いと思ったらブレーキを踏んで速度を落として、いけると思ったら無意味にアクセルを踏む。

そういう人に限って、助手席の人とペチャクチャお喋りしながら、そしてよそ見しながらの運転です。
（個人的感想です　笑）

標識も見ているかどうか疑問ですし、もしかすると標識を理解していないっていう事もあるのかも知れません。

スピードに一貫性の無い車に遭遇したら要注意です。

＜＜周りの状況、特に後ろを見ない＞＞

速度が理由もなく速くなったり遅くなったりする、という事にも共通しますが、サンデードライバーやペーパードライバーは、交通の流れを気にしないので、ルームミラーやドアミラー等で後ろを見ません。

運転に慣れた人や毎日運転する人は、「交通の流れ」というものを意識して運転しています。

そして前だけじゃなく、常に後ろや周りの状況も確認しています。

そうしないと命に係わる運転中の、咄嗟の判断や、正しい判断が出来ないからです。

サンデードライバーやペーパードライバーも、この意識を持ってくれると安全にもつながるんですけどね。

＜＜車両感覚が分かっていない＞＞

車両感覚っていうのは、毎日乗って培われていくものだけに、サンデードライバーやペーパードライバーに車両感覚が無いっていうのは仕方のないことです。

狭い道路で対向車とすれ違う時に、手前の広い所で待てばいいのに突っ込んでくる！とか経験された方も多いでしょう。

スーパー等の駐車場で、決められたスペースの真ん中に入れず（入れることが出来ず）、どちらかに偏ったり斜めになったり・・・極め付きは2台分の真ん中に駐車してるなんてことも稀にあります。

車両感覚が分かってない、っていう事をわかってないという場合が一番困ります。

渋滞時に車1台分くらい前をあけたり、停止線よりずいぶん手前で信号待ち、なんてこともよく見かけますよね。

＜＜標識の意味を忘れてしまっている＞＞

道路標識には、「案内標識」「規制標識」「警戒標識」「指示標識および補助標識」があります。

案内標識は、目的地への方向や距離などの情報を提供するものなので誰が見ても分かりやすくなっていますが、規制標識や警戒標識、指示・補助標識はマークや数字で判断しなければいけないので、知っていないといけません。

もちろん免許取得時のペーパー試験でも必ず出題されます。

普段運転している人は、標識にも慣れていますが、サンデードライバーやペーパードライバーは、一度に複数の標識とかが出ると目が泳いでしまって、パニックになることも考えられます。

標識を確認するために、急にブレーキを踏んだり減速される可能性もあるので、これも要注意です。

◆サンデードライバーやペーパードライバーの見分け方

サンデードライバーやペーパードライバーの共通点を見ていただければ、見分け方も分かるかと思います。

ブレーキばかり踏む、追い越し車線を走り続ける、速度が安定しない、停車や駐車の仕方等に違和感がある等々、ちょっとおかしいぞ、と感じたら注意して走行するようにしましょう。

ただ、サンデードライバーとペーパードライバーの違いもあります。

少しの経験でも、サンデードライバーはたまに運転しているので、走り慣れた道は結構スムースに走りますし、自分の車の機能や最低限のインジケーターの意味も分かっています。

ペーパードライバーは、車の機能やインジケーターの意味、ましてやガソリンの量と走れる距離も分かってない事もあり得ます。

道路上でガス欠！なんて可能性もあるだけに、ペーパードライバーの見極めが出来たらいいですね。

サンデードライバーやペーパードライバーが迷惑で邪魔な理由

サンデードライバーやペーパードライバーが、一般ドライバーから迷惑がられたり、邪魔だと思われたりする理由は、もうお分かりでしょう。

滅多に車に乗らないから、交通の流れを無視したような運転になることに加え、「運転」という行為を行う事が身に付いてないために車の装置に慣れてなかったり、スピードに対する恐怖があるんです。

サンデードライバーやペーパードライバーの後ろを走っていると、無意味なブレーキや安定しないスピード等で、安心して運転することができませんし、長時間になるとイライラしてしまったりする経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そういう理由から、サンデードライバーやペーパードライバーは迷惑に思われたり、邪魔者扱いされるんです。

また、車に乗る機会が少ないのでバッテリー上がりや、ガス欠、故障等の可能性が高くなりがちなので、後ろに付いたときは注意が必要です。

サンデードライバーやペーパードライバーには安全運転で対応！

では、サンデードライバーやペーパードライバーの後ろに付いたり、遭遇したりした時の対応はどうするのがいいのでしょう。

一番大切なのは、イライラしないこと。

自分が初心者の時も、そんな時があったと思って余裕を持つことが大切です。

ブレーキを踏まれても、速度が遅くなったり速くなったりしても、そういうものだと理解した上で、車間距離を保ったり速度を落としたり、自分も安全運転を徹底しましょう。

そうしないとイライラして追突・・・なんてことにもなりかねません。

そして、途中で車線を変えてサンデードライバーやペーパードライバーを回避するのも一つの方法です。

イライラするからと言って、間違っても煽り運転は駄目ですよ！

サンデードライバーやペーパードライバーについてのまとめ

サンデードライバーやペーパードライバーの共通点や見分け方、またその対応の仕方等を紹介してきましたが、心当たりのある方が多かったのではないでしょうか。

自己中心的に見られる運転だけに誤解があるのかも知れませんが、サンデードライバーやペーパードライバーに悪意はありません。

邪魔だと思ったり、迷惑だと感じるのも分かりますが、サンデードライバーやペーパードライバーは「初心者」だと思って優しい対応を心がけてはどうでしょう。

自分の運転に余裕もできるし、安全運転にも役立ちます。

ただ、サンデードライバーやペーパードライバーは運転技術が未熟であったり、道路事情にも詳しくないのは間違いありませんので、回避できる時は回避するのが賢い対応になります。